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第59話:コラボカフェをふたりで

「これがコラボカフェですか!」


 席に案内されると、れんが圧倒されたように飾り付けられた店内を見回す。


「すごいですね……内装が全部『オカはぐ』だ……」

「あのっ、まずグッズを買ってもいいですか? 早い者勝ちなので……」

「なるほど! じゃあ、急ぎましょう」

「それでですね、個数制限があるので手伝っていただきたく……」


 恥を忍んで蓮に頼む。

 今回のグッズは各種一点ずつと厳しい制限がかかっているのだ

 

「これを持っていってください!」

 

 明日花あすかはオーダー表にさっと記入して、代金と共に蓮に渡した。

 あらかじめ表に欲しい個数を記入するシステムなのがありがたい。


「特典のランダムポストカードが2枚もらえるのでそれもお願いします!」

「わ、わかりました」


 慣れない様子の蓮に申し訳なかったが、背に腹は替えられない。

 先にグッズを購入した明日花は、渡された特典をドキドキしながら見た。


「ああ、真護しんご柊一郎しゅういちろう、リッカの一年生三人組か……いや、彼らも好きだけど難しい……」


 特典のポストカードは8種類あって、選べずにランダムで渡される。

 明日花はしの刃也じんやと相棒の耀ようが欲しかった。


「買ってきました! 確認お願いします」

 

 戻ってきた蓮が、ポストカードを2枚差し出してきた。


「特典は刃也くんと耀くんでした」

「はあ!?」


 差し出されたポストカードを見て、明日花は叫び声を上げてしまった。


「やったああああああ!! すごいすごい!!」

「これでよかったんですかね?」

「最高です! この二人が欲しくて!」

「これ、自分で選べないんですね。なるほど、それで皆たくさんグッズを買うのか……」


 蓮が感心したように、グッズを購入する女性たちを見つめる。

 ほしかったグッズが全部手に入り、明日花はようやくホッとした。


「じゃあ、メニューを注文しましょう」

  

 写真付きのメニューを二人で見る。


「カラフルで可愛いメニューですね! あっ、これ、それぞれのキャラをテーマにしてるんですね!」


 蓮の反応がいちいち新鮮だ。


「へえ、一品に付き一つ特典がもらえるんですね。これもランダムか……。全部揃えるの大変ですね」

「全部揃わなくても、しがくればそれでOKです」


 全種コンプリートなどを目指すと、あっという間に破産だ。


「じゃあ、刃也くんを当てればいいわけですね。明日花さん、フードは?」

「私、『吹雪ふぶきの白オムレツ』と、『リッカのいちごとピスタチオのパフェ』にします! パフェ大好きなんで!」


 可愛いパフェの写真にうっとりしてしまう。


墨田すみだくんのブラックパフェはいいんですか?」

「両方食べたいですけど、さすがにこのサイズ二つはキツいので」

「じゃあ、僕が頼みますよ」

「いいんですか!?」


(やはり協力してくれるれがいるとはかどる……)


 華やかなフードとドリンクが運ばれてきて、明日花はさっそくぬいぐるみと写真を撮った。

 そして、目当ての特典コースターをチェックしてみる。


「えっ」


 驚くべきことに、蓮はコースターも刃也を引き当てた。


「す、すごいです!」

「結構当たるもんですね」


(刃也くんに似てるからかな……それか、無欲ゆえの勝利……)


 二人でもりもりと食べて追加もし、12枚のコースターを手にすることができた。


「やったああああ、全部もらっていいんですか? 耀ようくんは千珠ちずにあげよう!」

「お友達は耀くんしなんですね。なるほど、プレゼントすると喜ばれそうですね」


 蓮にいちいち感心される。


「時間ですし、行きましょうか。ここは僕に出させてください。例の件でずいぶんお世話になったので」

「そんな……っ、私が好きな店に来たから私が――」

「連れてきてもらえて、楽しかったので」


 蓮が爽やかに微笑むと、さっさと支払いを済ませる。

 最初から、お礼をするつもりだったようだ。

 店を出ようとする明日花に、蓮が手を伸ばした。


「あ、バッグ持ちますよ、貸してください。結構買ったから重いでしょ?」

「えっ……あっ……」


 グッズがぎっしり入ったトートバッグを、蓮がさっと持ってくれる。


(ああ、これ憧れのシチュエーション!!)


 重い荷物を持ってくれる人がいる。


(不思議だ……2週間前のスタンプラリーは一人で歩き回って特典をもらえなくて、重い荷物を抱えてしょんぼりと家路に着いたのに……)


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