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熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
35/214

第35ターン 俺っち、ナニワの挑戦を受ける

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 ソックリ兄弟、ナニワ・エキスペリエンスが突きつけた借用書の写し。そこには清水節子の名前がある、間違いなくクー子の母の名だ。


 この証文、本当に母の手によるものか?別れてもう10年近くになる。母の筆跡までは覚えていない、、、クー子が黙ってしまったので音々もナニワに強く出れない。


 痺れを切らせた純がお前らの挑戦を受けてやる、格ゲー対戦やってやると啖呵を切り、そしてこう続けた。


 「その代りに俺っちがお前らに勝ったら、クー子の母ちゃんと弟に変なことするな、約束しろ!」


 「フン、ええで。そやけど俺らが勝ったらどうしてくれんねん?」


 ナニワ兄弟が人差し指でメガネをクイッと上げながら、(こす)い交換条件を付けてくる。


 「その時はクー子をお前らの好きにしろ!」


 えー!純の即答に絶句するクー子。心配すんな、俺っちは絶対に負けねえ。こんな五分刈りメガネに負けるものか。


 「なぁ、姉ちゃん、、いいだろ?」


 純の格ゲーはあくまでもリハビリ。そしてその実証実験。人間との対戦は姉の音々に禁止されていた。しかし、純が闘わねばクー子の家族が危うい。


 黙って頷く音々。ナニワの脅しには半信半疑だが、クー子が否定しない以上、仕方がない。


 そこに一度病室を出て行った花崎が戻ってきた。そして、ナニワ・エキスペリエンスを睨みつけた。


 「もう一度、もう一度ミーと闘え!」


つづく

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