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熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
37/214

第37ターン マスター夢、敵を知る

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 一日後か、夢原は独りごちた。純と花崎がナニワの悪辣ゲーマー、エクスペリエンスとバトツー*で対戦する。


[註]本作に登場する架空の格闘ビデオゲーム「ロードバトラー2」 某有名格ゲーとは無関係


 格ゲーを始めて僅か数週間の純と初心者の域を出ない花崎。彼らにはコマンド技は教えたものの、CPUと生身の人間相手ではまるで勝手が違う。一日足らずマスター出来る技術は、、、 


 いや、対戦相手の事を知らなければならない。それによって闘い方も変わる。ナニワ兄弟を前に一敗地に塗れた花崎に突撃インタビューだ。恐縮だがと前置きし、


 「ヲタ、ナニワ兄弟が使ったキャラは何だった?」


 イヤミなキザ野郎、そんな見方もされる花崎誇だが、脅されているクー子を庇いナニワ兄弟に一戦を挑んだ。レディースを守るのがミーのポリシー、それだけの事。素っ気なく言って見せたが、その熱い心は隠せやしない。夢原と純は花崎に一目置くようになった。


 「アイツらはダル・シンとハシミコフを使ってましたよ、マスター夢。」


 そうか、当に凸凹コンビだな。ヒンドゥーの行者を思わせるダル・シンとレスリングの猛者、ハシミコフか。


 いずれもバトツーにおいてはキワものポジションで、クセのあるナニワ兄弟が選びそうなキャラだ。


 ゲーム、とりわけ格ゲーのキャラ選びには人格が滲む。夢原は愛らしくグラマーな女性ファイターを選ぶ中高年男性達の事が頭によぎった。汝、格ゲーに何を求める、か。

つづく

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