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《灰色編》22話:さっきの先輩は過去の姉。どうかよろしくお願いしたくない


「……ただいまー」


「おじゃましまーす」


「…………」


――昼夜とわず一緒――。


そんなわけで千亜は俺の部屋に泊まりにきました。


詳しい経緯は気にすんな。


そして俺は凄く緊張してます。



凄く緊張してます。



凄く緊張してます。



凄く緊張してます。



凄く緊張してます。



凄く緊張してます。



凄く緊張してんだよッ!!!



だっておまえ好きな子が自分の部屋に泊まりに来てるんですよ!?


緊張しないほうがどうかしてるだろ!?


らぶほ行こうだ、なんだと言っていた俺だが、そんなもんはただの冗談――ではないが、その場のノリで言ってたことだ。


実際、そんな状況になれば、あたふたと慌てふためくのは当然にきまってるじゃないか!


俺の心は花も恥じらう純情可憐な乙女なみの清い心なんだよ!


ヘタレではないッ!!恥ずかしがり屋なだけだからッ!!


「あ、お帰りなさい」


しかし、どうしよう。千亜と二人ッきりでそんな雰囲気になったら……。


「お帰りですわ」


あー、やべえーよー。鼻血とか出てきそうな気がする……。


「お!美空ー!なんだよーワカメの家にいたのかよー!」


今日、興奮して寝られないかもしれない。いや、絶対眠れない。


「それにてめぇはさっきの……――誰だっけ?」


それどころか寝かせてくれない状況になる可能性もないことはない気がしないでもないないない。


「私は肱岡鏡花です。今後ともよろしくお願いします。後藤千亜さん」


あーもー、やべえーよー……。


「お、おお。よろしくな」




……はあ。




……気が付がついてないふりをして……実を言うと分かっているんだが……。


だけど、もう少しだけ幸せな妄想に浸らせてくれ。





「それで、失踪した飛田先輩と肱岡がなんで二人揃って俺の部屋にいるんですか?しかも仲よさ気なのはなにゆえですか?」


「ワタクシときょーちゃんはついさっきマブダチになりましたわ」


「飛田先輩なんかキャラ違くね?」


「ワタクシはもともとこんな感じですわよ。めーちゃん、いい加減気づいてください。ワタクシのこと忘れたとはいわせませんわよ」


ん?めーちゃん?飛田先輩にそう呼ばれ背中を寒いものが駆け上がる。


――なんだろうか……この漠然とした超ど級の不安というか悪寒というか……。


最恐に嫌な予感が……。


「……忘れるもなにも飛田先輩は飛田先輩じゃないんですか?」


飛田先輩は急になにを言ってるんだ?


飛田先輩は飛田先輩で一週間前に我らが二次元生物研究部に入部した進入部員じゃないのか?


「めーちゃん。ワタクシは瀬波美羽子ですわ」


なんの前置きもなく飛田先輩はさらりと言った。


なんかごくごく普通の会話のように。


――って!!!


瀬波美羽子おおおおぉぉぉッ!!?


「ま、まじかぁぁあッ?!!」


声をあげたのは俺ではなく千亜だった。


ちなみに俺は飛田先輩の爆弾発言に頭の機能が停止した。


――そんなばかな……飛田先輩が美羽子姉様……?


だって美羽子姉様は確かに死んだはずじゃ……。


「めーちゃん」


「は、はい!な、なんですか美羽子姉様?!」


それはもう条件反射の粋を超えた魂にまで刻み込まれた反応。


流れるような動作で俺は飛田先輩――もとい美羽子姉様に傅く。


蘇る七年前の忌まわしき記憶――もといトラウマ。


『めーちゃん』


俺のことをそう呼ぶのはこの世界に一人だけ、かつて俺を拉致監禁した超本人――。


「フフフ。ワタクシは死んでなんかいませんわよ」


もう、この世にいないはずの瀬波美羽子だ。





俺は何故、飛田美空が瀬波美羽子だと気が付かなかったのか?


忘れたくても忘れられない美羽子姉様に俺は気付かなかった。


もとい、それは美羽子姉様が俺に自分が瀬波美羽子だと気が付かないようしなければいけない由々しき理由があったらしい。


故に、美羽子姉様が俺に自分のことを美羽子姉様だと認識出来ないようにしていたらしい。詳しい理屈は知らん。まあ、美羽子姉様の人外パワーならどうとゆうことはないのだろう。


だって、美羽子姉様だし。


で、今、もう、俺に自分が瀬波美羽子だと隠す必要がなくなったのでその状態を解いたのだそうだ。


事態がだんだんこんがらがってきた……。


そんなわけで運命の再会。


とりあえず運命を呪ってみた。


ざけんな!馬鹿野郎!


美羽子姉様を前にして蘇ってくるのはトラウマだけだった。


それで、だ。


まだまだ、よくわからないことが多々あるので美羽子姉様に質問タイム。


「七年前に死んだはずの美羽子姉様はなんで生きているんでしょうか?」


遡ること七年前のあの日、瀬波美羽子は確かに死んだはずだった。


「今から一から順に全部説明しますわ。きょーちゃん、それにごっちゃんにも聞いてもらいますわ」


そうして、美羽子姉様が語り始めたのは七年前の俺と美羽子姉様のであいの話しからだった。



七年前。俺と美羽子姉様がであった。詳しく説明すると長くなるので中略。


それで、美羽子姉様が俺に惚れてしまう。詳しく説明すると長くなるので中略。


美羽子姉様がいろんな欲求(主に性的な欲求)を我慢できず俺を拉致監禁。


そして、美羽子姉様は■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(自主規制)


ここまでは俺も知るところだ。


そして、問題はここから。


このころ俺の記憶は凄く曖昧で、何故、俺は美羽子姉様から解放されたのかよくわかってないのだ。。


俺の記憶にあるのは調教に継ぐ調教の日々のある日、気が付いたら病院のベットの上で寝ていた――なんて、いい加減なものだ。


医者の話しによると俺は病院の前に倒れていたそうだ。


凄く疑問だった。異常に俺のことを愛していた美羽子姉様が何故、当然、俺のことを解放したのか?


理由はまるでさっぱり解らなかった。あの娘との関係がばれたのかとも考えたが、おそらく、それはない。ばれていたら、ばれていたで、美羽子姉様から何かしらのお仕置きがあったはずだ。


となると理由はやっぱりさっぱりわからない。


それで、美羽子姉様の証言。


「ワタクシが目を離した少しの間にめーちゃんは誘拐されたんですわ」


誘拐した犯人は『灰星』と名乗る組織。誘拐の目的は俺を人質にして美羽子姉様との交渉の道具に使うためだった。


委員超の話しによると美羽子姉様は裏の世界では『白銀/ホワイトシルバー』と呼ばれる最強の人狼なんだそうだ。


まあ、美羽子姉様だし。


なんで、そんなことを委員超が知ってるのか?そもそも裏の世界ってなんなのか?


そういった疑問も浮上してくるがそれは一旦放置。だいたい、なんとなくわかるから大丈夫だろう。


話しを戻そう。


それで、その灰星とやらは美羽子姉様の力を利用しようと、俺を返して欲しくば我々に協力するんだな!HAHAHAHAHA!といった具合に交渉を持ち出した。


俺が無事に返ってくるのならばと美羽子姉様は素直に首を立てに振った。


そして、灰星が美羽子姉様に依頼したのは『蒼眼の吸血鬼』という裏の世界の美羽子姉様に続く大物の討伐だった。


詳しく説明すると長くなるので中略。


美羽子姉様は無事、『蒼眼の吸血鬼』の討伐に成功。俺は『一応』無事に解放された。


あくまで『一応』。


あろうことか灰星は俺を返した後の美羽子姉様の報復を恐れ、抑止力として俺にある細工をした。


「その細工が『首輪』ですね?」


委員超が言った。


「そうですわ。あいつらはめーちゃんに首輪なんかを嵌めやがったんですわ」


『首輪』といっても目に見える物ではなく、目に見えないモノなんだそうだ。


その首輪だが、何故それが美羽子姉様への抑止力になるのかというと、その首輪は爆弾尽きで、遠隔操作で何時でも何処でも好きな時に俺の頭を吹っ飛ばせるらしい。つまり俺の命は灰星の意志一つでどうとでもなるわけだ。


つまり、俺は身柄こそ解放されてはいるが実質的には、今でも人質の立場にいるわけである。


勿論、美羽子姉様はぶちギレた。


そして、さらにそんな美羽子姉様に灰星は警告をだした。


――今後、美羽子姉様が俺に近づけば首輪を爆破させる――。


灰星はなんで、そこまで美羽子姉様に厳しい宣告をしたのか?


「そんなの決まってますわ。嫌がらせですわよ、嫌がらせ。奴らの性格の悪さは筋金入りなんですのよ」


だ、そうだ。


「み、美羽子姉様。それならやっぱり『あの火事』も、その灰星って奴らの仕業なんでしょうか?」


『あの火事』


それは、俺が病院で目を覚まして、一ヶ月後のことだった。


徐々に心の傷も癒え、拉致監禁前の元通りの生活に戻りはじめた頃にそれは起こった。


たまたま、目にした新聞の片隅に掲載されていたニュース。


『家屋一棟が全焼。中に取り残された二人の姉妹の焼死』


そんな内容の記事がそこに掲載されていたのだ。


サボっててすいません!紫色編更新するとかいって、まだ、更新してなくてすいません!そして、未熟ですいません!もしよかったら本編で「ここ、どうなってんの?」とか「ここ、よくわかんないんだけど?」など、疑問及び苦情をがあったら遠慮なく言ってください!実は自分でもよくわかんないことになってたりします!まだまだ、未熟者なので、どうか、よろしくお願いします!

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