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原初の魔人  作者: 彼岸花
第1章 転生と魔王
13/40

13.魔王の今後-エピローグ

 邪神の力を5パーセントほど解析し終わったころ、元魔王とアークエルフたちの話し合いが終わった。

 そしてその内容を共有し、ちょっと話し合った。

 その結果を要約すると…


 1.元魔王は経過間作のためアークエルフ二人のどちらかといること。

 2.1を満たすため元魔王はこの家で暮らすこととなる。

 3.私の両親は事前に了承済み。

 4.元魔王と邪神の力を取り込んだ私を定期的に診察するために『天眼』がこの家を訪れるようになる。

 5.元魔王と私に何かあればアークエルフのどちらか、もしくは私が対処する。


 以上。

 事前に両親の承諾を取っていたことには驚いたが…考えてみれば当然か。

 ことがことだ、未来予測なり何なりの魔術を使って魔王が救助可能であると確信していたのだろう。

 それだけ、アークエルフ…当時を生きた者たちは魔王を思っている、ということだ。


 元魔王…名をクレアと改め、ここで暮らすこととなる。

 魔王の救出と邪神の力の消滅は国には報告、公表するかは国次第となる。

 まあ人々の心の安寧を考えれば公表することになるだろうが。


 一般人は邪神の力と魔王を封じる封印がどんなものか知らない、だからいつか壊れるのではないか、と不安に思っている。

 私はエリサに聞いて、今回実際に見てそんなこと起こりえないと理解しているが、一般人は違う。

 あの封印は焚書事項だ、当時封印に携わった者から聞くか、実際に見るなどしなければ、詳細を知ることは叶わない。

 今はもうその封印自体が無くなったためその焚書事項の効果はなくなっているだろうが。


 さて、話を戻そう。

 元魔王…クレアは幻精歴終盤生まれであり、その時代の言語は例外を除き途絶えているため、今の…この国の言語をエリサが教えることとなった。

 私の魔法の教師と掛け持ちだが、私の方は双生児性能力偏向症によって魔法関係に人外じみた才能を持つ、そのため教育に関して特別才能のある人に教わるでもない限り、自分で研鑽を積んだ方がいいらしい。


 クレアは魔王になる前は魔法しか使えなかったが、今は魔術が使えるはず…らしい、アークエルフ二人曰く。

 クレアは私みたいな人外じみた才覚は有していない、普通の人間…そのため実際に使えるようになるのはもう少し先らしい。

 私は邪神の力の解析が終われば確実に魔術が使えるようになる、とのこと。

 なぜ邪神の力を一時的に植え付けられたクレアが既に使用可能になっており、同じ邪神の力を持つ私がまだ使えないのかは…焚書事項で教えてくれなかったが、まあ変質させたからだろうな。


 クレアについてはこのぐらい。

 それ以外は…彼岸桜にサクランボが生るようになり、幹に注連縄、周囲に鳥居を三つ、鳥居に結び彼岸桜を加工用に注連縄…を、魔力で形作っている。

 これは私の魔力量が大幅に上がったため、消費量を増やすためこうした。

 周囲から魔力を吸い取る状態に移行しても鳥居と注連縄は霧散しない、サクランボの生産は停止するが。


 彼岸桜のサクランボは濃厚な強化と活性化の魔素のみで構築されており、普通の体格…150cm以上200cm以下の生き物が食べると一個当たり約5分間《身体強化》状態になるが、体格が小さければ効果時間が伸び、逆に大きければ縮まってしまう。

 だが需要があるだろ、とインサニティ領地の特産物となっている。

 効果倍率も体格によって差があるが、普通なら素の状態の20パーセント増加ぐらいになる。


 まあ、総評は《身体強化》が使えない人なら普通にあり。

 《身体強化》って普通に3から4倍になるからな…私みたいな魔力を扱える人には無用だ。

 だが魔法を使える程度に魔力的技能がある人間の確率は70パーセント、30パーセントもの人には需要がある。

 この世界他者にバフをかける魔法とか存在しないし…魔術ならいけるかもだが。


 彼岸桜は以上、最後は私の生活サイクル。

 今まで私は時間があれば魔法の研鑽と魔道具の改良を行っていた、だが魔王救出後は邪神の力の解析が加わった。

 私は並列思考とか器用なこちはできないため、魔法の研鑽の時間を削っている。


 魔王関係の後の変化はこのぐらいだ。

 そしてそれからしばらく、二回の試験を経て三級の免許一式の獲得に成功、開発した魔道具の販売にめどがついた。

この後第一章での登場人物とかを乗せた話を投稿します。

すでに出来ているのですぐに。

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