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熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
29/214

第29ターン 夢さん、コーチのオファーを受ける

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 純は確かに聞いた、声を。純を助ける指示の声を。初めて垂直ジャンプを学んだ時。そして今回、相手のコマンド技を潰した小パンチを挟んだ時。


 それらは姉の音々が純に咄嗟とっさに授けたものだと思っていたが、その声の主は音々ではなかったのか、、じゃ一体誰の声だったんだ?


 「、じゃ俺はこれで失礼するぜ。純ボォ、アバヨ。」


 夢原はそう言うと病室のドアノブに手を伸ばした。これに待ったをかけたのが、花崎だった。


 「ヘイ、ミスターレジェンド!そう言わずにさぁ、ミーのコーチになってくれないか?格ゲーのさ。」


 純との対戦を通じて格ゲーの楽しさを知った感のある花崎。ブルジョアの子息らしく相当に飽きっぽいタチだが、格ゲーはどうも違うらしい。


 困ったな、俺は格ゲーを捨てた身。教えること等何もない、固辞する夢原。しかし花崎も諦めない、花崎家の執事を兼ねる事務長もネバってくる。


 「夢原サン、滞納している治療費の自己負担分及び保険不適用の食事代、雑費。お支払いはしばらく待って差上げてもよろしいですよ。」


と言って、コホンと咳払いする。懐事情が厳しい夢原にとっては願ってもないオファーかも知れない。


 しばし思案顔をしていた夢原が意外な提案をした。


 「いいだろう、格ゲー、教えてやる。ただし、純も一緒だ。純と二人で格ゲーを学ぶんだ。」


つづく

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