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第二話 Just a dream 02

Middle Phase


01 新たなる任務                シーンプレイヤー:嬉野冬也


襲撃を受けた翌日、菅野と冬也に、八重樫から呼び出しがかかった。


GM: では、ここからミドルフェイズに入っていきます。まず、一発目のシーンプレイヤーは嬉野君で。

冬也: あ、はい。

GM: 同時に、菅野と伊勢も登場してください。月島は任意です。

伊勢: はーい。

月島: じゃあ、様子見て決めます。

GM: では、いきましょう。場所は、支部長室です。八重樫が君たちに、追加任務を言い渡す。

菅野: あー……個人的に気になることなんだが、八重樫の健康状態等、見てみてどうだろう?

GM: あー……今の俺を見ていただければ、大体一緒です(←徹夜明け)。

月島: とりあえずテンションは高い、と(一同笑)。

GM: まあ、先に進めましょう。

伊勢: はぁ~い。

GM: 八重樫が“黒の襲撃者”(仮名)についてを正式に任務に追加してくる。君らが襲われたことも含めて、何らかの敵意のある集団が攻撃をしてきているのは間違いない、と。

菅野: だろうねぇ。しかも、本人はなんとなく殺る気がなかったんで、裏に何かがいるんだろーねー……。

伊勢: ふぅん?

GM: そこで、“黒の襲撃者”(仮名)の調査、もしくは排除を菅野に命じたい、という話を菅野にするね。

菅野: りょーかい。じゃ、とりあえず人手が欲しいな。やっこさん、逃げ足がやたら速いんだわ。

GM: 実際動けるのは、菅野チームの面々のみと思ってください。

菅野: んー、いや、月島はゲストじゃない? 毎回毎回頼むわけにもいかないかなーと……。

伊勢: あ! ボクもちょっと個人的な任務があるからダメだよぉ?

菅野: いやぁ、僕と伊勢さんの仲じゃないの(笑)。

伊勢: あぁ~、ダメだってぇ~そんなぁ~……(涙)。

月島: ん? でも考えてみたら、私のミッションってどうなってるんだろう?

GM: 一応査察任務ってことだから、別に何かをしなきゃいけないってわけじゃないんだよね。単純に、観鏡支部の活動状況についてレポートするという任務。

月島: ということは、ざっくり言ってしまうと、私は観鏡支部に居るだけでお給料がもらえちゃってる?

GM: うん。だってお目付け役だもん。

月島: だよね。じゃあ、完全に何をしても私の思うがままってこと?

GM: そうそう。八重樫からキミへの命令権限はないからね。

月島: じゃあ、その辺を踏まえて登場しよう。じゃあ、演出を入れようかな。まず最初に、でかい荷物が届きます。

菅野: !?

月島: 黒猫の帽子を被ったお兄さんがやってきて、(配達員になって)「こちらにサインをお願いしまーす。」と、手近に居る嬉野君に言う。

冬也: きょろきょろと周りを見てから、サインします。

月島: (まだ配達員)「ありがとうございまーす。」と言うと、お兄さんは台車からレトロなトランクを一個ドスッ! と下ろします。その重量はかなりありそうだ。

伊勢: おぉ~……?

冬也: (困った顔で)あの……これは……? と支部長の方を見る。

GM: 「(無言で肩をすくめる)」(一同笑)

月島: そこで私が登場! はぁぁ~!? すいません~。家に誰も居ないんで、支部に届けちゃいました~。……あ、実は私ちょっと熱海に行ってきまして。はい、これお土産のえびせんべいです~(と冬也に渡す)。

冬也: (受け取って)あ、ありがとうございます……“プラスチックムーン”さん……。

月島: あ、届いてました? コレ。ぬぅ~!! お、重い……!!(素になって)で、何が入っているかと言うとですね、私は今から<調達>判定を行います。で、この中身が、<調達>判定に成功すると、クリスタルシールドになります。

伊勢: 失敗すると?

月島: 木彫りの熊みたいな……(一同爆笑)ここは、<コネ:手配師>を使うぞ。目標値25!!

GM: いけるのか? それ……。

冬也: いけなかったら、手配師が木彫りの熊を調達したことに……(一同笑)。

月島: とう!(ダイスを振る)あ、クリティカルしてない!! ここで《妖精の手》を使います(一同笑)。

菅野: 回数制限のあるエフェクトを……(笑)。

月島: これで、あと9が出れば成功です。……今から違うアイテムに変えちゃダメ?

伊勢: まぁ、財産ポイント使えるし(笑)。

月島: あ、そっか。じゃあ……(ダイスを振る)10!!

一同: おぉー!!(拍手)

月島: じゃあ、このスワロフスキー入りのアタッシェケースを今回盾として使おうかな。

GM: ……これを、支部に送ったんか(一同笑)。

月島: あ、熱海土産です……。

菅野: 熱海にどんな知り合いが居るんだ!? 嬢ちゃん!

月島: (恥ずかしそうに)て……手配屋(一同爆笑)いやぁ、良かったですよぉ? カッコウヤの温泉。

GM: 八重樫はそんなキミに対してちゃんと礼儀正しく、今こういう任務を彼らにしてもらおうと思ってました、と話をする。

月島: 私もお手伝いしますねー。

GM: 「ああ、そうしていただけると非常に助かります。」と頭を下げる八重樫。というわけで、襲撃者に対する任務を与えられた、というシーンでした。

一同: はーい。

GM: これ以降、情報収集シーンも含めてシナリオが展開されていきます。そこで、前回の反省も踏まえて、ミドルフェイズについていくつかルールを作りました。


ちなみにルールは以下の通り。

・1シーンに、シーンプレイヤーが1メジャーアクションを行える。

・シーンプレイヤー以外は、補助・支援のみ行える。


GM: イベントやら、こちらから提供するシーンもありますが、それぞれやりたいことがあったらシーンを作っていってください、ということです。OK?

一同: はーい!

GM: 現状、こちらから提供する、情報収集できる項目は、以下の4つになります。


1.襲撃事件について : 技能→<警察>又は<UGN>

2.襲撃者について① : 技能→<警察>又は<UGN>

3.“ククルス”について①(伊勢専用) : <裏社会>

4.“ククルス”について②(伊勢専用) : <ウェブ>


伊勢: そぉんなぁ~!? 専門外だよぉ~!! ……と、いうことで、ここで月島さんにソソソっと寄って、ねぇねぇ、お願いがあるんですけどぉ~。

月島: はあ。何でしょう?

伊勢: (口早に)あの、コレはUGN全体の、いやいや人類全体の危機というか存亡をかけたモノでしてぇ~……“ディレーム”についての研究が進んでないんですよぉ~。

月島: …………。

伊勢: で、ちょぉっとお手伝いをしてくれればなぁと思いましてねぇ~。

月島: はい(←安請け合い)。

伊勢: いやもう、傍にいてくれるだけでいいんですよぉ、ホントに~。

GM: 正確に言うと傍にいて侵蝕率上げてくれるだけでいい?

伊勢: そうそうそう(笑)。

GM: というところで、シーンを切りたいと思います。

冬也: あ、GM! 出かけ際に、支部長に栄養ドリンクを渡します! あの、あんまり無理しないで下さい……ね?

GM: では、それを受け取ると、「ありがとう。」と言って八重樫は仕事に戻っていく。

冬也: 心配そうにその背中を見送ってから、情報収集に向かいます。よし! シーンプレイヤー喋った!!(一同笑)


02 ストパーと情報収集               シーンプレイヤー:伊勢四郎


情報収集を手伝ってもらおうと月島を探していた伊勢は、美容室に入ろうとしている彼女を発見した――――。


伊勢: “ククルス”について①を調べるシーンがやりたいです。

GM: どうぞ。

伊勢: やった♪ 登場します。そして月島さんを呼んできます。

月島: 月島は今、ストパーをかけに行っています(一同爆笑)。

伊勢: じゃあ、その美容室に行きます。

月島: あ、ちなみに! 私はことあるごとにストパーをかけに行く、ということを言うんですけれども、絶対にストパーがかけられることはないんです。

冬也: (大爆笑している)

月島: 何故なら、ストパーをかけると、寝癖がつかなくなるからです。だから、もし私が「ストパーをかけに行っている」という宣言をしたら皆、必死に妨害してください。これ、このパーティの約束事ね(一同笑)

冬也: (大爆笑しながら)了解です!

月島: はい、では私は鏡の前で美容師と相談しています。

伊勢: あぁ、いたいた~。ねぇねぇ、ちょっと調べるの手伝ってよぉ~。と美容院から出します。

月島: え? ちょっと、すいませんあの……。

伊勢: お金はここにおいときますからぁ~。

月島: ねっ、寝癖が……! あぁ、折角予約したのにぃ……。

伊勢: そして裏社会に連れて行きます(一同爆笑)。


 どこだそれは。


月島: まぁ、仕事だから仕方ないですけど、伊勢さん。これだけは言っておきたいんですが。

伊勢: んん~?

月島: チーフスタイリストさんの予約取るの大変なんですよ!(一同笑)

伊勢: そうなのぉ? ごめんねぇ。じゃあ、今度ボクがやってあげるよぉ。<知識:チーフスタイル>とか?(一同笑)

GM: さて、<情報:裏社会>で判定どうぞ(笑)。

伊勢: じゃあ、<情報:裏社会>で~。

月島: (すごく投げやりに)はい、《導きの華》~。

伊勢: うわぁい、やったぁ~。でも、やっつけ仕事じゃなぁい~?(一同笑)ま、いいや。いきます!!(ダイスを振る)……お、クリティカルして、15+……。

月島: プラス10。

伊勢: 25!!

一同: すげぇ~!!

伊勢: 2D振って出目が9と10。これ今回、ボク死ぬんじゃない?(一同笑)

月島: 見たか、ストパーの恨みを(笑)。

GM: ではですね、“ククルス”という単語を元に、裏社会でそういう人物が居るのかどうかを調べてみました。で、まぁ結論から言うと、「いねーよ」ってワケなんですが。

伊勢: ですよねー。……だって、あいつレネゲイドビーイングだもん。

GM: とは一言も言ってないんだけどね、俺は(一同笑)。


 ちなみに、伊勢が引き出した情報は、以下の通り。

・ 的確な情報とか技術・知識を提供してくれる“ククルス”だが、UGNやFHを含めた裏の世界に同名の情報等は存在していない。

・その情報の専門性から何らかの研究機関に関係する存在ではないかという推測が立つ。

・また、メッセンジャーという俗物的なアクセス手段をとってきていることから、何かしらのコンピュータなりを通じて、アクセスしてきていることは、間違いない。


GM: なので、逆を言うと、それを使って“ククルス”の居場所を逆探知することが可能じゃないか? という推測が立つ。

伊勢: お! やったぁ♪

GM: 仮にそれを調査する場合は、また別の項目になります。「“ククルス”について③」ですね。

伊勢: さん~!?

GM: 因みに、<情報>ではないです。

伊勢: <知識>とか?

GM: ぶっちゃけると、逆探知をするわけです。なので、それを実行した場合、特別なシーンが挿入されることになります。

伊勢: ほうほう。

GM: で、逆探知に成功すると、“ククルス”に関する決定的な情報が開示されます。

伊勢: んん~なるほど~……。じゃあ、これは使用技能については……。

GM: 未開示のまま、シーンに突入していただきます。

伊勢: ……なるほど。

GM: という情報を、FH時代の情報屋とかから手に入れたのかな?

伊勢: そうですねー。……いやぁ~、お陰で調査がすすんだよぉ。ありがとねぇ、月島さぁん。

月島: (電話を持ちつつ)あ、はい! 月島です、ええ。先程予約しました……。

伊勢: あれぇ~?

月島: あの、ジョージさんを今から……え? え、午後から……? はぁ、そうですか……分かりました、今度にします。ハイ。ハイ……。

冬也: 予約ダメだったらしい(笑)。

伊勢: …………。

月島: (伊勢に)いえいえ、お気になさらず(一同爆笑)。

伊勢: あ、そぉお? じゃあ今晩あたりボクの部屋に来てくれるかなぁ?

月島: はああぁぁっ!?

伊勢: 今手に入れた情報を元に、また調査を進めたいからさぁ。

月島: ……真っ青な顔をして伊勢を見ます。どどど、どういうつもりですか?(一同笑)

伊勢: 今手に入れた情報を元に、調査を進めたいからさぁ……。

月島: 私の身体からどんな情報を引き出すつもりっ!?

伊勢: う~ん……難しい問題だねぇ~。

GM: (クールに)話進めていい?(一同大爆笑)

月島: 今のは必要なかったよね、はい(笑)そんな冷たい声出さなくてもいいじゃない……(一同笑)

伊勢: というわけでシーンが切れました。


03 西森陽子                  シーンプレイヤー:菅野道明


菅野がぼんやりと考え事をしていたとき、その人物はノックもなしに部屋に入ってきた。


菅野: えーと、事件についてを調べてもいいかな?

GM: はいはい。シーンプレイヤーは菅野で

菅野: 登場! さて……。

GM: さて、おっさん休憩中です。

菅野: じゃあ、また椅子の上に居ますけど……。

GM: そうするとですね、まあ、最近の八重樫の仕事ぶりを思い浮かべるに、なかなか無理をしてるんじゃないかなぁと。

菅野: おっさん楽しすぎてるかなー……。

GM: と、そんなことを思ってると、キミの部屋に入ってくる女性がいます。

菅野: はいはい。

GM: キミのロイスの一人である、西森さんだね。

菅野: おお! この部屋に来るなんて久しぶりじゃないのー?

GM: 「キミと違って、私は忙しいの。」

菅野: うーん……きっついなぁ……。で? わざわざ来たってことは、アレか? 八重樫関係かな?

GM: 「というか、キミがちゃんと仕事してるかを見に来たんだけど。」

菅野: してますよー? これから襲撃者の情報をどうやって集めようかって考えて、くるっくる回ってたんだけどね。

GM: 「回ってる余裕があるんなら、もうちょっと動けばいいのに。」と、チクチク(笑)

菅野: いたいいたいいたい(笑)……で、本題は?

GM: 「……最近の八重樫くん、どう思う?」

菅野: もうそろそろヤバいかもねぇ……。いろんな意味で。

GM: 「やっぱ無理してるように見えるよねー?」

月島: すいません、西森さんて誰ですかー?

GM: えーと、菅野と八重樫が昔チームを組んでたときのチームメンバーの一人ですね。他に、(かんぬき)というのが居ますが、(菅野に)今行方不明になってるんだよね。

菅野: うん。

月島: なるほどー……。

菅野: ……やっぱあれかねー? おっさん、楽しすぎかねー?

GM: 「わかってんなら仕事してよ。」とジト目で(笑)で、「ちょっと話戻すけど、やっぱ無理してるように見えるよねー……。」

菅野: あぁ……昔に比べりゃ、全然攻撃的でなー……。

月島: 全然関係ないんだけど、西森さんて凄いヘビースモーカーっぽい。

GM: そういうのをイメージしてます。

月島: デスクには山のように煙草の詰まったゴツい灰皿が……(一同笑)。

GM: 33歳でセミロングで、パンストを履いてるって設定まではつけました。

月島: 細かいな!? なんでそんな詳しいの?

GM: パーソナリティ作ってて楽しかったから(一同笑)。……さ、戻そうか。「……彼ってばそういう弱味を、あんまり他に見せないから。」

菅野: あーねー……まあとりあえず俺が外回ってくるからさぁ。ちょっと西ちゃん、中で支えてやってよ。

GM: 「んー……でもやっぱりそういうのって、男同士のものがあるじゃない?」

菅野: いやーでも、男同士ってのは、触って欲しくない時期もあるんだよ?

GM: 「気付けるところはフォローするけど、いざってときには頼りにしてるんだからね。頼むわよ?」

月島: いいねぇ。敏腕と昼行灯みたいな感じが(笑)。

菅野: まぁ、ここ最近いきなり忙しくなってきてるのもあるし、いい加減真面目に動きますかねぇ……と言いながらくるくる回ってる。

GM: 「じゃあ、頼んだわよ?」

菅野: りょーかい。

GM: と言って、西森は部屋を出て行く。で、西森なんですが、現在、この支部のチルドレン養成機関の部長をしています。

菅野: 統括、ですな。

GM: と、いうわけで、西森さんが出てくるシーンでした。

月島: えっ!? 情報収集、このシーンでは出来ないのっ?(笑)


04 “ナイトウォッチ”                シーンプレイヤー:嬉野冬也


「いい加減、こういうのにも慣れないとなぁ……。」

端末で不慣れな情報収集をしながら、冬也は呟いた。


GM: では、次はまた情報収集のシーンです。

菅野: じゃあ、さっきのシーンでは調べられなかったんで、もう一回……。

伊勢: いやいや! 二回連続シーンプレイヤーなんてさせませんよ?(にやり)

冬也: はい! 襲撃者について調べたいです!!

菅野: ありがとうー!! このままじゃ、“ククルス”の方のフラグだけ立ってシナリオが終わっちゃうから、調べ物お願いします(笑)。

GM: では、嬉野でいきましょうか。登場してください。

冬也: はーい。

GM: で、調べる項目は……。

冬也: 襲撃者①っすね。

GM: では、どうぞー。

冬也: よし、コネも何もないけどガンバロウ。とう!(ダイスを振る)7!!

GM: 7だと、ここまで分かります。


 ・事件の犯人は、総じて黒のスーツを着た長身の人物。

 ・最近FHのエージェントが起こす事件でしばしば姿を見せるエージェントに酷似している。

 ・そのエージェントのコードネームは“ナイトウォッチ”。


GM: というのを、UGNのデータベースから引き出すことに成功しました。

冬也: うーん……やっぱ、情報収集は苦手っす……。

伊勢: ……なんか、一人で出てきて情報収集だと、シーンとして味気ないよね。

冬也: まぁねー……。でも、もう振っちゃったし(笑)。

伊勢: んー……よし、出ちゃおう! では、色々調べて帰ってきたところに、襲撃者について調べている嬉野くんを発見しました。あ、嬉野くぅ~ん。どぉ? 襲撃者については調べたぁ~?

冬也: あ、“イルミネーター”さん! えぇ、調べたんスけど……と、今の情報を話します。

伊勢: “ナイトウォッチ”ぃ?

冬也: 知ってるんスか?

伊勢: ぜぇんぜん?

冬也: …………。

伊勢: それで調べ方は……あぁ、なるほどねぇ! それは月島さんに頼むといいよぉ?

冬也: ?? 何故、“プラスチックムーン”さんなんスか?

伊勢: んん~? 彼女の周りにいると、ツキが巡ってくるんだよぉ~と言いながら退場します。

月島: 何しに来たんだ?

冬也: シーンに味付けをしに(笑)。えー、じゃあ、そんな彼を呆然と見送りつつ、旧“インドラ”さんに……(一同爆笑)。

伊勢: “クロスブレード”だよ、“クロスブレード”!!

冬也: だって、新しいコードネーム度忘れしちゃったんだもん(笑)。“クロスブレード”さんに情報を送りまーす。

菅野: なんか……今すごい攻撃を受けた気がする。

月島: まあ、言ってみればセッション中に名前が変わったわけだから、それはしょうがない。

GM: ……『旧インドラ』っていいなぁ。ちょっと気に入ったぞ、俺(一同笑)。

菅野: こらっ!?

冬也: そんなところで、シーンが切れました。

GM: はーい。


05 邂逅                     シーンプレイヤー:月島涼


 昼ご飯を一人外食で済ませようとしていた月島の前に、懐かしい顔が現われた。


GM: では、次なんですが、シーンプレイヤーは月島でーす。

月島: とう!(ダイスを振る)1。どうしたんだろう? 今日は上がりがゆっくりだなぁ。

GM: 大丈夫だよ。他のシーンであがるから。

冬也: 少なくとも伊勢にはもう一回くらい呼ばれる。

月島: (笑)さて、シーンに指定があるのかな?

GM: はい。えー、お昼時ですね。

月島: お昼か……じゃあ、ランチタイムですね。

GM: どういうところで飯食ってるんだろう?

月島: イタ飯屋だろうね。多少破綻してるとこはあっても、姿かたちは若い女子だから、そういうとこ好きなんです。

GM: なるほどね(笑)。

月島: ということで、今日はパスタ食ってます。海老のパスタにします。海老の目って、なんかコワイよね……とか思いながら。そして、剥き身の海老の、背中のしましまは、ちょっと虫に見えるよね……とか思いながら(一同爆笑)。

冬也: 気持ち悪いこと考えてんな!?

菅野: ちゃんと料理を楽しめよ(笑)。

月島: 楽しんでるんだよ?(一同笑)

GM: では、食事が終わって、食後のコーヒーかなんかを……。

月島: プリンだね。

GM: では、テラスで食べてることにしましょうか。

月島: そうだね。で、食べてるうちに、段々と葛飾北斎の描いた富士みたいになってくる。

伊勢: かっこいい……(笑)。

GM: では、そうやってプリンを食べていると、不意にテーブルに影が差す。

月島: はっ!?

GM: 気が付くと、キミの目の前に人が立ってるね。

月島: その人は誰だろう?

GM: 黒いスーツを着た、君には見覚えのある日野君ですね。

月島: まぁ!!

GM: 「……元気にしてたか。」

月島: そして私の頭の中のハードディスクが、ガリガリ……ガリガリガリ……!(一同笑)

伊勢: 記憶探してる探してる(笑)。

月島: でも、日野君はあの時死んだはずだし、なんでここにいるのかな? ということはこの人は日野君じゃない……? でも、もしかしたら日野君の姿をした何者かかもしれないから、日野君であるかどうかを確認しなきゃいけないんだけど、日野君じゃないことは、ほぼ確実。よし! つまり、こう聞けばいいんだ「日野君じゃ、ない?」(一同大爆笑)

GM: ……キミはWindows98か、Meか?(笑)

月島: 日野君じゃ、ないよね?

GM: 不思議な問いかけをする君に対して、「向かいの席、いいか?」と聞いてくる

月島: ガリガリ……ガリガリガリ……!

GM: 反応おっせーな(笑)。

月島: 向かいの席、いいか? ……そうだな。私の席と向かいの席とどっちの質が良いかということか。

冬也: ちげぇ……(一同笑)。

月島: 私が座っている椅子は、木。相手側の椅子も、木。そうか! わかった!! ……同じよ(一同爆笑)。

伊勢: コイツ、だめだ……っ!(←笑いすぎて死にそう)

GM: でも多分、それをちゃんと彼は解釈して、普通に座るんだと思う(笑)。

月島: 元パートナーだからね。分かってるんだ。と、いうことは……? 月島、生まれつきこうだ!!(一同笑)

伊勢: 言っちゃったー!!

月島: 新事実! てことは、あのシリアスっぽいオープニングは……脳内だ!!(一同笑)

菅野: 思い出って、美しくなるよね?

月島: なってるんだね(笑)。

GM: では、彼もコーヒーを頼んで、君の方を見ながら飲んでいるね。

月島: じゃ私は、これ以上手をつけると富士山の形じゃなくなるので、スプーンを置いて、じっと座っています(一同笑)。

GM: キミがプリンを北斎の絵のようにしているのを、彼は飽きもせずにずーっと見てるね。多分、昔からこんな感じだったんだろう。

月島: (落ち着いた声で)大丈夫。もう出来たわ(一同爆笑)。

GM: 「……そうか。」

月島: このカラメル部分が万年雪よ(一同笑)さぁ、私がシーンプレイヤーだと尺が長くなるから、先に進めましょう?

GM: (笑)では彼は、しばらくして一言。「……久しぶりだな。」

月島: ……やっぱり、日野君なの?

GM: その問いに、彼は頷くね。

月島: ……。わかっていたわ(一同笑)。

GM: ホントかよ? まぁ、そう言ってくれると、一つ頷きます。

月島: …………。

GM: 「……最近は、どうだった?」

月島: えっと。こないだね、里帰りをしたの。今の上司がなかなかいい人で、私が日本出身だから……あ! 今、ドイツの本部に勤めてるんだけど、日本に行くから里帰りしてもいいよって言ってくれて。……その時のお土産はみんなに配っちゃったから、日野君の分はないんだけど、こないだ熱海に行ってきたから、これならあるわ。って言って……。

伊勢: まさか……!

月島: 『熱海』って書いたストラップを……。

伊勢: あぁ、良かった。お土産ってクリスタルシールドかと思った(一同笑)。

GM: 「……ありがとう。」と言うと、それを懐にしまうね。

月島: それに発信機が付いてることにしてもいいですか?

GM: まあ、それはいいですよ(笑)。言葉少ななところとか雰囲気とかは、まさにキミの知ってる日野君だね。

月島: なるほどね。……日野君は最近どうしてるの?

GM: 「……色々。」

月島: 色々、の意味について考える。多種多様な色。

冬也: ちょ、ちが……!

月島: 赤とか緑とか?(一同笑)ま、いろいろあるよね! と言ってあまり深く追求しないことにします。

GM: じゃあコーヒーを飲み終えると代金を置いて、「……また、会えるか?」と聞いてくる。

月島: ちょっと考えて、貴方は昔の日野君なの? と聞く。

GM: 頷くね。

月島: じゃあ、また会えるよ。

GM: というところで、彼はスーツを翻して、去っていきますね。

月島: そして私は伝票を見て、こう呟く。……百円、足りない(一同笑)

冬也: やっぱり!(笑)

月島: じゃあそんな感じで、シーンを閉じちゃいます!

GM: はい、どーぞ。


        ◆       ◆       ◆


GM: さて、ここで情報項目が二つ増えます。

 ・ナイトウォッチについて → <情報:FH>

 ・日野篤について(月島専用) → <情報:UGN>


月島: なんか、入り組んでるねーシナリオが……。

冬也: これ、自分が情報収集シーンを作ったところで、何の役にも立たないことに気付いた!(←社会能力値2、コネなし)

伊勢: ねー。それ、俺も思う!(←社会能力値2、コネいくつか)


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