表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/19

第五話 Q.E.D. 01

Pre Play


01◆ 今回のギミック


変熊(以下 GM): えー、今回のシナリオロイスなんですが、任意、です。

一同: おおー。

GM: で、先に言っておきますが、今回のシナリオ、ロイスがちょっとしたギミックになってます。なので、考えてとってね。

一同: はーい。

かずさ:  考えてとってね、ときたもんだ。うーん……。

GM: ただね、今回どちらかと言うと潜入モノになるので、ロイス取りづらいんですよ、きっと。なのでそこも考えて、ロイスをとってね?

朝比奈: なんか、死んだ人がロイスで残ってるっていうのは、違和感があるんだよねー……。

GM: 自分なりにロイスである理由がつけられるんなら、それでいいんじゃないでしょうかね? タイタス化するってのは、死んだからというよりは、関係が変わったから、ってことだから。

朝比奈: よし、タイタスにするかー。シナリオタイタス。

Dios: シナリオロイスどうすっかなー……(GMに)二重取得OKですか?

GM: いいけど……責任はとらんよ?

朝比奈: よし、今回は3倍振りにする気満々だから、ガンガンいくぜ。

GM: 3倍ぶりで戻ってきてくれ、頼むから。


02◆ 最後の成長


【ハンドアウト(共通)】

 FHセル“オリジナルシン”による“ヨルムンガンド”作戦は失敗に終わった。しかし、UGN観鏡支部を中心に、ディレーム散布が行われる恐れがあるという情報が入ってきた。この行動の中心にいるのは、八重樫明仁。彼は何を思って決断をしたのか? そしてその状況を前に何をすべきか、思案し、証明せよ―――――。


GM: DX3、キャンペーン最終話です。シナリオタイトル『Q.E.D.』証明終了とか、そういう意味ですね。ハンドアウトは、皆さん同一です。

一同: はーい。

GM: で、さっき言ったとおり、シナリオロイスは任意なんですが、ギミックになってる部分もあるんで、考えなしにとると、苦しむことになる――――かも? で、ですね。今回、他にもシナリオ中にギミックを散りばめていまして、気付かないと……酷いことになるかもしれない。

一同: おおっ!?(どよめく)

GM: で、今回のエンディングなんですが、複数用意してあります。

一同: おおー……。

GM: なので、ひょっとしたら、バッドエンドもあるかもしれない。

朝比奈: でも、一年弱やってきてバッドエンドだったら、悲しいよね。

GM: なので、皆さん、頑張ってください。で、PC間ロイスは、以下の通りに結んでください。嬉野→菅野→伊勢→月島→嬉野です。

一同: はーい。

GM: では、成長の報告と共に、ロイスを報告してください! まずは嬉野君から!

かずさ(以下 冬也):  はい、成長点は今回、18点ありました。で、まず<白兵>を4から7に伸ばしました。

GM: おおお! 戦闘できるようになったね、かなり。

冬也: ええ。で、<情報:UGN>を3から4レベルに伸ばしまして、《コンセントレイト:サラマンダー》を1レベル、《氷雪の守護》を1レベル伸ばしましたー。

GM: 《氷雪の守護》かぁ……。

冬也:  初期ロイスが、弟・嬉野夏樹、支部長・八重樫明仁、先輩・月島涼の三名で、シナリオロイスに三枝櫻さえぐささくらをとりました! 菅野さんには、■連帯感/不安ですー。

GM: はーい! では次、菅野~。

Dios(以下 菅野): はいはい。前回の18点と、前々回残した1点を合わせて、19点の成長点です。で、新規エフェクトでイージーエフェクトから、《セキュリティカット》と《ショート》。

朝比奈: 潜入系だ。

菅野: あと《自爆装置》をとりました。

GM: 自爆……っ!? なかなか、アツいねぇ(笑)。

菅野: 初期ロイスは、八重樫、西森、大神。で、シナリオロイスは嬉野夏樹にしました。で、伊勢さんに対しては、■連帯感/食傷です。

GM: はーい(笑)。では、伊勢さん。お願いします。

Mind(以下 伊勢): はぁい、わかりましたぁ~。では成長から。19点を使いまして、《知識:エンブリオ》を11レベルに、《知識:レネゲイド》を6に、《情報:学問》を6に、《情報:UGN》を6にしました。で、装備品が変更されました。一般アイテムを全部なくしました。ボルトアクションライフルを捨てました! 以上です。

朝比奈: ぼ、ボルトアクションライフルなくなったの?

冬也: 全部財産ポイントにしたってこと?

GM: で、何買う気だ? この男……(笑)。

伊勢: えぇ? 買わないですよ。何言ってるんですかぁ。

GM: ま、いいや。では、ロイスの発表をお願いします。

伊勢: はい。初期ロイスが、桐生孝之これはタイタスです。“プランナー”FH時代の都築さんですね。そして、嬉野冬也くんです。シナリオロイスはディレーム。感情は■研究対象/元気な子です。

GM: マテ(一同笑)。

伊勢: だって、あの子トランクの中で、「出たいなー」って言ってたんですよ。だから、元気だなぁって思いながら。そして、月島さんには■助かる人/めんどくさい人でとりました(一同爆笑)。

GM: では最後、月島ー。

朝比奈(以下 月島): (歌のおねえさん風に)やあ! おっきいお友達のみんな!! 元気だった~? 月島涼だよ~!!

一同: またキャラ違うっ!!(爆笑)

月島: (いつもの感じに戻って)さて、月島涼です。成長は、《癒しの水》を5レベルまで上げ、《妖精の手》を3レベルまで上げました。

GM: まあ、順当だね。

月島: そして。<RC>を5レベルまで上げて、<情報:噂話>を2レベルに。これで、再行動エフェクト《さらなる力》も発動できるようになったのではないかと!

伊勢: おぉ~!!

GM: (小声で)<RC>5はキツい……。えー、では、ロイスをお願いします。

月島: はい。初期ロイスが、まだ一度も登場していない、お母さんの違うお兄さん・月島紋次郎。元同僚・日野篤をタイタスで。上司・ザ・オールドワンの三人です。シナリオロイスは嬉野夏樹くん。PC間ロイスが嬉野冬也くんです。で、今回の私のミッションは、この双子を何とか幸せな人生に導くことなのであります!!

一同: おおー! かっこいい。

GM: ……できるといいね? では、オープニングを演出していきましょう!


Opening Phase


GM: では、皆さん登場してください。シーンプレイヤーは、一応、嬉野君にしておきましょう。

一同: はーい。

GM: 今回のオープニングは、前回の戦闘の後になるんですけども、西森からの通信があって、UGN観鏡支部を中心に、エアウォールによる大散布が行われようとしている、という連絡があった後、ですね。

月島: うん。

GM: で、このことに関しては、菅野から霧谷への連絡がいっていると思われます。ということで、菅野の端末に、霧谷から連絡があったと思ってください。

菅野: 靴をカツカツ鳴らして歩きながら電話してます。はい、もしもしー?

GM: 「話は聞かせていただきました。既にもう時間がないとのことですから、今から人を派遣しても、間に合わないでしょう。申し訳ないのですが、現場に居るメンバーで事態の収拾もしくは、現状の打破をお願いします。」

菅野: じゃあ、ここにいる五人でUGN支部に行くって話をして、外からの援護をお願いします、と頼むよ。

GM: うん。ただね、どちらにせよ、今から人的支援をするのは無理で、外部からの情報操作くらいしか出来ないだろう、と言われる。

菅野: 了解です。

GM: といったところで、シーンは続きなんですが、UGN支部までもう着いたことにしましょう(と、UGN支部内の施設が書かれてある地図を取り出す)

伊勢: あ、街のマップじゃなくなった。

GM: そのとーりでございます! 今回、このUGN観鏡支部内の何処かに居る八重樫と、相対するだろうというシナリオの進行になります。西森も、支部内の何処かに居ます。

菅野: はいはい。

GM: で……(伊勢を見て)一人、中に入って来たくなさそうな人も居ましたね?

菅野: はい。

GM: えー、今回のシナリオで、情報収集をすることも可能です。

伊勢: ふむ。

GM: 便宜上、「地上組」「地下組」って名付けました。

一同: はいはい。

GM: 今回の話の肝になる部分は、UGNの地下施設にあります。そこに潜入するのは、「地下組」。で、地上の施設で情報収集なり何なりをするメンバーを作ることも可能です。これが「地上組」。

伊勢: うん。

GM: でですね、クライマックスシーンは、地下で行われます。ここまで来て地上で、ってことはありません!

月島: GMが展開を分かり易くする為に必死になってる(笑)。

GM: なので、ある人間が、地上で情報収集なり何かしらの工作をする、あるいは、地下の手助けをするっていうことも出来ます。

月島: 要は上手く連携を取り合って、お話を進めて行ってね、ということかと。

GM: ですね。ただ、一つ注意がありまして。今回、「次のシーンがクライマックスです」ということは言いません。

一同: おおー。

GM: で、クライマックスに突入した場合、「地上組」は出られるんですか? ってことなんですが、出られはします。ただ、出るのに時間がかかってしまうので、そこだけ注意して下さい。具体的に言うと、何処の階層に居るかによって、出てこられるラウンド数が変わります。

一同: うーん……。

GM: 勿論、全員で地下に行っても構いません。そこは任せます。

月島: じゃあ、作戦を練ろうかな。

伊勢: あ、GM! オープニングで、ちょっとしたシーンを挟んでもいいですか?

GM: はい。

伊勢: ではですね。嬉野冬也君と嬉野夏樹君……というか全員にですね、自分の研究室に一旦来てもらって、アンチディレームを投与する際に、皆の血液サンプルが必要だと。これは研究者として言っておくんだけれども、もしかしたら拒否反応が出てしまうかもしれないからねぇ~と言いながら、慣れた手つきで、皆の血液サンプルを取ります。で、前回作ったアンチディレーム改を4つ渡しました。

菅野: (伊勢を指して)なんか、ここにラスボスが……。

月島: 今、色が薄い灰色から灰色に……(一同笑)。

伊勢: みんなぁ、頑張ってねぇ? あ、ボク、ボルトアクションライフル忘れちゃった! ……ま、いっかぁ。

月島: 灰色から濃い灰色に……(一同爆笑)。

伊勢: というシーンを挟みました。

月島: 今、グレースケール70%。もう裏切って襲い掛かってくる絵しか浮かばない(笑)。

月島: よし! ねえ皆、折角だから目的の確認をしておこう。まず、今回の私達のミッションは、地下に潜って行って、西森を助けること?

菅野: いや、八重樫を止めること。

月島: だよね。

菅野: というか、第一目的は、散布を止めることで、恐らくそれを行っているだろう八重樫を止めるのが、第二目的。出来れば、西森も助ける。

月島: むぅー……私の優先順位とは違うが。まあ、そういうことになるのかな、UGNとしては。

伊勢: 月島さんの優先順位は?

月島: 私? 私はねー、散布を止めるっていうのが高い順位じゃなかったんだよね。

伊勢: あー、そうなんだー。

月島: 最悪、散布されてもどうにかなるかもしれないけど、人は死んだら何ともならないから、人を助けるのが先かなって。

伊勢: なるほどなるほど。

冬也: でも、散布されると他の人が死ぬ可能性が……。

月島: そうなんだよ。でも、そこを考えないのが、月島というキャラなのです。すいません、GM!<調達>判定してもいいですか?

伊勢: 今、オープニング!!(一同笑)

GM: えー、<調達>は、此処では出来ません。あと、<調達>判定は、こちらが指定した場所でしか出来ないので、ご注意ください。

月島: 具体的にはどこ?

GM: どういったものを調達するかによって、場所が変わります。

月島: 例えばアルティメイド服の場合は?

GM: 武器や防具が納められている倉庫に行かないと、出来ないですね。

月島: なるほど。じゃあそれに行動を食っちゃうってことだね。

GM: そう。

月島: でも、今回なんとしても必要なアイテムなので、これだけは調達にいくぜ!

冬也: あ、因みに、オレの第一優先は、八重樫に、まず会うこと……って感じですねー。

伊勢: ああ、それ重要だよね。

GM: どっちかっちゅーと、夏樹は会いたいというか、落とし前をつけるっていうのが第一優先ですね。

月島: よし、じゃあそんな感じで行こうか! 地上組と地下組に分ける?


 ここで、どう分けるのがいいかを考え始めるプレイヤー達。

しばしの意見交換の後、地上組が月島と伊勢。地下組が菅野と冬也に決定した。尚、アンチディレームは4つとも、菅野が持つことになった。


GM: はい、では方針が決まったところで、ミドルに行きたいと思います!!

月島: あ、GM! 私の着ているリアクティブアーマーを、嬉野君に渡しておきます。

GM: わかりましたー。では、準備はいいかな?

一同: はーい!


Middle Phase


01◆ 中枢評議会   シーンプレイヤー:伊勢四郎


GM: では。ミドルなんですが、こちらからの指定がない限りは、基本的に地上と地下を交互にやっていきます。

一同: はーい。

GM: ただ、連続で地下なり地上なりをやりたい場合は、許可しますので言ってください。イベントが発生する場合、こちらから申告します。ではまず、地上組!

月島&伊勢: はーい。

GM: 地上の施設なんですが、大きく3つに分かれています。まずは、職員寮。エージェントだとか職員が住んでる、仮住まいですね。二つ目は訓練棟。エージェントやチルドレンが訓練する為の建物です。で、三つ目は管理棟。事務仕事なんかをする場所だと思ってください。支部長室なんかが入っているのも、ここだね。

月島: オフィス、だね。

GM: では、シーンプレイヤーは伊勢で。地上組、どうぞ。

伊勢: はいはーい。

月島: 私も登場しておくか。

伊勢: ああそうだ、月島さん。アルティメイド服、欲しいんならボク取ってきてあげようかぁ? ボクもアサルトライフルか何かないと戦えないしぃ。

月島: まずは情報を出してから、<調達>ってほうがいい気がするんだよねー。……GM、行動に制限はかかりますか?

GM: 地上においては、基本的にかかりません。ただし、<調達>をするのであれば、それに適した場所でないと出来ません。

月島: たとえば、アルティメイド服とアサルトライフルなら?

GM: 地上の施設では<調達>は出来ません。

月島: ああ、そうなんだ。じゃあもうやることは情報収集だけだね。

GM: <調達>出来る場所は用意してるんで、そこでして下さい。

月島: 因みにどこ?

GM: 地下に、装備管理室、というのがあります。

伊勢: なるほどなるほど~。じゃあボクそっち行ってくるねぇ?

月島: ちょっと! それは後でいいから。まずは情報を調べよう!

伊勢: 何についてぇ?

月島: 私は、地下施設のことについて何も情報が無いので、調べておこうかな。出来る?

GM: 出来まーす。で、何処で調べますか?

伊勢: ……ああ、ナルホド。

月島: 調べる場所によって、出来ることが変わるんだね? わかった。

伊勢: じゃ、まずは管理棟行って、八重樫の残してる資料なり、そういうのを調べる方向かな。

月島: そうだね。

GM: では、管理棟に来ました。基本的に、職員はもうこの中には居ないと思ってください。退避命令なりが出ているということで。

伊勢&月島: うんうん。

GM: もぬけの殻になった管理棟で、今まで、人が……というか、八重樫が居た為に出来なかった、支部長室の家捜し等が出来るようになっています。どういった情報が欲しいかを、宣言してください。

月島: GM側から項目は上がってこないんだね?

GM: です。なので、今まで回収できなかった伏線を、今回で回収することも出来る。

月島: なるほどね。よし、じゃあ私はさっき言った、地下施設についてを調べるよ。

伊勢: ……ワールドエンブリオの全貌について、ってのを調べると、地下施設のことも出てくる?

GM: 関連する情報は出てきますが、微妙ですね。

月島: 要は、絞れば絞るほど、精密な情報が出てくる、と。

GM: そう思ってくれて構いません。で、伊勢のとった<知識:ワールドエンブリオ>なんですが……まさかそういうとり方してくると思わなかったけど……今回はその技能、結構使えますね。

伊勢: ふっふっふ。

GM: でですね。管理棟というのは、UGN支部の全てを掌握しているところなので、他にもこういうことが出来ます。一つ目、セキュリティの解除。

月島: おっ?

GM: というのは、地下施設で何かしらのセキュリティがかかっている所が出てきた場合、地下の人間が強引にこじ開けるということも出来るんですが、地上の人間が解除することも可能です。

月島: (菅野を見て)《セキュリティカット》をもってる場合どうなるの?

GM: そう! それは想定してなかったんですが、そのエフェクトを使用する場合、地下の人間でも、かなり低い目標値で解除が出来ることにしましょう。

菅野: 了解。

GM: 二つ目、隔壁閉鎖。

冬也: おぉ?

GM: なんでかって言うと、まあ次のシーンの演出で明らかになるんですが、地下では、ディレームが散布されています。

月島: あぁ……。

GM: なので、効果的に隔壁を閉鎖することで、その被害を抑えることが出来ます。今のところ、この二つだね。

月島: あとは、情報収集だね。

GM: です。では、それぞれの情報収集を処理していきましょうか!

伊勢: はぁい~。

GM: では、まず地下施設について。<情報:UGN>でお願いします。

月島: はい!……目標値とかって、ある?

GM: あるよー。

月島: 教えてはもらえないのね?

GM: 勿論!

月島: ここは<コネ:要人への貸し>の使いどころだな。(ダイスを振る)……21っ!

GM: それはすごいねぇ。分かります。

月島: 似合わないけど、端末をカチカチいじる月島。

GM: 前回の情報で、西森とか菅野でさえ知らない施設があるという情報がありましたね? で、それについて調査したところ、以下のようなことが分かりました。


 ・UGN観鏡支部は、知られている範囲では地下二階までの建築物

 ・地下二階の更に奥にセキュリティゲートがあり、それを超えたところに、大深度施設が存在している

 ・そのセキュリティゲートは、一回開けるごとに変わる、ランダム制のパスワードで鍵がかかっている


GM: 此処で分かるのはここまでなんですけども、大深度施設って、まあ大きなものなので、日本支部にバレないはずがないじゃない? 普通に考えたら。

月島: まあ、そうだね。

GM: ってところで、この施設は別の筋からの資源や施設によって、作られている、ということが分かるんです。

月島: 別の筋って?

GM: さあ? 此処でわかるのは、ここまでです。

月島: (皆に)要は、誰が何の目的で作ったのか? っていう問題があるわけじゃない?

冬也: ですね。

月島: いまのところ最有力なのは、ゼノス?

伊勢: FHかな? ま、その辺を調べてみようと思います。<知識:エンブリオ>を使って、ワールドエンブリオが、どういう目的で、誰の肝入りで行われているのかっていうのを調べます。

GM: なるほど。では、どうぞ!

伊勢: 20っ!!

GM: 高いねー。わかっちゃいますねー。えー、先ほど言ったように、八重樫は、日本支部とは別のところから資金提供を受けていました。その筋とは、中枢評議会の特別理事である、アレイスター・ランカスター。

菅野: !!

GM: ランカスターというのは、UGNの設立に関連している、ランカスター財閥のことですね。

月島: 元中枢評議会秘書の私としてはですね……。ザ・オールドワンと、ランカスター氏は、反目していた? それとも仲良かった?

GM: まず、中枢評議会の簡単な説明からするとですね、中枢評議会って、半分のオーヴァードと半分の非オーヴァードによって構成されているんですよ。

月島: ほう。

GM: で、その半分の非オーヴァードのメンバーの中で代表格なのが、ランカスター。

伊勢: つまり、力を欲したんだねぇ。

GM: うーん……まあ、そんな感じかな。で、此処で具体的にさらえる情報は、以下の通りです。


 ワールドエンブリオ計画の概要

  ・胎児の状態でレネゲイドウイルスの因子を埋め込むことによって、レネゲイドとの融和性を高めたチルドレンを育成すること

  ・生命倫理面からの反対意見もあったが、UGN上層部が認可。ランカスター氏の肝入りで行われることとなった

  ・FHとの戦闘が激化しているのもあり、効率よく戦闘要員を確保したかったという側面もある


月島: 軍事目的、ってやつだね。

GM: うん。UGNの目的の一つってオーヴァードと人類の共存、なのですよ。で、その観点から見たときに、FHが邪魔くさいと考えてる人が、この人。

月島: うんうん。

GM: で、手っ取り早く、直接的な攻撃力を得る為にと、チルドレン育成を推してる人なんだけど、更にそれを極鋭化したのが、このワールドエンブリオ。

冬也: ……。

月島: なるほど。

伊勢: これが成功すれば、人類は皆兄弟だよぉ~。

月島: だからなんでそう敵っぽい発言を……。

GM: と、ここまで、ですね。

伊勢: 理念は合ってるし、いいんじゃないのぉ? UGN的にはぁ~って月島さんに言います。

月島: 私に言われてもなあ……。私はそんなことは関係なくて、とりあえず、身近な人の方が大事。

伊勢: ん~、そっかぁ。

GM: では、次のシーンに行きましょうか!


02◆ 菅野の選択      シーンプレイヤー:菅野道明


GM: では、便宜上シーンプレイヤーは菅野で!

菅野: はーい。

冬也: とうじょ(ダイスを振る)……10も上がった。

伊勢: そのダイスは戦闘のときに使いなさい(笑)。

GM: さて、地下なんですけども……(と、地下施設の書かれてある紙を二枚渡す)。

冬也: お? 地下一階と、地下二階?

GM: そう。君たちが知ってるのは、この地下二階まで、です。で、セキュリティゲートは、前のシーンの情報収集で、分かったと。

冬也: はい。

GM: 此処より先は、何があるのか全く判っていません。

冬也: セキュリティゲートって、見覚えありますか?

GM: 実は、冬也君と夏樹君は、一回セキュリティゲートの向こうに行っています。

冬也: やっぱり!

GM: でですね! 地下に潜った君らは、感じることが二つ、あります。

冬也: お?

GM: 一つは、総毛立つような感覚が、常に襲っています。先程も言いましたが、地下には、ディレームがいくらかの濃度で充満しています。

菅野: ほい。

GM: ぶっちゃけ言いますと、下手すると、適宜、衝動判定が発生します。

菅野: で、アンチディレーム改の効果は?

GM: はい。効果なんですが、衝動判定のときに侵蝕値を増やすダイスが、1D10に減ります。

伊勢: おお! すごいすごい!!

GM: ただ、クライマックスの衝動判定は、別です。

菅野: OK。ディレームの効果による侵蝕率上昇を抑えられる、ってことね。持続時間は?

GM: このシナリオ中、です。

月島: でも、既にそんな状態だとしたら、西森さん運命や如何に!? って感じだよね……。

GM: (間髪いれず)そうだねー!! さ、ちゃっちゃといきましょう。

菅野: ……。

GM: で、二つ目なんですが。時折、動くものが居るのが判ります。ジャームですね。前回のラストで、西森から、ジャームが居るみたいな話があったのを思い出してください。

菅野: うんうん。

GM: なので、戦闘のような判定も発生します。それによって、【HP】が減ったり、侵蝕率が上がったりします。

冬也: ナルホド……。

月島: これ、伊勢さん地下に行ったほうがいいんじゃないか?

伊勢: (即答)ううん、そんなことないよ。行かないよ?

冬也: ジャームって、ランダムに動き回ってるんですかね?

GM: いえ。どこか、部屋に入ったときに、そういう判定が発生する可能性がある、ってことだと思ってもらえれば。

冬也: ああ、なるほど。

GM: 因みに、一部屋=1シーンです。

一同: !!……(地図の部屋数を見る)。

冬也: んと、地下組が分かれることは、不可?

GM: 可ですよ。その場合、勿論別シーンになりますが。

月島: あ! あともう一個聞いておきたいのが、夏樹の扱い!!

GM: 冬也と一緒に居ます。そして、戦闘なりがあったときに、ボーナスがつきます。

月島: 相手に攻撃されたときとかは?

GM: そこは気にしなくていいです。自分で上手く捌いていると思ってください。

月島: つまり、ゲストとか、エキストラとかっていう分類でいくと……?

GM: あー、一応エキストラにはなるんですが、こちらが攻撃対象にすることはないので、まあ、アイテムのような扱いと思っていただければいいんじゃないかな。

月島: わかりましたー。

菅野: 因みに、まだ我々は地下に入ってない状態?

GM: です。なので、何処に行くかを宣言してください。

菅野: じゃあ、嬉野兄弟に、アンチディレームを投与しようという話をして、使用します。で、残りが一つになる。これは、西森用ってことで、貰うよ?

冬也: はい。それでいいかと。じゃ、別れるかどうか決めますか?

菅野: ……地下一階を地上組に任せて、地下二階から調べてく?

伊勢: いいよー、それでも。第一研究室とか、行くつもりだし

月島: 私も、装備管理室に行く予定。

菅野: よし、じゃあまず俺は頑張ってセキュリティを開けよう。で、嬉野兄弟には、怪しいところから、部屋を覗いていって欲しいかな。

冬也: わかりました。

菅野: で、地下一階に関しては、地上組に任せよう。

GM: (うは……地下一階スルーしたか。)

菅野: という感じで行こうと思うんだけど。

月島: これさー、各プレイヤー毎にシーンを処理していって、そこに登場するかどうか、ってした方がいいんじゃない?

GM: ああ、そうするか。その方が管理が楽だね。

菅野: じゃあ、まずはこっちのシーンから、でいいのかな?

GM: ですね! それで行きましょう!

冬也: 登場してます!

GM: (菅野に)じゃあ、地下一階の部屋は全部スルーしたのね?

菅野: しました!

GM: では、両開きのセキュリティゲート室の扉を開けると、少し開けた空間で、非常灯だけが点いていると思ってください。

菅野: はい。

GM: その部屋の壁――――おそらく元は白かったのでしょうが、今は一面、赤く染まっています。そして、傷ついた女性が、壁に寄りかかるようにして横たわっています。

一同: !!!

月島: (悲痛な声で)食堂のおばちゃーーーんっ!!(一同爆笑)

GM: 違ぇよっっ!? 傍らには、一際巨大なジャームが居ます。各自、判定をして下さい!<白兵><射撃><RC>のどれかで、達成値を出してください。このジャームは強力なので、20の達成値が必要です!!

菅野: エフェクトは使用可能?

GM: 可能です。因みに、成功すればその戦闘で大きな傷を負わなかった、ということになるんですが、失敗すると、大きなダメージを食らった上に、侵蝕率が上がります。

菅野&冬也: なるほど……。

伊勢: 嬉野君、4D振って20って……出るかい?

冬也: 大丈夫です、《コンセントレイト:サラマンダー》が3レベルになったから!

GM: では、使用エフェクト等、宣言してください!

菅野: 《アタックプログラム》《コンセントレイト:ブラックドッグ》で<白兵>攻撃!!(ダイスを振る)31っ!

GM: はーい。では、嬉野君。どうぞ。

冬也: はい。《炎の刃》《コンセントレイト:サラマンダー》で(ダイスを振る)あぶねっ、22っっ!!

GM: では。菅野君のブレードと、嬉野君の炎の拳で、難なくその巨大なジャームを倒すことが出来ました!

菅野: 嬉野兄弟の、ね。

月島: (腕組みをして野太い声で)「ふっふっふ。ご主人。他愛も無かったですな。」

一同: またイフリートでたーっ!!(爆笑)

GM: ああっ!! 嬉野君に、ボーナスを言うの忘れてた! ゴメンなさい。

冬也: お、どんなボーナスだったんです?

GM: えー、嬉野くんは、こういう、ジャームとの戦闘の際に、4Dのボーナスが来ます。

冬也: おおっ、それはでかいなー。

GM: では、成功したお二人は、【HP】ダメージを1D10食らってください。実ダメージなので、装甲値とか、無視です。

菅野&冬也: はーい。

GM: では、ジャームを倒した後に、女性に近づくと、それが西森だというのが分かりますね。

菅野: 真っ先にアンチディレームを打ち込みます。

冬也: ま、まず安否確認では……?(一同笑)

菅野: え? その前に打つよ。

冬也: そ、そうなんだ……ま、いいんですが。

月島: (極めて冷静に)ええと、まずは安否確認ではないかと(一同笑)。生きてるの?

GM: 生きてはいるんですけれども、わき腹に致命傷を食らっていますね。

冬也: これは、地上に戻って、月島さんに治してもらうべきでは?

菅野: (GMに)動かせそう?

GM: 動かせそうだとは、思いますよ。ちなみに、今のところ昏睡状態です。

菅野: ……彼女を地上に連れて行ってくれ。

冬也: わかりました! ってことで退場します。

菅野: で、俺はセキュリティのカットをします。

GM: はい。通常、このセキュリティを破る場合には<知識:機械工学>で30の達成値が必要なんですが、《セキュリティカット》を使用するのであれば、……半分の15にしましょうか。

菅野: よし。では《セキュリティカット》《コンセントレイト:ブラックドッグ》を使用!<RC>で判定します!!

GM: どうぞー。

月島: 成功したらカッコイイけどね……失敗したら、所詮代理かってなる。(一同爆笑)

菅野: (ダイスを振る)よし! 16!!

一同: おおー!!

GM: 意地だねぇ(笑)。

冬也: 実はね、第一話のときから、こういうトコは決めてくるんですよ、菅野さん。

伊勢: おおー、渋いねー。

GM: では、大きな両開きの扉が開いて、奥への通路が開きます。

菅野: 何か、動くものは目に入る?

GM: 今見える範囲では、居ません。

菅野: 了解。

GM: 因みに、さっき言ったとおり、セキュリティゲートは無対処だと、通り抜けるたびに解除が必要です。

月島: さて、ここで装置を《ショート》するかどうかだけど……。

GM: 《ショート》した場合は、この階の隔壁閉鎖も出来なくなることになります。

伊勢: まあ、菅野さんがどうしたいかによるねー。

菅野: えーとね、菅野としては、八重樫を一人で止めたいと思ってるんだ。

伊勢&冬也: (笑顔で声を揃えて)じゃあ、《ショート》しなくていいんじゃないかなっ!?

月島: 二人の「じゃあ」が、「ジャーム」って聞こえた……。(一同笑)


 「……………」

難なくセキュリティを突破した菅野は単身、大深度施設の中に入っていく。その菅野の背後で、セキュリティゲートがゆっくりと閉じていった―――――……。


03◆ いつものコンボ     シーンプレイヤー:嬉野冬也


GM: では次。シーンプレイヤーは嬉野君ですね。さっきの続きになるので、西森を地上に連れて行く、でいいのかな?

冬也: はい。ですね。ということで、ダッシュで地上に行きます。

月島: 登場したほうがいいのかな? ここで西森から何らかの情報を得ておくのは重要だと思う。

伊勢: 今、俺達は管理棟に居る、ってことでいいですかね?

GM: そうですね。

冬也: じゃあ、西森さんを背負って、管理棟に来ました!

月島: では、登場! そして、嬉野君! ここはかくかくしかじかと言ってください!

冬也: かくかくしかじかと言いました。

月島: そう! 話は分かったわ!! ここは私に任せて!!(一同笑)

伊勢: うーん……。

冬也: どうしたんですか? 伊勢さん。

伊勢: ん~、ちょっとねぇ。そのセキュリティゲートが気になってねぇ。

月島: よし!《癒しの水》を使います! 我が魔力を見よ!! とぉりゃあああぁぁ!!

冬也: 魔力ぅっ!?(一同笑)

月島: (ダイスを振る)26点回復。

GM: では、体は動かせないですが、一命は取り留めます。

月島: 意識は?

GM: ありますね。

冬也: 西森さん! 何があったんですかっ?

GM: 西森は薄っすらと目を開けると、「ここは……?」

冬也: ここは、UGN支部内の管理棟です。

GM: 「八重樫君は……。」

冬也: オレ達はまだ見てません。菅野さんが先に――――……。

GM: といったところで、意識がはっきりする感じですね。


 「っ!!」

がばっと身を起こす西森。

だが、身体が痛むのか、再びベッドに蹲ってしまう。


月島: まだ動かないほうがいいわ。

GM: 「――――お願い。支部長を、八重樫を止めてください。……菅野君は?」

伊勢: 今言ったとおりだよぉ。

冬也: さっき、セキュリティゲートを開けようとしてました。恐らく、もう奥に行ってると思います。

GM: 「!! 至急、菅野君を追いかけて八重樫を止めてっ!!」


 必死の形相で頼む西森。

彼女は自分が得た情報を嬉野たちに話す――――――。

UGN支部内に発電機があるが、公表されている発電機の発電量と消費量が食い違っており、その差分を埋めるモノが大深度施設に―――――そこに発電施設がある。

調査の結果、大深度施設内にあるのは、核分裂炉であることが判明した。


一同: !!

GM: まあ、ぶっちゃけて言うと原発、ですね。

冬也: その、核分裂炉がある詳しい場所は分かっているんですか?

GM: はい。大深度施設内に大きな吹き抜けがありまして、そこが減速剤の代わりになっている純水路。で、そこに制御施設があることが判ります。

冬也: ……。

GM: で。今、この施設内って、ジャームなりがうようよしてる状態じゃん?

月島: うん。

GM: なので、下手すると核分裂施設が深刻なダメージを負うということも、考えられなくはない。

一同: ……。

月島: もう何ていうか、ディレームどころの騒ぎでもないんだね……。

冬也: 西森さん、八重樫支部長の目的は?

GM: 「……分からないわ。ただ、八重樫君が支部長になったのと“World Embryo”の開始がほぼ同時期なの。だから……。」

冬也: “World Embryo”の為に八重樫さんが来た?

GM: 「というより、その為に八重樫君が支部長に据えられた、と言うべきでしょうね……。」

月島: これ、八重樫がさ、日本支部の思惑とは違った形で支部長になってたとしたら、その時点でランカスターによる計画的なものだってことが分かるんだよね?

GM: ですね。

伊勢: まあ、計画的なのは間違いないでしょ。

GM: 「私は、今回のディレーム散布が、“World Embryo”から繋がっていると思ってる。」

伊勢: じゃあ、なんとなーくこれが発動してしまったらどうなるかってのが予想ついたところで。―――じゃあ、セキュリティの向こうに皆で行かないとねぇ。ということで、(GMに)管理棟でセキュリティ解除が出来るって話でしたよね?

GM: はい。

伊勢: ではここに、セキュリティゲートのランダム変化表みたいのがあると思うんですよ。

GM: はい。

伊勢: そのランダム表を調べて、皆に渡しておきます。

GM: おぉー、面白いですねー。それに似た判定は用意してたんで、それで代替しましょう! <知識:機械工学>等、コンピューターに関連する知識であれば何でも結構です!

伊勢: はっはっはっは。……<知識:エンブリオ>は?

GM: それは駄目だなぁ(笑)。

伊勢: じゃあ、<知識:レネゲイド>は?

GM: 駄目だね。

伊勢: じゃあボクはここで不思議な力が光臨するのを期待するよ。

月島: ちなみにこれは成功するとどうなるの?

GM: これに成功すると、セキュリティゲートが無効化されます。

月島: ……使っとくか。目標値、いくつだと思う?

伊勢: うーん…20とか?

月島: よし、いこうか。《導きの華》ー。

伊勢: じゃあ行くよー。(ダイスを振る)お、クリティカル! ……28っ!!

GM: ああ、それ全然余裕っす。

伊勢: よし!

GM: ということで、セキュリティのアルゴリズムを解析することが出来ました。これ以降、セキュリティゲートは自由に開閉が出来ます。

伊勢: お。地下でも開閉できるんだ。やった♪ ということで、皆にそれを書いた紙を渡しておきますー。


 「はい、これでセキュリティゲートが潜れるよぉ。」

あっさりとセキュリティのランダム表を手に入れた伊勢は、にっこりと笑んで、内容をコピーした紙を、冬也に手渡した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ