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第四話 Embryo 03

07◆ 伊勢の功績           シーンプレイヤー:伊勢四郎


GM: では、次のシーン! 残っているのは、スパコンですね。

月島: あとは伊勢に頼んだ……(と伊勢のレコードシートを見て)何!? この異常な侵蝕率の低さ!?(一同笑)

伊勢: じゃあ登場しまーす(ダイスを振る)63%。では鴇村さんに作ってもらったこちらのソフト、USBにさします。

GM: では、ぴこんっ、と認識音がします。

伊勢: そして(ダイスを振る)目標値が14減りました。

GM: ということは、16ですね。

伊勢: ………(鴇村のロイスをタイタス化、昇華して)とっきー、ありがとー。いやー。いい仕事してくれたよホントにねー。さーてと、振ろうかー。

GM: おもしれーなぁ(笑)。

伊勢: (ダイスを振る)じゅう……5!? プラス……(菅野のロイスをタイタス化、昇華して)いやー、もう菅野っちも無茶振りしてくれるよねぇ~。(ダイスを振る)成功♪

菅野: 今、あっさり僕のロイスをきらなかったかい?

伊勢: いやぁもう、こんなめんどくさいことは勘弁だよなぁ。え~と、何だっけ? あの人。

菅野: 記憶ごと消したよ、この人!?

GM: いや……僕もここで、ロイス2個も切ってくるなんて、全然想定してなかった(一同笑)。ま、ということで、5つ全ての散布場所を止めることができましたー。

伊勢: できたできたぁ~。

GM: かかったシーン数が、実質4? 早っ!!

菅野: いい感じでしょ。

GM: いや、早いよ。住民退避の必要なく終わってしまった。

伊勢: そっちの方向でいきましたからね。

GM: かなり皆リソース使ってるけどね。


08◆ 真実           シーンプレイヤー:嬉野冬也


GM: では嬉野君! こちらからのシーンです。

冬也: はい!(ダイスを振る)8っ!? そろそろ《極大消滅波》が打てそうな侵蝕率に……(笑)。

GM: 夏樹からのアクセスがありますね。「回答をもらいたい。」

冬也: そっちに行くかどうか、だね。

GM: うん。場所は裏山にしましょう。

冬也: 約束した時間に、やってきました。

GM: そうすると、彼も同じようにやってくる「あの時の問いの答えが欲しい。」因みに、夏樹も、桐生が死んで、一ノ瀬が死んで、っていうのは、認識済み。ま、“ヨルムンガンド”作戦はほとんど崩壊しています。

冬也: ……まだ、止まる気はないか?

GM: 「俺には俺の目的があるから。それを達成するまでは、止まるつもりはないな。そういう性格なのは、お前が一番良く知ってるだろう?」

冬也: ……まぁね。

GM: 「俺は、守りたいものがあるからこっちにいるんだ。……俺ら二人は、UGNに居ちゃいけないんだよ。」

冬也: なんでオレ達がUGNに居ちゃいけないんだ? お前はあそこで、一体何を見たんだ!?

GM: 「――――ま、お前も知っているべきことか。」


 夏樹は話す。

プロジェクト名“World Embryo《ワールドエンブリオ》”

それは、人間としての自我がない状態――――つまり胎児にレネゲイドウイルスの因子を埋め込みウイルスへの親和性を高めるという実験。UGN上層部も認証済みのプロジェクトだった。


冬也: それって――――……。

GM: 「生命倫理的に、って議論もあったらしいけどな。」


 嘲笑するように言うと、夏樹は続ける。

法律上、人権が認められるのは、生後0歳からなのだと。

つまり、胎児の人権は認められていないのだと。


GM: 「その実験には、ある双子が使われた。」

冬也: それが――――オレ達か。

GM: 「そうだ。ただ、実験に使う胎児は、双子である必要は無かった。」

冬也: ……だよな。

GM: 「そこで――――。」


 双生児というのは、互いに影響を及ぼしあう。

その繋がりはプロジェクトの邪魔になると判断した研究チームは、ある程度発育した段階で、片方を破棄するという決断を下した。


冬也: ……。

GM: 「その破棄されるはずだった片方が、お前だ。」

冬也: (目を見開く)――――っ!!


 そもそもこのプロジェクトの目的は対FH用の戦闘エージェントを作ることだった。それ故、戦闘能力の高い夏樹が、実験対象に選ばれたのだ。


GM: 「俺はそれを看過することはできなかった。だから、俺はあの時、UGNを去ったんだ。」

冬也: なつ、き……。

GM: 「俺らがUGNチルドレンとして、FHと戦うことを宿命付けられていたとしても、そんなことの為に、こんな行為が許されるのか!? UGNの理念がFHを倒すことではなくオーヴァードを守ることなのだとしても! ……俺には、その理念が狂っているとしか思えない。」

冬也: …………。


 夏樹は叫ぶように続ける。

FHでは、次への進化系としてオーヴァードを認めた上で、シフトアップさせるという目的を掲げている。ネガティブな二進論だが、どちらがマシかと問われれば、FHの方が良いに決まっているだろう、と。


冬也: うー……そ、れは、ものすごい納得しちゃいそうだなー……。

月島: これ終わったらクライマックスだよな?

GM: はい!(断言)

伊勢: ちなみにここって出られるの?

GM: 冬也くんが認めるなら、僕は構いませんよ?

冬也: んー……このまま二人きりだと、そっちに傾きそうだぞ……。

GM: だねぇ(笑)。ま、一つ言えるのは、これだけ聞くとUGNのダークイメージが強いけど、組織としては、ある一面にすぎないよね?

冬也: FHが一般人に危害を与えてるのも、確かですしね。

GM: だね。夏樹は“オリジナルシン”というセルの話しかしていないわけだから、当然、ずっとヤバイ思想で動いてるセルもあるわけですよ。

冬也: でも、そういうのって当事者っていうか、こう個人感情に訴えられると、思い留まる理由としては弱くなるんだよねー……。

GM: 夏樹の言葉に、非常に衝撃を受け、迷っているキミを見てですね、夏樹は言います「ま、こんな話いきなりされても、だよな。……冬也。観鏡市の商業地区に、建設中のツインタワーがある。そこに来てくれ。」

冬也: え?

GM: 「実は、ディレームはもう一つあってね。それは俺が持ってる。」

冬也: !!

GM: 「俺を止めないと、結果的に、“ヨルムンガンド”は成功してしまうぞ。」

冬也: なぁ、夏樹……っ。

GM: 「それを考えた上で、どうするかを決めてくれ。………じゃあな。」というと、夏樹はシーンを退場します。


        ◆       ◆       ◆


冬也: ~~~っ、キツイ!! これは精神的にかなりキツイ!!

伊勢: よっ、PC1!!

GM: ですよー? このキャンペーンのPC1だからねー。

冬也: 夏樹ぃ……なんていい子に育ったんだよぅ……(頭を抱える)。


09◆ 決意              シーンプレイヤー:嬉野冬也


GM: さて、クライマックス前、最後のシーンです。シーンプレイヤーは当然嬉野君。他の方の登場は、任意です。

冬也: はぁい。……ですよねぇ。(←さっきのシーンで凹んでる)

GM: 出てきて欲しい人も含め、まあ呼びつけるなり何なりしてください。マスターは投げっぱです。

月島: とりあえず、さっきのシーン後の嬉野の行動を追う形でシーンを作っていけばいいんじゃないかな?

GM: 無理矢理クライマックスに持ってくつもりはないんで、満足のいく形まで持っていってください。ホントにここは投げっぱです。シナリオにもそう書いてある(笑)。

月島: (腕組みをして)「ご主人、何か悩みごとですか?」(一同爆笑)

冬也: そ……それ、自分の脳内だよね?

GM: 因みに、冬也が来ないと、夏樹は散布はしません。まあ、といっても、ずっと来ないのも困るんですが。

月島: あくまで、目的は嬉野君、ってことだよね。

冬也: 何らかの形で、決着をつけたいんですよねぇ……きっと夏樹は。

GM: あ、今回で終わるか、次回まで続くかっていう選択肢も、まだ残ってますからね? 今回、色んな終わり方があると思うんで。

月島: よし、回収出来てない伏線を考えてみるか。……何かあるかな? あ!! 西森さん?

GM: ………(バタバタする)!

菅野: となると、俺が出るしかないのか?

GM: いや! 大丈夫、大丈夫! 忘れてない!! まだイベント残ってる!

月島: イベントは残ってるけど、シーンはあとクライマックスしか残ってないから、凄い嫌な予感しかしないんだよ。

伊勢: そういうシーンは作れないんですか?

GM: いや、まあ……うーん……。

月島: 何?

GM: (小声で)もう、ておくれ。

菅野: 手遅れっ!?

冬也: ああ、この状況は月島さんと似てるんだなぁ……。うん。月島さんに会いにいこうかと思ったよ。

月島: ん。わかった。因みに、自宅には居ないよ……今何時くらいかな?

冬也: 翌日、の朝とかですかね。……きっとストパーをかけに行ってるんですね?

月島: 一応、一回はやっとかないとね(笑)。

冬也: 月島さんが部屋に居ないので、電話をかけます。

月島: その頃私は、体勢的には(上半身を倒して)こんな感じです。髪を洗ってもらってる(一同爆笑)

冬也: ピリリリリ、ピリリリリ。

月島: あ、ちょっと畑中さん、すいません。電話が……いいですかね? よいしょっと。あ、耳に水が……。もしもし。あ、嬉野君、どうしたの?

冬也: え、と。実は……また聞いてもらいたいことがありまして……。

月島: ……嬉野君、もしかして、泣いてるの?

冬也: それには答えはありません。でも、月島さんには、鼻をすすったのが分かりました。

GM: かわいいなぁ(笑)。

月島: じゃあ――――嬉野君、無名屋まで来て?

冬也: (ぽつりと)……はい。

月島: (電話を切って)やれやれ。……畑中さん、タオルを貸して(一同笑)。さて、場所は変わって、まだ開店前の無名屋です。

冬也: 先に来て待ってます。

月島: そしてそこに入ってくる私。マスター、久しぶり。……嬉野君、女性って髪がつやつやしててまっすぐだと、魅力的だと思わない?

冬也: きょとんとしてます(笑)。

月島: なんていうか、見えない力が働いて、私はストパーをかけられない運命にあるとしか思えないのよね。

菅野: 見えない力って、プレイヤーのことだろ?(笑)

月島: さて、嬉野君。話って? そこで、マスターが突然ジュークボックスをかける。

冬也: ……実は、オレには双子の弟が居て、それで……。


 冬也はポツポツと語りだした。

自分の過去の話。

実験の素体であり、処分されるはずだったこと。

夏樹がジャーム化して処理されたと、八重樫から聞いていたが、つい最近夏樹本人に出会ったという話。

そして――――夏樹から、一緒に居る為に、FHに来ないかと言われていること。


月島: そっか。そっちに誘われてるんだね。それで、嬉野君はどうしたいの?

冬也: え……?

月島: それは、UGNに残るとか、FHに行くとかって話じゃなくて、もっと全体的なことで――――どうしたいの?

冬也: ……オレは、夏樹に死んで欲しくない―――と、キャラは思っているが、プレイヤーとしては、これで解決いけるのか疑問に思っている。

月島: それはきっと、次回への引きになるんだろう。

GM: 嬉野君は、自分の近親者が自分と相容れないところにあって、どうすることも出来ないというのを、前回月島が経験してる、ということを認識するかもしれないね。ある意味同じ系図です。

冬也: 確かに。

月島: そこで、どういう結論を出すか? というお話なんだね。

GM: そうです。

月島: 私には難しいことはよく判らないけれど、弟君が死なないように頑張ってみようか? それでいいんじゃない?

GM: おお、月島が大人になった。20歳になるってでかいんだなぁ。

月島: いや、下の人に対してお姉さんぶりたいんだよ。言い終わると、髪の毛がまたピョーンとはねる(一同笑)。

冬也: (自信なさそうに)……出来ますかね?

月島: にっこりと、確信に満ちた目で、出来るよ。って言います。

GM: おぉー、いいねぇ。

月島: 嬉野君は弟君に、「死んで欲しくない」ってことを伝えたの?

冬也: (首を横に振る)

月島: じゃあ、伝えてみたらいいんじゃないかな? そしたらなにかが変わるかもしれないよ?……ちょっと、いいキャラっぽくね?

GM: 最後の発言がなければ、完璧だった!!(一同爆笑)えー、月島の発言を聞いて、マスターがですね、「人生を多く生きてきた人間の、単純な発言として聞いて欲しいんだが―――その弟さんというのを連れ戻すのは、非常に困難なことだって話なんだろ?」

冬也: ……はい。

GM: 「世の中で、仕事を一生懸命しているサラリーマンの方達も、非常に困難なプロジェクトや出来事に行き当たることが多いんだ。」

冬也: ………

GM: 「ただね? どんなに困難でも、一歩でも進まないと、ゴールには辿りつかないんだよ。」

伊勢: おぉーっ。

GM: 「先が見えなくても、その問題をブレイクスルーする方向に進めないと、いい方向には進まないんだ。だから、どんなに困難だと思っていても、『いい方向に持っていこう』と頑張っていれば、いつか解決する糸口が見えるかもしれない。」

月島: (マスターになって)信じることさ。

冬也: 分かりました。今、自分に出来ることを、やってみることにします。

GM: はい。

冬也: で、ありがとうございます、月島さん。とにこっと笑う。

月島: じゃあ、頑張ろうね? と言いつつ、あ! 私、登場侵蝕率振ってないや(ダイスを振る)2上がって、98%。

冬也: では、こっちのキャラとしてはスタンスは出来たかな、と思いますねー。

月島: うん。いいんじゃなかろうか。

冬也: というところで、月島さんにロイスを結びます。

GM: はーい。では、他にシーンを作りたい人は居ますか? これがラストチャンスです!

伊勢: はいっ!

月島: あ、そういえば私が無名屋に行ったときって、<調達>判定の前振りだったんだよね?(GMに)……してもいい?

GM: いいですよー。今回は、皆がクライマックスに行ってもいいですって状態にならない限り行きません!! 皆さんちゃんと、悔いのない状態まで持っていってください。

月島: じゃあちょっと考えるんで、他にシーンあったら、やっといてください。


10◆ 不穏        シーンプレイヤー:菅野道明


菅野: じゃあ登場するよ。

GM: 何をするんですか?

菅野: 西森さんと、最後の連絡を取っとこうかと思ってね。

GM: ま、シナリオロイスだしね。

菅野: 今はまだ、軍の人は居るのかな?

GM: UGN支部からは撤退してますね。支部に対する拘束とかはもう解かれているので。町の封鎖はまだされてますが。

菅野: 了解です。じゃあいつもの回線を使って連絡をとる。

GM: 出ませんね。

菅野: ……直接部屋に行きます。

GM: そうすると、部屋には居ません。ただ、キミが昔、チーム時代に使っていた暗号で書かれたメモが置いてあるのがわかります。

菅野: 読みます。

GM: 「下層に行ってくる」って内容が書かれてるね。

菅野: あぁ~…行っちゃったのかぁ……。他に残っているものは?

GM: ありません。ただ、連絡をとりたいのなら、彼女の携帯にかけることは可能です。

菅野: いや。今どういう状況か分かんない以上、無闇にかけられない。

GM: ま、下層に行っちゃったのは、正直言うと、イベントを解消し切れてないからです。

月島: 展開が早すぎたんだね。

GM: そう、早すぎたんだよ。だから、君らのせいではない。あの流れだと、確かに装置解除を優先するだろうから。

菅野: いやしかし、きっついなー……。

GM: てか、まだ別に死んでねーし。

菅野: 今回のクライマックスは、下層ではない?

GM: ないです。

月島: 全然別のことが起きてるんじゃない?

伊勢: で、次のシナリオに続く――――と。

GM: ぶっちゃけ、そうです。

菅野: ん。じゃあ、メモを握りしめながら………無茶すんじゃねえぞ、と言ってシーンを閉じます。


 ◆        ◆         ◆


月島: ありました!! 買うもの!! <調達>判定してもいいですか?

GM: 何買うの?

月島: アルティメイド服っ!!

菅野: 何、それ?

月島: <RC>判定に+3。

伊勢: 素晴らしい。

冬也: まさに月島さんの為にあるアイテムだ。

GM: それって、《さらなる力》が……。

冬也: その為の<調達>判定です。

GM: いや、駄目だろ(笑)。

月島: もう<調達>判定成功しちゃったもんねー(笑)。そして、普段固定化しているリアクティブアーマーを、嬉野君に貸し出していいですか?

GM: いいですよー。

冬也: はーい、ありがとうございます。


11◆ アンチディレーム改       シーンプレイヤー:伊勢四郎


伊勢: はぁい、GM! ディレーム改のサンプルデータは大量に集まりましたね?

GM: いやまあ、ハイ……。

伊勢: つまりボクはここから、アンチディレーム改を作るわけですよ!!

GM: はい。

伊勢: という判定をしたいんですけれども!!

GM: えーとですね。<知識:レネゲイド>で判定をしてとある達成値に達すると、作れます。

伊勢: 分かりました(←振る気満々)。

GM: 先に効果から言っておきます。

伊勢: はいはい。

GM: このシナリオでは使わなかったんですが、次のシナリオ時に、ある状況において、衝動判定が続くというパターンがあり得ます。その時に、衝動判定を行わなくて良くなります。

伊勢: わかりました! それでは、挑戦するだけでいいや。

GM: ま、あったほうがいいと思う。

伊勢: いきまーす!! 桐生くんのロイスをタイタス化、昇華します! で、ボクはですね、イタチごっこだけど、ボクはキミに奪われた研究成果を超えることにするよ、と言いながらですね……。

GM: おお。かっこいいじゃないか。

伊勢: カタカタカタカタカタ……(ダイスを振る)23!!

GM: いい感じですねー。目標値は20でしたねー。

伊勢: よし! これで……。

GM: はい。アンチディレーム改を、パーティ人数分、作ることが出来ました。これは、ディレームとかそれに類する細菌兵器が出てきたときに有効だと思ってください。

伊勢: ま、こんなもんだよね。あ~、疲れたぁ。あ、登場侵蝕率振ろ~っと(ダイスを振る)。


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