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熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
60/214

第60ターン 俺っち、新たな試練に巻き込まれる

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 純と花崎のフレッシュコンビの勝利に水を差したのは、花崎の妹、蘭子だった。花崎の活躍が気に入らないのか、執拗に兄を貶める。


 「学業、スポーツ、お稽古事。何をやってもアタクシに勝てないものだから、ゲームなんかに血道を上げて。恥ずかしい。ア〜、ハッハッハッハ!」

 

 縦巻きにカールした髪を揺らしがら、涙を流して笑い、滑稽だ、ゲームが何の役に立つ、現実逃避のオタク趣味だと今度は矛先をゲーム自体に向けてくる。格ゲーマイスター夢原の眉間に怒りが溜まり、純も反発する。


 「オイッ!オタク族の妹、さっきから黙っていれば言いたい放題言いやがって!」


 お前の兄は人助けをした、格ゲーでクー子を救ったんだ。ゲームは無駄じゃあねえ!純はそう捲し立てた。


 するとクー子も花崎擁護に参戦する。変チクリンな髪型してみっもないリボンなんかしちゃってサ。いい気になるなと、蘭子への個人口撃に戦線を拡大。


 すると、哄笑わらいを止めた蘭子はニヤリとほくそ笑み、純たちに突如宣戦布告を行った。


 「そんなにゲームが大事なものだと言うなら、アタクシが通う名門、サンシャイン学院にも多少はゲームを嗜む者もいるでしょう。」

 「いいですワ、2週間後、庶民の皆さんをワタクシの学び舎にご招待しますワ。」


 で、お兄様、と蘭子は花崎に向き直り、蘭子と花崎の父、Drケーシー花崎と医療法人花崎会の事務長を一瞥してから、兄、花崎誇にズバリ迫ってみせた。


 「もしアタクシの手下が格ゲーでお兄様達に勝ったら、アタクシに花崎の家督を譲ってもらいますワ」。


つづく

人物紹介

・日乃本 純 

 本作の主人公。元は少林寺拳法に汗を流す高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリ中。バト2では日本人空手家リョウを使う。一人称は俺っち。


・クー子

 純の真ダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。


・音々

 純の姉。両親を早く亡くした純の母親代わり。苦学して一家を支えている博識。何か秘密を抱えているようだ。


・花崎 誇

 医療法人花崎会の跡取り。純のライバルで格ゲー仲間。アメリカンな空手家ゲンを使う。一人称はミー。


・夢原 省吾

 伝説のプロゲーマー。落ちぶれ飲んだくれに。純と花崎の指導者としてゲーム界に復帰。音々とは因縁が、、


・花崎蘭子

 花崎の妹。兄を侮る高慢な女子高生。自分こそが花崎家の跡取りに相応しいと思っているようだ。一人称はアタクシ。


・Drケーシー花崎

 医療法人花崎会の理事長にして、花崎兄妹の父。純に格ゲーによるリハビリを実証中。


・事務長

 医療法人花崎会の事務方トップにして、花崎家の執事。


・ロードバトラー2

 人気の格闘ゲーム。リョウ、ゲン、ダル・シン、ハシミコフなど多彩な格闘家が集う。某有名格闘ゲームとは無関係。

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