表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
27/214

第27ターン 俺っち、夢サンの正体を知る

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 純と花崎の第2ラウンドは純の辛勝に終わった。これで純と花崎の戦績はイーブン。


 夢原に礼を言う純、オッサン、いや夢サンのおかげで勝てたと。いつになく殊勝な純に照れ臭さそうに苦笑する夢原。どこかしら申し訳なさそうでもある。


 オジサン、いいトコあるじゃん!クー子がバンッと夢原の背中を張る。ゲホッ、咳き込む夢原。痛いじゃあないか、このお転婆!病室に和やか空気が流れる。


 そんな様子を複雑そうに見ている二人の人物がいる。花崎と純の姉、音々だ。


 「エブリィワン、さっきから盛り上がっているけどサ、セコンドなんてずるくね?」


 花崎が夢原にケチをつける。お前も執事に助けてもらってだろ!純がブーメランを返す。すると花崎が不思議なこと言い出した。


 「大体さぁ、夢原とか夢サンとか言ってるけど、ユーは伝説の格ゲーマー、夢原省吾じゃないんですか?」


 お前は夢原省吾ダロ!花崎の暴露に夢原から笑顔が消える。音々が(くら)く俯く。


 僅かの沈黙の後、堰を切ったように音々が叫んだ。


 「どうして戻ってきたんですか?純に関わらない約束じゃなかったんですか?!」


 強張った貌の音々。その瞳は鋭く、そして哀しく夢原を睨みつけている。


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ