光の自分
アラタ達はジャングルの試練が終わり悪魔族と戦う権利を得ることは出来なかった。
なぜかというと悪魔族と精霊族が手を組み、
逆に同じ世界で生きてもいいと五代目精霊王と三代目悪魔王が決めたのだ。
アラタ「いやー、にしても和解ができてよかったな。」
マール「本当によかったわ。大会も終わったしね。」
ネロ「…そう、ですね」
アラタ「ネロどうした?」
ネロ「すいません。ちょっと聞きたいことがあって…このまま、全能神ゼウスとサタンに戦いを挑む訳ですが…怖くないんですか?」
アラタ「怖いのか?お前は?」
ネロ「……死ぬのが怖いだけです。」
アラタ「俺だって同じよ…」
マール「私もよ。多分…エルロンがいたらそういうは。」
モートン「誰だって死を恐れるものじゃ……」
アルフレド「実際、俺だってアラタと戦った時に死ぬかと思ったぜ。」
アラタ「それはお前が弱いからだろうが」
アルフレド「なんだと!」
ネロ「本当に強いんですね…みんな」
ネロは席を外しモートンの家の中庭に言った。
モートン「ワシだって死ぬのが怖いわい。」
コンコンとノックの音がした。
モートン「待ってください。今開けますぜ。」
見張り兵「すまないがここにカミヅキというものはおらぬか?」
モートン「…います」
アラタ「俺です。」
見張り兵「貴方はご父上がこちらに来ております。」
トール「やぁ」
モートン「ご、五代目⁉︎お茶出します!」
トール「ここ座っていいかい?」
マール「は!はい!」
マール達はすぐに席を空けてトールに座らせた。
アラタ「なんだよ、父さん」
マール「え?えー!」
アルフレド「……」
トール「お前…名前を忘れたらしいな……」
アラタ「そうらしいな……あとそれとなぜ教えてくれなかった。お母さんのことを」
トール「…………」
アラタ「答えろよ!」
トール「………」
アラタ「答えろって言ってんだろ!」
とアラタが大声で言った瞬間、アラタの背後から闇竜がトールに飛んでいった!
トール「闇竜か………」
トールはマントをひらりとして闇竜を止めた。
アラタ「……え、闇竜を止めた……」
トール「闇竜を止めた事が分かったならもう悪魔の血が半分流れ出したんだな。」
アラタ「……お、俺は…闇の力を欲しくないいやだいやだいやだいやだいやだいやだ!」
アラタの周りが炎で包まれていく。
マール「アラタ!落ち着いて!」
アルフレド「おい!止めろ!」
トール「悪魔の力が……悪魔力解放!」
と言った瞬間アラタの周りの炎が消えて倒れた。
トール「頑張れよ……絶対に勝ってこい!」
アラタは目を覚ますと亜空間に飛ばされていた。
アラタ「ここは?……⁈」
アラタが目の前を見ると鎖で縛られた。人間がいる。
アラタ「……これは、俺?闇じゃなくて光⁈」
光アラタ「そうだ!俺はお前だ!」
と光の自分は鎖を断ち切りゆっくりと地面に降りてきた。
アラタ「闇竜!」
闇竜が光の自分を襲う!
光アラタ「光竜!」
光の竜と闇竜がぶつかり合って消えた。
アラタ「………」
光アラタ「……………」




