くたびれ女子。
いつからだろう。
他人の評価を気にするようになったのは。
いつからだろう。
自分の思った事を口に出さなくなったのは。
人前で話をするのが苦手。
緊張して、失敗して、落ち込んで、恥ずかしくなって。
良いことなんてないから。
完璧主義者で潔癖で頑固で融通がきかない。
自分に自信がなくて、自分と違う意見を言われると、
自分を全否定されたように思い、落ち込む。
100か0かの世界で生きている。
間違えば、これまで積み重ねてきた自分の評価が、
崩れ落ちる気がする。
期待を裏切りたくない。がっかりさせたくない。
間違いを指摘されたり、意見を否定されたりすれば、
自分を守るため、言い訳をする。
自分は悪くない、自分のせいじゃない。
ストレートには言わない。遠回しに言う。
そのせいなのか、よく会話の相手から、偉そうだって言われる。
褒められたい。認められたい。優しくされたい。
自分は周りに優しくしているつもり。
不器用だから、直接的にはできないけれど、
いつも笑顔でいるように心がけているし、
頼られたら、それに応えるようにしているつもり。
でも、良い人間になろうとすれば、
陰であざといと言われる。
陰で言うくらいなら、自分の耳に入ってこないように
根回ししとけって思う。
知らないで良いことは、知らない方が良い。
自分がされて嫌なことは人にしないを信条にしている。
当たり前なこと。
だけど、日々意識しないとできないこと。
みんなが同じ気持ちだったら良いのに。
そしたら、毎日から憂鬱が少しずつ消えていくはず。
そしたら、楽しい時間がすごく増える気がする。
良いイメージはできる。
良いことあるイメージはできる。
でも現実はそう思うようにはいかなくて、
やっぱり自分は駄目なんだって思ってしまう。
そんな駄目な自分が嫌で変わりたいって思う。
誰とでも仲良くなれる女の子。
気が利く明るい女の子。
賢くて頼りになる女の子。
可愛くて面白い女の子。
羨んでもその子にはなれない。
誰とも仲良くできない自分。
気が利かなくて雰囲気暗い自分。
ミスばっかりで役立たずな自分。
可愛くない上につまらない自分。
これが自分。
寝て起きても同じ自分。
髪を切れば、部屋を片付ければ、化粧をすれば、
痩せれば、脱毛すれば、料理を勉強すれば、
何かが変わると信じていた。
何度信じても何も本当に何も変わらなかった。
自分を変えるということは困難なこと。
毎日、小さなことで一喜一憂。
他人の動きに翻弄されている自分が当たり前。
当たり前でも、疲れる。
挨拶をしたけど挨拶が返ってこない。
買い物した商品を店員に雑に扱われる。
歩行中、ぶつかったのに自分だけ謝る。
落ち込む。
他人と関わることを避ける。
人付き合いが下手くそになる。
些細なことで傷付く。
気にしないというのは、気にし過ぎる人間からしたら
特殊能力のようなものだ。
手に入れたい。
覚えたい。
自分はくたびれ女子。
自分の妄想力は半端ない。
これだけは誰にも負けないという自信があるくらい、
半端ない。
半端ないからくたびれる。
妄想の世界と現実の世界は、
やっぱりだいぶ違うから。
モテる自分。
可愛い自分。
悩みのない自分。
スタイルモデル並の自分。
イケメン彼氏と同棲のち結婚する自分。
料理上手な自分。
友達たくさんいる自分。
笑えるくらい有り得ない。
今のままの自分でも、
誰かからしたら羨ましいのかな。
生きているだけで。
話せる。聞こえる。見える。食べられる。眠れる。
書ける。読める。歩ける。
自分ができることたくさんあるかも。