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熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
47/214

第47ターン ヨーガの奇人変人ダル・シン

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 純と花崎のフレッシュコンビとナニワ兄弟の決戦、それは純のダチ、クー子の人生を左右する決して負けることの出来ない闘いでもあった。


 純が敗れフレッシュコンビは後が無い。花崎が皆の願いを一身に背負う。悲壮とも言える状況にあって花崎本人の横顔は何故か静かだ。


 と、そこに花崎サポーターが現れる。仕事を終えた事務長と花崎のパパ、Drケーシー花崎。顔に何かペイントの類を施して花崎オーレオーレとナニワ兄弟にアウェーの圧迫感をお見舞いする。


 アホか、と苦笑したナニワ兄弟も負けじと関西のアンセム、六甲おろしを歌い始める。図らずも静岡と大阪のお国柄がぶつかり合った格好だ。


 「行くでぇ、コミック、ボンボン!」


ナニワAキー坊の掛け声でついに運命の第二戦が始まる。ヨーガマスター、ナニワAダラ・シンとアメリカンな空手家、花崎・ゲン、勝つのはどっちだ!


 「ヲタ*、距離を取れ!」


[註] くどいようだが、夢原が花崎に付けた愛称


 マスター夢原の指示が飛ぶ。手足が伸びる奇人変人ダラ・シン。迂闊に近づくとヤケドしてしまう。花崎は指示通りバックステップ、そして飛び道具の気流拳。


 すると、ダル・シンはフワッと垂直ジャンプで気流拳をかわし、フッと画面から消えてしまった!そして突然、ゲンの側に現れ、頭突きをお見舞いする!


 そのトリッキーな闘い方に花崎は乗っけから混乱。病室のサポーター連中も唖然として言葉が出ない。独りナニワBヒロシだけが、やったぜベイビーと囃し立てる。


 アウェーチームが会場の雰囲気をゴロッと変えたが、百戦錬磨のツワモノ、夢原省吾だけは落着き払っていた。


 奇をてらった闘い方には必ず穴がある。聞こえないくらいの声で格ゲーの達人はそのセオリーを囁いた。


つづく


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