第一話 Trigger Pull 01
キャラクター紹介
【PC1】 “FIRE WALL” 嬉野冬也 15歳
ブリード:ピュアブリード
シンドローム:サラマンダー
ワークス:UGNチルドレンB
カヴァー:UGNエージェント
性別:男 星座:おひつじ座
身長:149 体重:40 血液型:O
侵蝕率基本値 32
HP 30
行動値 4
全力移動 18
常備化ポイント 8
財産ポイント 2
消費経験点 130
能力値
【肉体】4 <回避>1
【感覚】1 <射撃>1
【精神】2 <RC>1 <意志>2
【社会】2 <調達>2 <情報:UGN>3
エフェクト
《蒼き悪魔》 5
《炎陣》 1
《閃熱の防壁》 3
《氷雪の守護》 3
《極大消滅波》 2
ライフパス
出自:双子
経験1:UG;裏切られた
邂逅:同志;テレーズ・ブルム
覚醒:素体
衝動:破壊
ロイス
双子: ■慈愛/□食傷
仇: ■好奇心/□恐怖
同志:テレーズ・ブルム ■感服/□猜疑心
防具
防弾・防刃ジャケット
設定
双子の弟は現在、所在不明。素体としてUGNに作られたが、研究室長に裏切られたことがある。
【PC2】 ”インドラ”菅野 道明34歳
ブリード:ピュアブリード
シンドローム:ブラックドック
ワークス:UGNエージェントA
カバー:UGN観鏡市支部所属エージェント
性別:男 星座:獅子座
身長:178 体重:79 血液型:O
侵蝕率基本値:36(含む:ハードワイヤード)
HP:34
行動値:6
全力移動:22
常備化ポイント:4
財産ポイント:0
消費経験点:130
能力値(能力値に30点、技能に5点使用)
【肉体】7 <白兵>3 <回避>1
【感覚】2
【精神】2 <RC>1
【社会】1 <調達>1 <情報:UGN>2
エフェクト(95点使用)
《コンセントレイト:ブラックドック》 2
《雷の牙》 1
《ハードワイヤード》 1
《バリアクラッカー》 1
《雷鳴の申し子》 1
《フラッシングプラズマ》 1
ライフパス
出自:母親不在
経験UGN:古強者
邂逅:腐れ縁 ”ディアボロス” 春日恭二
覚醒:無知
衝動:吸血
ロイス
八重樫明仁: ■友情/□劣等感
仲間(生きてる方): ■連帯感/□悔悟
腐れ縁:”ディアボロス”春日 恭二 □尊敬/■憐憫
装備品
武器:アームブレード(ハードワイヤードにて取得)
防具:無し
所持品
コネ:UGN、警察
情報収集チーム
設定
昔、支部長の八重樫と他2名でチームを組み活動していた。
八重樫の支部長就任に伴い他1名と共に観鏡市支部に転属し八重樫を支えてきた支部の古参メンバー。
残りの一人は観鏡市支部に来ず、元の支部で活動していたが。数年前に任務において行方不明となり今も見つかっていない。
【PC3】 “イルミネーター” 伊勢 四郎 年齢30
ブリード:ピュアブリード シンドローム:エンジェルハイロウ
ワークス:研究者 カヴァー:研究者
性別:男 星座:かに
身長:163 体重:51 血液型:AB
侵蝕率基本値 36
HP 25
行動値 15
全力移動 40
常備化ポイント 12
財産ポイント 0
消費経験点 130 (フルスクラッチ)
能力値 技能
【肉体】1 <回避>4
【感覚】6 <射撃>4 <知覚>3
【精神】3 <意志>1 <知識:レネゲイト>4
【社会】2 <調達>4 <情報:UGN>3 <情報:学問>4
エフェクト
《フラッシュゲイズ》 5
《カームダウン》 3
《スポットライト》1
《ウサギの耳》 1
《猟犬の鼻》 1
ライフパス
出自:貧乏(大家族)
経験1:UGN 敵性組織
邂逅:殺意 伊庭宗一
覚醒:死
衝動:解放
ロイス
友人: 桐生 孝之 ■意志/□猜疑心
FHエージェント: “プランナー”都築京香 □慕情/■恐怖
殺意: 伊庭 宗一 □憧憬/■殺意
武器
ボルトアクションライフル(固定値10)
一般アイテム
コネ:UGN
コネ:学問
設定
伊庭宗一の騒動に巻き込まれ、死亡→覚醒。
FHの研究員として、プランナーの指示の元動く。
レネゲイトビーイング騒動の際、プランナーが失脚
自身も立場が危うくなり、研究データを持って逃げる。
被害者の振りをしながらUGNに入る。
研究を続けさせてもらうことを条件にUGNの手伝いをする。
研究内容は「レネゲイドウィルスの抑制方法と存在」
【PC4】 “プラスチック・ムーン” 月島涼 19歳
ブリード:クロスブリード
シンドローム:オルクス/ソラリス
ワークス:UGNエージェントA
カヴァー:大学生
性別:女 星座:ふたご座
身長:163 体重:(!) 血液型:B
侵蝕率基本値 30
HP 24
行動値 2
全力移動 14
常備化ポイント 16
財産ポイント 0
消費経験点 130 (フルスクラッチ)
能力値 (0Exp)スキル(5Exp)
【肉体】1 <白兵>1 <回避>1
【感覚】1 <知覚>1
【精神】2 <RC>1
【社会】2 <調達>3 <情報:UGN>1 <情報:噂話>1
エフェクト (125Exp)
《導きの華》 3
《狂戦士》 3
《癒しの水》 2
《要の陣形》 2
《妖精の手》 2
《奇跡の雫》 1
ライフパス
出自:複数の兄弟姉妹がいる
経験1:UG;大失態
邂逅:忘却;"イスカリオテ"アルフレッド・J・コードウェル
覚醒:感染
衝動:闘争
ロイス
異母兄: 月島 紋次郎 ■懐旧/□隔意
ジャーム: ■ /□
忘却: A・J・コードウェル ■感服/□敵愾心
防具
強化服
リアクティブ・アーマー
アイテム
コネ:手配師
コネ:要人への貸し
情報収集チーム
設定
UGN日本支部内に9人いる「月島兄弟」の5番目。全員母親が違い、風来坊の父が秘境探検のお土産に持ってきた水晶のドクロを兄弟全員が触って感染したという、ファンキーな一族。
仕方なくUGNに加入。フツーの(むしろちょっと鈍い方の)少女だったためミッションに全くついていけず、死ぬより辛い思いをしてきた。一部のミッションに至っては記憶すら残っていない。
そんなある日、評議員ザ・オールドワンに潜在能力を見出され、付き人になった。しかしミッションはよりハードになった。泣きながら、いつか経理部に配属になるのを夢見ている。
自分と同じ思いをしないよう、オーヴァードやジャームになりそうな人々を何とか止められないかと日々悩んでいる。
Pre Play
某月某日。都内某所に、五人の男女が集まっていた。
「うーん……ロイスの名前どうしようかなぁ? バロールが敵に出てきそうな名前だけは避けなきゃだからなー……。」
「ンなこと考えてロイス作んなよ!?(笑)」
「今回せっかく支援を三人に掛けられるようにしたのに、必要なの一人しかいないんだもんなー……。」
などと、いきなりゲーマー会話全開な面々。
……実に頼もしい限りだ(笑)。
因みに今回のレギュレーションは、フルスクラッチorコンストラクションは選択自由。ルールブックの適用は2までとし、ハンドアウトを事前に配って、予め各自キャラクターを作成してもらった。
「双子って……苗字違うほうがおいしいかなぁ?」
「どっちでもいいよ(笑)。」
「兄弟9人いるんだー。」
「多いなっ!?」
「UGNの春日一族か……。」
変熊(以下GM): はい、それではいきましょう!
一同: はーい!!
朝比奈: よし、テンションあげてこう。ん゛ーーーーー!!
Mind: (一緒になって)ん゛ーーーーーー!!(一同笑)
Dios: いつか切れるよ? それ。
GM: (笑)それでは、キャラクターの背景やらも含めて紹介をしていっていただきましょう。まずはPC1から!
かずさ: はーい!
【PC1用ハンドアウト】
推奨ワークス:UGNエージェントorUGNチルドレン
シナリオロイス:八重樫明仁 P尊敬/不安
君はこの春から観鏡市支部所属のUGNメンバーだ。君は支部長である八重樫明仁にその才能を見出され、この支部に所属することとなった。
そんな君に八重樫より、PC2のチームに所属しミッションに参加してほしいと言われる。初の任務だ、失敗するわけにはいかない。
かずさ(以下 冬也): はい、嬉野冬也です。男で15歳。UGNの素体として作られたので、もう生粋のUGっ子です。……えっと、八重樫支部長のコードネームが知りたいです。
GM: やべぇ! 何も考えてなかった!! んと、どうしようかな……。“コールドモノクル”にしましょう。
冬也: では、“コールドモノクル”支部長で。基本的にコードネームで他人のことは呼びます。双子の弟がいるんですが、現在行方不明です。自分を素体として研究していた研究室長がアルフレッド・J・コードウェルの誘いに乗ってFHに行ってしまったので、FHは嫌いです。で、出来ることは、後の先をとることだけです。具体的には《蒼き悪魔》。
GM: どんなPC1だと……(一同笑)。
冬也: あ! 《極大消滅波》も打てます!!
GM: ……いきなり不安にかられるPCが(一同笑)で、シンドロームは?
冬也: サラマンダーのピュアです。
GM: でも、攻撃手ではないんだよね?
冬也: 今は防御キャラですねー。この後、<白兵>伸ばしていけたらいいなーって感じです。
Mind: 素振りで<白兵>攻撃をするといいよ。
冬也: 一般人と同じ攻撃法だね(笑)。
GM: はい、では次。PC2です。
【PC2用ハンドアウト】
推奨ワークス:UGNエージェントorUGN支部長(※)
シナリオロイス:FH襲撃者 P執着/N敵愾心
君はこの観鏡市支部所属の中核メンバーだ。君と、君のチームはこの支部でも常に中心であり続けている。その期待に応えるだけの実力を持っているつもりだし、その義務があるものだと、当然だと思っている。
そんな時、新たなミッションが下される。観鏡市に幾つかあるセーフハウスの1つが、FHに襲撃を受け所属員含め重症を負ったらしい。襲撃者の詳細の調査、そして報復が支部としての意思らしい。
※本当の支部長は八重樫ですが、チームリーダという意味でワークスとして支部長を選ぶことが可能という意味です。実際の位置的に副支部長ぐらいの権力があると思ってください。
Dios(以下 菅野): 名前は菅野道明と申します。コードネームは“インドラ”。八重樫と昔チームを組んでて、八重樫の支部長就任時に一緒についてきた、と。昔チームを組んでたメンバーのうち一人は、現在行方不明になってます。で、残ったもう一人の元チームメンバーと共に、支部長を支えています。
GM: シンドロームは?
菅野: ブラックドッグのピュアです。
GM: ほんっとに今回ピュアが多いな!
菅野: 基本、<白兵>でちくちくやってくつもりだった……んですが、マトモに戦うの俺だけらしいんで、ちょっと困ってます。
Mind: チクチクじゃなくてザクザクやってもらうってことで。
菅野: 性格的には、昼行灯みたいな感じでやっていこうかなと思ってます。
GM: はい。では次ー。
【PC3用ハンドアウト】
推奨ワークス:研究者orUGNエージェント
シナリオロイス:Dillemme P好奇心/N恐怖
君はこの支部に配属されてまもないレネゲイド研究者だ。だが、この歳で観鏡市の支部に配属されたのは、君の実力が認められたことに他ならない。
先般、UGNが持つセーフハウスのFH襲撃事件があったが、その際の襲撃後から採取された明らかに人間の物ではない体液。そこから採取された未知の細胞の調査と解析が自分に与えられた任務だ。調査の為にはフィールドワークも必要だろう。PC2に事情を話し、協力を願おう。
Mind(以下 伊勢): 伊勢四郎です。コードネームは“イルミネーター”。元々、FH所属の研究者でした。“プランナー”都築京香の元でずっと研究をしていたんですけれども、つい最近、都築京香がFHを離反。『ゼノス』という組織を立ち上げました。が、なんとそこに呼ばれず(一同爆笑)、FHから裏切り者として粛清されそうになったので、そこから逃げ出して、UGNに「いやー、実は私、被害者なんですよ!」と。「伊庭宗一に家族を全員殺され、そのままFHで研究させられてただけなんです!」と言いながらUGNに保護を求めました。で、つい最近、この支部に研究者として配属されました。覚醒は死、衝動は解放。出自は貧乏。なので大家族にしてみました。四男です、コイツ。やれることは、敵の妨害です。
GM: ハイ、ソノヨウデスネ(一同笑)。では、次はPC4です。
【PC4用ハンドアウト】
推奨ワークス:エグゼクティブorUGNエージェント
シナリオロイス:ザ・オールドワン P尊敬/N隔意
君はアクシズ評議員である”ザ・オールドワン”子飼いの部下の一人だ。彼女の突拍子の無い、謎めいた指令はいつも私を惑わせる。
そんな彼女がまたもや不思議なことをのたまった。「日本の観鏡市に行って、全てを見届けて来い」
何をだ。
朝比奈: ちょっと変えたいんだけども、子飼いじゃなくて、拾われたことにしてもいい?
GM: いいですよー。
朝比奈: 元々は日本支部で活動していたのを、働きが認められたのかよくわかんないんだけど、アクシズ付きになったと。
GM: わかりました。
朝比奈(以下 月島): さて、自己紹介だね。月島涼です。今回は私が紅一点だから、大惨事になるぜ?(一同爆笑)コードネームは“プラスティック・ムーン”。UGN内に9人居る月島兄弟の五番目の女の子。現在19歳、大学一年生! が、世を忍ぶ仮の姿だね。お父さんが密林から取ってきたクリスタルスカルに全員触った瞬間に覚醒したという経緯です(一同笑)
冬也: 滅多にねぇ、そんな覚醒!
月島: ね(笑)で、そのおとうさんは現在消息不明です。因みに、全員お母さんが違う兄弟だから(一同爆笑)。日本支部に居た時代に、もの凄い失敗を犯しまして、その時のチームメンバーの一人がジャーム化しています。
GM: ほう?(きらん、と目を光らせる)
月島: あと、その時に多分コードウェル博士と会ってるんだけど、その時何があったかはよく覚えていない。で、能力的には凡人以下なので、いつも人の足を引っ張っているように自分では感じているんだけど、何故か出世していくという強運の持ち主。人付き合いだけは異常に巧い(一同笑)。だから性格は、うぐぅ~はにゃ~な感じで行こうかと思ってるよ。
伊勢: おっ、来た!(←何故か嬉しそう)
月島: 周りに常に翻弄されながら、なんとなく流れに乗っかってく感じを目指します。
GM: やれることは?
月島: 支援を三人に飛ばすこと。
GM: ほんっとにねー、今回のパーティーは役割分担っちゅーかなんっちゅーか……はっきりしてるよねぇ。
月島: 素晴らしいことです。
GM: 困るよホント(一同爆笑)。
月島: 誰かが倒れた瞬間にバランスが崩れるけどね。アリアンロッドみたいなもんだ(一同笑)。
GM: それでは、オープニングに入る前にPC間ロイスを結びましょう! 嬉野→菅野→伊勢→月島→嬉野でお願いします。
一同: はーい!
GM: まずは嬉野から菅野に対して!
冬也: “インドラ”さんに……ポジティブは親近感。
GM: まあ、同じ支部だしね。
冬也: ネガティブは、猜疑心です。
GM: はい。では菅野から伊勢に対して。
菅野: ええと、ポジティブは有為。ネガティブは劣等感です。
GM: では伊勢から、まだ出会ってないんですが、月島に対して。
伊勢: はい。月島に対してポジティブが幸福感、ネガティブが嫉妬です。
月島: 嫉妬されるようなものが何もないんだけど……あ! 地位!!(一同爆笑)狙ってる!?
伊勢: アクシズに行けばまたもっと、色々研究が出来る……。
GM: では、月島から嬉野に対して。
月島: はい。嬉野君には、ポジティブで親近感、ネガティブで隔意をとりました。ので、打ち解けつつも、やっぱり男の子とは違うな、みたいな感情を持つんじゃないでしょうか。
Opening Phase
01 新たなる任務 シーンプレイヤー:月島涼
GM: はい、それでは改めましてキャンペーン第一話。これでいきなりゲームオーバーにならないことを祈ります。タイトルは『Trigger Pull』です。
月島: 『引き金を引け!』ってことだね。
GM: では、オープニングを一通りやっていきますよー。まず、シーンプレイヤーは月島です。
月島: 私からか! よし、登場! ……では、どんなシーンなのかな?
GM: アクシズ評議委員、ザ・オールドワンの私室からですよ。
月島: ちなみにザ・オールドワンってどういう意味だろう?
GM: 最も古きもの、という意味だね。
月島: 起源種っぽいな。
GM: じゃあ君は彼女の正体を1、2回見たことあることにしようか。でっかい竜です。
月島: まあ!
GM: 基本的に普段の格好はちっちゃな女の子です。中華系です。
月島: あはは。好きだねぇ。
は。GMの趣味です(笑)
月島: 私がこの人のセッションに出ると、何故か中華系の女の子の部下になる運命らしい。
GM: (笑)では、ザ・オールドワンの私室に登場です。
月島: じゃあ、やってきた。
GM: そうすると、黒塗りの机にちょこんと座っている女の子が、君の方に顔を向けて右手をあげると「ご苦労!」っていう感じで声をかけてくるね。
月島: あああぁぁぁぁぁ!! ザ・オールドワンさん、おはようございますぅーー!!(一同爆笑)すいません、寝癖を直す時間がなくってぇー(と、寝癖を直す仕草)。
GM: 「そろそろそういう他人行儀な態度、なんとかならんもんかの?」
月島: いやいやそんな、私なんて恐れ多い……!
GM: 「では、今回の報告聞こうか。」ということで、与えたミッションの報告を聞こうとするよ。
月島: じゃあ、報告1、言い訳9で……(一同爆笑)。でもこれはしょうがないんです! これこれこういうことだったのでー……結論から言うと、成功と言えなくはないと思います。
GM: 君のオーバーアクションな説明を彼女は面白そうにふんふんと聞いているね。「ま、要約すると、巧くいったってことじゃね?」(一同笑)
月島: ああ、そうとらえてもらえますかっ?!
菅野: アクシズ付きになってる理由が分かった。ペットだわ、これ。
GM: 「いやあ、ワシとしてはお前の化けの皮がいつ剥がれるか楽しみでしょうがない。」(一同爆笑)
冬也: GMの本音が混ざってる!
GM: 「帰ってきたところで申し訳ないんだけども、次のミッションを与えたいと思うのだが。」
月島: はぁ……。ここでネガティブ厭気が表に。……なんですか?
GM: 「今度は、ある日本の支部に行って欲しい。」
月島: ああ、やっと日本に帰れるんですね!
GM: 「久しぶりじゃろう?」
月島: 温泉に入りたいです。
GM: 彼女はにんまりと笑顔を浮かべるね。
月島: あ。ねえ、この本部何処にあることにしようか?
GM: 一応欧州のどっかを想定してるんだけど
月島: じゃあドイツだな。偽造で大学入学資格を持っていることにします。
GM: じゃあUGNドイツ支部にいることにしようか。彼女は続けるね。「場所は観鏡市。此処に名目上は査察、ということで行ってもらう。」その実、目的としてはですね「ワシの勘が、近いうちにここで大きな事件が起こると告げておる!」
月島: つまり私は勘で出張させられるワケなんですね?
GM: 「ワシの勘が外れたことがあるか?」
月島: そ、それもそうなんですけど……帰省を、してきても大丈夫ですか?
GM: 「まあ、それくらいは許可しよう。」
月島: やった! じゃあ、今回の私のシナリオミッションは帰省で! 激務の合間を縫って、自宅に帰れるか!? で、仏壇に供えてあるクリスタルスカルを拝んでこなきゃいけないんで(一同爆笑)。
GM: 名目上は査察ということになっているので、向こうに着いたら支部から迎えが来ることになってるね。
月島: はい。
GM: 「ワシの代わりに全てを見てきてくれよ?」と言うと彼女は退室を命じるね。
月島: 分かりました。
月島は敬礼をして退室をすると旅行の準備をし、早速日本に旅立つのだった――――。
02 回想 シーンプレイヤー:菅野道明
GM: 次は、菅野のシーンです。
菅野: はい、では……(ダイスを振る)7。えっと、確認なんだけど、コードウェル博士の事件以後、この支部の状況はどうなってるの?
GM: 日本の支部の中では比較的、形を保っているほうですね。
菅野: 了解。
GM: では、いきますよー。君はですね、この支部の中でもそれなりの地位にいるので、自室を割り当てられています。
菅野: あい。
GM: で、君はその自室の中で回想をしています。
菅野: 椅子の背もたれに半分以上もたれかかって、くるんくるん回りながら思い出してます。
GM: それは、あるミッション。だいぶ昔のミッションのことなんだけど、まだ八重樫とチームを組んでいた頃のことです。
菅野: ふむ。
GM: 暗い――――非常灯がぽつんぽつんと灯っている、FHの基地か何かの中なんでしょう。FHの戦闘員と、無数のジャームに囲まれている菅野。そして君の背中を守っているのが八重樫だ。八重樫が、背中越しに言うよ「(ぼんやりと)…西森と閂は、無事に逃げられたかなぁ?」
菅野: まあ、あの二人なら大丈夫だろう。
GM: 「いやぁ、それにしても。これだけの数を相手にすると……勝てるかなぁ?」と苦笑いをする八重樫。
菅野: とか言ってる割には、やる気充分じゃねえのか?
GM: 「僕も心の中では超ビビリ入ってるよ?」で、演出なんだけど、菅野の武器は切り裂く系のものなのかな?
菅野: ブレードを腕に仕込んでるんで、そいつを展開して武器にする感じ。
GM: じゃあ、襲い掛かるジャームを君は一刀の元に切り伏せる。で、君の空いた背中を、八重樫のエフェクトがカバーする。具体的に言うと地面から氷の柱を付き立てて、無数のジャームを磔にする感じだね。
菅野: で、そいつに雷をまとった刃を叩きつける感じだな。
GM: そうだね。息の合ったチームといった感じだ。……と、何故かそんな風に昔のことを思い出していたんだけど、急に現実に引き戻されるね。
菅野: がー。(←いびき)
GM: 「おい、起きてよ。」
菅野: おっ! これは支部長殿。おはようございます。
GM: 「白昼から惰眠とは、いい管理職だねぇ。」
菅野: いや、イメージトレーニングを。
GM: 「キミも言うようになったなぁ。」
月島: あれ? 結局三下キャラになってないか?
菅野: いや、この方向性で合ってますよ?(笑)
GM: 八重樫は溜め息をつきながら、「何を考えていたのやら」と。
菅野: あーっと……わざわざ此処に来たってことは、例の件かい?
GM: 「うん、ちょっと実際に作戦を実行に移そうと思って。あと、キミのチームに、若干人数を増員しようと思ってね。それについて話をするから、一時間後に支部長室に来てくれないか?」
菅野: 了解した。
GM: 因みに君のチーム、と言っているので、当然もともと……まぁエキストラですけど、何人か居ます。そこに増員という形。
菅野: アイテムの情報収集チームを持ってるから、それってことにしようか。
GM: ああ、いいね。
菅野: 了解了解。
GM: 「今のUGNは屋台骨が揺らいで大変な時期なんだ。君のような力を失うわけにはいかない。今回も頑張ってくれ。」
菅野: まぁ、問題ないんじゃないの?
GM: 「じゃあ、一時間後に……。」と言って八重樫は立ち去るね。
八重樫が去った後、菅野は苦笑いをしながら一人、呟いた。
「やれやれ。久しぶりの実戦ですか」
03 研究材料 シーンプレイヤー:伊勢四郎
GM: 次は、伊勢四郎のシーンですね。
伊勢: おっ! では登場!! ……1。
GM: 君は今、研究棟で仕事をしていると思ってください。
伊勢: はいはい。
GM: するとパソコンに、メールの着信音が。着信の音は任せます。
伊勢: ブルルルルル、ブルルルルル。
GM: バイブ!? パソコンの何処が揺れてんのか分からんが(一同笑)。それを開くと、差出人は八重樫ですね。
伊勢: ああ、はいはい。
GM: ざっくりとした文面の説明をしますと、「先週発生した、東事務所襲撃事件の際に採取した、不明体液の調査を命じます。尚、本件は優先任務とするため、菅野チームに編入の上、現地調査も含めて調査を完遂すること。」
伊勢: はーい。
GM: で、この時間に支部長室に来てください、ということも書き添えられているね。
伊勢: 体液、一目だけでも見たいんだけどなー……。
GM: あ、勿論見れますよ。メールに添えられているんですけれども、「また伊勢四郎研究員には、本件調査の為の調査権限Aを限定付与する。」とあります。因みにこの調査権限っていうのは、支部の施設を使って、それなりの調査を行うことが出来る、特別な権限だと思ってください。
伊勢: すばらしい!
GM: ルール的にも若干特典があります。
伊勢: おぉー!!
GM: 「尚、採取したサンプルは、標本室にサンプル名『ディレーム』と命名して保管中。」とあります。
伊勢: じゃあルンルン気分でそこに行きます(一同笑)。
GM: では、標本室に行きましょう。そうすると、まあ色んなものが並んでいるんだけども、すぐ今回のサンプルである『ディレーム』と名のついた試験管が見つかるね。
伊勢: はいはい。
GM: で、君はそれを見るんですが……。
伊勢: 見ます。《猟犬の鼻》を使います。
GM: 何っ?
伊勢: レネゲイドを物質として見ることが出来ます。おっ! 珍しいねーこれはまた!!
GM: なるほど。えーそれでは、『ディレーム』に最初に会ってしまった伊勢さん、申し訳ありませんが罠だと思って衝動判定を行ってください。
伊勢: おっ! いいねいいねー(とダイスを振る)はぁっ!?
冬也: 出目が1、1、6……。
伊勢: (妙にすがすがしい声で)いやぁ、人間を辞めるって素晴らしいねー! こういうのと出会えるんだからねー!(←衝動は解放)
GM: えと、ウイルスが物質的に見えるんでしたっけ?
伊勢: (素に戻って)あ、はい。
GM: じゃあ、君の中のレネゲイドウイルスと『ディレーム』が反発しているのを感じるね。
伊勢: ああー反発してるのかー。うーん、ヤだねー。うんうんうん(一同笑)マイナーアクションで落ち着く。そしてまた見よう!(←すごく楽しそう)
月島: 暴走してるときと変わってない!!(笑)
GM: では『ディレーム』を見たときに感じた衝動が何なのかというのを好奇心を帯びながら、今後の調査を続けていくという形になります。
伊勢: はーい。
しばらく楽しそうに『ディレーム』を眺めていた伊勢だったが、指定の時間が近づいたことに気が付き、支部長室へと向かった――。
04 初任務 シーンプレイヤー:嬉野冬也
GM: では、最後のオープニングは嬉野君です。
冬也: はい、自分の番っすね(ダイスを振る)9も上がったっす!
GM: では、支部長室ですね。目の前には八重樫が居ます。
冬也: そわそわしてます。
GM: じゃあ、そんな落ち着かないキミを見て、笑顔で「(優しげに)良くここまで頑張ったね。」
月島: ああ、もう八重樫が裏切って襲い掛かってくる絵しか浮かばない……。
GM: おいっ!?(笑)
冬也: (話題を華麗にスルーして)ありがとうございます!“コールドモノクル”支部長!!
GM: 「そのコードネームで呼ばれるのも久しぶりだから、照れるなぁ……。」(一同笑)
冬也: その言葉に、きょとんとしてます。自分の中では、コードネームで呼ぶのが主なので。
GM: なるほど。で、八重樫は「君はここから独り立ちすることになる。君なら僕の期待を裏切らないと確信しているよ。」と言う。
冬也: うっす! 頑張ります!!(←敬礼しながら)
GM: 「では早速だけど、君には菅野チームに編入してもらうよ。彼のチームは丁度優先任務を与えようとしていたところなんだ。その解決を彼と一緒に行って欲しい。」と、君を励ましてくれる。
冬也: かしこまりました!! ……で、あの、菅野さんのコードネームは……? あの、コードネームじゃないと落ち着かなくて……。
GM: 「菅野君のコードネームは“インドラ”だよ。インドの神だね。その名の通り、彼の放つ雷は凄いよ。まあ、普段はオッサンだけど(一同笑)。そんな彼だが、本気を出したときは凄いさ。見習うことも多いだろう。」
冬也: じゃあ、凄いかっこいい人を想像して目をキラキラさせてます。
GM: 「多分そろそろ彼らが来る頃なんだけどねー……。」
呟く八重樫の横で、嬉野冬也は初めての直属の上司を想像して、期待に目を輝かせていた。