第五話 Q.E.D. 03
Climax Phase
GM: では、次、地下組なんですが。
月島: どうしようかね? 私も実は、情報収集してもいいし、このままクライマックスに行ってもいいし、って感じ。
冬也: こちらも、関係ありそうな情報がほぼ出揃ったと思うんで、このまま研究室行っちゃっていいんじゃないかと。
伊勢: ま、ボク4ラウンド後くらいに出ればいいのかな?
GM: 今ここでクライマックスに突入すると、本当に4ラウンド後の登場になります。四階層分差が出ている、ということで。
伊勢: ですよね。そう思ってました(笑)。
冬也: あとは菅野さん次第ですね。
菅野: 俺としてはもう突入したいな。
GM: じゃあ、まとめるよ? 菅野が八重樫のラボに行くところに、地下組全員が合流する、でいいのかな?
月島: 私はそれで構わないよ。
冬也: オレもですー。
菅野: じゃあ、登場しますー。
月島&冬也: 同じく!!
伊勢: ボクが行く前に衝動判定終わるよねぇ~?
GM: いや! ちゃんと来たら衝動判定するから!!
伊勢: あ、そおぉ? 残念。(月島に)あ、アイテムはその辺に置いてってくれればいいんで。
月島: はーい。あ、皆にも渡しておきますー。
GM: はい。
菅野: では、八重樫のラボに向かってゆっくりと歩みを進めているところに皆さんが合流するってことで。
GM: では、部屋の中に入ります! 地下施設の最奥部ですね。
冬也: はい!
GM: 周りからは唸るような重低音が響いてますね。恐らく周りの機械が発する音だと思うんですけども。必要最低限の非常灯しか点いていないような暗がりの中を歩いている感じです。
菅野: うん。
GM: 菅野が先頭を歩いて、その脇に月島、嬉野兄弟が付き従っているという感じでしょうね。
菅野: ほい。
GM: で、歩いていると、夏樹が「いてっ!?」と声を上げる。
冬也: ん? どした? と夏樹の方を見るよ。
GM: 夏樹が円筒形の何かにぶつかったようで、「いてー……。」って言ってる。
菅野: それって、何だろう?
GM: その円筒形の何かはですね、この部屋の中にいくつも立ち並んでいて、円筒の中には薄暗い明かりだけが灯っているね。中には何かが入っていることだけが分かる。
冬也: ふむ……?
GM: で、夏樹がぶつかった円筒の正面にラベルが貼ってあります。『SPLEEN』と書かれてある。
月島: すぷりーん?
菅野: 何だろう?
GM: と思ったところで、聞きなれた声が聞こえる。「スプリーン。聞きなれない単語だと思います。……脾臓。主にリンパの生成等を行う重要な臓器ですよ。」
月島: 因みに誰の声なの?
菅野: 八重樫。
GM: ですね。「その隣にあるのが、ラング。肺です。ヒトの呼吸を司り、気体のガス交換をしてくれます。」
菅野: 教えてくれてるついでにもう一つ教えて欲しいんだけどさぁ……これ、誰の?
月島: これ、生身なの?
GM: 生身なんだろうね。中を覗きこむと、人一人分の内臓が収められているのが分かりますね。
月島: うん……。
GM: 菅野の問いかけに対して答える素振りも無く、独白のように続ける八重樫「(淡々と)そしてこちら側には左足。こちらには右足。その他の四肢もあります。」
菅野: ほう。
GM: で、声のするほうを向くと、いつもの眼鏡をかけた八重樫が居るわけですね。ディスプレイに向かって、一方的に喋ってる感じ。で、ひとしきり喋り終えると、席を立って、君らの方を向きます。
冬也: ……。
GM: 「さて。改めて聞くけど……ここに何をしにきたのかなぁ?」と何事もなかったかのように聞くね。
菅野: いや、外の騒ぎ――――エアウォールがどうも、本来の目的以外の動きをしていてねぇ。阻止したはずのディレームの大散布が行われる可能性があってね。で、ここまで調査に来たわけだよ。
GM: 「……。」八重樫は淡々と聞いているね。
菅野: …………。
GM: 「まあ、隠すことじゃあないし。確かに、それをしているのは僕だね。」
菅野: そーかいそーかい。
GM: 「……で?」っていう感じ。
月島: ここで、嬉野君の背中をそっと押します。
冬也: えっ!?(←びっくり)
菅野: 随分とまぁ大規模な作戦を立ててたみたいだけど……。
冬也: あ、菅野さんが続けた。
月島: ここで、菅野君のすねを、そっと蹴ります。
冬也: 月島さんが話のアドバンテージを握ろうとしている(笑)。
菅野: (妨害をものともせず)いつからくらいだい?
GM: 「準備ということもないかなぁ。逆を言うと、急き立てられて、といったところかな。」
菅野: そうかい……。
月島: 代理。こっちにはもっともっと重要な、聞きたい話があるんだけど、ちょっといいかな?
菅野: どうぞ?
月島: じゃあ、そこで嬉野君の背中をそっと押します。(一同笑)
GM: (笑いながら)じゃあ、トトトっと嬉野君が前に出る。
冬也: ああぁ~、もう。なんていうか……。
GM: 八重樫は君の姿を見つけると改めてそちらに向き直るね。
冬也: (八重樫の顔を見て)――――八重樫支部長。オレはここに、本当のことが知りたくて来ました。
GM: 「……うん。」
冬也: ここに来る途中で、ワールドエンブリオのことを色々調べたんです。三枝……さんが、オレ達の母体だったことも。
GM: 「…………。」
冬也: 今、八重樫支部長が動いているのは―――誰の為、ですか?
GM: 「誰の為? んー……」といつも彼がする、顎に手をあてて考える仕草をする。「――そうだね。まず、櫻の為。そして、自分の為……なんだろうね。」(嬉野に)ちょっと<知覚>で振ってみてください。
冬也: (ダイスを振る)6、ですね。
GM: じゃあ、何か隠してることがあるように感じる。
冬也: ――――何を、隠してるんですか? まだ、重要なことを言ってないですよね?
GM: 「いや、困ったなぁ……。」と、本当にいつも見せる表情だね。
冬也: んん? なんだろう? 話せないようなこと……?
GM: では、困っている冬也君を見て、夏樹君が一歩前に出て、「はっきりと教えて欲しいんだけど……。」と言うね。
冬也: 夏樹……。
GM: その夏樹を見ると、八重樫は「夏樹かぁ。大きくなったなぁ!」という話をする。
月島: ものの数年で……。(一同笑)
GM: 夏樹は続ける「恐らくそうだと思ってんだけど。……アンタは俺の親父でいいのか?」
冬也: !!
GM: 「……多分、生物学的には、僕が君たちの父親、ということになるんだろうね。」
冬也: んー……そう、なのかー……やっぱり。
GM: 八重樫は、若干悲しそうな顔をして「ただ、君たちに父親として愛情を注げたかと言われると、それは疑問かな。」と、自嘲気味に言うね。
冬也: ……。
GM: 「さて、そんな涙っちょろい話をしに、ここまで来たのかな?」
月島: (きっぱりと)そうよ。(一同笑)
菅野: ま、そんな話をしにきたわけじゃないってのはお互い分かってると思うけど。おっさん、聞きたいことがあるんだけど、いいかな?
GM: 「んー……答えられる範囲なら。」といつも君に対するときのような態度で言う。
菅野: まず――――閂にはいつバレた?
GM: 「……三年前。ただ、誤解しないで欲しいんだが、彼女が死んだのは、別に僕が手を下したからではないよ。」
菅野: ……。
GM: 「まあ、ここまで来たことだしもう知っていると思うけど、“World Embryo”はアクシズの肝入りで行われている。それについて彼女は致命的な秘密を知ってしまった。」目的の二つ目の方ね。
菅野: ふむ。
GM: あれって、見方を変えるとアクシズの私的な理由なんだよね。で、それを知ってしまったために、アクシズに消された、と。
菅野: そこ、上手く回収できなかったの?
GM: 「出来ることならやっていたさ。ただ、君はアクシズの力を知らなすぎる。……ミッション中の事故に見せかけて殺されたらしい。」
菅野: なるほどね。じゃあもう一つ………三年前の事件。チルドレンのジャーム化事件は本当に報告どおりのFHからの攻撃だったのか……。
GM: (遮るように)「違う。エンブリオの因子の漏出だ。」
菅野: ああ、そういうことね……。
GM: 「あれは、対外的には施設内のガス漏れということになっているが、真相はそういうことだ。」
伊勢: あぁー……なるほどね。
GM: で、日野の話を思い出して欲しいんだけど、レネゲイドビーイングが、融合という形で一緒に居る状態になる。つまり自分の中にもう一人存在が居る、みたいなもんだね。
菅野: うん。
GM: その事件の際、菅野は擬似的にそういう状態になっていたと思ってください。だから、覚えていないと。
菅野: なるほどねー……。
月島: 私、なんでこんなキツイ仕事選んじゃったんだろう? 本当は観鏡市役所に勤めて、寿退社を狙っていたのに……。
一同: そーだったんだー!?(爆笑)
月島: 支部長。貴方はこれからどうするつもりなの?
GM: 「これから、ですか。そうですねぇ……。」と遠い目をするね。
月島: ………。
GM: 「まあ、一つ言えるのは――――これからというよりは、今出来ることをしているだけ、と言ったらいいんですかね?」
月島: 具体的に何をしているのか、教えて欲しいんだけど。
GM: 「僕が今、ディレームを散布しようとしているのは事実です。それを何故しているのか? という意味の質問だと思って答えておきましょう。それを知らずにこの先に進むのは、多分、お互いにアンフェアだと思うので。」
冬也: ……。
八重樫は語る。
レネゲイドがこの世界に出てきて20年。
大小の差はあるにせよ、多くのオーヴァードはUGNとFHという二勢力に別れて争ってきた。
在りし日のUGNはオーヴァードと人類の共存を掲げていたが、この20年の間に、UGNに何が出来たのか――――?
結局、FHとの戦闘が顕在化した後、UGNはオーヴァードの監視、もしくはチルドレンの育成といった、最初の理念からは離れたところに来ているのではないか、と自分は考えていると。
GM: 「……その結果、UGNvsFHという状況が一般化してしまい、FHと戦うことが、UGNとしてのオーヴァードの日常となっていますよね?」
冬也: !!
GM: 「結局、この構図があったから、三枝櫻が犠牲になったと、僕は考えています――――そんな世界は、間違っていると思いませんか?」
月島: ……って、ことなんだね。
GM: そう。で、八重樫は続ける。「全人類をオーヴァード化……なんてことを、考えていると思いますか?」
一同: …………。
GM: 「実際、ディレームを散布したとして―――まあ当然、観鏡市とその周囲にはウイルスによる感染者が出るでしょうが……そんなことで世の中が変わるとは思っていません。ただ、それをすることで、ここにそういう施設、あるいはそういう事実があることを世に知らしめることができます。その結果、UGNは社会の中で、恐らく致命的なダメージを負うでしょう。」
月島: そうか。八重樫は、UGN潰しをしたいんだね?
GM: そうだね。その結果、恐らくUGNは多大なダメージ――――因みにDX3の世界で、UGNの日本支部が槍玉に上がっているんですが。日本支部に大ダメージを与える、というのが目的のようだね。その結果、日本でのFHの勢力が非常に強くなって、パワーバランスが崩れるだろう。最悪、FHが勝つということも考えられる。
冬也: ん……。
GM: 八重樫はそういう一極化を望んでいるようだね。
月島: なるほど。じゃあその辺の話は分かった。じゃあもう一つ。この円筒形の容器の中に入っているものは何?
GM: 「ここに入っているのは、僕の妻……と言ったらいいのかな? 三枝櫻、だよ。」
月島: むぅ……それは市役所に勤めていたら絶対に聞けない話ね。(一同笑)
GM: 「まあ、だろうね(苦笑)。……彼女は確かに死んだ。けれど、彼女の全てを僕は回収して、こういった形で残存させている。」
月島: これは、ちょっと困ったなぁ……。嬉野君達に話を振るわけにもいかないし……。
冬也: …………(←頭がぐるぐるしている)。
菅野: 参ったねぇ。で? 数年間、こんなトコに篭ってそんな計画を立てていたわけだ。
GM: 「んー、まあ真実と言うのは色々あるものだよ。」
菅野: 確かに、UGNが何をしてきたかっつったら現状維持しか出来てないだろうさ。でも、結果として言えば、UGNがなかったとしてもFHのような組織は生まれてきただろう。それに対して、UGNはそういう連中を抑え込むことは出来てきた。仮初だったとしても、現状を、維持するだけのことはやってきてる。……何もやってきてないわけじゃない。
GM: 「(厳しい口調で)じゃあ、チルドレンなんてものを生み出す必要はあったのか? あれは何を目的にしたものだ?」
菅野: 今回の“World Embryo”の話を別にすれば、チルドレンってのは、生み出すものじゃねーよ。幼少期に力に目覚めてしまったものに対して、力の制御を教えるための制度だ。
GM: 「で、その結果戦闘技術を教えて、戦闘員化させてるわけか……。」
月島: それは違うわね。何故ならば、野放しにしておいたらUGNチルドレンではなく、ジャームになるだけなんだから……。
GM: 「……制御技術だけでいいのであれば、戦闘技術を教える必要なんかないよね?」
月島: (あっさりと)そうね。私もそう思う。……でも、そういう場所としてのUGNが存在しても、いいわけじゃない?
GM: 「……。」
月島: そう思うんだったら、そういう支部、作ればいいじゃない。
GM: 「そういうことが出来ないのが、今のUGNなんだと思うよ。」
月島: じゃ、UGNじゃなくても、そういう場所を作ってみるっていうのはどうかな?
GM: 「仮にそういう組織を作ったとしても、UGNが潰しに来るだろう。」
伊勢: そのとおりっ!!(←力説)
GM: UGNは、オーヴァードの監視を目的に掲げちゃってるからね、実際。
月島: まあ、そうだねー。
GM: そこに、八重樫は絶望を感じちゃってるね。
月島: んー……じゃ、その話はいいや。ただ、八重樫さんはUGN観鏡支部のトップで、大きな影響力を持ってる人なんだから、せめてこの観鏡支部にいるチルドレン達を救ってあげることが出来るんじゃないかと私は思うの。
GM: 「…………。」
月島: ここで、嬉野兄弟の背中をそっと押します。
冬也: えええっ!? ここまで大人にめちゃめちゃ展開をされてて、ここから何をしろと!?(一同笑)
菅野: PC1としてケジメを……(笑)。
GM: えー、きっと最後の会話になるでしょう。「いつぞやにキミに聞いたよね? 僕からの問いかけの答えを、僕はまだ貰っていない。」
冬也: 何のために戦うか……。
GM: 「まあ、そんなところかな。キミは僕に聞いたよね。敵を―――FHを前にして支部長はどうするんですか? という話だった。僕は、躊躇い無く戦いを行うし、相手に死をもたらすことに、もう躊躇いはないだろう。それは、僕が自分の中で、もう線引きが出来てしまっているからだ。」
冬也: ……。
GM: 「キミとしての解答、は出ているかな?」
冬也: んー……。
GM: (嬉野に)悩んでる?(笑)
冬也: と、いうかですねー……(←なんて言っていいのか思いつかない)。えと、支部長は、自分の中で線引きしちゃってるんですよね?
GM: 自分にとって、何が優先すべき事なのか、を明確にしちゃってるってことだね。だから、ブレることはない。
冬也: 因みに、支部長にとって大事なものって、今までにプレイヤーに開示されてない、ですよね?
GM: です、ね。
月島: だとしたら、推測してみよう。八重樫にとって一番大事なことっていうのは多分、今やっていることだと思うんだけど。
冬也: うん。
月島: これは表なんだよね。で、裏にひっくり返せば、別のものがあると、私は読んでるんだ。表が計画、裏が家族、と言っておきます。
冬也: 裏が、家族……か。ナルホド。
GM: では、悩んでいるようなので、こうしましょう「この前の戦闘訓練を覚えているかい?」
冬也: ええ……。
GM: 「あれの続きをしよう。その中で、僕に答えを見せてくれ。」と言って、彼はかけている眼鏡を外します。
冬也: ――――!
GM: で、モノクル(片眼鏡)なんですけども、外すとその目は白いです。では、戦闘に入りますよ!
月島: これ、クライマックス?
GM: です! では、衝動判定をしてください!!
冬也&月島&菅野: はーい。
GM: で、今、伊勢が地上にいるので、出る場合、4ラウンド目のクリンナップになります!
伊勢: !! クリンナップ!? ……わかりましたー(がっかり)。
冬也&月島&菅野: 成功!!
GM: では、いきましょう!
伊勢: 敵は八重樫だけですか?
GM: いや? そんなことは全然言ってないですよ、僕は。えーまず、八重樫が居ます。そして同じエンゲージにゲストがいます。
菅野: ゲスト?
GM: というのはですね、戦闘が始まると、周りにあった円筒の幾つかが動き出します!
冬也: うわっ!!
GM: えー……三枝櫻頭部、右腕、左腕、です。
一同: えええええぇぇぇ~っ!?
冬也: そ、れは……っ!
月島: 喋れるの? 三枝さん。
GM: 喋れません。皆さんは、少し離れたところに、同一エンゲージで居てください。
冬也: ううう、きついよぅー……。
月島: 一言、悪趣味、とだけ言っておこう(笑)。
GM: ごめんねぇ。大好きなんだよ、こういうの(笑)。で! この戦闘には特殊ルールがあります。三枝櫻頭部、右腕、左腕は、八重樫明仁をカバーするように動きます。なので、三枝櫻頭部、右腕、左腕を倒さない限り、八重樫に攻撃は当たりません。
菅野: 要は、壁だな。
GM: です。まあ、当然、こいつら倒したら三枝櫻も死ぬけどね?
菅野: まだ生きてんの!?
月島: 生命活動は続いている……ね。
GM: はい。まあ、頑張ってくれ。
冬也: …………。
GM: よし、行きましょう! 八重樫明仁の行動値は20、三枝櫻左腕も20で、頭部と右腕が10ですね。
伊勢: これ、八重樫を倒せるの、大悪魔だけって話じゃない?
冬也: え?
伊勢: 八重樫に攻撃しようとすると、三枝櫻がカバーするって話でしょ。でも、蒼き大悪魔なら、攻撃してきたやつに反撃、ってスキルだから、これなら届くでしょ。
GM: (にやりと笑って)そういうのは届きますね。あと、シーン攻撃も届きます。
冬也: うぅー……んでも、なぁ。
月島: さあ、ではお母さんに対する立ち回りを考えるんだ、嬉野君! ……とはいえ、この短時間で方向決めるのは……。
GM: 難しいよねぇ。
冬也: …………あうー(←鳴いた)。
「オレは支部長が父親でもそうじゃなくてもいいと思ってる。」
そう夏樹に言った冬也だったが、今、目の前に居る八重樫本人から改めて事の真相を伝えられ、戸惑いが生まれていた。
(オレはこの人と、戦っていいのか――――……?)
そんな冬也の想いをよそに、事態は動いていく。
●第一ラウンド
GM: よし、じゃあ行きましょう! セットアップ!! 八重樫が《氷の城塞》を使います!
月島: どうなるの?
GM: このラウンドで食らう【HP】ダメージが9点減ります。
菅野: それは単体?
GM: です。では! イニシアチブフェイズ!!
冬也: ……これ、倒すしかないのかなぁ?(←悩み中)
GM: ではまず、左腕の行動!! 右腕に対して、《戦乙女の導き》と《狂戦士》です。次に八重樫なんですが、このラウンドは、何もせずに待機、ですね。
冬也: ……。
GM: 続いて、右腕の行動! マシンガンを撃ちますよ!《オウガバトル》《コンバットシステム》《コンセントレイト》!!(ダイスを振る)28!!
月島: 私はガード!
菅野: 《磁力結界》!!
冬也: ……ガードします。
GM: ダメージいきまーす!! 25点、装甲値有効!
月島: ということは、22点止めて、3点通った。
GM: 全然とおらねー!!
冬也: 《氷雪の守護》!!(ダイスを振る)全部止めた!
菅野: 22点止めた!
GM: 酷いわぁ、皆。全然戦闘にならねーじゃん(笑)。で、頭部は行動放棄です。
菅野: では、次は私かな。何もしないわけにはいかないので……まずアームブレードを展開して、マイナーで接敵! 一応、八重樫に攻撃。《コンセントレイト》《アタックプログラム》で!
GM: 八重樫はリアクションとろうとしません。
月島: これ、どうしても、戦闘で終わるシナリオになってると思えないんだよねー……。
冬也: (こくこくと頷く)
伊勢: ボクがそっち着いたら、《猟犬の鼻》で三枝櫻を見ようと思うんだ。レネゲイドビーイングによって動いてるのかどうか。
月島: ……なるほど、わかった。私は伊勢さんを待つことにしよう。
GM: 強いて言うと、私が最初に言ったことを思い出してください、くらいしか言えないねぇ。
伊勢: ギミックに気付くかどうか? でしたっけ。
GM: ですねぇ。ま、まだ難しいと思いますよ。
菅野: (ダイスを振る)命中は……44!
GM: では、左腕に攻撃が当たります。
菅野: 残念ながら俺は現場の人間でなぁ! そんな全体考えながら動けるわけじゃないんだよぉ!! やることは一つだ!! と言いつつ攻撃します。(ダイスを振る)ダメージは25点。
GM: それはあっさり落ちますね。
月島: (嬉野に)ここは《閃熱の防壁》の使いどころじゃないか?
冬也: え? あぁーっ!! そうですね!!(←そのエフェクト持ってること忘れてた)使います!!
GM: じゃあ、必殺のブレードに対して……。
冬也: 当たる直前で炎の防壁が! ということで《閃熱の防壁》っっ!!(ダイスを振る)26点防いだ!!
伊勢: カイーン!
GM: 左腕が破壊されるかってところで、炎の防壁に守られたんだね。
冬也: です。
月島: 皆、思い出すんだ! GMは最初にこう言いました。ロイスを誰と結んだかが大事。ここです、多分ポイントは。
伊勢: うんうんうん!
冬也: うん……(と、自分のレコードシートを見る)。
GM: 皆メタだなぁ(笑)。……菅野的には、左腕への攻撃止められて、何かないんですか?
菅野: 八重樫を攻撃しようとしたら、予想外に左腕が入ってきた、っていう感じだから、菅野としては、あくまでも標的は八重樫なんだ。
伊勢: じゃあここで、八重樫に一言!
菅野: おいおい、奥さんって言った割には随分とぞんざいな扱いするんだなぁ……。
GM: 「……もう彼女の意志はない。これはただの遺体ですよ?」で、更に続けるね。「(嬉野に)何故、敵を庇うようなことするんだね?」
冬也: (苦々しい顔で)大事、なものを守っただけだ……っ。
GM: では、八重樫は普段キミに見せたことのない笑みを見せて、「敵と味方を履き違えちゃいけない。」と冷酷に言ってくる。では、戦闘を続けましょう!!
冬也: じゃあ、自分の番。マイナーで接近して、メジャーで、八重樫の胸倉を掴んで……。
GM: いいですよー。それは左腕も右腕も邪魔できねーなぁ(笑)。
冬也: (←何か恥ずかしがってる)……よし! 胸倉を掴んで、オレは、アンタに生きていて欲しいんだよっっ!! って言う。
伊勢: おぉー
月島: さあ、ここで、八重樫にロイスを結ぶのです!!
冬也: ……もう結んでるけど。これ、父親に結べばいいのかなぁ?
GM: じゃあですね、その発言をすると、一瞬、優しげな面差しが垣間見えるんですけども、突き飛ばすようにしてキミを離すね。
冬也: ……うぅん。
GM: いいですね。もう一押しですかねー。
冬也: オレのメジャーは終了です。
GM: はい。では次! 月島!!
月島: 私は行動放棄!
GM: では、待機していた八重樫が動きます! マイナーで《氷の加護》メジャーで《ブリザードブレス》《コンセントレイト》ですね。……えーと、こっちがこうなって、エフェクトレベルが上がったから……えと、16Dのクリティカル値7か。
伊勢: ………。じゃあ出てないんで、俺が振りまーす!(ダイスを振る)……36ですね(←今回もGMの代わりにダイス係)。
GM: では、42といって、対象はさっき会話をしたから、嬉野にっ!!
冬也: う、はーい。
伊勢: 達成値42だって。(←他人事)
冬也: そんなん避けらんないよ。
伊勢: じゃガードして、《蒼き悪魔》って言っとけ。
冬也: え!? するの? ソレ……。(←八重樫にも攻撃したくない)
月島: 頑張って、伊勢が来るまで耐えてみようじゃないか。
伊勢: じゃあその方向で。
GM: では、5D+23ダメージ!! 装甲値は有効ね。
伊勢: とうっ!(ダイスを振る)35点。
冬也: よし、ならば。リアクティブアーマーで(ダイスを振る)19点止めて、まだ生きてます。
●第二ラウンド
GM: では、次のラウンド! 八重樫はセットアップで、《氷の城塞》!! そして頭部が《戦術》!! ……さて、右腕が16Dで攻撃。
伊勢: (ダイスを振る)…37。
GM: +3で、40か。対象は、嬉野ね。
冬也: ……ガードします。
伊勢: ダメージが、(ダイスを振る)26。
GM: +6で、32!!
冬也: 《氷雪の守護》っ!! 4点くらって、【HP】14で残ってる!
GM: 左腕は、《狂戦士》と《戦乙女の導き》を、今度は八重樫に!
月島: ああ、でかいのが来そうだ……。
GM: 八重樫はまた待機です。
菅野: じゃあ私か。えー、パーティとしては伊勢を待つ方向になってますんで、カプセルの効果を知りたい。生命維持も司ってるのか、とか。
GM: じゃあ、<知覚>でどんな感じで動いてるのかを知る、って感じになるんでしょうかねー。目標値は……んー、12くらい?
菅野: (ダイスを振る)あー! 9しか出なかった!!
GM: まあ、エフェクト使ってきてるんで、何らかの意志は、あるのかなぁ? って感じは分かるのかな。では、次は嬉野君!
冬也: 八重樫に対して、ちょっと自分を落ち着かせてから、……オレは、アンタを敵だとは思ってないよ。――――止まってくれると信じてる。
GM: 「戦闘訓練のときにも言っただろう? そういうときに前口上をしてくれる敵ばかりとは限らないんだよ?」
冬也: アンタはしてくれたろう!!
二人とも、微妙にメタな発言が混ざってます(笑)。
伊勢: 「つまりそれは敵じゃあないってことだよなっ!!」って夏樹が言った。
GM: ……じゃあですね、夏樹がずいっとキミの横に並んでですね「何でわからねーんだ、このクソ親父っ!!」と。
冬也: ……。
GM: 「口下手なコイツに代わって言うけどなぁ! 死んで欲しくねーんだよ、わっかんねーのかこのバカ!!」みたいなことを言う。
冬也: それ、さっき必死に言った(笑)。
月島: 八重樫はそれを聞いて?
GM: それに対して八重樫なんですが、一瞬、寂しげな表情を見せるんですが、やはり、君らに対して殺意を向けるのは変わりませんね。(嬉野に)攻撃とかは、しない?
冬也: 今のがメジャーです。
GM: はい。では、月島です。
月島: じゃあ、私もマイナーで八重樫に、どうして自分の子供達を殺そうとするの? と尋ねます。
GM: そう、するとですね……ピロリロリン!!
一同: フラグが立ったー!
GM: 一瞬、行動が止まりますね。で、振り切るように、戦闘を続けようとしますね。
月島: なるほど。……メジャーアクション。《癒しの水》を嬉野君に(ダイスを振る)22点回復。
冬也: お、全快ですね。(呟くように)………あのね。何となく、八重樫の行動を止める台詞とか思いついたんだけど、恥ずかしくって絶対言えない(笑)。
GM: あっはっは。さて、では八重樫の行動いきますよ! 対象は月島!! マイナーで《氷の加護》メジャーで《ブリザードブレス》《コンセントレイト》《氷の塔》!!
月島: さあ来い!!
伊勢: ダイスは16個ですね?
GM: いや、更に+3個だ! そしてクリティカル値は6!!
月島: 強くなってるー!?
GM: 攻撃力は36から!!
伊勢: (ダイスを振る)ああ! ごめんなさいマスター。45です。
GM: 《勝利の女神》を使って、達成値+9!!
伊勢: これで54! で、<RC>が6? でしたっけ。
GM: です!
伊勢: なので60っ!! ダメージは(ダイスを振る)46+38!
GM: 84?
月島: それは、くらっておきます。そして《リザレクト》~。
伊勢: (八重樫になって)「何故攻撃をしない?」
GM: そう、そんな感じ(笑)。
月島: だって、貴方は敵じゃないから。本当の敵は別に居るわ……とオートアクションで呟きます。
伊勢: (八重樫で)「君たちもオーヴァードだったら判っているだろう! ここまで力を使ったらどうなるかを!」
菅野: (GMに)なんか、乗っ取られてるよ?
GM: 楽だー。(一同笑)
月島: 大丈夫。思いが、私たちの意識を繋ぎとめるのよ。
GM: では、クリンナップです。
●第三ラウンド
GM: まずセットアップで、頭部が《戦術》を使いますね。そして、こちらの行動は変わります。イニシアチブで、八重樫が「まだそんな甘っちょろいことを言うのか……。よし、本気を出させてあげよう。」と《極大消滅波》を使います! ……ちょっと待ってね。(と、ダイスを振る)
伊勢: !!(小声で)侵蝕率上がった……。
冬也: っ!? 侵蝕率管理してんのか!! 八重樫支部長の!!
伊勢: (小声で)うん。あのね、最初からね、侵蝕率今ここだからー、とかレベル上がってーとか、ゆってたの。
冬也: 今、大体140%超えたくらいかな……。
GM: (淡々と進める)ダメージ行きます!(ダイスを振る)46点実ダメージ!!
菅野: これさ、とっとと倒さないと戻って来れないってことじゃない?
月島: かもね。
GM: 嬉野と菅野に!! 装甲値は無視ですよー。
冬也: はぁい……《リザレクト》。
菅野: こっちもー。
GM: では、右腕の行動!
伊勢: はい。どこに打ちますか?
GM: うれしのー。
伊勢: (ダイスを振る)っっ!? ……………。(悲しげな目でGMを見る)
GM: えええええっ!? 達成値17ぁっ!?
冬也: 出目が腐ってきた(笑)。
GM: レベルが3だから……20か。
冬也: ガード。
伊勢: ダメージが(ダイスを振る)12+6で、18点。
冬也: 《氷雪の守護》!!
月島: 嬉野兄弟に意思確認をしておきたいんだけど、今ここで、三枝櫻の頭部とか右腕が攻撃してきてるけどこれに対して、どうしたい?
冬也: ……助けられるもんなら、助けたい。
月島: 今、どうしたら助けられるかが分かっていない状態で、それをし得るかどうかっていうとだね……。
菅野: プラス、八重樫の侵蝕率が上がっていくことを考えると、時間はもうあまりない。
月島: ええとね、八重樫がこっちにロイスを結ぶ状況を作りたいんだよ。つまり、私たちがロイスを結べばいい。
冬也: あぁ……。(←何かを確信した)
菅野: 俺はもう結んでる。
伊勢: ボク結んでない~。そしてもう埋まってる~。てへ♪ 最後の一個はDロイス~♪
GM: 今、ロイス枠が空いてるのって、嬉野君と菅野君だけじゃない?
菅野: ただもう、既にとってあるんだよ。
月島: もう一個とっちゃえばいいじゃない。
伊勢: GMが許可すればねぇ?
冬也: GM! まずは、《氷雪の守護》で、今回のダメージは防ぎました。
月島: そうね、処理は進めないとね。
冬也: で、問題はこっからなんだよね……。まず、菅野さんの手番。
月島: 菅野としては、八重樫にどうなって欲しいの?
菅野: こっちは、ここに突入した時点で、もう覚悟はしてる。
月島: じゃあ周りの人間が八重樫が生きていることを望んでも、菅野は意見を変えない?
菅野: 周りがそれを望んでいることがわかったから、今待ってる。
伊勢: (嬉野に)ボクはねぇ? 八重樫君を、グウの音も出ないほどに論破したい♪
冬也: それは、出てきてからにして下さい(笑)。
菅野: 今は静観に回ってる感じ。
月島: なるほどね。
冬也: ちょっとね、このラウンドでやりたいことがあるんで、菅野さんの番が終わったら、やる予定なんです。
月島: お、いいよー。わかった。
菅野: とりあえず、メジャーで三枝櫻にロイスを取っておく。
冬也: では、オレの番! ……GM! 今、支部長・八重樫にロイスを結んでいるんですが、この状況で、父親である八重樫にロイスを取ることは可能ですか?
GM: (即答)できます。
冬也: では、ロイスをとって……。(←プレイヤーが恥ずかしがってる)
GM: どうしますか?
冬也: ……この、分からず屋のバカ親父っっっ!! て言います。(←恥ずかしくてGMの方見れない)
月島: おお! 遂に父と呼んだのだね!!
冬也: あああ、もう! 恥ずかしいぃ~!! すっっげぇ恥ずかしいぃ~っ!!(一同笑)
GM: つまり、八重樫に対して、父親と認めたわけ、ですかね?
冬也: です。ので、結びました。
GM: そうするとですね。八重樫は手に集中させていたエフェクトの力を握りつぶしてしまいますね。つまりまぁ……夏樹もなんですが、夏樹はずっと「親父親父」言ってたので。
冬也: うん……ゆってたよね……。(←まだ恥ずかしがってる)
GM: 夏樹と冬也の二人に、父親として認められたことで……ピロリロリン!!
菅野: 今まで、親父らしいことしたことねえっつーんなら、今からしてやったらどうだ?
GM: 「……もう手遅れだろう。」
菅野: 確かに、今までやってきたことに対する償いはしなきゃならんかもしれん。だが、息子二人に対して、後ろめたさはなくなるんじゃないのか?
菅野がそう言うのを聞きながら、八重樫は棒立ちになり、ただ呆然と、握りつぶした力の残滓を見つめていた―――――。
Back Track
GM: さて、皆さんのご想像通り、エンディングに行く前にバックトラックが必要なんですが……(すっごい笑顔で)八重樫のバックトラック誰が振る?
月島: ちなみに、いくつ振れるの?
GM: えー、八重樫は既にロイスを結んでありまして、タイタス化されているものも幾つかあるんです。なので、これ以上結ぶことはできません。
一同: ほうほう。
GM: で、……ここで、ギミックが早いうちに判明してなかったら、タイタスがもっと増えるところだった。
冬也: うあー……。
GM: 今、ロイスで結んでいるのが、三人。嬉野冬也、夏樹、櫻だけ。で、タイタスになってるのが、UGNへの責任、日常への義務感、あとね……あ、菅野だ、ゴメン。
菅野: ゴメンって言われたー!(一同笑)
GM: 要は、UGNの同僚とかを全部切ってるんですよ。
冬也: なるほど……。
GM: だから、ロイスは3つ。三倍振りは許可します。……どうする? 皆でダイス分け合って振るかい?
伊勢: ねぇ、今侵蝕率いくつあるのぉ?
冬也: 120%前後から、4D上がってるから……。
GM: いやーホントはね、もう1ラウンド待ってくれれば、《堕ちる絶望》を全員に食らわせられたんだけどねー。で、その時に、冬也君が支部長としての八重樫にしかロイスを結んでいなかったら、冬也をタイタス化・昇華して攻撃する気だった。
冬也: うわ! それは……。
月島: それ自体は全然楽勝だったけどねー。
冬也: いや、それ来ると、八重樫の侵蝕率が……。
GM: そうなんですよ。
月島: てことはギリだったのか。
GM: ギリです。正確に言うと、伊勢を待ってたらアウトでした。
月島: ってことだよね。
GM: えーぶっちゃけて言います。今、侵蝕率は137%!
月島: 9Dで137? 余裕じゃない?
GM: だから、この1ラウンド過ぎたらアウトだったんですよ。
月島: よし! じゃあ主人公がんばれ! 気楽に気楽に。
伊勢: いけるいけるぅ~。
菅野: 俺はもう(ロイス)切られてるからさ。
冬也: あーうー……。
GM: さ! じゃあ行きましょうか!!(笑)
伊勢: あ、じゃあたどり着いたときに一言。……ボクは(ロイスに入って)ないんだね?(一同笑)
冬也: おし、いきまーす!!(と、ダイスを握って目を瞑る)
GM: 緊張してる?
冬也: めっちゃくちゃ緊張してる!!
GM: 他人のバックトラック振ることなんてないもんね。(一同笑)
月島: 期待値出ればいけるよ!
GM: もう皆、情報全部すっ飛ばしていくんだもん(笑)。
菅野: どっちかっていうと、俺が……。
月島: うん、どっちかって言うと、菅野を止めるのに来た感じだからね。
冬也: よし。(目をあけて)よし! 行きます!! とう!!(とダイスを振る)……お、高い! 50下がりましたぁ!!
一同: おぉー!!(拍手)
伊勢: って、なんで78%からバックトラックしなきゃいけないのぉ~?
GM: あっはっはっは。
月島: 皆、今回余裕だよね?
冬也: うわ!? 自分のバックトラックがめちゃくちゃ低いっ!? まあ元が低かったんで余裕ですが。
菅野: バックトラックで45%まで下がった!?
Ending Phase
01◆ 決着
GM: はい。では、皆さんのバックトラックは無事成功、ということで! 八重樫も無事に帰ってきましたー。
冬也: よかったぁ~(脱力)。
菅野: ふぅ。
GM: では、演出をしていきましょう。……言葉で打ちのめされてしまった八重樫が、胡坐をかくね。
冬也: ……。
GM: で、張り詰めていたものを全て吐き出すかのように、深い溜め息をつきます「強くなったなぁ……。」と言った後ですね、何かを言いたかったようなのですが……まあ、息子という言葉なりで呼びたかったようなのですが、思いとどまったようですね。
菅野: 素直じゃねーなぁ。
冬也: ……ここは夏樹に何か言っといて欲しい。オレはもう恥ずかしくってそっち見れない。(一同笑)
GM: では夏樹はですね、ツカツカと八重樫に歩み寄って胸倉を掴んで「歯ぁ食いしばれ。」と。
冬也: 止めはしないです。
GM: 「これが俺の最初の親孝行だ!」と言って、全力ではなくて、軽くベチン! と叩きます。
冬也: …………。
GM: 八重樫は赤くなった頬に手を当てて、「(呟くように)――――親孝行って、痛いんだねぇ。」と言う。
菅野: 座ってる八重樫に手を伸ばして。「息子に怒られるとは、随分俺らも年とったよなぁ?」
GM: 「いつのまにか、そんな年になっていたんだねぇ……。」と言いながら、ズボンの埃を払いつつ立ち上がるね。そして、改めて、冬也と夏樹の方に向くと、「不完全な親として、愛情を向けてもらったことはありがたいと思っているけれど……あくまでもキミに色々なことを教えた師として、改めて聞くよ?」
冬也: ……はい。
GM: 「僕が投げかけた問いに対して、どういう答えが出たんだろう? ――――これはあくまで支部長として、キミのメンターとして、聞いておきたいな。」
冬也: ――――自分が、他人に拳を向けるのは……誰かの為、とかっていうのじゃなくて、自分の大切なものを守るとき、です。
GM: 「その相手が、誰であったとしても?」
冬也: ――――はい。
GM: すると、八重樫は満足そうな表情を見せる。キミにも分かるんだけれども、きっと、どんな答えをキミが出したとしても、満足したんだろうね。ちゃんと解答が帰ってきてさえいれば。
冬也: …………。
伊勢: じゃあ、湿っぽいシーンが終わったところで、《スポットライト》がついて、――――終わった? と出てくる。(一同笑)
月島: 私はバッテンマークのついたマスクを外します(笑)。
GM: 八重樫はですね、「これだけのことをしたんだ。責任を取るために、僕は日本支部に出頭することにするよ。」と言う。まあ、流石に無罪放免ってわけにはいかないからね。
月島: わかりました。私は私で、今回分かったことがあるので、それをまとめて日本支部長に出しておきますね?
GM: 「では、よろしくお願いします。」と含みのある笑みを向けつつ、月島に言うね。
伊勢: あ、そうだ。八重樫さん。最後に僕からのプレゼントだよぉ。この研究をちょっと応用したら、こんなことも出来るんだぁ♪ ま、話が出来るってだけだけどねぇ~。
自身が開発したレネゲイドビーイングの力で三枝櫻を蘇らせようとする伊勢を、八重樫が止めた。
GM: 「彼女を今この時まで、このような形で生き延びさせてしまったのは、僕に弱いところがあったからなんだ……彼女は、改めて眠らせてあげたい。」
菅野: んーでも、一言くらい、息子と話させてもいいんじゃねーの?
月島: (嬉野に)そういうことが出来ることが分かったんだけど、どうしたい?
伊勢: ボクは、一言だけ、彼女に文句を言うチャンスをあげたいと思っているよぉ?
GM: 想定外だけど、面白いね。(嬉野に)さて、どうしたい? 八重樫としては、櫻をこのまま安らかに眠らせてあげたい、と思っているようだね。ただ、冬也とか夏樹が一言話したい、って言うのであれば、八重樫はその場を去るね。話をするのが辛いから。
伊勢: でも八重樫さんはこの言葉を受けておいたほうがいいと思うなぁ~。だって、何年この子を拘束したのぉ?
GM: ……辛いなぁ。すごい、心が痛いの(笑)。さて、どうするね?
冬也: ん、と。じゃあ……一言だけ。
GM: (伊勢に)だ、そうで。
伊勢: よぉーし、分かったぁ。
月島: じゃあ、判定しようか!
伊勢: え? やるの?
月島: だってこれ、成功しなかったら身も蓋もないでしょ。いつでも来い!(←《妖精の手》を使う気満々)
GM: 《ハートレスメモリー》だっけ?
伊勢: です。《ハートレスメモリー》を使用!! <RC>で判定します!!
GM: いやー、これは想定してなかった!! 伊勢さん恐ぇ~(笑)。
月島: まず、《導きの華》使います!!
伊勢: お、ありがとう! おおおおぉぉぉぉ!!(←気合い)ジェネシフトっっっ!!(一同爆笑)これで78%。
菅野: あ、GM! 俺は静かにこの場を後にして、上の事態の収拾に向かいます。
GM: はーい。
伊勢: (ダイスを振る)……今、19で……+10。
月島: (間髪いれず)《妖精の手》を使います!
伊勢: (ダイスを振る)お! もっかいクリティカル!! 47!!(一同笑)
GM: えー……と、では、こうしましょうか。薄緑に輝く、裸体の女の子がぼんやりと浮かび上がる。
穏やかな、聖母マリアのような笑みを浮かべ、冬也と夏樹を見る小柄な少女。その少女に向かって、戸惑いながらも冬也と夏樹は話しかけた。
「か、母さん。……あなたの息子の、冬也です。」
「……な、夏樹です。」
少女は、突然自分と同じくらいの年齢の息子が現われて、驚いているようだった。
「どう言っていいかは分からないけど――――私の子供が元気でいるのが見られて、嬉しいです……。」
何とも奇妙な緊張感が三者の間を流れたその時、笑みを含んだ声がその空気をぶち壊した。
伊勢: 何はともあれ、よかったね。君たちの研究は無事、成功したよぉ。
GM: えー……(←対応に困ったのでスルーすることにした)櫻がふと顔を向けるんですが、その視線の先にいるのは、八重樫ですね。
八重樫と櫻は、特に言葉を交わすことはなかったが、二人の間には濃密な空気が流れているように感じられた。
冬也: …………。
八重樫が一つ頷くと、櫻は微笑んだ。その姿が、段々と薄くなり――――……。
冬也: さようなら……。
伊勢: そいじゃ、おつかれさん。
GM: えー、まだエンディングは終わりませんよ? 櫻の姿が消えたところで、ピルルルル、と月島の携帯が鳴ります。
月島: ……来ましたか。じゃあまず着信番号を見ます。
GM: 見覚えがあるね。特に第一話辺りで。(一同笑)
月島: 出ようかどうかしばし迷った後、出ます。――――おかけになった番号は……(一同爆笑)
GM: 『前のときにも言ったけど、電話口の向こうにエフェクトかける手段はないもんかのう?』(一同笑)
月島: いや、違うんですよ! オールドワンさん!! これはですね……っ!!
GM: 『と。こんな漫才をするために電話したんじゃない。』……ちょっといつもと違う雰囲気だね。
月島: 何かありましたでしょうか? すいません。
GM: 『今、何処におる?』
月島: 今はですね、UGN観鏡市支部の地下施設です。
『ッ!! すぐその場を離れろっ!!』
珍しく焦ったようなオールドワンの声が月島の耳に届いた瞬間、上層でズズン……と地響きのような音が鳴った。
『今、そちらに戦闘部隊が向かっている! とりあえずそこを出て身を隠せッ!!』
月島: それは――――どこの手のものでしょう?
GM: 『今、中枢評議会が二つに分かれている。』
月島: アレイスターさんの方ですね?
GM: そう。証拠を隠滅しようとしてるわけだね。UGNとしても、これが表沙汰になると非常にまずい、と。
一同: …………。
GM: どっちかっていうと、オールドワンとかの派閥は、「ちょっと待てや、お前ら。」と。「事実は事実だろ?」っていう考え方なんだけど、ランカスター側が強行した感じだね。
月島: わかりました、じゃあ逃げます!!
オールドワンからの連絡を受け、月島達は間一髪でUGN観鏡支部から逃げ出した。
そして、二ヵ月後――――……。
02◆ 研究の日々 シーンプレイヤー:伊勢四郎
GM: さて、ではまず伊勢さん――――って、この後UGNに残るの?
伊勢: 残りますよー? まったくもって疑われてないですし、むしろ今回の件を止めた功労者ですから、扱いもいいでしょう。
GM: どういう位置づけに立ちたいですかね? ぶっちゃけ言うと、この事件の後、観鏡支部は閉鎖されます。
一同: ほうほう。
GM: どっかの研究施設で研究、って形でいいですかね?
伊勢: それでいいんですが、ある程度の電力、そして、研究が出来るようなところをあてがってもらわないと、困ります。(一同笑)
冬也: 研究進める気なんだ……(笑)。
伊勢: 何故かと言うと、UGNの研究というのは全く無駄にはならないと。今回立証されたんだけれども、なんと、侵蝕率を下げるエフェクトを、私は開発できた、と!
GM: (半眼で)ま、まあ……ハイ……。
伊勢: 更に、過去の偉人と話が出来るという能力も開発できた、と!
一同: (呆気にとられて聞いている)
伊勢: 具体的には、ストレンジネイバーというDロイスを開発できたと!! これはものすごいことだろう。
GM: …………。(←無表情)
伊勢: (気にせず)今、自分の研究成果を滔々とUGNの学会に発表しますよ。(一同笑)で、これは非常に素晴らしい研究だと思うんで、是非とも日本有数の……電力があってー……と、そんなでかい研究設備をあてがわれることを期待しています。
GM: まあ、確かに功績は功績として、間違いないので、日本支部直轄の研究所を一つ任されることになるのかな。
伊勢: お、伊勢ラボ!(一同笑)
GM: では、二ヵ月後、キミはその伊勢ラボの所長として研究をしているんだけども、ふと二ヶ月前のことを反芻している感じだね。
伊勢: おお。あんなこともあったねぇ~。そのお陰で……(にやにや)。
GM: すると、キミの弟……とか居たっけ?
伊勢: 五郎がいます(笑)。
GM: じゃあその五郎が「あんちゃん、あんちゃん!! また新しい反応が出たよ!!」とか言いつつ。
伊勢: (やる気のない声で)ホントぉ~。そうかそうかぁ。出たぁ? 良かったぁ~。
冬也: すっごいやる気ないな。
伊勢: だぁってぇ~。今研究してるのって、どうせUGNに言われてやってることだしぃ~。(ぼそっと)つまんない。(一同笑)
菅野: というところで、電話がかかってくるわけだな。
伊勢: もしーん? ……あ、京香さぁん?(一同爆笑)
伊勢は心底楽しそうに独りごちる。
「ストレンジネイバーができたってことは、自身がレネゲイドビーイング化することも……出来そうだよねぇ?」
――――――――伊勢が次への可能性を見い出し、熱意を向ける研究。
それは、奇しくも桐生孝之の意志を継ぐものであった……。
03◆ 変わったこと、変わらぬもの
GM: では次。シーンプレイヤーは月島! ……キミはですね、あの事件の後、アクシズ付きに戻ってます。正確に言うと、オールドワン付き、だね。
月島: むぅ……。これは二ヶ月後かな?
GM: ですね。何かやりたいことがあったら。
月島: あります! 一つ、物凄く大きな変化があります!! 分かりますか? 皆さん。
冬也: ストパーかけたんだ!!
月島: そう! 髪の毛が真っ直ぐになっています!!(一同爆笑)
GM: あっははははははは!!(←大笑い)
月島: そして、自信に満ちた表情で、オールドワンの執務室に入っていくのです! ……月島、参りました。
冬也: か、かっこいい。
GM: 「いやあ……いじれなくなって寂しいんだけど。」(一同笑)
月島: 女の外見とは、こうも自信を変えるのですよ……。
GM: ではそんな自信に満ちたキミに対して、二ヶ月前の事件の概要を説明するね。実はあの後、アクシズの戦闘部隊が乱入してきまして、観鏡支部自体を閉鎖してしまいました。対外的には、毒ガスなり何なり、ってことで、建物ごと閉鎖、ということになった。
菅野: まあ、前回の続きみたいな感じになったんだろうね。
GM: なので、まあ皆散り散りになって、月島も元の場所に戻ってきた、と。
月島: なるほどね。
GM: 因みに、月島は日本にいる状態でやり残したことってある?
月島: えと、一個だけあるんですけども、観鏡支部から、一部資料を持ち出していたことにしてもいいかな? ただし、機密に関する資料ではないです。
GM: はいはい。
月島: その持ち出した資料を、何日か徹夜して、編集作業をしたと思いねぇ。
GM: ほうほう?
月島: で、出来たものが、今私の手元に、荷造りされて置いてあるんです。これを、日本に――――具体的には、嬉野君のラストシーンに郵送します。
冬也: (呟く)あ、じゃあ日本じゃないかも……。
月島: 中身はお楽しみに♪ ということで、またここに呼ばれたのは、次の任務があるんでしょう? と上司に聞きますよ。
GM: 実はですね、この三年後――――UGNが内部分裂を起こしてるんです。
一同: ほうほう。
GM: アクシズが二つに分かれます。で、その前段階だと思ってくれい。「ランカスター側の内偵に向かって欲しい。」と言われる。
月島: わかりました。
GM: おお! 二つ返事か!!
月島: ただ、一つだけ条件があります!
GM: 「なんじゃ?」
月島: ……里帰りしてきてもいいですか?(一同爆笑)
GM: 「いいぞぉ。何せ舞台は日本じゃからなぁ。」
「わかりました。じゃあ、またお土産送りますねー。」
そう言い残すと月島は、颯爽と部屋を去る。
後には、柔らかな香りが残された――――――。
04◆ 糸 シーンプレイヤー:菅野道明
GM: では、次は菅野! ……なんだけど、支部が潰れちゃった時点では、無職なんですが。
冬也: 無職っ!?
GM: 一応ですね、その後、日本支部直轄になります。
菅野: 直轄、ですか。
伊勢: おぉ~、栄転栄転!!(ぱちぱちと拍手)
GM: ただ、特に任務も無く……。
菅野: ええと、実はですね。一つ考えてることがあるんですよ。
GM: お?
菅野: まあ、事実上、閂と八重樫を中枢評議会に殺されてるわけですね。まあ、八重樫はまだ生きてるんですが。
GM: …………。
菅野: なので、評議会内に食い込んで、ランカスター側をどうにかしてやりたいと。で! 一応、嬢ちゃん経由というか、オールドワンの手駒になっても構わないので、ランカスターに一泡吹かせてやりたいということを考えてるんだ。
伊勢: ネガティブだなぁ~。
菅野: 支部の解体はどのように行われたんだろう?
GM: えー、アクシズが強権を使って解体したと思ってください。で、日本支部もそれに対して文句を言うことが出来なかった感じ。
月島: 私からオールドワンに話をすることは出来るけれども、ここで菅野さんが日本支部に残って、私がアクシズに残れば、ここに一つ横の繋がりが出来るけれど、そういうのはどうかな?
GM: 確かに(笑)。それは面白いね。さて、どうしますか?
菅野: OK。じゃあ、オールドワンに繋げてもらおうと相談を持ちかけたところ、そう諭されて、日本支部に残ることにしよう。
GM: じゃあ、霧谷と会話してると思いねぇ。
菅野: 私はここで、上を目指させて頂きたい、という話をするよ。
GM: そうするとですね、霧谷はにこりと笑って、「では、さし当たって、ある新設支部の支部長になってみませんか?」と言ってくるね。
菅野: お?
GM: 「ただ……正直、今は私も上からの圧力が強い状況ですので、三年待ってください。」
一同: キター!! 三年後っっ!!(笑)
菅野: そのときには是非、お願いしたい。
真摯な姿勢で頼む菅野に、霧谷はそれでは、と当面の任務を下す。
「それまで戦闘部隊で、その刃を磨いていてください。」
05◆ “イフリート” シーンプレイヤー:嬉野冬也
プロジェクト“World Embryo”は凍結された。
しかしこの後、アクシズの二極化によって内部抗争が激化していく中で、嬉野兄弟の存在はランカスター側にとって邪魔なものであり、回収・保護もしくは抹殺を――との考えが出てもおかしくない。
霧谷からこの話を聞かされて、冬也が下した判断は――――。
GM: さて、最後は嬉野君ですが、何かしたいことってありますか?
冬也: えっとですね。許されるのであれば、夏樹と二人でデザートミラージュ(第四話参照)に行きたいんですよ。
GM: あれってどこだっけ?
冬也: 中東ですね。
GM: では、クロドヴァ公国ですね。亜熱帯のジャングルの中、二つの部隊が戦闘を繰り広げている中で……。
月島: (兵士になって)ダダダダダダ!! チュンチュンチュンっ!!
伊勢: (イフリートになって)「ご主人に何をする! 〝滅″!!」(一同笑)
GM: では、急に、亜熱帯のジャングルの木々が燃え始めます。
月島: (兵士になって)「来たぞー!! “イフリート”だあぁ!!」(笑)
伊勢: (同じく兵士になって)「ヤツには攻撃するなっ!!」
月島: (別の兵士になって)「くそ……!あっちには“イフリート”が居たかっっ!!」
GM: ではですね、その様子を見て、敵兵が、「砂漠の幻影だぁっ!?」と言って逃げ出します。(一同笑)
冬也: まあ、どちらかの陣営についてるとか、そんなことはなくですね。まあ日銭を稼ぎつつ生きている感じです。
伊勢: じゃあ、傭兵部隊の一員?
冬也: でもそうすると、どこかに所属になっちゃうから、フリーランスの傭兵みたいなのをやってる。
伊勢: “イフリート”がつけば、勝てる!!
冬也: ……って、言われている。(一同笑)
月島: じゃあここで、UGNの帽子を被ったメッセンジャーがやってくる。因みにロシア系の美人。(一同笑)
冬也: では、戦いを終えて、一息ついたところで。
月島: 写真と実物を見比べて「……嬉野、冬也。(パタン、と写真をしまう)これ、貴方の友達から……。」と渡すと去っていく。
冬也: (受け取って)これ、差出人は月島さんですよね?
菅野: 中身は?
冬也: 生ものじゃないといいな。(一同爆笑)
月島: 大丈夫。DVD-Rとお手紙ですね。『お久しぶりです。月島涼です。今私はドイツで云々――――』という近況報告の後。『こういうことをしていいかどうか迷ったんだけど、私なりに、こういうものがあったほうがいいんじゃないかと思って、編集してみました。必要が無ければ、捨ててしまってください。じゃあ、また会える日を楽しみにしているね。』みたいな内容の手紙です。
冬也: では、しばしDVD-Rを眺めて……何処だったら見れるかなぁ? と悩みつつ、とりあえず雇い主のところに、すいません! このDVD-R見たいんですけどー!! と言いに行く。
GM: (笑いながら)じゃあ、見れる環境に来て、見ると?
月島: 私が編集したのは、在りし日のUGN観鏡支部の親睦バーベキュー大会の様子ですね。(一同笑)いやね、動いてる母親の絵っていうのが、あったほうがいいんじゃないかと思ってね?
GM: なるほどね。
その映像の中には、若かりし頃の八重樫と菅野の姿。そして、在りし日の三枝櫻の姿もあった。
映像の中の八重樫と三枝は、仲睦まじい様子で寄り添っていた。
GM: じゃあその映像を見て夏樹が「懐かしいなー……日本。」
冬也: だねー。
GM: 「なあ……正直、このまま続けるのか?」
冬也: とりあえずオレは、また大事なものが見つかるまでやってみようと思うけど――――夏樹は?
GM: 「俺は冬也と一緒に居られれば、それでいいよ。ま、とりあえずほとぼり冷めるまで……稼ぐか。」(一同笑)
冬也: だな!『オレ達二人が揃えば――――』
GM: 「『勝てないものなんてねー』しな!」
そう言って、嬉野兄弟は笑い合う。
一度は失われかけた絆を取り戻し、その結びつきを強めた彼らに今後どのような運命が待ち構えているのか――――。
今はまだ、誰も知らない……。
終




