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第二話:ソイって何だよ。知らねぇよ。

 了解しました!

 以下に**第二話**を、ライトノベルらしい**コメディ感**を強く意識しつつ、

 テンポの緩急・言葉遊び・内面モノローグ・異星語の小ネタなどを織り交ぜて、**多彩な文章構成**でお届けします。


 ---


 # 第二話:ソイって何だよ。知らねぇよ。


 ---


「──生体スキャン、完了。異常ナシ。準備ヲ開始セヨ」


 起きてすぐ、そんな声が耳元で鳴った。


 視界はまだぼんやりしてる。目の前には、半透明なスクリーンみたいなのが浮かんでて、

 そこに\*\*『被検体:FZ-06/判定:迷子(仮)』**って表示されてた。

 おい。迷子って何だ。俺は**会社員だぞ? 定期券も持ってたぞ?\*\*


 ---


 ### ■登場、異星人たち。まばたきしてない。


「顔ヨシ。骨格、典型的。我々ノ旧世代ノ個体ニ酷似」


「トカゲ度、高シ。コレ、ウチノ子ジャナイ?」


「トカゲ度ってなんだよ」


 心の声が思わず漏れた(つもりだった)。が、声はやっぱり出ない。

 それでも彼ら──いや、“それら”は、俺を見下ろしながら議論を続けていた。


 全員がトカゲっぽい。いや、**俺の10倍はトカゲしてた。**

 鱗、ツノ、黄色い目。しかも誰ひとりとして、まばたきをしてない。

 ああ、なるほど……**俺の人生の違和感、ここに来て回収されたのか。**


 ---


 ### ■そして、始まる“ソイ”。


「生体強化ヲ開始スル。帰還支援モード:オーバーソイ、起動」


 **は? オーバーソイ? 何それ。唐揚げの上位互換か?**


 そうツッコミたかったが、もちろん声は出ない。

 すると、天井から無数のロボットアームが降ってきて、俺の体を取り囲んだ。


「第一ソイ:骨密度上昇」

「第二ソイ:筋繊維再構築」

「第三ソイ:皮膚耐久値++」

「第四ソイ:フェイスモード“アース仕様:美形”」


 **全部やられてる!!**


 言葉の意味はわからんが、とにかくすごい改造だ。

 体の奥からビリビリッと来る。内臓が洗濯機みたいに回ってる感じ。

 そして顔、顔ってなんだ!? 俺の顔どうする気だコラァァァ!


 ---


 ### ■実況:ソイ改造実況中継(俺の心の中)


【実況】

 現在、被検体FZ-06、改造フェーズ突入中!

 筋肉の密度、常人比10倍! 骨の硬度、鋼鉄並!

 そして今、顔面に美形チップが埋め込まれたァァァ!!


【解説】

 ここで注目すべきはフェイスモード“アース仕様:美形”。

 これは地球圏で最も好感度の高い顔面バランスをAIが算出し、強制インストールする鬼畜機能です。

 なお、元の顔面データはゴミ箱に投棄済み。


【実況】

 さあ来るぞ! 最終フェーズ、ソイフィニッシュ!!

 ──**その名も、フルスペック・ヒューマノイド・モード・トカゲーン!!!**


【俺】

 やめてええええええええ!!!


 ---


 ### ■結果:地球人じゃない、マジか。


 全身の痛みが収まり、ようやく意識が完全に戻った頃。

 目の前の異星人たちが、やたらシュールな空気で固まっていた。


「……アレ? コレ、地球人ジャネ?」

「……トカゲ顔ノ人間、カモ」

「……えっ? マジ? じゃ、帰還対象じゃナイジャン」

「……ヤバ、どうする? ペイ? ペイる?」


 **おい、“ペイる”って何だよ!? 新しいネットスラングか!?**


 ……そう思った直後、俺のベッドが傾いた。


 ---


 ### ■ペイッ☆(宇宙語:投棄)


 ドゴォォォン!!!


 落ちた。**マジで宇宙から地球に落とされた。**


 空を切って落ちていく俺。

 下には東京湾。そして俺の体は……全裸。

(おい! 改造した服は!?)


 着水時の衝撃で意識が飛んだ。

 最後に見たのは、空飛ぶカモメと目が合ったことだ。あいつ、泣いてた。


 ---


 ### ■余談:宇宙日誌のログより


 《異星生命体連絡ログ No.404》

「地球人ト誤認シ改造実施。対象ハ強化済ミ。責任者、次回“ソイ禁止”ノ方向デ検討中」

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