数字
個人的に言語作成ノートを作っていて問題点(直すの面倒)を見つけると「まあええか……」と思ってしまうけれど、公開する前提だと「直すか…………」と思えるので良いですね。
はたして数字を作る必要があるのか謎ですが、作ります。
まずはどうやって数を表すかを決めます。
日本は十進法なので、一番作りやすい気はしますが、その世界で何か意味のある数を基準にしても良いと思います。
今回は二十進法で作ります。現実世界ではジョージア語などがそれで、個人的に作りやすかったです。
二十進法とは何なのかよく分かっていませんが、とりあえず二十で一セットという理解で良いはずです。たぶん。こういうテンションでもそれらしきものは作れます。
最初に0から10です。
0 ナザ(ナダ) Nazha
1 アリェ Alle
2 エシェ Éše
3 コーマ Kóma
4 リヴァー Livá
5 オン Onn
6 イヂー Idjí
7 ヴァーニャ Vánna
8 テーチャ Técha
9 ミロ Miro
10 エリス(エリト) Älith
これは前の章で作った文字の名称をベースに名付けました。が、こねくり回していたらけっこう変わってしまいました。
(š はこのエッセイでは「シ(ュ)」の音です)
ここでいくつか文法的な話をします。が、別でまとめると思うのでスルーしても良いです(こういうのは作りながら決めていくスタイルなので……)。
語尾が -e で終わる時、その前の母音にアクセントが来ます。ここでは「2 Éše」がそうです。
また L が重なると拗音化しリャ行になります。「1 Alle」がそれです。語尾は -e ですが、この場合の母音は E ではなく Y(e) です。
「10 Älith」ここで使っている ä (Aウムラウト)は日本語の「エ」に近いです。
もともと Alith 、つまり1 (Alle) が10個 (ith) でしたが、きっと使われてゆく中で「ア→エ」に変化しそうだなと思ったのでウムラウトしました。物語の中の古い時代には「アリト」で出てくるかもしれません。
(th を「ス」で書くか「ト」で書くか迷っているが、きっと方言で変わる)。
「5 Onn」もNを重ねると若干拗音化するんですが、こちらは「 onn オニ(ェ)→ önn ウニ(ェ)」とウムラウトすると気持ち悪かったので、拗音化が消失する(N 単体と同音)という方向にしました。
11から20。
考え方としては「10多い1」です。
11 サリト Salit
12 セシト Séšt
13 ショームト Šómt
14 スリヴァート Slivát
15 ソニト Sonit
16 シード Síd
17 サーニト Sánit
18 シテート Šté'ht
19 スミルト Smírt
20 エシス(エシト) Esith
s-○-it で「10多い」を表すので、基本的には間に1から9まで入れれば良い……のですが、発音しづらいとか個人的に気持ちが悪いとかいう理由で色々変えています。
「13 Šómt」、「S-Kóma-it」で sk が重なると「sh シ(ュ)」の音になることにしました。スウェーデン語とかがそうじゃなかったかな多分。
「17 Sánit」、「S-Vánna-it」がなぜこうなったかというと、 v はそのうち欠落していく子音だなと思ったのでいなくなりました(謎理論)。
「18 Šté'ht」に出てくる「'」は音を区切る、くらいの意味の記号ですが、ロシア語の ь のようなテンションで使っています。
「19 Smírt」のように、後ろに母音のない r の直前の母音にアクセントが付くと「ル」と少しはっきり発音します。逆にアクセントがないと「ア」に近い音になりますがほぼ発音しません。
「20 Ešith」は「2が10個」です。
21から30。シンプルに「20と1」です。
21 エシターレ Eštále
22 エシテーシェ Eštéše
23 エシュコーマ Eškóma
24 エシュトリーヴァ Eštlíva
25 エシトン Ešton
26 エシュティージ Eštídj
27 エシターナ Eštána
28 エシテーチャ Eštécha
29 エシミーロ Ešmíro
30 エシェリス(エシェリト) Ešélith
元々はEšith-ti-ále、「Ešith+ti(〜と)+数」でしたが、気持ち悪いところを雰囲気で削ったらこうなりました。
ここで、母音が連続して二音節で同じものだったら原則的に前の方にアクセントが来るというルールを作りました(「26 Eštídj」、「27 Eštána」)。
31から40。
31 エザーリト Ezálit
32 エゼーシト Ezéšt
33 エジョームト Ejómt
34 エズリヴァート Ezlivát
35 エゾント Ezonnt
36 エジード Ejíd
37 エザーニト Ezánit
38 エジテート Ejité'ht
39 エズミルト Ezmírt
40 リヴス(リフト) Liv'th
Ešith-ti-salit「20と11」の発音が面倒すぎたので真ん中らへんを削ってzでまとめました(何の説明にもなってない)。
「40 Liv'th」は地方によっては v でなく f のところや欠落するところもあると思う。
もうだいたいルールが分かったのでは?
と思ったところで割と変則的(?)な41から50。
41 リュターレ Lütále
42 リュテーシェ Lütéše
43 リュコーマ Lükóma
44 リュトリーヴァ Lütlíva
45 リュトン Lüton
46 リュティージ Lütídj
47 リュターナ Lütána
48 リュテーチャ Lütécha
49 リュトミーロ Lütmíro
50 リュテリス(リュテリト) Lütelith
「Liv リヴ → Liu リウ → Lü リュ」という変化をして「Liv'th-ti-○」が「Lüt-○」になりました。
「50 Lütelith」ではやはり v が欠落してしまいました。
51から60。
51 ルザーリト Luzálit
52 ルゼーシト Luzéšt
53 リョームト Lyómt
54 ルズリヴァート Luzlivát
55 ルゾント Luzonnt
56 ルジート Lujít
57 ルザーニト Luzánit
58 ルジテート Luzité'ht
59 ルズミルト Luzmírt
60 イジース(イジート) Idjíth
なんか差をつけたくなったのでウムラウトをやめました。
残りの10の位と100。
70 イジェリス(イジェリト) Idjélith
80 テーチス(テーチト) Téchith
90 テジェリス(テジェリト) Tedjélith
100 ガーラ Gála
そんなに書くことないかな……。
200から。「2個の100」なので割とシンプルなはず……。
200 エシガル Ešgal
300 コムガル Kómgal
400 リフガル Lifgal
500 オンガル Ongal
600 イジャル Idjal
700 ヴァンガル Vángal
800 テーカル Tékal
900 ミルガル Mírgal
1000 ファラ Fála
ちなみに245は「245 エシガリュトン Eš-ga(l)-lüton」になります。
1000からも同じ感じです。
2000 エシファル Ešfal
3000 コヴァル Konfal
4000 リファル Lifal
5000 オンファル Onfal
6000 イジファル Idjfal
7000 ヴァンファル Vánfal
8000 テチファル Téch'fal
9000 ミルファル Mírfal
3456は「コヴァリフガルジート Kova-lifga-lujít」です。ちょっと自分でも分からん。
10,000は「10個の1,000」、100,000は「100個の1,000」なので英語とかと同じです。
10000 スーファラ Súfàla
100000 ガルファラ Galfála
百万!!!
1000000 ロマラ Romála
もうこのくらいでいいですね……。
思いのほか発音ルールの説明に時間がかかってしまった……そういえば数字のデザインしてないな……。
次は名詞の格変化か人称変化か規則動詞です。