1/2
アリアス・フェルナード
下手くそですいません
「まさか家の子が悪子だなんて、アシアさん…」
エミリーは、赤ん坊を抱えながら夫であるアシアに哀しみの眼差しを向ける。
「俺にはこの子は殺せない、だが、私たちで健全に育て上げることも出来ない、アバン様の元ならこの子も元気に育つだろう。」
アシアは、悪子に寛容だったアバン・クラシュエア神父に生まれたばかりの赤ん坊を預けようと今、教会の前に来たところだ。
「元気に育つのよ、アリアス」
今、アリアスと名付けられた赤ん坊は、瞳に青を輝かせ、健気な笑みを浮かべた。