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失われた神々のアドジャストメント  作者: 士口 行
序章 生きる事は
5/7

生還と村落

 目の前で次々と矢に貫かれていくゴブリンに、呆気にとられた遼は、3体のゴブリンが沈黙しても動けなかった。


「おい、そこのお前!森で呆けるな。死にたいのか!?」


 そんな叱責を受けて、遼はようやく再起動した。


「あ、ああ、すまない。助かった」


 そうして振り向いて、再び言葉を失う。透明感のある雰囲気、尖った耳。明らかに自分が知らない、否、ファンタジーの中でしか知らない人種だった。そして何より、美人だった。


「だから、呆けるな!」


「…いや、とんでもない美人で驚いた」


 そんな事を口走りながら、我ながら存外余裕が有るなどと考えていたが、現実は得てして非情である。


「…こんな時代だ、衆道も理解はするが、私は御免だ」


 人の夢と書いて儚い。日本産アイドルが裸足で逃げ出す別嬪さんは男だった。後々知る事になるが、エルフは男女の外見がほぼ同じだ。体脂肪率が共通して平均2%程しかないのだ。見分け方は耳で、女性はやや下向きをしている。


「とりあえず、ここは危険だ。村に案内するから付いて来い」


「……ああ、宜しく頼む」


 ショックが抜け切っていない遼は、辛うじて返事をして、エルフの後に続いたのだった。




 その後、会話も無く30分程歩いてエルフの集落に辿り着いた。村は鳴子と柵で囲われており、簡易な砦の様であった。


「とりあえず村長に会って報告をする。お前の今後も相談しなくてはな」


 そうして入った村は、思った以上に文明レベルが低かった。なにせ、鉄が見当たらない。製鉃技術は有るかもしれないが、農具に使われていないのなら、未だ十分に発達していないのだろう。


 村の様子を観察しながら進んで行くと、周囲の物より1回り大きな家屋に着いた。材質は日干し煉瓦よりはマシと言った所だ。もちろん平屋である。


「村長。狩人レザックだ。森で人間を拾った」


 どうやら恩人のエルフはレザックと言うらしい。


「まあまあ、拾っただなんて。とりあえず、お入りなさいな」


 そう言って姿を現したのは、鳥の羽や色鮮やかな石で身を飾ったエルフの老人だった。

一応、ヒロインも出す予定でいますが、まだ先のつもりです。


しかし、己の文才の低さに泣きそうですネ。


誤字には気を付けていますが、見つけたら教えて下さると嬉しいです。


序章は、次かその次くらいまでの予定です。

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