第二話 Just a dream 04
Climax Phase
01 UGN強襲!
「わざわざ三人で助けに行く必要なんか、ないよねぇ~。」
独りごちながら研究室に戻ろうとした伊勢の耳に、警報音が飛び込んだ。
GM: では、シーンが変わります! 残ってるのは、伊勢君だけですね。
伊勢: …………。
月島: なんかさ、こういうエフェクトってあるのかな?
GM: 《主人への忠誠》。
月島: なるほどね……。
GM: じゃあ、キミは今……何やってるの?(一同笑)
伊勢: あ、えーとですね。「行くぞ!」って言われて、うん行こうか! って返事だけして、行った行った~。……って見送ったところです。
GM: そうすると、急にレッドアラートが鳴ります。
伊勢: おやぁ? ヤバくない? 今使える戦闘系いないんじゃなぁい?
月島: まったく、よく襲撃されるUGN支部だ!
伊勢: あ! 分かったぁ! 丁度これから囮になりに行くところだったし、丁度……よくないなぁ、う~ん……。
GM: 襲撃者がチルドレンの養成機関の方に現れたようですね。
伊勢: へぇ、それはタイヘンだぁ。逃げなきゃ~!
一同: おいっっ!?
GM: まぁ研究員だからね(笑)。「戦闘できるものは、どこそこのブロックに集まるように。」みたいな放送が入るね。
月島: (放送風に)『戦闘できる者、及びボルトアクションライフルを持っている者は、速やかに……。』(一同爆笑)
伊勢: あああああぁぁぁ~ん!!!? 持っちゃってるよぉ~。しょーがないなぁ、もう。なぁんでコレ支給されたんだろぉなぁ~。
GM: すげぇな(笑)。
月島: ちなみに、放送を担当しているのは大神さんです(一同笑)。
超優秀な菅野の副官・大神さん。
伊勢: それ、明らかにボクを狙ってるよねぇ!?
GM: まぁ、実際問題として、2ターンの間キミしかシーンに登場することが出来ません
伊勢: う~ん……では、しょーがないので出てきました。ボルトアクション持ってるのボクだけなんだよねぇ~……。
GM: さて、ここからクライマックスです!
月島: はい!
菅野: しまった……<調達>出来てない。
GM: さて、君が指定されたブロックに行くと、長身の男が無人の野を歩くようにやってくる。まぁ、手配書等を見ているので、判るでしょう。
伊勢: おやぁ? なんか“ナイトウォッチ”くんが来たよぉ?
GM: で、戦闘用のエージェントが立ち向かうんだけど、一刀の元に斬り伏せられる。
伊勢: ああ、う~ん……(諦めたように)あ~あ。(一同爆笑)
GM: あ~あ、って……(笑)。
冬也: お前はどんだけPCっぽくないんだ!?
月島: 今、ひとり人死んだ~(笑)。
GM: て、いう感じだね。
伊勢: 行かないほうがいいよぉ? あ、うん、そぅ? ……あ~あ(一同笑)。
月島: また一人……。
菅野: お前、働けっっ!!
伊勢: じゃあ、前に立ちふさがろう。……ここから先は通さない、と言わざるを得ないのかなぁ? どう思う~?
GM: 「……こちらとしては通してもらわないと困る。」
伊勢: 何が目的ぃ?
GM: 「…………。」
伊勢: う~ん、そうかぁ……。
月島: (放送風に)『ボルトアクションライフルを持っている者は「ここは通さない」と言ってください。』(一同爆笑)
伊勢: (泣きそうになりながら)あああああぁぁぁぁ、もぉぉぉ~!! しょーがないなぁ、一応UGNに恩があるからねぇ~。ボルトアクションライフルも持っちゃってるしぃ……。
GM: では、夕闇の中。キミと日野君が対峙します。で、他の人が登場する場合、2ラウンド目のクリンナップになります。
冬也: は~い!
GM: では、まず伊勢くんは衝動判定をしてください。日野の冷たい殺気で、レネゲイドが粟立つ……ということで!
伊勢: はぁい。(ダイスを振る)あ、8。失敗(一同笑)。……あっはっは! やっぱり人間以上っていいねぇ~!! この気迫! うんうん。
GM: 人間以上、ですか……。
伊勢: 目的は黙して語らず、かぁ。……話し合おうよぅ。
GM: 無視して前進してくるね。
伊勢: はい、わかりましたぁ。
●第1ラウンド
GM: さて、セットアップですが。こちらは特にやることなし。
伊勢: こちらもなしです。
GM: では、マイナーで移動します。
伊勢: イニシアチブ21ですか!? そいつも!
GM: 21です。
伊勢: ということは、コイツは従者だと考えられる。OKです!
GM: えー、メジャーで、《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《渇きの主》《鮮血の一撃》《血族》、です。……《フラッシュゲイズ》使います?
伊勢: いいえ~?
月島: まぁとりあえず二回、《リザレクト》しとけば?
伊勢: まぁそうなんですけど、<知覚>判定する前に従者であることが判っちゃったんで……参ったなぁ~やることないよぅ……。
GM: 達成値は、22です!
伊勢: では、くらいました。ぐあ~、痛いよぉ~。ダメージをどうぞ。
GM: 16点ダメージです。
伊勢: うわぁ、すっごい痛いよぉ~。
GM: 因みに装甲無視なんで、よろしくー。
伊勢: はぁい。装甲なんて無いでぇす。研究員ですからぁ~。うー、痛いよぉ。こっちの行動……ん、よし! メジャーで離脱してそのまま40メートル移動!(一同笑)だぁれかた~すけてぇ~!! とは言っても、ここは通さないよぉ?
弱気なのか強気なのか……。
●第2ラウンド
GM: では、第二ラウンドのセットアップ。もう一人、長身の男がキミの裏手から現れます。
伊勢: う、裏手からぁ!?(←さっき目の前の敵から40メートル離れた)
GM: ま、演出ですよ。何かゲーム的な効果があるわけじゃないから(一同笑)。
伊勢: 何メートルくらいぃ? 今、ボクと従者の間40メートルくらい空いてるんだけど。
GM: じゃあ、いいですよ。新しい男との間も40メートルで。
伊勢: ああ、よかったぁ。
月島: そんなに離れててもらっちゃ困るんだけどね?
伊勢: じゃあ分かりました。25メートルにしときます。
月島: 私、全力移動しても全然そんなに移動できないよ! でも、絵的にはかっこいいよね。廊下の二方向から敵がカツカツと迫ってくる感じで。
GM: では、そちらのセットアップは何かすることないですか?
伊勢: 特にないです。
月島: 新しく現われたヤツは、日野っぽい?
GM: 日野っぽいです。本物の日野っぽい。
伊勢: まぁイニシアチブで分かりますよ、従者かどうかは。
GM: では、イニシアチブに行きましょうか。新しく来た日野のイニシアチブが、27。
伊勢: 高いよぉ!? 25メートルにしちゃったじゃないかぁ!!(涙)
GM: では、行動値27なんですが、マイナーで接近です。
伊勢: エンゲージされたよぉ~……。
GM: だって、しゃーないじゃん(笑)丁度そういうデータを作ってたんだもん。
伊勢: 大人しく40メートル離れとけばよかったよぉ~……。あ! これ、移動力は行動値+5だから、従者もマイナーでエンゲージ出来るわ(一同笑)。
GM: では、攻撃いきます!(ダイスを振る)60!!
伊勢: あっはっは。ダメージどぞー。
GM: 42ダメージ!
伊勢: では《リザレクト》~。うーん、そっかぁ。従者じゃないんだねぇ?
GM: そして、従者もマイナーで接近。で、(ダイスを振る)26。
伊勢: 無理ですー。
GM: 23点ダメージ!
伊勢: うぅ~ん、痛いねぇ……これはまずい状態だねぇ。
GM: では、そちらの番です。
伊勢: う~ん……ちょっと待ってくださいねぇ?
GM: っ!?(まさか……!)
月島: 何? どうしたの?
伊勢: いや、ベノムグレネードを投げようかという選択肢がですね……。
GM: あっはははは。(それはねーだろ、おい……っ!?)
冬也: あれ、範囲選択じゃないけど?
月島: まぁ、悪い作戦ではないよね。
冬也: 自ら巻き込まれて、タイタスで邪毒解除?
伊勢: んん~……いや、いいや。あ、そうそう。マイナーで暴走解除。そしてメジャーでエンゲージを離脱。今度こそ40メートル逃げましたぁ~。
GM: (……よかったー。)
伊勢: う~ん、なんていうか、縦に長い戦場だね。廊下?(一同笑)
GM: では、クリンナップ! 登場したい人はどうぞ!
冬也: はぁい!!
菅野: 出るよー。
月島: したい人は、って……。出ますよー。
冬也: “イルミネーター”さんっ!! 無事ですかっ?
伊勢: んん?
冬也: と、登場しつつ、ここで伊勢さんにロイスを結びます。
菅野: 生きてるかい? 伊勢さん。
伊勢: あぁ、大丈夫だよ。菅野さん。
月島: 何処に現れるんだろう?
GM: (コマを置きつつ)新しくエンゲージを作って、そこに三人登場ってことで。
菅野: 距離は?
伊勢: この位置だと、ボクから20メートル、敵さんからも20メートルくらいぃ?
月島: 丁度真ん中に出てきたことに……。曲がり角から登場!!(笑)
伊勢: 一体は従者だよぉ~! もう一体は中身入りぃ~。気をつけてぇ~。
冬也: 中身入りって……(笑)。
GM: では、今登場した人は衝動判定をしてください。
三人: 成功!
伊勢: 侵蝕率を確認したいんだけど~。月島さんが98で?
菅野: 92。
冬也: 自分は98。
伊勢: で、ボクが97、と。おぉ~、皆ぴったし同じくらいだぁ。
月島: ここの調整が、このGMは異様に巧いんだよ。もっと低いところで始まればいいのにといっつも思う。
冬也: でもこのまま上がればまた《極大……(一同笑)。
GM: 今なんか、不吉なモノが聞こえたような……。
●第3ラウンド
GM: では、セットアップです!
伊勢: 何もしません。
GM: じゃあイニシアチブ! 中身入りが27で、従者と思われるのが21です。
菅野: そちらからどぞー。
GM: では、中身入りのほうなんですが。月島の姿を見て待機します。
冬也: ふーん……。
伊勢: ほうほうほう。
月島: これは、何かフラグを立てないといけないねぇ。
伊勢: ボクは次の行動で<知覚>チェックをしたいんですよ。
GM: えー、次。従者は行動を放棄します。
伊勢: 放棄した? へぇ~……。
GM: では、次はだーれ?
伊勢: はい! では、おやぁ? って思ってマイナーで21メートル近づきます。そしてメジャーアクションで、中身入りを<知覚>チェックしたいです。
月島: いやしかし、中身入りって……(笑)。
伊勢: というのも、ビーイングと中の人が喧嘩をしているんじゃないかなーという伊勢の知識をフル動員して、様子を伺います。
GM: その言葉を待っていました。確かさ、レネゲイドウイルスを視覚で見れるんだよね?
伊勢: (凄く嬉しそうに)そうなんです、視覚で見れるんですよぉ~♪
GM: じゃあ、振ってみてくださぁい目標値は高いですよ?
月島: (伊勢に)待機しない?
伊勢: ……ボクねぇ、たいき(一同笑)。
GM: では次の方どうぞ。
菅野: はい。オートアクションでブレードを起動。全力移動で20メートルの距離をつめて、接敵します。
GM: 次は、嬉野かな?
冬也: 全力移動! ……で、敵の方に向かって18メートル移動。
月島: 接敵できないんだ(笑)。
GM: 次は、月島かな?
月島: ……マイナーで話しかけるって出来ますかね?
GM: どんな感じで?
月島: えーとね……一言でいうと、投降しろ、という趣旨のことを月島っぽく言います(笑)。
GM: 「……俺は、UGN支部を襲撃しに来たFHエージェントだぞ?」
月島: でも……日野君だもん。日野君が私に……ブラム=ストーカーのえげつない技で攻撃、とか……しないよね?
GM: どうしてもネタになっちゃうんだな!?
冬也: 中の人が微妙に滲み出てる……(笑)。
GM: では、そう言うと、日野が「……また、失敗を繰り返すつもりか?」と言う。
月島: 要は、私が彼の傍を離れたのが、最大の失敗だったワケだ。で、もう一つ私が自分を責めているのが、日野を取り囲んでいたジャーム達が、私を全然狙ってこなかったこと。
冬也: ああ、そういえば……。
月島: つまり、アレは元から日野の戦闘力をFHに取り込むことが目的だったんだよ!
伊勢: あぁ~……。
月島: と、いうことが私の心を苛み続けている。……だから、私は貴方を止めなくてはいけないの。
GM: <意志>で判定をしてみてください。達成値が高いといいことが起こるかもよ?
月島: いいこと?(ダイスを振る)クリティカル! 今、15なんですけど、《妖精の手》使いますね。(更にダイスを振る)21!!
GM: オープニングで、日野がジャームに取り囲まれたシーンをやったと思うんですけども、最後にキミが振り返ったときに、日野の口元が動いた、って言ったのを覚えてます?
月島: うん。
GM: そのときの言葉が、君の中にリフレインされる「……殺してくれ。」
月島: ……!
GM: さぁ、どうする? ということで、戦闘を続けましょうか。
月島: 『殺してくれ。』……彼はそう言った。私は、ベレッタの引き金に手をかける。引き金を引く私。……銃弾はあさっての方向へ。
GM: ホントにシリアスが10秒もたないのな(笑)。
月島: まぁ、月島には人を殺すという選択肢はないだろうな、と。
伊勢: うんうんうん。
月島: だから、たとえジャームになってようとなんだろうと、いつか元に戻れる日が来るのではないかと。もしくは、ジャームとして生きていくということも出来るのではないかと考えているので……。
冬也: …………。
月島: しかし、その甘さが、結果的に日野君を追い込んで、今の状況を作っている……。それが、私の最大の失敗なのですよ……! ということで、メジャーで《導きの華》《狂戦士》《要の陣形》を私以外の三人に飛ばします。う~ん、侵蝕率がガンガンあがるなぁ……。
GM: ちょっと情報が足りないんだけども、出せるだけは出したんで、後は考えてくれ。
伊勢: ふむ……。
GM: では、待機組。今回は伊勢君だけですね。
伊勢: はい! ではボクは《猟犬の鼻》を使います。いやぁ、月島さぁん違うよぉ? アレは、僕の研究によるとねぇ~……と20メートル動きながら。
GM: では、<知覚>で振ってください!
伊勢: ダイスボーナス8個の、クリティカル-1、で達成値+12だね~?
月島: そうでーす!
伊勢: (ダイスを振る)48っ!!
GM: それは分かるな。コレは俺的設定ですけど、仮にレネゲイドが一人一人、指紋みたいに違うとすると、二種類のレネゲイドが日野の中に渦巻いているのが分かりますね。
伊勢: うんうん(←嬉しそう)。
GM: では、その判定に成功したので便宜上、1キャラクター増えます。伊勢がそのことを口外すれば、他のPCもこのキャラクターを認識できることにします。
伊勢: ということでねぇ~、彼の中にもう一人居る感じだよぉ~……と、言いました。
●第4ラウンド
GM: では、セットアップなんですが……ちょっと待ってねー。とある判定をします。
月島: 日野篤にロイスを結びたいんですけれども、それは可能ですかね?
GM: 可能です。感情は?
月島: ちょっと考えときます。
GM: じゃあ、戦闘を進めようか(と、先の判定ダイスを振る)うん。セットアップ何もなしです!
伊勢: では、ボクは《カームダウン》!
GM: あぁん、いやぁん(笑)。
伊勢: ダイスマイナス6個です。
GM: わっかりました。では、イニシアチブでいいかな?
一同: はい。
GM: では、こちらの27!《赤色の従者》《愚者の軍団》です。
伊勢: 従者、いっぱい出てきた!
GM: ということで、日野と同一のエンゲージに三体の従者が行動済みで登場です!
菅野: おっけー。
GM: では、21で、既に居た従者一人が動きます! マイナー《オリジン:レジェンド》メジャー《サイレンの魔女》!!
冬也: シーン攻撃!
月島: ぎゃー!! ……でも受けは出来る!!
伊勢: まず、《カームダウン》の分で6個減らしてください。
GM: (ダイスを数えつつ)これがきっついのよ! ホントに!!
伊勢: 《フラッシュゲイズ》! 12個減らしてください
GM: そうすると、0個だね……。
伊勢: 完封っ!
冬也: おぉ~……。(拍手)
GM: ちくしょー! むかつくッッ!!(一同笑)
伊勢: 絶対、全体攻撃がこのラウンドに来ると思ったんですよ♪
GM: 次はー?
伊勢: 15でボクが動きます。マイナーアクションで、武器をボルトアクションライフルに変えます。
GM: うい。
伊勢: メジャーアクション、日野君の中に居るもう一人に向かって撃ちます!
GM: えー、コイツを狙う場合、命中に-2Dのペナルティがかかります。
伊勢: わかりました。よし! 一個振れる!!(ダイスを振る)は!? クリティカルした! 27!!
冬也: <射撃>レベル10、恐るべし(笑)。
GM: それは当たってしまうなぁ。ダメージください。
伊勢: とう!(ダイスを振る)おぉ!? 出目が高いっ!! 33点!
GM: イタイイタイ。
冬也: レネゲイドビーイングに会えて、すごい嬉しいんだろうね。
伊勢: 愛の全てを込めた感じ(一同笑)もう、桐生くんてば、いいモノ作ってくれるよぉ~♪
GM: では、次は菅野。
菅野: マイナーはなし。メジャーで《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アタックプログラム》を使用して、中の何かに攻撃!
GM: どぞー。
菅野: 達成値は64!!
GM: こちらは避けません。
菅野: ダメージ41点~。
GM: はーい……。!? しまった、作戦に穴があったことが今、露呈した!
月島: 従者はカバーリングできない、とかそういう話?
GM: いや、このターンが一番きつい! 従者全員が行動済みだから。
伊勢: そうそうそう。
冬也: じゃあ、このターン中に日野の中の何かを倒しちゃったほうがいいのか。
伊勢: まぁきっとこのターン中にするのは無理だけどね。
月島: う~ん……果たして、レネゲイドビーイングをノーアイディアで倒しちゃっていいんだろうか?
伊勢: あぁ~……ナルホド。
月島: その情報が欲しいなって、今ずっと考えてたんだよ。ま、いいや。続けましょう。
GM: はい、では次は~?
冬也: はぁい。マイナーで接敵します! レネゲイドビーイングに、《炎の刃》のみ!
GM: う~ん……キツイ~……。こちらは回避しないので、達成値出してください。
冬也: クリティカル値は9っ!!(ダイスを振る)達成値12。で、ダメージが(ダイスを振る)8+2で、じゅってーん!
GM: やっばーい。えー、次は?
月島: 私か。今、日野君の中には、彼の他にもう一つ人格がある、みたいな解釈でいいのかなぁ?
伊勢: いいんじゃないかと。で、日野の記憶が呼び起こされる外からの刺激によって、あの『行動放棄』という行動に繋がるんじゃないかと思いますよ。
GM: まぁ、そうだね。
月島: では、日野君に呼びかけることって出来ますか?
GM: では、【精神】で判定をして下さい。技能はなしです。
月島: <交渉>とかじゃないんだね。
伊勢: このラウンドは、《カームダウン》入っちゃってるんで、振れないですね。
月島: では、《導きの華》《狂戦士》を自分にかけて、このラウンドは終了にしよう。
伊勢: えぇ~? みんなにはぁ……?
月島: うるさいっっ!!(一同笑)
伊勢: ええぇぇ? 酷いよぉ~……(笑)。
月島: いや、もう、私の中では、そんなことをする必要性はない!
伊勢: はぁ~い……。
月島: あ! ここで、伊勢さんにロイスを結んでおきます。有為/食傷で。
GM: 一言で言うと、ウザい(一同笑)
月島: で、行動終了!
●第5ラウンド
GM: では、セットアップ!
伊勢: 《カームダウン》は……(寂しそうに)しません。
GM: こちらは、判定をします(ダイスを振る)OK。では、いきます! まず、イニシアチブ27の日野なんですが、待機します。
月島: よし!
GM: 次。従者が行動値21なんですけど、全員待機です。
冬也: やっぱり……。
月島: なんか、日野君と中のモノが、指令権の取り合いみたいなのをしてる気がする……。
伊勢: うんうん。
GM: で、次~。
伊勢: ボクだねぇ(と、ダイスを握る)。
冬也: え? 攻撃するの!?
伊勢: するよぉ?
月島: 私が先に動いたほうが、状況が動く可能性があるので、待機をお勧めするよ。
伊勢: なるほど。では、待機! 次は~?
菅野: 俺。……キャラ的に、ここで止まる理由がないんだよねー。
月島: 私の希望は伝えたので、その後の判断は各人でどうぞー。
菅野: うーん……ま、流れ止めてもしょうがねぇや。待機で。
冬也: 自分も待機で!
月島: では!【精神】で振りますが、ここで、シナリオロイスの“san of the darkness”をタイタス化、昇華して、ダイスを増やします!! そしてついでに伊勢のロイスをタイタス化・昇華(一同笑)。
伊勢: ついでにされたよぉ~(笑)。
月島: 伊勢のタイタスの効果で、クリティカルを下げますー。……これで成功するとどうなるか、教えといてくれ。
GM: これで成功すると、日野の中に居る何かが引きはがされます。ただ、その結果どうなるかは、責任を持ってね?
月島: ……いいだろう。いきます!!(ダイスを振る)ん、止まった。よし、《妖精の手》を使います!
GM: いくつ?
月島: 現在30!(ダイスを振る)31っ!(笑)
伊勢: あぁ~ん!!
GM: …………。
月島: ……大丈夫かな?
GM: 実は、こっちで設定した目標値は30だったんです。
一同: おおおぉぉぉ~!!
冬也: さすがはPC1っ!!
月島: PC1力、発揮したよ(笑)。
GM: 巧いねぇ。ちょっと今びっくりしたよ。
月島: ん? なんで??
GM: 1、2回は失敗するかと思ってたの。
月島: いや、これは一発で決めるしかないでしょう!
GM: では、伊勢くんには見えるんですけども、月島が声をかけた瞬間に……。
月島: あっ!《導きの華》があったんだ!! ホントの達成値は42!!(一同笑)
GM: なら余裕だったな(笑)。日野の中に渦巻いていたもう一つのレネゲイドが、休眠状態になります。
伊勢: おやぁ? 中に居る子が寝ちゃったねぇ……。
GM: (従者のコマを片付ける)
月島: お、終わったかな?
02 対峙
意識を取り戻した日野は――――懇願するように言った。
GM: では、クライマックス2です!
伊勢: おおっ!! きた!!
GM: まぁ、戦闘になるとは限りませんが。……日野の顔に生気が戻ります。
月島: まぁ!!
GM: なので喋ることはできるんだけども、日野は月島の方を向いて、「……殺してくれ。」としか言わないね。本心から言っているようだ。
月島: ……どうして?
GM: 「お前は知っているだろう? ……俺は既にジャームだ。」
月島: 自覚のあるジャーム……。
GM: 「どうせ死ぬのならば、……俺はお前に止めを刺してほしい。」
月島: ……ジャームは、生きていてはいけないものなの?
冬也: っ!?
GM: 「UGNの使命を忘れたのか? ……日常生活を脅かすものを排除する。それが、目的だったはずだ。」
冬也: …………。
月島: それでも、私は日野くんの身体が冷たい肉の塊になってしまうのは、嫌……。
菅野: ……。
月島: 血が通って生きていれば、それは生きてるってことじゃないの? そこに、ジャームとかオーヴァードとかは、関係ないんじゃないの?
GM: と、言うと、日野は殺気を解いて、基地から去ろうとしますね。
菅野: すまないが、ジャームを逃がすわけにはいかないんだよねー。
伊勢: GMっ! ボクは、菅野君たちのところに行って、ジャームとは、人の心を失ったものである、と定義しているよねぇ? UGNのみんなはぁ。と言い出します。
月島: ほうほう。
伊勢: 日野君、だっけぇ? 彼は、明確な自分の意思を持って、「殺してくれ。」と言ったんだよぉ? 果たしてジャームなのかなぁ~? と、菅野さんにエンゲージ、します。
月島: ……面白いね。伊勢さん、タイタス化しちゃってごめんね(一同笑)。
菅野: すまんが、これ以上八重樫に負担をかけるわけにはいかないんだ。
冬也: ………………。
GM: では、それぞれの行動指針を決めていただいた上で、戦闘ラウンドに入ります。この戦闘では、制限時間が決まっていまして、そのラウンドが経過すると、強制的に戦闘が終了します。
伊勢: うんうん。
GM: その結果をどう捉えるかは、皆さん次第ということで。
冬也: はい。
GM: では、位置関係なんですが、さっきの会話があったので、月島と日野はエンゲージです。他の三人は、三人でエンゲージしてください。
冬也: つまり、エンゲージから出ようと思うと、メジャーを消費しなきゃいけないと。
伊勢: ボクにエンゲージしてるからねぇ~。
GM: では、行きましょう! 皆さんの、UGNなり自らのアイデンティティなりの想いをぶつけてください!!
伊勢: おおお、かっこいい!
●第1ラウンド
GM: では、セットアップ! ……何もないですかね。では、日野の番なんですが、日野は、行動放棄です。
伊勢: 次はボクだねぇ~。ボクは待機。
菅野: 次は俺か。どうするかなぁ……。マイナーで伊勢に警告しよう。邪魔するなら、斬る。
伊勢: マイナーも一個使ったことだし、斬られるのは痛いから、横にどくよぉ~(笑)。
菅野: では、メジャーで日野のエンゲージに!
冬也: 次は自分の番っすね。
伊勢: 嬉野クンはどうするのぉ?
冬也: …………意志と、心は違うんじゃないでしょうか? 自分の欲望に忠実に生きるのが、ジャームです。
伊勢: ……なるほどね。
冬也: で、メジャーを使って、接敵します。
GM: 彼は、明確にFHエージェントだ、と言っているしね。
菅野: 実際、ウチの職員が殺されてもいるしね。
GM: そうね。で、最後は……。
月島: ええ。私がいつも最後なんですけどね(笑)。日野君を捕獲しようとします。
GM: 捕獲?
月島: 柔らかい手のひらで、包み込むように捕獲します。
GM: ずるいな(笑)。でも、いいですねぇ。
冬也: 月島にしか使えない技だよね(笑)。
伊勢: PC1だ、PC1!
GM: では、特に抵抗することもなく、捕まえられてしまう感じだね。
冬也: !
月島: なるほど。じゃあ、……この背中、懐かしい。と言って目を閉じます。なんか、キャラと違ってきてるよね?
GM: クリスタルスカルがどうこう言ってた人物と一緒とは思えん(一同爆笑)。
月島: 大丈夫! 次回からまた元に戻るから(一同笑)。
伊勢: では! 待機組です。
冬也: 何かするの?
伊勢: メジャーアクションで、彼の衝動は何なんだろう? というのを観察します。
GM: あぁ、なるほど。そのアクション、面白いですねえ。<知覚>で振ってください。
伊勢: (ダイスを振る)21!!
GM: それは分かっちゃいますね。渇望、です。
伊勢: 渇望かぁ~。
GM: 何を渇望しているかは、皆さんのご想像にお任せします。
伊勢: はいはいはい、わかりましたー。
冬也: …………。
●第2ラウンド
GM: では、次。行動値27でメジャー? なのかな(一同笑)まぁ、日野はおずおずと月島を抱きしめ返そうとしているね。
冬也: (目を見開いて)!?
伊勢: よし、次はボクの番~。待機。
菅野: じゃあ、次はおっさんの番だな。メジャーで一言。すまんが、君をこのまま逃がすわけにはいかないんだ、と言って《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アタックプログラム》で攻撃!
GM: こちらは回避しません。
月島: 伊勢さんっ!!
伊勢: 《フラッシュゲイズ》。12個ダイス減ります(笑)
菅野: それ、振れねーなー……。
冬也: (素になって)敵に回すと厄介なんだよ、アイツは……。
GM: そうですよー? 超厄介ですよー?(一同笑)
伊勢: じゃあ、演出を。もう捕まってるんだよぉ? 別に彼を滅さなくてもいいんじゃないのぉ?
菅野: 俺が滅さなくても、八重樫が滅するぜ?
伊勢: それは八重樫支部長の判断だと思うけどぉ? キミの一存で、折角捕まえたFHエージェントを殺してしまうのはどうかと思うなぁ。
菅野: これ以上、あいつに負担をかけたくねーんだ。
伊勢: それだったらしょーがないねぇ。
菅野: ということで、伊勢のロイスをタイタス化・昇華して、ダイスを10個増やします!……で、マイナスかかって8個振れる、と。
伊勢: 《カームダウン》しておけばよかったかなぁ……。
菅野: 達成値が44で……。
月島: 日野君をかばいます!
GM: 了解。
月島: さぁ、耐えられるのか!? 私っ!!
伊勢: かばうと、ガード値が有効になりますよ?
月島: それは分かってるんだ(←クリスタルシールド持ってる)。
菅野: ガード値は-5だよ。47点ダメージ!
GM: ちょっと、私の想定してたパターンにはまったので、すいません、ルール的にどうなるかちょっと不明瞭なんですが、日野が月島をカバーリング、したいんですよ。
月島: むぅ……じゃあ、しょうがない
ルール上、日野はリアクションを放棄しているので、本当はここで月島を庇い返すことはできないのだが、ここで戦闘を終了させる予定だったため、GMが演出として処理をした。
GM: その一撃を食らうと、便宜上HPがゼロになります。昏倒、ですね。で、ここで戦闘は終了します。
伊勢: いや、まだ止めを刺さなければならない人物が居るんですよ(菅野を指して)そこに。
GM: えー……では、血溜まりの中に沈む日野君。皆の想いが錯綜した状態なんですけれども、まだ、息がありますね。彼に対してどういう対処をするかを決めて、クライマックスを閉じましょう。
菅野: はい。
GM: ちなみに、現在HPは0なので、とどめを差すことを明言した時点で日野は死亡です。
伊勢: ねぇ、まだやるのぉ?
菅野: …………じゃあ、とどめを差そうとする。
冬也: 炎の壁がそれを防ぎます!
GM: じゃあ、とどめを差そうとした菅野のブレードが、炎の壁に遮られる感じかな。
冬也: ……彼には――――まだ、利用価値がある、っす。
菅野: ほう?
冬也: FHの情報を……得られるんじゃないっすかね?
伊勢: 嬉野くぅ~ん。それをするなら、止めるのがちょっと遅かったんじゃないかなぁ~?
冬也: (素になって)いや、あの、彼が抱きしめ返そうとしたのを見て、殺さない方法もありかな、と思ったので、間に合わなかったんだ。
伊勢: なるほどね。
冬也: それまではもう、FH! という見方でいたから。
月島: そうか。嬉野君は、そこで心が動くようになって来たのね。いい情操教育を受けてきたね。だんだんと人の心が芽生えつつあるね。
菅野: だがな、少年。既にジャーム化してるんだよ、コイツは。
GM: そこは覆らないです。
菅野: 今は何とか、意志の力で抑えてるかもしれないが……。
月島: ねえ、ジャームがHP0になったら、どうなるの?
伊勢: 死にますね。
GM: まぁ、ルール的にはそうなんですが、そこはシナリオの都合というか、GMパワーで……。(一同笑)そろそろ結論を出していただきたいんですが。
伊勢: とどめを差すか差さないか、ね。
月島: では、PC1の私が結論を出します。とどめは差しません。
GM: ということは、そのことによって生じる責任については……。
月島: 全て私が負う、という形でいきましょう!
菅野: ――――それは、アクシズとしての判断ですか?
月島: 私の判断です。
菅野: ………………微妙だ(笑)。
伊勢: そもそも、UGNの設立起源は、レネゲイドと上手く付き合うことじゃないのかなぁ~?
月島: 菅野さんが報告をされる際には、アクシズの職員に命じられて、それに従ったことにすればいいんじゃないでしょうか? これは、あくまで私の個人的な事情ですが、貴方にとって、私は上司という側面もあるのでしょうから。
GM: クリスタルスカルがどうとか言ってた奴とは思えねぇ……。
伊勢: 確かに。
月島: 空から言葉が降ってくる!(一同笑)
GM: 納得してるしてないは置いといて、ひとまずシーンを閉じてもいいかな?
菅野: ………月島さん、ここは貴方に免じて収めましょう。
月島: わかりました。
GM: では、クライマックスを終了しましょう!
一同: はーい!
Back Track
冬也: 現在丁度100%。
GM: 今回はマトモな戦闘してないからね~(笑)流れ次第では戦闘あったんだけどね~。
菅野: 余裕で戻ってきました!
月島: まぁ、ダブルクロスっぽくていいんじゃない?
冬也: くっ、ちょっと下がりすぎたか……。
伊勢: 丁度いい感じ~。72%(笑)。
GM: では、皆さん無事戻ってきたところで、エンディングいきましょうか!
Ending Phase
01 波紋 シーンプレイヤー:菅野道明&嬉野冬也
GM: ではまず、菅野君と嬉野君でーす。
菅野&冬也: はーい!
GM: 始まりも二人だったので、終わりも二人で、ということで。とりあえず、日野篤は捕縛したという扱いになっています。
菅野: うん。
GM: それについて、八重樫が話をしているというシーンです。
冬也: はい……。
GM: 「ご苦労様でした。」
菅野: 上からの権限振りかざされると、締まりが悪いんだが……まあ、今回は収めといてくれ。
GM: 「……ただ、あくまで彼女の権限は査察だからね。こちらとしてもやれることはやっておくよ。」
菅野: ま、上を通して言う分には問題ないでしょ。ていうか、言うべきでしょ。
GM: 「UGNというのは、横の繋がりを重要視している組織のはずなんだ。だから、縦の力で考えを押し付けるのは、良くないことだと思う。」と、八重樫は真面目な顔をして言うね。
冬也: …………。
菅野: 少なくとも今回の件に関しては、現地に対して査察ではなく介入をしてきているわけだ。
GM: 実にその通り。なので八重樫としては、次回のシナリオ以降何かしらの行動をとるという方向になるだろうね。
月島: これは……八重樫さんに睨まれたな……。
伊勢: 睨まれたぁ(←何故か嬉しそう)。
GM: 「菅野君が言っているとおり、彼がFHエージェントであり、ウチの支部の人間が犠牲になっていることは紛れも無い事実だ。このことについて糾弾する必要はあるだろう。」と、八重樫は固い顔で言う。
冬也: ……えっと、“コールドモノクル”支部長。“ナイトウォッチ”の意識は……?
GM: 「一応、こちらで治療を受けさせてはいるが、まだ戻ってはいない。」
菅野: とりあえず助けちまったものはしょーがないから、出せる情報は出してもらおう。
GM: 「…………そう、だね。」と上の空で答える八重樫。
冬也: ……?
GM: ということで、観鏡支部としての、今後の方針を八重樫が君たち二人に喋ったところで、このシーンは終了です。
菅野: りょーかい。
GM: 次までに、自分の立ち位置とか、UGNとしての立場とかっていうのを整理してくれると助かりますね。
02 不穏 シーンプレイヤー:伊勢四郎
GM: では次。伊勢くんですね。
伊勢: はーい、出てきたよぉ。
GM: 今回、“ククルス”の情報提供がありまして、なんとアンチディレームが……。
伊勢: 完成ぇ~♪
GM: の、目処が立ちました。
伊勢: よかったよかった。ありがとね“ククルス”、ほんとにね。
GM: で、その結果を八重樫に報告すると、「よくやってくれました。今、未知の脅威として、ディレームはどうしようもありませんので。」
伊勢: あぁ~……でね? コレ完成させるときに……、一部データが持ってかれちゃってね。
GM: すると八重樫は驚いた風もなく「……そうですか。」
伊勢: で、ボクに接触してきたのが、“ククルス”っていう、巷で話題の情報提供をしてくれる人物なんだけどぉ……。まぁ、何らかの能力者であることは間違いないと思うんだけどねぇ。で、その人物のお陰で、アンチディレームも完成の目処が立ったと。だから、同じようなデータを持った組織が、他に出てきちゃうかもねぇ? カッコウだし。
GM: 「考えられるのは、FH、でしょうね。」
伊勢: うん、そだね。
GM: 「では、研究結果のレポートをまとめて、僕のところに提出しておいてください。」というと、八重樫は去る。
伊勢: はぁ~い。
GM: で、最後に。レポートをまとめているところで、キミに電話がかかってきます。
伊勢: はぁ~い?
GM: キミの愛する人からです。
伊勢: おぉっ!?
GM: というところでシーンを切りましょう。
伊勢: 都築さぁ~ん! って、あ、ハイ。
月島: 前回と同じだ!!
菅野: なんか、盲目的だよね(笑)
03 束の間の…… シーンプレイヤー:月島涼
GM: では、最後に月島です。
月島: (小さい声で)はぁ~い……。
GM: 一応、こっちで用意したシーンがあるけど、何か希望ある?
月島: いや、ないです。マスターが作ってきたのでお願いします。
GM: では、変則的なんですが、2シーン続くと思ってください。
月島: うんうん。
GM: まずは1シーン目。日野の意識が戻ったタイミングのシーンです。
月島: はい。
GM: ま、ブレードで攻撃食らってるんで、包帯でぐるぐる巻きですね、日野君。
月島: 私はベッドの脇で丸い椅子に座ってすやすや寝てます。
GM: 前にもそんなことがあったのかもしれないけども、日野が、キミの頭を撫でている、という感じだね。
月島: 私はそこで、ぼそりと呟きます。……もう食べられません(一同爆笑)。
GM: 彼は口元に笑みを浮かべて、それを見ている――――という感じですね。
月島: なんか、すごく慣れてるなー。
GM: まあ、ずっと意識があるわけではなくて、しばらくするとまた意識を失ってしまったりという、予断を許さない状況だということは伝えられています。
月島: ふんふん。
GM: ただ、彼が撫でてくれたその手はすごく優しくて、今まで、自分がUGNで教えられていたジャームではなく、キミの知っている日野そのものだというのは紛れも無い事実です。
月島: そうだね。
GM: では、2シーン目。これでホントに最後です。
月島: うむ。
GM: キミに電話がかかってきます。
月島: トゥルルル、トゥルルル……ビッ。(←切った)
GM: ……もっかいかかってくる。
月島: …………。(無言で通話ボタンを押し、耳に電話を当てる)
GM: 「わし。」
月島: ……(鼻をつまんで)えーと、どちらにおかけですか?
GM: 「……電話越しにエフェクトかける方法はないもんかのう?」(一同爆笑)
月島: いやっ! オールドワンさん!! 違うんですよ? 違うんですってっ!?
伊勢: 言い訳9割(笑)。
月島: な、何かありましたかぁ?
GM: 「別に、怒ろうとしとるわけじゃなかろうて。」
月島: またまたー。その手は食いませんよ?
GM: 「……大筋の話は聞いちょるよ。」
月島: もうホントごめんなさい(一同笑)。
GM: 「だから何度も言うが、わしとしては別に何も責める気はないんじゃが……。お前は良くやっとると思うよ?」
月島: ただ、私が正しいのかということは、今もって自信が全くありません。
GM: 「今後の動きの中で、お前なりの答えが出せれば、それでいいよ。」
月島: うーん……。
GM: 「お前を取り巻く環境は、ちょっと厳しくなるかもしれんけど。」
月島: それはもう、ペナルティだと思って受け入れますので。
GM: 「元々わしが言い渡した、『観鏡支部で起こる出来事を全て見届けて来い』という任務は、まだ終わってないので、最後まで責任を持って達成しておいでよ。」
月島: はい! ……ところで、日野君に取り付いていたモノって、何なんでしょうねー?と丸投げしておく。
GM: 「聞いたことない話じゃの。こっちでも調べておこう。」
月島: お願いしますー。あ! あと、クリスタルシールドの仕送りお願いします(一同笑)
GM: 「……あれ、高いんじゃけど?」(一同爆笑)ということで、このシーンを閉じて、今回のセッションは終了です!
今回自分がとった行動により、UGNの日本支部とアクシズの間に亀裂が生じる可能性が高い――――。
その時、自分が出来ることは何だろう?
生じた不安は、水に落としたインクのように月島の心の中に広がっていった――――……。
第三話につづく