プロローグ
「いい加減でてきてくださいよぉ」
僕の住む町は悪魔の襲撃にあっている。皆が寝静まっている早朝に攻めてこられた。父と母は悪魔と交戦したが倒されてしまった。だが、最後の魔力と命を使い、僕らのいる家に結界を張った。
「お姉さん、弟を連れてそろそろ出てきてよぉ」
こうやって僕らを誘うのは、襲撃した悪魔の統率者らしい。僕の姉は魔法も格闘もとても強いが、あの悪魔は姉でも勝てないぐらい強いらしい。
「もうそろそろ結界も破れるんだしさぁ、出てきてって」
「リン。あいつの言葉に耳を傾けちゃいけないよ」
「心外だなぁ。私はあなた達に苦痛の死でなく楽な死を与えてあげるといっているのに。アーッハッハッハッハ」
こんなやり取りが夜まで続いた。さすがに無理だと思ったのか転移魔法を使いどこかへ行った。
「ふう、なんとか行ってくれたね」
「姉さん、僕トイレに行ってくる。安心したらトイレに行きたくなったから」
そう言って僕はトイレに向かった。トイレに着きかけたとき奥に黒い影が見えた。その影は段々近付いてきた。そしてそれは僕らを外に出そうとしてた悪魔だとわかった。
「おやおやぁ?こんなところで会うとは奇遇ですねぇ」
僕は後ろに倒れながら「な、何をしてるの?」と聞いた。
「何をしてるの?って、そりゃあ結界を破ってるんですよ。襲撃した悪魔を全員集合させてね。しっかし硬いですねぇ。流石人間の命を使って作った結界ですねぇ。まあ、もうすぐあなた達を捕まえることができるんですけどねぇ?」
「捕まえて…どうするんですか?」
「んー、本来なら言うべきことじゃないので言わないのですが、特別に教えてあげましょう。あなたは魔力が多いので奴隷ですかね。あなたのお姉ちゃんは…体がしっかり成長しているので実験材料ですかね?アーッハッハッハッハ。愉快ですねえ。実験で壊れゆく姉を見ることしかできず、落胆しているあなたを想像するだけでゾクゾクしますねぇ」
「姉さんは…姉さんは、僕の大事な家族なんだ。たった一人の家族なんだ」
「んー?だ、か、ら、どうしましたぁ?」
僕は立ち上がりながらこう言った。「だから、だから!姉さんに手出しするやつは絶対に許さない!」
そう言った直後、魔力が溢れてくるのがわかった。それと同時に、悪魔達が怯えているのがわかった。
「あ、あの眼は」
目?目がどうかしたのかと思い、自分の姿を確認したいと思った瞬間、浮遊する鏡が現れ、その鏡に写った自分を見ると、眼が青くなっているのがわかった。すると、
「おかしい、おかしい!あの眼は人間に使用できるものじゃない!お前は、お前はいったい何者なんだ?!」
「俺が何者かはどうでもいい。ただ、俺は俺の家族に手を出そうとしたやつに罰を下すだけだ」
「転移魔法 空間飛ばし」
「ここはどこだ?」「どういうことだ?」
「静かにしろ!おいお前!ここは一体どこだ!」
「ここはどうでもいいだろ。ただ、しっかり目に焼き付けておけ。ここがお前らの死に場所だからな」
「調子に乗るなよ小僧が!いくらあの眼があるからと言っても、お前に俺が退けをとるわけがないだろう!」
「喋る暇があったら逃げる術を考えたらどうだ?」
「ふざけるのも大概にしろ!くらえ!闇魔法 黒の斬撃!」
「風魔法 鎌鼬の暴嵐」
断末魔を叫ぶ間もなく、俺の魔法で全員斬殺された。俺は悪魔の血を浴び、魔力が向上した。しかし、黒い液体が体についてるとメリー姉に疑問に思われるので水魔法で体についた血をすべての落とす。そろそろ帰らないとメリー姉が心配するだろうから、戻るか。
「「この悪魔の襲撃による町の損害は5237棟中約2400棟が全壊、800棟近くが半壊した。また、町の人口約12000人中約4700人が死亡、1300人以上が重軽傷を負い、1500人近くが行方不明。戦時中最大の襲撃事件が起きたが、この時、後に伝説となる「青い眼の魔道師」が誕生したとは本人以外、知る人はいなかった」」




