異世界に転生しても教師
ジリリリリリリイリリリ・・・・!!!
けたたましい携帯の目覚ましのアラームとともに目が覚める。昔から目覚まし時計のアラーム音でおきる癖がついていたのでスマホに目覚まし時計の音をセットしている。
ああ・・・今日は、せっかくの日曜なのに、部活か、と愚痴る。
俺は、高校で非常勤の講師ながら陸上部の顧問をやっている。正直、大学時代は根暗で全くの運動音痴なのだが、若いという理由だけで運動部の顧問を持たされている。
それでも、正職員の道をと思い、やっているが正直、面倒である。
だいたい部活の練習たって、陸上の指導法もよくわからずボケーと運動場にいるだけだ。ひたすら生徒に「走れ〜」とか言っているだけである。
大学の同期とかからは、女子高生に囲まれて羨ましい、とか言われるが、正直、3日で飽きる。というか、価値観が異次元すぎて、31歳童貞の俺には話が合わない。
「あ〜、だるい。。。」
仕方なしにメガネをかけ、着替えるために体を起こす。パジャマを脱ぐ順番は人の性格が出るらしいがよく知らない。
と、突然、眩暈がする。きちんと立つことができない。別に酩酊しているわけでないのに。
やばい!と心の中で何度も叫ぶ。
20連勤がたたったのか。過労なのか!?
学校はブラックとか言うけど、まだ31歳だし、若いし、これから人生色々とあるし、美人な彼女をゲーム以外で作る予定だし、さまざまなことを考える中、意識が途切れていく。
突然死。急性心不全という名前で俺は死んだ。
少し、小太りの男の死体が発見されたのは、その日の夕方のことだった。