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ラブリーシエルズ  作者: 五和ユウキ
第2章 熱き光編
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熱き光編ー2



新たに誕生した光の戦士『シエルソレーユ』は自分の姿を見下ろす。


「えっ!?は、恥ずかしいよー!」


セクシーさと可愛らしさを兼ね備えたへそ出し衣装に恥じらいを感じ、お腹を隠して赤面になる。


しかし、恥じらいを感じている暇はない。


戦闘員が揃って新しい戦士を標的に動き出したからだ。


「シャド!」


「うわっ!」


戦闘員の攻撃を回避しようと両足で地面を蹴り上げた瞬間、シエルソレーユの体が空高く飛び上がる。


「えっ!?そ、空飛んじゃった」


想像以上のジャンプ力にシエルソレーユは目を丸くして驚く。


「クリスタルと適合したことで千菜さんの身体能力が普段の倍以上になっているとは言えこの力……」


シエルクリスタルに選ばれ、適合できた者は変身時、普段の倍に等しい身体能力と力を得る。


元々千菜の身体能力が高いこともあってか初めての変身にも関わらず、ミシーヌが驚くほどの身体能力を見せた。


「おっとと!」


バランスを崩しながらもコンクリートの地面に着地したシエルソレーユに再び戦闘員が襲ってくる。


「今の千菜さんなら戦闘員を倒せるはずです!」


「た、倒すってどうしたら」


どう戦っていいか分からず、戸惑うシエルソレーユに拳を振るう戦闘員。


「ぐっ!」


素早く両足腕をクロスし、戦闘員の攻撃を防ぐも反動で後方の塀に背中を強打する。


身体能力が強化されているとは言え、それなりの痛みが全身を走り、顔を歪める。


「こ、このー!」


シエルソレーユの平手打ちが偶然戦闘員の頬に命中する。


大した力を入れていないのに想像以上の勢いで戦闘員が吹き飛び、空気に混ざるように消えていく。


思わず戦闘員がオーバーリアクションをしているのではないかと疑いたくなるほど。


「た、倒した!?」


安心している暇もなく、シエルソレーユに2人の戦闘員が同時に襲ってくる。


「ぐぁ!」


2人同時攻撃を避け切ることができず、腹部にパンチを受けてしまった。


痛みと息苦しさが彼女を襲う。


「げほ!」


唾液を吐き出し、腹部を押さえてコンクリートの地面に膝をつくシエルソレーユに迫る戦闘員。


痛みから動けないシエルソレーユは瞳を力強く閉じる。


しかし、戦闘員がシエルソレーユに対して攻撃を繰り出すことはなかった。


そのことを不思議に思いながら恐る恐る瞳を開けたシエルソレーユの瞳にもう1人の戦士が映り込む。


「月下さん!?」


もう1人の光の戦士『シエルモナート』が戦闘員2人を背後から仕留めたのだ。

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