表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失われた神々のアドジャストメント  作者: 士口 行
序章 生きる事は
2/7

天啓 もしくは責任転嫁

小説家になろう。このサイトの、1話の文字数は上限7万字。


いや、無理ですよ笑

 無気力。器用貧乏。明るくないタッチのタっちゃん。そんな風に人は評する。長身痩躯の細マッチョだが、やる気が感じられない雰囲気が、貧弱な印象を持たせる。


 付き合いが長い友人は、頼りになるけどその気にさせるのが難しい奴とか言ってるらしい。


 趣味はとりとめのない事を考える事。特技は無し。好きな事は自分の時間で、嫌いな事は面倒事全般。


 高校生で一人暮らしをしているのが珍しいかも知れないが、普通の枠から外れるほど特殊ではない。恋人無し、好きな人無し、初恋も無し。少々枯れた16才。


それが俺。宮崎遼だ。


 下校中に意識が飛んで、気が付いたら目の前で何やら物憂げに語る女がいた。夢だろうか。

 まあ、物語としてはそこそこ面白かった。


「私は間違えた」


 そう言って沈痛な面持ちで黙った女を見て思うのは、夢としては面倒だという事と、面白く思った分だけ、面倒に付き合おうという事だ。


「何を間違えたか、分かってる?」


「それは…愛した事よ」


「違う。与える以外の事をしなかった事だ。子供に刃物を持たせる時に危険性を説く様に、危ない事をしないようにきっちり教育しなかったのが間違いだ」


 理想論だし、簡単ではないが、神だと言うなら理想を実現させる為の能力も時間も有るはずだ。


「耳が痛いわね。でも、今さらそれが出来る程、私の力は残っていないの。時間はあるけど、それだけよ」


「そうか、ならそのまま後悔し続けろ」


 俺の中に有る、面倒事許容範囲は売り切れだ。そろそろ起きてしまいたい。明晰夢は、自覚すれば醒める物だ。しかし、起きようとしても、一向に意識が覚醒する気配が無い。


「今更だけど、あなたは寝ているのではないわ。死後、私があなたの魂を招いたのよ。この世界を救って欲しくて」


 俺は目をむいた。死んだ事はショックだが、世界を救うなんてロールプレイングゲームみたいな事は、どこぞの天気みたいな名前の奴等に任せてしまえと思う。そして何より、


「面倒臭い。断る」


 即答した。しかし、相手は聞くつもりは無い様で、捲し立てる。


「時間はたくさん有るわ。長寿で死ににくい体も準備してあるし、きっとできる。あなたの知識だと、吸血鬼が近いかしら。まあ、体に入れば魂が理解するわ。宜しく、この世界を…」


「おい、ちょっと待…」


そして、俺の意識は再び途切れるのだった。



しかし、「レジェンド」の神無月 紅先生とか、どうすれば毎日更新できるんでしょう?


爪の垢でもくれませんかネ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ