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第二話 Just a dream 01

キャラクター成長


【PC1】   “プラスチック・ムーン” 月島涼つきしま りょう  19歳


ブリード:クロスブリード

シンドローム:オルクス/ソラリス


ワークス:UGNエージェントA

カヴァー:大学生 → UGNエージェント


性別:女     星座:ふたご座

身長:163   体重:(!)   血液型:B


侵蝕率基本値 31

HP  24

行動値   2

全力移動   14

常備化ポイント   16

財産ポイント   6


消費経験点 148 (フルスクラッチ)


能力値 (0Exp)スキル(5Exp → 11Exp)


【肉体】1 <白兵>1 <回避>1


【感覚】1 <知覚>1


【精神】2 <RC>


【社会】5 <調達>3 → 6 <情報:UGN>1 <情報:噂話>1


エフェクト (125Exp → 137Exp)


《導きの華》3  → 5

《狂戦士》 3

《癒しの水》 2

《要の陣形》 2

《妖精の手》 2

《奇跡の雫》 1

《竹馬の友》 1 NEW

 

ライフパス


 出自:複数の兄弟姉妹がいる

 経験1:UG;大失態

 邂逅:忘却;"イスカリオテ"アルフレッド・J・コードウェル


 覚醒:感染

 衝動:恐怖


ロイス


 異母兄: 月島 紋次郎    ■懐旧/□隔意

 ジャーム: "san of the darkness"  ■執着/□悔悟

  上司: "ザ・オールドワン" ■尊敬/□厭気


防具

 強化服

 リアクティブ・アーマー


アイテム

 コネ:手配師

 コネ:要人への貸し

 情報収集チーム


ロイスの設定


月島 紋次郎  UGNに9人いると言う月島兄弟の次兄。月島兄弟は全員母親が違うが、一緒に住んでいた時期がある。都内にダミーの探偵事務所を構えている。


"san of the darkness" 日本支部エージェント時代の失策でジャーム化した元同僚。かつての名前は日野篤。クールで抜け目のない、涼とは正反対の出来る子。


"ザ・オールドワン" 見た目小学生のアクシズメンバー。お団子ヘア。涼は基本的に任務嫌いで、特に戦闘任務が嫌い。でもキッチリ戦場に送り込んでくれる感涙モノの上司。彼女のことは嫌いではないが、時々心からうんざりすることがある。



【PC2】   “FIRE WALL” 嬉野冬也うれしの とうや  15歳


ブリード:ピュアブリード

シンドローム:サラマンダー


ワークス:UGNチルドレンB

カヴァー:UGNエージェント


性別:男    星座:おひつじ座

身長:149   体重:40   血液型:O


侵蝕率基本値 32

HP  30

行動値   4

全力移動   18

常備化ポイント   8

財産ポイント   2


消費経験点 145


能力値


【肉体】4 <回避>1


【感覚】1 <射撃>1


【精神】2 <RC>1  <意志>2


【社会】2 <調達>2  <情報:UGN>3


エフェクト


《蒼き悪魔》 5

《炎陣》 1

《閃熱の防壁》 3

《氷雪の守護》 3

《極大消滅波》 2

《炎の刃》 1 NEW


ライフパス


 出自:双子

 経験1:UG;裏切られた

 邂逅:同志;テレーズ・ブルム


 覚醒:素体

 衝動:破壊


ロイス


  双子:嬉野夏樹 ■慈愛/□食傷

  仇 :“コマンダー” ■好奇心/□恐怖

 支部長:“コールド・モノクル” ■尊敬/□不安


   初期ロイス  テレーズ→支部長


防具

 防弾・防刃ジャケット


設定

  UGNの素体として生み出された生粋のUGNっ子。

  なので一般常識には、変に疎い。

  放っておくと、今回与えられた貸し部屋が、UGNの訓練施設内にあった

  元自室に近い環境になっていきそうな感じ。

  飾り気のない箪笥と、あんまり本が入ってない本棚と、簡素なベッド。

  みたいな。

  現在は、“コールド・モノクル”支部長に傾倒気味な感じ。

  FHに容赦がないのは、「FHは守るべき一般人に害を与えるモノ」という

  認識が強いのと、生みの親を取られたという個人的な恨みから。


ロイスについて


   嬉野夏樹

     双子の弟。UGNの研究所から脱走し、現在行方不明。

     “処理”されたのかも、と冬也は思っている。


   “コマンダー”

     冬也達の生みの親。

     優れた研究者だったが、アルフレッド・J・コードウェルの

     呼びかけに応じて、FHに。

     彼の真意は何処にあるのか聞きたいけど、今は「許せない」

     気持ちの方が強い。


   “コールド・モノクル”

     観鏡市支部長。冬也の育ての親。

     生みの親である“コマンダー”の離反により、現在傾倒気味。

     今、裏切られたら、何かが変わりそう。



【PC3】   ”インドラ → 刃の十字架クロスブレード菅野すがの 道明みちあき34歳


ブリード:ピュアブリード

シンドローム:ブラックドック


ワークス:UGNエージェントA

カバー:UGN観鏡市支部所属エージェント

性別:男 星座:獅子座

身長:178 体重:79 血液型:O


侵蝕率基本値:36(含む:ハードワイヤード)

HP:44 (ダーマルプレート×2)

行動値:6

全力移動:22

常備化ポイント:4

財産ポイント:0


消費経験点:148


能力値(能力値に30点、技能に8点使用)


【肉体】7 <白兵>4 <回避>1


【感覚】2


【精神】2 <RC>1


【社会】1 <調達>1 <情報:UGN>3


エフェクト(110点使用)

《コンセントレイト:ブラックドック》 2

《アタックプログラム》 2

《ハードワイヤード》 3 (ダーマルプレート×2取得)

《バリアクラッカー》 1

《雷鳴の申し子》 1

《ポルターガイスト》 1


ライフパス


 出自:母親不在

 経験UGN:古強者

 邂逅:腐れ縁 ”ディアボロス” 春日恭二


 覚醒:無知

 衝動:吸血


ロイス

  戦友:八重樫 明仁  □友情/■不安

 頭が上がらない人 その1。

数多の窮地を共にした戦友、若い頃は独断先行や罠だと知ってなお突っ込む菅野のフォローを行い、今は今でだらしない菅野のフォロー(支部内の評判的な意味で)をしている苦労人。

この人のストレスの半分は菅野でできている。


  戦友:西森 陽子  ■連帯感/□悔悟

 頭が上がらない人 その2。

数多の窮地を共にした戦友、菅野のフォローをする八重樫のフォローをしてきた人、人それを巻き添えと言う(笑)。

温厚な性格でめったに怒らないが、怒ると怖い典型的な人。

過去に目撃された怒りの現場には常に菅野の影があったとか無いとか。


  部下:大神 古代  ■信頼/□憐憫

 頭が上がらない人 その3。

だらしないおっさんと化した菅野が今だにUGNにいられるのは彼女が優秀だからである(断言)。

彼女がなぜ文句も言わず菅野を支えているのかは、観鏡市支部七不思議の一つに数えられる。

なお、菅野の所持品である情報収集チームと手配師は彼女が兼任している。


装備品


 武器:アームブレード(ハードワイヤードにて取得)

 防具:無し


所持品


コネ:UGN

コネ:手配師

情報収集チーム


○設定

昔、八重樫、西森、閂の4名でチームを組み活動していた。

八重樫の支部長就任に伴い他1名と共に観鏡市支部に転属し八重樫を支えてきた支部の古参メンバー。

ただ一人閂は観鏡市支部に来ず元の支部で活動していたが。数年前に任務において行方不明となり今も見つかっていない。


○コードネームの由来

菅野の戦闘スタイルが片手剣アームブレードとポルターガイストで操る両手剣の変則二刀流であり、構えにおいて常に片手剣と両手剣の刃を交差させていたことから”刃の十字架クロスブレード”と呼ばれる。

 

○菅野おっさん化事件

数年前、UGN観鏡市支部にて起きた一つの事件。

FHエージェントの進入工作による、チルドレン施設へのレネゲイド暴走薬の散布実験。

その結果、ジャームと化したチルドレンや一般職員の殲滅を行ったのが、当時チルドレン施設の責任者であった菅野である。

暴走薬自体は失敗作であり、ジャーム化した者はRCの出来ない一般職員やRCの未熟な幼年期のチルドレンだけであった。

戦闘能力でジャームを圧倒した菅野だが、見守り育ててきた子供達や部下を切り捨て続ける行為は、菅野をジャーム化寸前まで追い込んだ。

その菅野を救ったのが八重樫、西森の2人である。

事件後、責任を取る形でUGNを離脱しようとした菅野を八重樫が説得。チルドレン施設の責任者から実働部隊の隊長に”更迭”する事で落ち着いた。

これ以降、菅野からやる気といったものが失われ、いつの間にか一人称が”おっさん”となっている。

また、事件から現在に至るまで両手剣を使用していない。




【PC4】   “イルミネーター” 伊勢いせ 四郎しろう  年齢30

ブリード:ピュアブリード  シンドローム:エンジェルハイロウ

ワークス:研究者   カヴァー:研究者


性別:男    星座:かに

身長:163   体重:51   血液型:AB


侵蝕率基本値 36

HP  25

行動値   15

全力移動   40

常備化ポイント   16

財産ポイント   0


消費経験点 150 (フルスクラッチ)


能力値    技能

【肉体】1 <回避>4

【感覚】6 <射撃>4→10(16点) <知覚>3

【精神】3 <意志>1 <知識:レネゲイド>4

【社会】2 <調達>4→6(4点) <情報:UGN>3 <情報:学問>4


エフェクト

《フラッシュゲイズ》 5

《カームダウン》 3

《スポットライト》 1

《ウサギの耳》 1

《猟犬の鼻》 1


ライフパス

 出自:貧乏(大家族)

 経験1:UGN 敵性組織

 邂逅:殺意 伊庭宗一

 覚醒:死  18

 衝動:解放 18


ロイス

  友人: 桐生 孝之 ■意志/□猜疑心

  FHエージェント: “プランナー”都築京香 □慕情/■恐怖

  教授: 鴇村 修一  □親近感/■執着


武器 

 ボルトアクションライフル(固定値10)

 ベノムグレネード(固定値3)


一般アイテム

 <コネ:UGN>

 <コネ:研究者(学問)>

 <コネ:ハッカー(ウェブ)>

Pre Play


変熊(以下GM): では、準備はよろしいでせうか?

Mind: 大丈夫でーす。

GM: それでは、なんとか第一話を生き残れた四人で、第二話をやりたいと思います!

一同: はーい!

GM: タイトル名がですね、『Just a dream』です。慣用句的な意味合いで、儚い夢とか、醒めない夢とか、そういう意味の言葉だと思ってください。

朝比奈: 今日ひたすら相槌打ってるだけでいい?

一同: おい、PC1っ!?(爆笑)

GM: (にっこり笑って)ダメ!

朝比奈: はい、分かりました(笑)。

GM: ではですね。まず、成長の報告からしていきましょうか!

朝比奈(以下 月島): はい、では、便宜上PC1の月島(つきしま)(りょう)です。コードネーム、“プラスティックムーン”。成長は、<調達>が3レベル上昇。《導きの華》が2レベル上昇。

GM: はぁ……(溜め息)。そうですよねー……そこ、強くしますよねー……。

月島: ええ。そして、イージーエフェクトの《竹馬の友》を取りました! まあ、そんな感じで。《竹馬の友》は、何となく周りが助けてくれる感じを演出しようと思って取りました。なので、ますます自分では何もやらなくなりました(一同笑)周りが何とかしてくれる感じになると思います。

GM: はい(笑)。

月島: 今日もがんばるぞー、おー!!

GM: では、PC2の嬉野君。

かずさ(以下 冬也):  はーい! PC2の嬉野冬也(うれしのとうや)です。成長は、《炎の刃》を1レベルとりまして、一応<白兵>攻撃が出来るようにはなりました。でも、クリティカル値は10です。

GM: てことは、まだ経験点は結構残ってるのかな?

冬也: 3点残ってますねー。

GM: ほーい。では、PC3の菅野。

Dios(以下 菅野): えー……諸般の事情により、コードネームが“クロスブレード”に変わりました(一同笑)。

GM: まぁ、リビルドをしたということで(笑)。

菅野: 《雷の申し子》が《ポルターガイスト》に変わり、《雷の牙》を《アタックプログラム》に変えました。そして、成長ですが、《ハードワイヤード》をレベル3にして、《アタックプログラム》をレベル2にしました。それから、<白兵>をプラス1レベル、<情報:UGN>をプラス1レベルしました。

GM: なんか、地味~に成長してるな。

菅野: あと、<コネ:警察>を<コネ:調達師>に変えました。

GM: では、最後PC4の伊勢くん。

Mind(以下 伊勢): はい。伊勢四郎、30歳・男。<射撃>のレベルが4レベルから10レベルになりましたぁ~。

一同: どんだけ上げたんだ(笑)。

伊勢: そして、<調達>のレベルが、4レベルから6レベルになりましたぁ~。これによって、セカンド武器が手に入りました!

月島: お、何?

伊勢: (嬉々として)ベノムグレネードです♪

冬也: えげつない……(笑)。

伊勢: だから、トコトコトコって近づいて、ポイって投げて1ラウンド目終了したいと思います(笑)。

GM: そして、クリンナップごとに邪毒のダメージか!

伊勢: 9てーん、9てーん。……いやぁ、楽しいねぇ~! っていうキャラになりました。

GM: ホントにどうしてやろうか、このパーティ(一同爆笑)。

伊勢: ってなことで、最初はベノムグレネードを構えてます。で、次にマイナーアクション使って、ボルトアクションライフルに変えて、撃ちます。

GM: ひとつ言えるのはさ。このパーティ四人も居るのにマトモなダメージソース一人しか居ないんだよね。おかしくね?(笑)

月島: (拗ねたように)知らないよ。……折角強力な支援系なのに、支援する奴いないんだもん。

伊勢: 大丈夫ですよ! 次回から冬也が、《コンセントレイト》とるんで、マトモなダメージソースになりますって!(←妨害系のエフェクトしか持ってないからダイス振らない)。

冬也: でも、今回経験点、最低でも12点ないと、それも取れないからなー……(←ほぼ反撃やダメージコントロール用のエフェクトしか持ってないから命中ダイス振らない)。

月島: よし! 意地でもミッション成功させよう!!(笑)

GM: あ! 今回から、経験点算出の「よいロールプレイをした」、「他のプレイヤーを助けるような発言や言動を行った」、「セッションの進行を助けた」についてなんですが、GMが該当すると思う人にあげることにしますので、皆様、頑張ってみてくださいということで。

月島: ま、パーティ的には報酬が減ってるんだけどね(一同笑)。

GM: では、早速シナリオを始めたいと思いますー!

一同: はーい!!




Opening Phase


01 闇の中で                   Master Scene


 とある廃屋。その中で、長身の男が蹲っている。

口から漏れるのは苦悶。汗と共に握られる拳。何事かを叫ぶ男。

その慟哭が、夜の静寂に響いた――――……。


GM: というシーンが挿入されまして、ここから、各自オープニングにいきたいと思います!

一同: はーい。


02 頼もしき隣人                 シーンプレイヤー:伊勢四郎


 「アンチディレーム」を作ってください。

八重樫からの依頼を受けて、伊勢は早速研究を開始していた。


GM: ではまずは伊勢くんのオープニングから。

伊勢: はーい。登場!

GM: えー、では。前回の“マッドボマー”襲撃事件から二週間経った状態です。君は引き続き、菅野チームに所属はしているんですが、メインは研究者なので、“ディレーム”の研究を命じられています。

伊勢: はい。

GM: 結局のところ、前回の事件で“ディレーム”ってのが扱われはしたんだけど、誰が作ったんだとか、そういうのが一切判っていないので、引き続いての研究を八重樫支部長から命じられている状態ですね。

伊勢: はぁい。ということで、初期ロイスの三つ目が、伊庭宗一じゃなくて鴇村さん(←前回出てきた大学教授)になりました! わぁい、やったぁ!!

GM: それは鴇村さん出せってことか……?

伊勢: 出してください。

GM: はい(笑)で、君に今優先的に与えられている任務というのがですね、まぁ、前回判ったとおり、簡単に言うと、“ディレーム”というのが、感染力の強いレネゲイドウイルスということで、前回はなんとか防いだんですが、拡散されたときにはとんでもないことが起きるということは自明だと。

伊勢: ふむ。

GM: そこで八重樫から命じられているのが、次善策になるんだけども、広範囲に散布された際に、その効果を無力化なり弱体化させるような「アンチディレーム」みたいな……。

伊勢: あっはっは! ムリムリ!!(←超断言)

一同: 無理かいっ!?

GM: まぁ、そういうのを研究せい、と。

伊勢: (不満そうに)はぁ~い……。

GM: ただ、ウイルスの組成から何からちんぷんかんぷんなものなので、研究は遅々として進まない感じです。

伊勢: うんうん。(←嬉しそう)

GM: まあ、とはいえサボるわけにもいかないので研究をしていると、また、前回のエンディングで出てきた“ククルス”からメッセンジャーで連絡が来ます。

伊勢: おや、久しぶり~。

GM: 『調子はどうだい?』

伊勢: 今、仕事サボってるんだよぉ~。

GM: サボってるんかい(笑)。

伊勢: だぁってさぁ? 前回見せたじゃん? データぁ。あぁんなに素晴らしいデータを止めろって言うんだよぉ?

GM: 『……まぁ、素晴らしいっちゃ素晴らしいかもしれないけれども……。それを止めろってのは、どういうことなんだい?』

伊勢: んん? あのね、「こうはんいにさんぷされたときにむりょくか」出来るようなモノが欲しいんだってぇ。もういっそのこと人類皆レネゲイドになっちゃえばいいのにぃ……。


 人がなるのはオーヴァードですが(笑)。


冬也: おい。

月島: いるぞ、危険思想が。

菅野: 元FHとしては正しいのかもしれんが。

月島: これ、ログ残んねーの?

GM: 監査とかあったら残ってるかもね(笑)。

月島: こういうのが、UGNのデータベースに蓄積されていくんだよ? そんなことをやっていると(笑)。

伊勢: あ、今のウソだからねぇ?

月島: もう遅い。そこは何故かマシントラブルでログが消える(一同爆笑)。

伊勢: あぁん(笑)。

GM: 『なかなか難しい問題みたいだね。』

伊勢: う~ん、そうなんだよぉ。で、レネゲイドの集合体っぽいキミとしては、どういう考えがあるぅ?

GM: 『レ、レネゲイドの集合体……レネゲイドって一体何だい?』

伊勢: あぁ、キミのような存在だよぉ。

GM: (表情で)『(・д・)?』(一同笑)

伊勢: これ、絶対文字にできねぇ!!(←素で叫んだ)

GM: っていう顔文字を出してくるね(笑)。

伊勢: ボクはね? キミがレネゲイドの集合体、そうレネゲイドビーイングじゃないかと疑ってるんだぁ~。

GM: (表情で)『Σ(・д・)』(一同爆笑)

月島: 新しいな、表情で顔文字を表すって。なんか行って帰ってきた感じ(笑)。

GM: では、前回調べてたことに対して、って感じでまた、情報が大量に送られてきます。で、その情報を基にすれば、今研究していることの突破口が開けそうだね。

伊勢: おっ、これは……そうか! ボクの《カームダウン》を応用すればいいんだねぇ? ふんふんふんふん。

GM: そうなのか!? あ、まぁ……そうなのか……(笑)。まあ、そういう情報が出てきたと。

伊勢: あぁ~、すごい分かり易いよ、ありがとう~。これで、皆で《カームダウン》をすればきっと何とかなるんじゃないかなぁ?

月島: じゃあ、伊勢さんを花火に詰めて……。

伊勢: バーン!! って、やめれー(笑)。

GM: まぁ、そんな感じで“ククルス”と呼ばれる存在と、一対一で話をしているうちに、ちょっとずつちょっとずつ研究が進んでいくという感じでございます。

伊勢: そんなボクと“ククルス”のラブストーリー。

GM: そのラブストーリーが破れないことを期待します(笑)。では、シナリオロイスとして“ククルス”を取得してください。推奨感情はP 好奇心/N 不安です。

伊勢: はいはーい。

GM: で、すみません。前回も言いましたが、“ククルス”とはカッコウのことです。

月島: カッコウ……。他の鳥の巣に卵を産みつけ、生まれたその鳥の子供は……。

菅野: ああ(笑)

伊勢: 落として……。

冬也: 託卵、ですね。

GM: ………(何だ、皆知ってんのか)。

伊勢: 関係は、゛研究対象″です(一同笑)。


03 襲撃者              シーンプレイヤー:菅野道明&嬉野冬也


 その日。菅野と冬也は、八重樫に呼び出されて支部長室に来ていた。


GM: では、次は菅野と嬉野が一緒のオープニングでーす。

菅野: はいはい。

冬也: 登場! ……9も上がった!?

GM: ではですね、前回の襲撃事件より二週間が経ちまして、ひとまずの落ち着きを見せた感じですな。

冬也: はい。

GM: ただルールブックにもあるとおり、日本支部全体としては依然として混乱の様相を呈している、と。

菅野: うんうん。

GM: で、最近の任務としては、特別これをしろというのはないんですが、パトロール任務が義務付けられています。

冬也: パトロール?

GM: というのはですね、最近UGNの関係者が襲撃されるという事件が若干発生しております。

月島: よく襲撃される街だ(一同笑)。

菅野: ……で? また襲われたんだって?

GM: では、八重樫が「そうなんだよ。一応、単純な通り魔事件ということにはなっているんだけれど、その実、襲われているのはUGNの関係者でね。」で、今のところ2件発生している。

菅野: まだ2件なんだ。

月島&伊勢: もう2件だよ!(笑)

GM: 二週間だからね? この前の事件から。

菅野: (いたって普通に)うん。

月島: それをまだって言うのは、ちょっと感覚がずれてるんじゃないかい?(笑)

GM: その二週間の間に2件、通り魔事件が起きてるからね?

冬也: 一週間に一人のペースっすか……多いな。

GM: で、被害なんだけど、一人は死亡。もう一人は重体という状況だね。

菅野: 因みに襲われた人たちのセクションは?

GM: UGNの後方支援部署だったり、そんな感じ。特に関連性は無いように思えるけれども、深い調査は、ミドルフェイズに入ってからしてください。

菅野: 襲われてるのは、非戦闘系のエージェントだと……。

GM: そう思ってくれていい。

菅野: 了解。

GM: と、そういうことがあったので、菅野チームとしては、盛り場をパトロールしてくれ、と。繁華街とかね。

菅野: 今のところは警戒って感じだね? じゃあ、とりあえずおっさんと少年で行くか。

GM: ということで、深夜に君ら二人はパトロール任務をしている、という感じだね。

冬也: はい!

GM: で、少年とおっさんが市街をパトロールしていると、住宅街を歩いているときに、ふと気が付くと人気がないね。

冬也: ! “インドラ”さん!! と警戒しながら……。

菅野: “クロスブレード”です。

冬也: あ……前のコードネームで呼んじゃった、すいません。“クロスブレード”さん!! と警戒しながら言います(一同笑)。

GM: すると、《ワーディング》が張られたのが判るね。

菅野: 少年少年、ちょっと警戒ね。

冬也: 既にバリバリ警戒している声で、はい! って言いつつ、周りを見ます。

菅野: で、気配を探ると?

GM: うん、そうするとですね。細い路地の向こうに、長身の男が立っているのが分かるね。顔は見えない。

菅野: まだちょっと遠い感じだな。……うーん、いきなり餌にかかっちまったって感じかな?

GM: では、相手の男が一言「……恨みはないが。」と。

菅野: そこをなんとかスルーしてくれないかなぁ?

GM: 「そうはいかない……!」と男が言い、気が付くとずっと向こうに居たはずの男が、君たちの目の前に現れる!

冬也: っ!?

GM: 非常に素早い動きで君たちの間合いに入ってきた感じ。

菅野: おお!?

GM: で、いきなりなんだが、範囲攻撃扱いで、達成値12の攻撃をしてきた! リアクションをしてください。

月島: 具体的にはどんな攻撃だったのかな?

伊勢: 《獅子奮迅》だぁー!!

GM: …………ナイショです(笑)。

冬也: ガードします。そして《蒼き悪魔》を使いたい!

菅野: こっちは……クリティカルして、避けた!

GM: では冬也に、ダメージ6点がいきます。

冬也: 侵蝕率を上げれば《蒼き悪魔》使ってもいいですか?

GM: ヒドイ!? ……まぁ、演出でいいですよ、ここは(笑)。

冬也: では、そちらの攻撃をくらいつつ、相手に炎がまとわりつく感じで。

GM: じゃあ、男が手を手刀のようにしてキミを切り裂こうとしたところに、炎で反撃が来る感じだね。すると、男は若干後ろに引きます。

冬也: 男を睨みつけます。

GM: するとその男は、少し間合いを取ると、「……今のこの状態では、殺しきれん。」と言って、退散しようとします。

菅野: 追いかけようとすると?

GM: 男は、ビルとビルの隙間を、壁から壁に飛び移りながら登っていくね。で、追跡は出来なくなってしまう。

菅野: じゃあ、去った方向だけ覚えておくよ。

GM: というわけで、君たちは今話題の襲撃者に出会うことが出来ました! というところですね。

菅野: あまり収穫は上がんなかったが、とりあえずは報告か……。

GM: では、二人にはシナリオロイスとして“黒の襲撃者”P 執着/N 敵愾心 を差し上げます。まあ、感情は自由にどうぞ。

冬也: ……ところで“クロスブレード”さん。

菅野: ん?

冬也: まだ自分達、PC間ロイスを取ってないんスけど、どうしましょう?

GM: あ! 忘れてた!!(一同笑)ごめんなさい、ちょっと、オープニング終わったところでやりましょう!

一同: はーい!!


04 苦い記憶                   シーンプレイヤー:月島涼


 それは、決して忘れることの出来ない過去――――。


GM: では、次。(月島に)テンション上げてくよ?

月島: よし、……よし! 今日もボケてなんぼの月島涼、いきます!!(一同笑)

伊勢: その……ボケてなんぼの、ってつけちゃうと、ヒロイン枠から脱退しちゃうんですけど……?

月島: ヒロインはどっかから調達してきて(一同爆笑)。

GM: (しみじみと)オープニングの時点で、もうヒロインからスピンアウトだよねぇ……。

月島: いやっ! そんなことはない!! よぉし、わかった! じゃあ必死にヒロインを目指してプレイしてみよう!

GM: で、だな。先に言っとくと……。

月島: (お嬢様風な声で)ええ。


何故か大爆笑する一同。


冬也: んな、なんで……そんな……っ!(←大笑いしている)

GM: (月島に)……ヒドイからやめよう?(←生暖かい目で見ている)

菅野: ○×□※~っっ!!(←むせてる)

伊勢: そんなキャラじゃねえだろぉ~……(←笑いすぎて呼吸困難)。

月島: 違うねぇ(笑)。よし、普通にします。普通にボケます。

GM: では改めてオープニングなんだけれども、キミのロイスの日野(ひの)(あつし)……。

月島: お! コードネームは“san of the darkness”!!

GM: うん。彼とのミッションのシーンを回想したいんだけれども……実際にミッションにどんな風に失敗したかはちゃんと決めてなかったようなので、私の方でこしらえてみたので付き合ってください。

月島: よし、わかった! ……えーと、月島風に付き合っていいの?

一同: なんだそれ!?(爆笑)

月島: どういう路線にしようかと……。何かあって、今の性格になったのか……。

冬也: 元々今の性格だったのかが……。

月島: そう! これで決まるわけだよ!! ……では私は、弾装の空になったベレッタをガシャッとリロードしているところから始まる! ……<射撃>のスキルなんて持ってないのに(一同笑)。

GM: ええと、こういうシーンを用意してみました。とある山中。何かの潜入任務なりをやってきたんだけれども、見つかってしまったと。

月島: 何っ!? ……やはりこの、鉄球の付いた重機が良くなかったのかしら。

GM: 絶対そうだ(一同笑)。

月島: 山荘には重機なのに……っ!


どんなこだわりだ。


GM: えー、雲霞うんかのように現れるジャームに、君たち二人は囲まれてしまった!

月島: では、篤の運転するユンボと背中合わせに……(一同爆笑)。


※ユンボ=ショベルカーの専門用語


GM: ユンボって……(笑)。

月島: 私はボーリングマシンの鉄球を振り回しつつ……。

伊勢: あっはははははは!!(←大笑い)

冬也: …………っ! っ!!(←笑いすぎて声が出ない)

菅野: だからなんで重機なんだよ!?(笑)

月島: え? 山中だからだよ!!(超断言)…………やり直そう(一同爆笑)。


 やり始めたのはアンタだ。


月島: (何事もなかったかのように)では、日野君と背中合わせになりながら(シリアスな声で)……囲まれちゃったね。

一同: …………。(←必死で笑いを堪えている)

冬也: ……ぷ。(←堪え切れなかった)

月島: 一度ユンボを頭から消そう!!(一同笑)

菅野: 俺達が悪いんじゃないよ?

GM: ……(気を取り直した)えーと、月島は昔から支援系なのかな?

月島: 支援系でしょう。

GM: だよね。となるとやはり日野君が戦闘系だよね。

月島: そうだね。

伊勢: ……じゃあなんで、銃をリロードしたんだ、最初。

月島: 飾りだよ、飾り(一同笑)。

GM: 既に日野君はどのくらいのジャームを殺したか分からないくらいに戦闘を続けてしまっている状態だね。

月島: 私はその度に日野君をドーピングして戦わせる、と。

GM: もう、体力にも侵蝕率にも限界が来てる状態です

月島: 日野君、もうちょっとだから頑張って!《狂戦士》!!

GM: ひでぇ……。

月島: ひどくないよ!? 私の役割コレ!! なんで非難されるのかわかんない(一同笑)

冬也: そういやそうですね(笑)。

GM: えー、キミの支援を受けて、彼は寡黙にジャームを斬り続けるわけです。

月島: 日野君、うしろっ!!《導きの華》っっ!! ……みたいな感じで。

GM: はい。なんだけれども、今回はちょっと相手が悪かった。次から次に、ジャームが十重二十重と……。

月島: 日野君、あともうちょっとだから頑張って!《狂戦士》《導きの華》……っ!!(一同笑)

GM: そうやって奮闘する君たちだが、そろそろ限界がやってくる。そして、日野君が「……両方が犠牲になる必要はない。」と言う。

月島: な、何を言ってるの!?

GM: 「……俺が退路を開く。そこから逃げてくれ。」

月島: でも、そんなことしたら、あなたは……。

GM: そんなキミを尻目に、彼は手刀で無理やり包囲をこじ開けていく。で、包囲の一角が崩れたところで、「走れ……っ!」と彼が言う。

月島: では私は行動値2で必死に走る(一同爆笑)。

GM: 必死に逃げる君なんだけれども、一度だけ後ろを振り返ると、ジャームの返り血で真っ赤になった日野が見える。

月島: …………。

GM: 何故か、かなり距離が開いているにも関わらず、彼の口元が何かを呟いたことが判る。ただ、何を言っているのかは聞き取れないね。

月島: なんとなく、ここで逃げてしまうとキャラが違うような気がするので、ここは、月島的には戻ろうとするんだけれども、そこに第三者が入ってきて阻まれる……みたいな演出がいいな。

GM: なるほどね。じゃあ、孤立した日野に対してジャームの攻撃が集中したのが判るので、キミは逃げるのを躊躇した。

月島: やっぱり、日野君を置いて逃げるわけにはいかない……っ! と言ってジャームの群れの中に駆け戻ろうとする私!

GM: その時! キミの足元にいくつもの断層が走る!!

月島: !!

GM: そしてその断層の隆起によって、戦っているはずの日野とジャームの姿が見えなくなってしまう。

月島: ……っ!

GM: 更にキミは崖の上に、ある気配を感じ取る。

月島: ……その人の顔はわかる?

GM: うん。真夜中なんだけれど、月明かりで見えるね。若干髪の伸びた、モノクルをつけた神経質そうな男だ。……多分、キミは知ってるだろうね。有名人だから。

月島: むぅ……誰だろう?

伊勢: (超小声で)イスカリオテ……。

GM: (にやりと笑って)おう、勘がいいね。

伊勢: !!

月島: ……コードウェル博士か。ここで邂逅してたんだね、私。

GM: そういうライフパスがあって、丁度良かったので。……というところで、キミの記憶が途切れる、と。

月島: では、私は遠のく意識の中で、……日野君、ごめんね。と呟いた。

GM: と、そんなところでシーンを切らせてください。そして、シナリオロイスとして、“san of the darkness”P 懐旧/N 不安、を差し上げます。

月島: 二つ目になっちゃうのですが……。

GM: それでOKです。

       

        ◆        ◆        ◆


GM: じゃあ変則的ですけど、ここでPC間ロイスを結びましょうか。

一同: はーい。

月島: 私から嬉野君へは、□親近感/隔意でとりました。前回と変わらずです。

GM: はい。では、次ー。

冬也: 自分から“クロスブレード”さんへは……□親近感/不安にしときます。

GM: ほう?

冬也: 若干ゆるい部分があるんで、この人大丈夫かなー? って思ってる感じで。

菅野: ゆるいおっさんは、伊勢さんに対して、同情/■隔意で。

伊勢: なぜ同情された?

菅野: いやぁ、イっちゃってんなぁ……あの人……って(笑)。

GM: では、最後。

伊勢: はい、ボクから月島さんに対して。関係:幸運の女神。

一同: 幸運の女神っ!?

伊勢: いやぁ。彼女の近くにいると、何となく色々うまくいく気がするんだよぉ~。

冬也: 《導きの華》か(笑)。

伊勢: 感情は幸福感/■好奇心。

月島: ネガティブな好奇心って、すごいイヤなんだけど……(一同笑)。そんな好奇心を私に向けるな!!

冬也: きっと次のシナリオとかで、月島さんをストーキングしだす。

伊勢: いやいやいや……。

月島: きっと、タイタス化した瞬間にストーカー化するんだ……(笑)。

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