第十話 「レプテリアンの親戚が地球にホームステイに来た件について」
■はじまりは、宇宙ポストへの一通のメールだった
ある朝、ピュがスマホ(なぜか普通に使える)を見て、
「ピュピュピュ!?!?」と跳ねた。
画面を見ると、**"銀河親族SNS"**から通知が。
【急報】親族12名、地球観光のため急行中。到着予定:明日。
俺:「急行!? 明日!?」
■親戚(全員トカゲ型)降臨
次の日、うちの庭に突然金色のUFOが着陸。
そこからぞろぞろと出てくるトカゲ型の親戚12名(うち2名ツノ付き)。
■構成メンバー:
叔母(やたら涙もろい)
叔父(自称バーテンダー)
いとこ(厨二病)
祖父母(体長5m、やたら元気)
親戚の子供(ピュの従弟、6つ首)
そのペット(謎のモフモフ)
俺:「どう見てもホームステイの規模じゃねえ!!!!」
■ご近所パニック
着陸の衝撃で、近所の電柱が1本傾き、
町内会LINEが大炎上。
「UFO来てる」
「またあの家じゃん」
「レプティくんは無事なの?」
「トカゲじゃなくて恐竜だった」←嘘
俺:「……俺、もはや“宇宙駐在地球代表”じゃん」
■滞在初日:日常が“銀河の大家族”状態に
レプ親族たちの初日のスケジュール:
朝:銀河ヨガ(近所の公園で。人だかりできた)
昼:焼き肉食べ放題(炭火→プラズマ炉持参)
夕方:銭湯で“自家脱皮”タイム(マジでやった)
夜:屋根で星を見ながら宇宙演歌の合唱
風呂場の貼り紙が書き換えられてた:
【注意】
・脱皮後の皮は流さないでください
・浴場内でスライムを分泌しないでください
俺:「地球の常識、バグる音がする……ッ!」
■名言混入タイム
祖父レプ:「“地球に来た理由? そこに温泉があったからさ”」←某登山家風
叔父レプ:「“焼き肉は人類の叡智。火を使った時点で文明は完成していた”」
いとこレプ:「“我が名は銀河の影、次元を超えし炎の刃……”」←誰か止めろ
■でも、ふと気づいた
異星人と暮らすのが――すごく、楽しい。
異文化って、うるさくて、変で、マジで迷惑なんだけど、
なんか温かい。
ピュの親族は皆、地球に興味津々で、俺にも優しかった。
特に祖母レプは、毎朝俺に“昆虫風おにぎり”を握ってくれた。
※見た目はヤバいけど意外と美味い(!)
■そして、帰還の日――
ピュの親族たちは、再び金色のUFOに乗って帰っていった。
飛び立つ前、祖父がこう言った。
祖父レプ:「“星の数ほどの世界があっても、帰りたくなるのは、またここだ”」
俺:「……それ銀河鉄道の夜で聞いたやつだ」
■まとめ:
一週間限定のホームステイで、俺の部屋にはまだレプティアンの脱皮の名残がある。
そして、ピュは言った。
「ピュッ♪(また、来るってさ)」
俺:「次来るときはさ、せめて人数減らしてぇえええええ!!!!」




