表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
40/214

第40ターン ナニワ決戦、俺っち、先発する

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 時計の針が午後の四時を指した。悪辣格ゲーマー、ナニワ・エキスペリエンスが純の病室に現れた。


 ナニワAことキー坊、ナニワBことヒロシの瓜二つタッグのテーマソングはスターウォーズのテーマ。ラジカセを携えての入場だ。前時代的美感にまずは面を喰らった純と花崎。しかし、負けていない。


 「オイッ、ナニワ!そのロックを止めやがれ。」

 「ストップ、ストップ・ザミュウジック!」


 純と花崎が猛然と抗議する。プロ市民顔負けのアジテーションだ。落ち着け!純、ヲタ。師匠の夢原省吾が制止する。いきなり荒れ模様の展開だ。


 「クックッ、まぁ吠えてなはれ。今に泣きっ面かかせたるわ。」

 「さぁ、どっちや。どっちの阿呆から勝負すんねん?」


 こっちはワイから行くでぇ、とナニワ・ヒロシがコントローラーを握り、プロレスラー、ハシミコフを選ぶ。


 「俺っちが相手だ、八百長野郎!」


と純が禁断の一言を発して受けて立つ。選ぶキャラは勿論、空手家のリョウだ。


 ラウンド・ワン!


 純、練習の成果を見せてやれ!夢原がハッパをかけると、ヤッちゃいな!と物騒なエールを送るクー子。純の姉、音々は思い詰めた表情で純を見つめる。


 任しとけ!吠えた純だが戦法は堅実だ。バックステップで距離を取り、飛び道具のコマンド技、気流拳を放つ。


 ヨシッ、頷く夢原。格ゲー初心者は飛び道具への対処によってその実力を測ることが出来る。


 先ずはセオリーどおりの闘いを狙う純。夢原が密かに見立てたとおり、純のプレイスタイルは意外にもオーソドックスな守備型だったのだ。


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ