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熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
32/214

第32ターン 刺客!ナニワのソックリーズ

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 コントローラーは友達、このトレーニングの目的は負けても感情を乱さない、泰然自若の心を養うものだった。


 夢原は純と花崎に技術を教える前に心構えを教えたと言っていい。姉の音々に対戦を禁止された純には直接関係のない話ではある。


 が、心の重要性は少林寺拳法の師範からも耳にタコが出来る程に聞かされてきた。純は夢原の狙いに同意した。


 「でもヨ、オタク族、お前どうして学校でバトッちまったンダ?」


 純が花崎に聞いた。指導者として夢原も質したいところだった、一体何があったんだ、ヲタ*?


[註]夢原が花崎に付けたあだ名、愛称


 「マスター夢、それは言えません、、

アイ、キャント、セイ。申し訳ありません。」


 「チョイとオタク族、それは無いでしょ!夢サンも純も、本当は心配しているんダゾ。」


 熱血漢のクー子が花崎にクレームを付ける。曲がったことは大嫌い、いつも一本気なJK、それがクー子だ。


 すると、何か言いたげに花崎はクー子を睨みつけたがすぐに目を逸らし、そして病室から出て行った。


 「アイツ、どうしちまったんだ?」


 純もいつもの軽薄さとは異なる花崎の様子が心配になった。夢原も何か特別な事情、背景がありそうだと推理を進めていた。


 独りクー子は、もうプンプンだぞと腕組みをする。と、そこに二人の男達が純の病室に入り込んで来た。


 「なんとまあ、ここにおったんか?」

 

 瓜二つ、五分刈りに瓶底メガネのソックリな二人が、ユニゾンでクー子に話かけた。ドギツイ大阪弁がなんとも耳障りだ。


 クー子の顔から血の気が一気に引く。そして半ば放心状態となってしまった。なんでや、なんでアンタらここにおるんや、、


つづく



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