プロローグ 1
色神ーシキガミ 警視庁 重犯罪特捜部 特殊部隊のこと。
色神という名はメンバーのコードネームが色の名であることから 。
(20xx年 警視庁録 完全版より引用)
(プロローグ1)
「これは?」はきはきとした少女の声が、どこにでもある、ごちゃごちゃしたオフィスで起こる。
「いる。」反対にめんどくさいということが丸見えの少年が、めんどくさそうに答える。 「これは?」「いる。」「これは?」「いる。」という会話がしばらく続き、少女の方が、もう耐えられないといった様子で、
「もーーーーーうっ!!こんなのじゃ一生片付かないじゃないですかぁーーー!!!!!」と叫んだ。
オフィスの人々は、またか、という感じであまり気にしていない。 「あかんやろ、スオウ。新人さんに迷惑かけるなんて、センパイとして恥ずかしくないん?!」と、二人以外の少女が、少年、スオウに注意をする。
そして、叫んでいた少女の方を向いて、「ごめんな、リョキアちゃん。ほんとやったらウチがやるんやけど、今日は事務の仕事があるねん。あと、ここの机のものは、全部いらないから捨てていいで。」といってから、じゃあ、と手を振ってから、何でうちには事務員がおらんねん!小学校にもいるのに!とぶつぶつ言いながら事務の仕事に戻っていった。
ここは警視庁 重犯罪特捜部 特殊部隊のオフィス。一見、普通のオフィスにも見えるが、違うところは武器がそこらへんに置いてあること。そしておかしなことに、事務員がいない。全員、隊員ということである。