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失われた神々のアドジャストメント  作者: 士口 行
序章 生きる事は
3/7

異世界 もしくは第一種遭遇

 目が覚めると、木の根本に寄りかかっていた。やけに埃っぽい雑木林の中だ。とりあえず、右も左も分からないから先程の神らしき女の話を思いをしながら、現状を整理しよう。


 神らしき女、いや面倒い、女神は『この世界』という言い方をした。なら、ここは馴れ親しんだ世界ではない、つまりは異世界なのだろうか?


「そんな馬鹿な。ファンタジー過ぎる」


 しかし、そのファンタジー部分を否定したくても、自分の常識以外に否定材料が無い。だからと言って、どっきりも考えにくい。これでは誘拐、犯罪になる。視界の奥にある果実は、瓢箪形で大きさも野球ボール2つ分程、しかしピンク色をしていてちょっと記憶に無い物だ。


 とりあえず、ファンタジーだとしよう。で、世界を救う云々は情報が少ないから置いといて、吸血鬼みたいな体と言っていた。

 吸血鬼。人の血を啜り、陽光に焼かれ、流れる水を渡れず、ニンニクと十字架が苦手で、心臓に杭を打たれると灰になって死ぬ。ファンタジーだと高い再生能力や魔力、耽美な夜の支配者といった所か。


 雑木林の中でも、木漏れ日くらいはあるが、特に焼かれるといった感じはしない。水場は無いし、ニンニクも十字架も無い。見た感じ、手足も違和感も無い。服が見馴れない麻布の様な材質の物になっているが、自分の手足だ。


「後は、犬歯か?鏡でも無いと、どうも違和感が錯覚じゃない自信が無いな」




 そして、しばらく考えに耽っていた遼だが、闖入者が現れたことで思考の底から引き上げられた。


「グギャ!」


 土色の肌、1 mほどの身長で、額には小さな角がある。猫科の動物を思わせる目と、黃色い乱杭歯。それが3体。


 ファンタジーの定番、ゴブリンの様に見える。粗末な腰布と、先端に石を括り付けた鎚や短槍を身に付けた小鬼だ。


「…おおよそファンタジーで確定したのは良いとして、チュートリアル無しでエンカウント…。随分な対遇だな、クソ女神!」

降って湧いた三連休の暇潰しとして始めたものの、結構大変です。何より、Android投稿が…。

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