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第一話 Trigger Pull 04

Climax Phase


GM: 時間は夜。指定された廃ビルを上って行くと、奥の一室の窓際に佇んでいるのが、如月順だね。君らが来たことに気付くと、ゆっくりと振り向き、「ここまでやってくるとは、いい度胸じゃねーか。」と言ってくる。

冬也: キョロキョロします(←登場)。

伊勢: いいかい?こういうときはね、相手に飲まれないようにするんだよ?(←登場)

GM: 皆さん、侵蝕率を上げてください。

一同: はーい!(ダイスを振る)

伊勢: いやぁ、UGN支部に爆弾を仕掛けるなんて、キミもいい性格してるねぇ……(パンパン、と手を叩く)。

GM: 「本当ならテメーらが慌てふためく様が見れる筈だったのに、いきなり当てやがってよぉ!」

菅野: いやぁ、おじさん達もう長いからねぇ。この世界。

月島: 貴方の考えてることなんか、全てまるっとお見通しよ!!(一同笑)

GM: 「ちょっと予定は狂っちまったが、あとはここでお前達を殺しちまえばミッションコンプよぉ!!」

伊勢: いいねぇ、そういうの。FHらしくって好きだよぉ。

月島: FH……あ! そういえば伊勢さん……(もごもご)。

菅野: はいはいじょーちゃん、そこまでねー。

GM: えー、彼がパチンと指を鳴らすと、ビルの周りが発破されます。《フレイムディザスター》を使用しました。

菅野: ぶっ!

GM: ではまず、衝動判定をして下さい。

伊勢: ヤだ(一同笑)。

GM: してください。

一同: (ダイスを振る)成功!!

伊勢: 16も上がったぁ~! ……113%です。

月島: こっちは一回リザレクトできる。


●戦闘特別ルール

ビルが燃えているため、シーンに登場している戦闘不能以外のキャラクターは全員クリンナップフェイズで10点の実ダメージを食らう。これはターンが進む度にダメージが増える(装甲値無効)


GM: 敵は如月とジャームが四体で、全員別エンゲージです。では、PCは全員同一エンゲージで登場してください。

一同: はーい!

GM: こちらの行動値ですが、如月が12。

伊勢: 勝った~♪

GM: ジャームトループは4です。

月島: 負けた……っ!(笑)


●第1ラウンド

GM: ではセットアップ。如月が《戦闘陣形》を宣言します。

伊勢: やめろー!!

GM: そしてジャームたちが全員君たちにエンゲージ!

月島: 誰か、範囲攻撃持ってる人ー?

冬也: はんいこうげきって何デスカー?(一同笑)あ! あります!!《極大消滅波》!!

月島: まだ侵蝕率的に使えないだろ!!

冬也: うん(笑)。

菅野: ないこともないけど、まだ条件が整ってない。

GM: こちらのセットアップは以上です。そしてイニシアチブフェイズで……15の伊勢から。

伊勢: (即座に)メジャーアクションを使って全力で逃げます(と、コマを机の端まで動かす)。

月島: てめぇ……離れすぎだろ(と、コマを戻す)。(一同笑)

GM: では次に、12で如月の行動ですね。マイナーで《炎の加護》、メジャーで《焦熱の弾丸》《灼熱の砦》《クロスバースト》! 単体攻撃なので、目標はダイスで決めます。……伊勢だ!

伊勢: 《フラッシュゲイズ》。12個ダイスを減らしてください。

GM: 12個っ!? ……ダイスが振れなくなります。

伊勢: じゃあ、自動的に失敗になります。

GM: うそぉ……酷くねえ?

伊勢: ああ怖い、ああ怖い(笑)。では。いやぁそれ、ボクにやるのはヤメようよ~って言った瞬間に、レネゲイドウイルスが貴方の周りから散っていきます。対レネゲイド用のトラップしかけといて良かったぁ。いいかい? トラップっていうのはね、判らないように掛けるんだよぉ?

GM: ……気付くか、この野郎(笑)。……では、次、イニシアチブ早いのは誰かな?

菅野: 6……だから私か。オートアクションでブレードを展開! マイナーは放棄で、とりあえず目の前のジャームAをブレードで攻撃します。《コンセントレイト:ブラックドッグ》《雷の牙》で攻撃ー。28で命中!

GM: 一応ドッジしますけどー……無理! ダメージ下さい。

菅野: ダメージは26!

GM: それは流石に一撃死だなー。

伊勢: つまり、こいつらは何もしなくても3ターンで落ちる、と。

GM: では、ジャームの【HP】が0になった瞬間に、《自爆装置》が作動!!

一同: うわっ!?

GM: 対象は、範囲ですー。

伊勢: ヤバい! ヤバいこれは!!

GM: コレを狙っていた! では、リアクション不可・装甲値無視で11点ダメージを食らってください!

月島: 《リザレクト》しまーす!

GM: では次、イニシアチブ4の方。

冬也: ちなみにGM、さっきの《自爆装置》のダメージを《氷雪の守護》でダメージ軽減は出来るんですか?

GM: それは可能ですね。

冬也: わかりました。では待機で。

GM: じゃあ同じく4で、こちらの行動いきますよー。トループがですね、手に持ったナイフで殴りかかりますよー。まずは冬也に……うーん、8。

冬也: それは、ドッジします! とう!! ……出目が8の<回避>1レベルで9!! 避けた!!

GM: あー……。では、17といって次の攻撃が菅野に!

菅野: 実はね、【HP】減ってないと攻撃力あんまし出ない仕様になってるから、一発はくらって《リザレクト》したいのよ。ということで、ガード!!

GM: では、ダメージ。11点!

菅野: あ。鎖帷子とガード値で、全部弾いた(笑)。

GM: 次! 19で攻撃!!

菅野: どうせ【HP】減らなさそうだし、誘爆を狙おうか。

冬也: では、こちらが“インドラ”さんを《炎陣》でカバーリングします!

菅野: 悪いね、少年。

GM: では、ダメージいきますよー? 13点です。

冬也: はーい。装甲値引いてダメージ食らって、《蒼き悪魔》!! 15点の実ダメージを差し上げます。

GM: なんだよそれ!?

伊勢: 酷いパーティだ(笑)。

GM: では、便宜的にBがやられたことにします。《自爆装置》発動!! ……27点!!

菅野: それで倒れて、《リザレクト》!

冬也: (月島に)5D防げますけど、《閃熱の防壁》いります?

月島: 期待値超えるからなー……。

冬也: でも、ここで《閃熱の防壁》使うと、自分の侵蝕率が99%になって、最後の《リザレクト》が出来るから、効率がいいんです。

月島: じゃあ、任せた(笑)。

冬也: では、《閃熱の防壁》使います! ……33!!

月島: おお、ありがとう!

冬也: そして自分は《リザレクト》。(ダイスを振る)……4点。

GM: では、トループCの《自爆装置》いきますよー!

一同: はーい!

GM: うーん、イマイチ。18点。

月島: これはリアクティブアーマー使いどころだね! ……13点とめた!! では、演出としては着ているリクルートスーツが、ぼわっと膨れます(一同笑)。

GM: どんなリクルートスーツだよ!?

伊勢: (すごく嬉しそうに)やったね! これでメインヒロイン確定だよぉ~! 脱いだ脱いだ!!(一同爆笑)

GM: どっちかっていうとスピンアウトって感じだけど。

菅野: こっちは《リザレクト》!

冬也: こちらは、“マッド・ボマー”のロイスをタイタス化・昇華して生き返る!【HP】は14点に。

GM: 最後! ……しょっぼ!? 8点?

月島: では、如月のロイスをタイタス化・昇華して生き返る。

菅野: 《リザレクト》。

冬也: 《氷雪の守護》! 全部防ぎきった!!

GM: では次、イニシアチブ値3の人~。

月島: 皆さん、自分の現在【HP】を申告してもらっていいですか?

冬也: 14です。

伊勢: 25だよぉ~。

菅野: 4点です~。ただ、侵蝕率は92%。

月島: それではですね、《要の陣形》《導きの華》《狂戦士》《癒しの水》で、冬也以外にかけます。……9点回復します! うわー……これで侵蝕率12も上がるんだー。

GM: では、全員終わりましたか?

冬也: あ、自分、待機してたんですが……どうしようかなぁ?

伊勢: 如月のところにエンゲージしてもらって、次もし、嬉野くんに攻撃行ったら、ボク《フラッシュゲイズ》使わないから、《蒼き悪魔》使ってもらえる?

GM: 完封じゃねーか!!(←思わず声に出しちゃった)

冬也: じゃあ、諸先輩方からの指示があったので、(一同笑)“マッド・ボマー”にエンゲージ!

GM: では、クリンナップ! 皆さん、10点くらってください。

冬也: 残り4点。

月島: いい感じじゃない?


●第2ラウンド

GM: では、第二ラウンド。更に炎が強まってます。ダメージが増えてますので注意して下さい。

月島: 因みにどのくらい来そう?

GM: 2倍来そうですね。

伊勢: おぉ……倍来るのかー……。

GM: あ! 当然、如月にもこのダメージは来てますので! ではセットアップ! 如月が《ヴァイタルアップ》をします!

伊勢: ああ~! DX3では珍しい~!《ヴァイタルアップ》だよ~!! ……喜びます(一同笑)。

GM: では、イニシアチブフェイズです。伊勢から。

伊勢: はーい。マイナーアクションを使って。シールドかぁ。何か変なもん買っちゃったよぉ……と、シールドを捨てます。だってぇ~命中値マイナス3なんだもん~(笑)。で、メジャーアクション! <射撃>!!

月島: いいよね、エフェクトのない攻撃(笑)。

伊勢: さっきの支援で、クリティカル値9でダイスボーナス8個と、達成値プラス8!!……24!! すごぉい! 24もいった!!

GM: では、オートアクションで《球電の盾》!

伊勢: あっはっはっは! あれじゃあボクの攻撃は効かないねぇ(笑)。ダメージは…15+8で、23。ちょぉっと通ったかなぁ?

GM: 通ってますね。では次は……こちらなんですけど……(笑)一応、宣言はします。

伊勢: いやいや、誰に攻撃するかも大事ですよ?

GM: ダイスで決めよう。(ダイスを振る)冬也にっ!!

冬也: こっち来たっっ!!

GM: 《炎の加護》《焦熱の弾丸》《灼熱の砦》《クロスバースト》で……。

伊勢: 《フラッシュゲイズ》、いる~?

冬也: いや、別に要らないかな。

GM: ふ、振るよ?(ダイスを振る)……18といって攻撃!

月島: あ! さっき冬也、マイナーアクションで盾の起動って……。

冬也: し……て、ないね。ということで、ガード値は入らない、と。まあ、《氷雪の守護》もあるんで、ガードします!

GM: では、ダメージが……41!

冬也: 41は防ぎきらんだろう……。くらいつつ、《蒼き悪魔》を宣言! 100%超えてるので、18点の実ダメージがいきます。

GM: おいおい(苦笑)。

月島: では、《奇跡の雫》で生き返らせます【HP】が(ダイスを振る)10点回復。

冬也: ありがとうございます! ちょっと感動しました、“プラスティック・ムーン”さん!!

GM: ちくしょう……(笑)。では次、イニシアチブ6。

菅野: では、行きますか!《コンセントレイト:ブラックドッグ》《雷の牙》《バリアクラッカー》《雷鳴の申し子》!!

GM: なんかいっぱい言われたよー!?

菅野: 要は食らってる【HP】ダメージ分を攻撃力に乗せた攻撃。

月島: これ、起動条件揃えるの大変だよね(笑)。

菅野: 達成値は(ダイスを振る)25! で、《バリアクラッカー》入ってるんで、ガードは出来んよ。

GM: はい、じゃあガードは出来んよ(笑)。ダメージ下さい。

菅野: ダメージは(ダイスを振る)11+33+9で53点!!

GM: 《電磁反応装甲》を二回宣言します!!

菅野: こちらは《雷鳴の申し子》の効果で【HP】が0になって倒れます。で、ここで如月のタイタスを昇華して戻ってきます。

GM: 次は、イニシアチブ4!

冬也: はい! マイナーで電磁シールドを起動!

GM: メジャーは?

冬也: (拗ねたように)メジャーなぁ……攻撃する?

伊勢: 攻撃しといたほうがいいよぉ?

冬也: じゃあ電磁シールド使って、<白兵>で攻撃。

GM: どんな戦闘だ……。

冬也: 達成値9!

GM: それは、避けるよ?

伊勢: じゃあその回避に《フラッシュゲイズ》。(←すごい嬉しそう)

GM: ……侵蝕率を上げといてくれよ?

伊勢: わかってるよぉ♪(一同笑)

冬也: ダメージは15点!!

GM: 15点はくらいますねー。

伊勢: 《蒼き悪魔》と同じダメージだよぉ。

GM: では次、イニシアチブ3の人!

月島: よし、では《要の陣形》と《癒しの水》! 私以外を回復!!(ダイスを振る)12点回復~。

一同: はーい!

GM: 今回の一番の敗因は、朝比奈との腐れ縁だ……(一同爆笑)。では、クリンナップ! 実ダメージ20点を食らってください。

冬也: 《閃熱の防壁》を宣言!“プラスティック・ムーン”さんに! とう!!……20は超えてるね。

伊勢: タイタスで蘇るよ~。

菅野: 同じく。

冬也: こちらも。次、誰のロイスを切ろう!?“プラスティック・ムーン”さんは切りたくないよぅ……。

GM: なんなんだよ!? このダメージコントロール能力!! お前ら、覚えとけよ!!(一同笑)


●第3ラウンド

GM: セットアップ! やっとこちら、使うことが出来ました!!《極大消滅波》っ!! 今、誰に食らわせたら一番効果的かは分かってるんだ!

月島: それについては私も同意見だ(笑)。

GM: 標的は月島っっ!! ダメージは(ダイスを振る)それなりにいいよ~。29点!! 更に《バーストブレイク》!(ダイスを振る)足して、52!!

月島: うーん……ではここは、タイタスで戻ってこよう。うーん……誰を切ろうかなー……。嬉野君は切りたくないんだよなー……。八重樫さんのロイスをタイタス化、昇華して復活!「もぅー……チョーありえないんですけどー!!」

一同: キャラ変わってる!?(爆笑)

月島: 暴走状態のときにこうするつもりだったんだけど、暴走しなかったから、今やってみた(笑)さあ! 皆、このターンでケリをつけるよ!!

冬也: はいっ!

GM: ふっふっふ。出来るかな?

伊勢: 今GMが暗に【HP】高いよって言った!!

月島: 菅野さん、このターンは待機を!

菅野: 了解。

GM: では、イニシアチブ15から!

伊勢: はーい。マイナーアクションで、ボルトアクションライフルのスコープを覗き込みます。そして、メジャーで<射撃>しまーす!

GM: どうぞ。

伊勢: 達成値17!

GM: ……ドッジ、って言ったらどうする?

伊勢: そのまま通すよ。

GM: あ、そうなの?

伊勢: だってこのターン、そっちの攻撃がまだ来てないじゃん。

GM: (ものすごく悔しそうに)くそぉー……(一同笑)あ、避けられない!!

伊勢: ダメージは11点だよぉー。ほら、ボク戦闘用じゃないからさぁ~。

GM: 一応ダメージは通るんですよ。次は、12でこちら……なんですけども……(ちらっと伊勢を見る)。

伊勢: (すごい笑顔)

GM: マイナー《雷の加護》、メジャー《雷の残滓》《コンセントレイト:ブラックドッグ》! 標的は月島だ!!

伊勢: 《フラッシュゲイズ》!!

GM: てことは、12D減るから、2D振れるんですよ!!

伊勢: おぉー! きたぁ!!

GM: ……でも、2Dか。(ダイスを振る)ぃよし!! まだ回った! ……36っっ!!

伊勢: GMが朝比奈へのロイスを切ったっ!?(一同笑)

月島: 回避ー、は無理。

伊勢: ダメージは……31!!

冬也: 《閃熱の防壁》!!

GM: 酷いよー……(←泣きそう)。

冬也: とう!(ダイスを振る)39防いだ!

GM: でも命中したら邪毒が入るよ。

月島: じゃあ、このクリンナップで倒れてそのままにしようかなぁ。

GM: ちなみにこのターンのクリンナップダメージは30点です。では、次イニシアチブ6!

菅野: 待機で。

GM: では、イニシアチブ4!

冬也: 電磁シールドを使って、<白兵>で攻撃しまーす! お、17!!

GM: ガード!

冬也: ダメージ高いよ!? 16+2で、18!

伊勢: すげぇ!!(笑)

GM: 次は、イニシアチブ2の人。

月島: 《導きの華》《狂戦士》を使います! 菅野に!!

菅野: ありがとうございます。

伊勢: 敵の攻撃以外でこんなに苦しめられてるなんて……。

GM: いや、敵の攻撃が当たってないんだよ!!(一同笑)ちくしょー!!

菅野: マイナーは放棄。メジャーはさっきと同じで!!

GM: 次はこのパーティのことを考えて敵考えないといけないなぁ……。

菅野: (ダイスを振って)40……で、止まって……。

月島: ここで、《妖精の手》が飛びます! その出目が10!!

菅野: じゃあ、50! で、……61!!

GM: ガード不可ですよね? ダメージください。

菅野: 7D+36で……(ダイスを振る)71点! で、またこっちは倒れる。

GM: それは……死ぬなぁ。【HP】が0になったところで、《自爆装置》を発動!

菅野: ではその前に、八重樫のシナリオロイスをタイタス化・昇華して、生き返る。

GM: そして、《自爆装置》ダメージが入る! ……32点!!

菅野: こちらは伊勢さんのタイタスを切って復活!

冬也: 《氷雪の守護》!!! あ、でも足りない! ……どうしようかなぁ。誰かのロイスを切らなきゃなんだけど……ゴメンなさい、“インドラ”さん!!“プラスティック・ムーン”さんは切れないんですっ!! ちょっとPC1的事情で……(一同爆笑)ということで、復活!!

GM: こちらも《燃える魂》で復活です。

一同: あぁー……。

GM: では、クリンナップ! 30点くらってください!

冬也: うぁ……!? 辛い!!

GM: まあ、こっちも食らうんですけどね(笑)《電磁反応装甲》を二枚切ります。

伊勢: いいねぇ、如月くん! その潔さ。ごめんねぇ、キミのこと同情してたけど、そこまでされると流石に完敗だよぉ。……タイタス化・昇華して復活しました(笑)

冬也: テレーズさん、ごめんなさい! タイタス化・昇華で復活! 厳しいなぁ……。

GM: ただ、こっちももう切り札切ってるからねぇ……。

月島: ……どうせ次の回も嬉野君にロイスを結ぶんだよなー。嬉野君のロイスをタイタス化・昇華して復活します。

GM: メタ思考バリバリやな!!(一同笑)

菅野: 4つ目のロイスだ……春日恭二を切って、復活。


●第4ラウンド

GM: セットアップは、流石にこちらもやることがありません。

伊勢: おやぁ? 火の勢いが強くなってきたねぇ。

GM: では、イニシアチブ値15で……。

冬也: イニシアチブでやることがあります!《極大消滅波》っ!!

月島: これは素敵だ(笑)。

伊勢: どーん!! いやぁ、さすが主人公。

GM: (小声で)ありゃぁ……。

冬也: 5Dのダメージがいきますっ!(ダイスを振る)微妙に低いっ!? 20ダメージ!!

月島: 丁度くらいだろう!

GM: うわぁ……くそー! 奥の手切れなかったあぁぁ!!“マッド・ボマー”が倒れます!

冬也: こちらの侵蝕値は4D上がって138%!!

GM: ここで、クライマックスが終わりです!

月島: よかったー。脱出イベントなかった。




Back Track


月島: 私は2倍振りでいきます!

菅野: 同じく2倍振り。

冬也: こっちも2倍振りしまーす!

伊勢: あっはっは。普通に戻ってこれそう。

GM: できればここでジャーム化は避けて欲しいなぁ。キャンペーンの予定が崩れるから(笑)。

月島: よし、生還!

菅野: ん? 結構低い……? あ、いやでも、平気だった。

冬也: あ、結構余裕で帰ってきた。

伊勢: 大丈夫だよぉー。

GM: では、皆さん帰ってきたということですね! では、エンディングにいきましょう!

一同: はーい!




Ending Phase


01 亀裂


GM: 冬也の放った《極大消滅波》によって焼け焦げた如月。かろうじて息がある感じですね。

冬也: 冷たい目で見下ろして、止めをさそうとします。

月島: 嬉野君の腕を掴む。で、人の命をそんなに簡単に奪ってはいけないのよ。

冬也: (呟くように)でも、こいつはFHだし……。

月島: ……連れて帰りましょう。生きているのなら。

冬也: …………。

菅野: とりあえず、伊勢さん。回収しちゃって。

GM: では、そういった雰囲気が流れたところで突如、廃ビルの天井からチラチラと粉雪が降り始める。

冬也: ……?

GM: 次の瞬間、床から鋭利な氷の柱がバシバシバシッ! と立って、如月が磔になります。当然、絶命ですね。

月島: !!

GM: で、君たちの後ろから、靴音を響かせながら八重樫がやってきて、「君の成したことを、死を以て償うがいい……。」と言い残すと、白衣を翻して去っていきます。

月島: 去っていく支部長に、殺すことはなかったんじゃないでしょうか? と、ハンディカムを回しながら(一同笑)。

GM: その言葉に対しては、「彼はFHだよ……。」と一言言い残すと、八重樫は去っていく。

月島: そして私の中で、FHだからって殺してもいいんだろうかという思いを、次回への引きにしておく。

伊勢: (呟くように)おぉー……やばいやばい。殺されちゃうよぉ。

冬也: 支部長の後を追っていきます。たたたっと。


 嬉野が追いついて見上げると、八重樫の顔はどことなく強張っていた――――……。



02 報告                    シーンプレイヤー:月島涼


月島: ザ・オールドワンに報告にいくシーンをもらってもいいですか?

GM: いいですよ。

月島: というか、この先どういうことが起きるのかというのを、今のうちにちょっと知っておきたいなと思いまして。

GM: じゃあ、端末室みたいな所で、ザ・オールドワンとの会話、という形でいいかな?

月島: はーい。…………と、いう感じでした。後で動画、You Tubeに上げときます。

GM: いや、検索されると困るからそれはナシで(笑)。

月島: じゃあ、後で直接送っときます。ちなみに、この観鏡市で何が起ころうとしているんですかねぇ? といつもの調子で聞く。

GM: 「強いて言うなら、今後のUGNの在り方を左右する出来事が起こるじゃろうねぇ……。」と他人事みたいに言う。

月島: そうなんですね。と、他人事みたいに返した。……これは、私の上司としての貴方に聞きたいんですけれども、FHだからといって人の命を奪うことは、是なのでしょうか? 否なのでしょうか?

GM: 「それこそ、ワシがずっと考えていることじゃよ。……UGNの目的って何じゃろね?」

月島: …………。

GM: 「そう考えると、人それぞれによって答えが違ってくるんじゃなかろうか?……人それぞれに答えがあっていいんじゃなかろうか?」と、年端もいかない少女のような、あるいは酷く老成した老人のような言葉を言うね。

月島: わかりました。じゃあそれは私の宿題にしておきます。


 そういうと、月島は端末を閉じて目を瞑った。

ザ・オールドワンが今まで考え続けていること――――ならば私がそれに答えを出せるのは、まだまだ先の話なのかもしれない。



03 訪問者                  シーンプレイヤー:伊勢四郎


伊勢: 私は一人研究室で『ディレーム』と目で会話をしながら、……FHだという理由で殺されるんなら、ボクの居場所ももうないかもねぇ……と呟いてます。

GM: では、そんな風に呟きながら君が今回の資料を一人でまとめていると、メッセンジャーが届きます。

伊勢: お?

GM: 差出人の名前が、『ククルス』となっている。英語で、カッコウという意味ですね。日本語で「繋がってる?」とメッセージが。

伊勢: メッセンジャーは、いつでも何処でも繋がってますよ?

GM: 「あ、コレちゃんと会話できてるんだ。すごーい……。」

伊勢: ところでアナタはどちら様?

GM: 「見つかった単語で『ククルス』って名前にしておくよ。」

伊勢: ククルス? ……君は、何処の人?

GM: 「難しい質問だなぁ。僕もここが何処だか分からないし。」

伊勢: ……なるほどねぇ(にやり)。

GM: どうも、彼自身知らぬ間に君の端末にアクセスしてきたようだね。

伊勢: アクセスに端末かぁ。つまり君はここに居るんだね?

GM: 「もしも会話できてる自分がここに居るんなら、僕はここに居るって意味なのかなぁ?」

伊勢: なぁるほどねぇ。興味深いなぁ……。君とこうして会話ができたのも何かの縁だ。ボクと友達になってくれないかい?

GM: 「友達ってなんだろう?」

伊勢: 検索してみるといいよ。

GM: 数瞬後。「友達か。特定の人物と好意的な関係を結ぶ、ということだね? 君と友好関係を結びたいな。」

伊勢: よろしくね? ククルス。

GM: 「君は、興味深いことを調べているんだね。」

伊勢: んん~? やっぱり分かるぅ?

GM: すると、普通では有り得ないほどの情報が、君のメッセンジャーに流れ込んできます。

伊勢: おぉ~、来た来た。そういうことですか、京香さぁん。


 自分の端末に送られてきた大量の情報を見ながら、伊勢は笑みを深くした。

――――――――プランナーは、未だ健在だ。



04 余裕                   シーンプレイヤー:菅野道明


GM: では、菅野のエンディングいこうか。君が、まぁ休憩室にいると、コーヒーを持って、八重樫がやってくる。そして「ご苦労さん。」と言いながらそのコーヒーを渡すよ。

菅野: いやぁ、しかし。アレだね。昔はあの役目は俺のだったんだがねぇ……。

GM: 「いや、この辺で僕もそういうところを見せとかないとさ。威厳が下がって下がって仕方ないから。」

菅野: ちょっと肩に力入りすぎてねぇかい?

GM: 「いやいや。これくらいでは、まだ緩いほうだよ。今、UGN日本支部を取り巻いている状況は、そんな生易しいものじゃないからね。」

菅野: ま、とりあえず……最近お前、寝てるか?

GM: 「いやぁ……ホント寝れねぇんだよ。」

一同: GMの本音がっ!?(爆笑)

菅野: 体調管理も仕事だぞ?

GM: 「君に言われるとは思わなかったよ。まあ、君が僕の手伝いをしてくれれば、その分僕は楽になるんだ。それが助けになってると思ってくれ。」

菅野: お前に付いてくりゃあ、楽ができると思ったんだがなぁ。当時は。

GM: 「そんな有能な人材を僕が働かせないと思うかい?」

菅野: やれやれ。俺が丸くなったんだか、コイツが尖っちまったんだか……と、心の中で思います。

GM: そうだね。確かに昔の八重樫は、既に勝敗が決した相手に止めをさすようなことはしてなかったね。

月島: ああもう、裏切って襲ってくる絵しか……(笑)。


 八重樫と会話をしながら、菅野はふと思う。

――――――結構、こいつも余裕ねぇのかもな……。



05 命の価値                 シーンプレイヤー:嬉野冬也


GM: では最後に、冬也のシーン。

冬也: はーい。では、“プラスティック・ムーン”さんに言われた、殺すなっていうのと、今までUGNで習ってきた「下手に敵に情けをかけるな」っていうのとの間で、どっちが正しいんだろう? と、もやもや考えています。

GM: と、そんな風に考えているアパートの自室に。夜なんですけれども、トントンと扉をノックする音がする。

冬也: 支部長かな、と思いながら扉を開けます。

GM: 八重樫ですね。「また買ってきたよ。」と言って、買い物袋を提げている「一緒に食べようか。」

冬也: ぱっと表情を明るくして、ありがとうございます! と言って招き入れます。

GM: 食卓に牛丼とかを並べて、黙々と食べるわけですよ。

冬也: ……。(←もそもそと食べてる)

GM: 一息つくと、八重樫が「いやぁ、疲れたよ……。」と呟く。

冬也: そういえば、珍しく現場にいらっしゃったんスね?

GM: 「うん……まぁ、そうだね。」と、気の入らない返事が返ってくるね。

冬也: ――――あの! 支部長!!

GM: 「何だい?」

冬也: …………自分が“マッド・ボマー”に止めをさそうとしたときに、“プラスティック・ムーン”さんが止めたんですけど、アレってどっちが正しいのかなって……思って……。

月島: おお! PC1っぽい(笑)。

GM: 「君としては、どっちが正しいと思うんだい?」

冬也: ……自分は、止めを刺すのが正しいと思いました。

GM: 「それは、なんとなく思うものじゃないだろう。何の信念によって、それを決めるべきなのかな?」

冬也: FHに行ってしまった研究室長を思って苦い顔になりながら黙ります。

GM: 「人一人の重さは地球より重いというけれど、その命を絶つことに対して、僕の中では線引きが出来ている。だから僕はあの時、手を汚したんだ。その理由も、明確に君の手に入るといいね。」

冬也: …………。

GM: 「さ、今日はもう遅い。僕はこれで帰るよ。」

冬也: 支部長……っ! あの……気をつけて下さいね? その、最近忙しそうっスから……。

GM: その言葉にちょっと微笑を浮かべると、疲れた足取りで八重樫は去っていく。

冬也: …………。


 八重樫の頼りなさげな背中を見て、嬉野の中に漠然とした不安が広がった――――。



                                   第二話に続く


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