07.魂と魔物の魔素
タイトルを本決めしました!
試験を終え、帰宅。
そして庭で実験だ。
魔物関係の実験のため、メンツは戦う力のある私とエリサ、父さんの三人だ。
「では、まずは最初の実験を」
周囲のマナ全てから魔物の魔素を抽出、一点に集める、そうすると魔物が顕現し始める。
そしてその魔物の構成魔力を支配し行動を封じ、支配を強め…
「…見つけた」
あれが魂か。
それを支配し…引っこ抜く。
何をしたのか分かるのか、エリサはピクっと指を動かした。
「…魂を?」
「そ」
エリサは風化の魔素にあてられ消えていく魔物、ではなく私の手元にある魂を見ながら言う。
「魂…? まさか、霊魂魔術か!?」
「いや、【魔力支配】だよ、実技試験で手に入れた天然魔石に、含まれる魂の残滓に【魔力支配】が、通じたから出来るんじゃないかと」
そもそも私まだ魔術使えないし。
「んで、次…最後の実験」
今度は私のオドから魔物の魔素を引っ張り出す。
そしてそれを実技試験で見たゴブリンの形に整えていく。
そうしたら…
「…魔物の複製?」
「そう、なんだけど…これじゃだめだな」
魔力が固まり切らず、蜃気楼に揺れているように見える。
んじゃ、実験[魔物複製パターンB-人工魔石]を…まああの魔力に人工魔石を投げ入れるだけだが。
「ほいっと」
結果…ダメか。
ちなみに、一連の実験はエリサに頼んでスマホで撮影中である、後でパソコンに移してまとめる。
では、オド操作で魔石を回収したら、実技試験で手に入れた天然魔石で実験[魔物複製パターンB-天然魔石]を。
「ほい」
さて…ダメか。
再度魔石を回収したら、最後の実験、実験[魔物複製パターンB-魂]を。
ずっと保持していた魂を魔力に入れる。
「お!」
魔力が固まり、確立する。
「ふぅむ…」
ならば、魔物の魔素は魂を作成しているのか…ならば私でも出来そうだな。
「取り敢えず、魔物複製は成功だな」
魔力構造の記憶と相応の魔物の魔素さえあれば私は好きな魔物を作れることになる。
取り敢えず再度魂を抜いて回収、魔物を処分する…あれ?
「魔石が…」
魔石がドロップした…これでも出るんだ。
ただ…ああ、やっぱり魂を丸ごと抜いたから残滓はないな、人工魔石と同じ扱いでいいだろ。
さて…この魂はどうしようか?
出来れば保管したいんだが…ふむ。
そういえば、魂の残滓は魔石には宿れど他のドロップ品…例えば牙と毛皮には宿らないって聞いたな。
ならば、魔石の中に魂を入れれば…
「お」
「?」
魂が感知できない父さんが首をかしげているが、成功したな。
これは…瓶にでも詰めておくか。
透明なプラスチック製の大きめの瓶を創造魔法で作成、表面の正方形の領域は色が白くなり、黒いプラスチックで魂と書かれている。
蓋は、鍵付きのにするか。
「…よし」
カラン、と魂入り魔石を瓶に入れ、蓋をして鍵を閉める。
「この魔石の中に魂を保管したから」
「ああ、なるほど」
魂が感知できない父さん用に説明。
「さて…エリサ、ありがとう」
「ん」
エリサからスマホを受け取り、録画停止。
後でパソコンに落として実験記録フォルダに入れておく。
という訳で、その日は終わり。
殺していい魔物という初見のものがあったため実験があったが、それ以降の試験は何事もなく終わった。
魔道具使用免許飛び級取得試験の実技は六属性の魔道具を使用すること、魔道具作成免許飛び級取得試験は用意された材料から指定された火、水、土、風の四属性のうちどれかの魔道具を作ることだった。
そして、私の手元には四つの免許証がある。
魔法免許九級、魔道具使用免許九級、魔道具製作免許九級、魔道具開発免許九級。
全ての飛び級試験に合格したのだ。
取り敢えずこの免許達は空間魔法に放り込んでおく。
空間魔法の収納は入れた量によって常時消費する魔力量が変動するのだが、私の魔力量なら免許証の4枚程度、余裕の黒字だ。
普段入ってるのはこれで免許証4枚、魂入りの魔石、スマホ、パソコン、魔法デバイス、魔法メモリー、マガジン、書き込み機、マガジン充填機、魔力を入れられ持ち運べるサイズの大型バッテリー、それらのコード類、天然魔石である。
…こうしてみると、免許証以外全部自作だな?
天然魔石は私のオドの魔物の魔素から魔物を生み出し、それを普通に倒したものだから、自作に含まれるだろう…天然なのに自作とはこれいかに。
それと、パソコンと魔法デバイスだが、売るのはネットワークの範囲的に私が魔道具開発免許の四級を取ったら、ということになる。
このまま飛び級試験を合格できれば、3か月後になるな。
ただ三級からは飛び級制度がないから、二級と一級で二か月かかる…まあ、そこまで飛び級していければ、だが。
それまでは取り敢えず魔術の習得を目指して魔法の練習、そして魔法デバイスとパソコンの改良に注力する。




