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魔王が人間に拷問される


この女は……我の翼を引きちぎろうと言うのか。この魔王の翼を。


「貴様っ! 何を口走ってるのかわかっているのか?」


「ええ、もちろん。抵抗してもいいのよ。『瀕死の魔族』と言う設定を曲げればいいだけだもの。ただ、それだけで、いいのよ」

この女は、不遜にもこちらに近づいてくる。


――なんだ、いったい何を言っているんだ、こいつは。


「なんだその設定と言うのは!? 貴様、我が翼を引きちぎろうと言うのなら千の苦痛と万の死を味あわせてや――」


「強情な奴、ねっ!」


ぐあああああああっ! 


「ぎ、ぎざまーっ」

強引に我が翼をもぎにかかる女。


「中々取れないな……あんた接着剤使ったでしょ! あーあ、身体にくっついちゃって。交番長! 手伝ってください」

そう女が我の羽を引っ張りながら叫ぶ。


「は、花ちゃん、さすがに勘弁してやれば?」

そう弱弱しく言いながらも男は近づいてきた。どうやら、この女に頭が上がらないようだ。


「いいから引っ張ってください……せーのっ!」


ぐあああああああああああああああああああああああああ!


拷問はしばらく続いた。


ベリッ! ベリリリベリッベリッ!

――と、取れた! 我が翼がっ! 大陸を縦横無尽に飛雄した我が翼がっ!


「やっと取れた。うわっ、滅茶苦茶緑色の液体出てきた……いや、ここまで来るとさすがよ。じゃあ、次はもう片方の羽ね」


や、やめてぇ!


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