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悪役令嬢の弟  作者: ミイ
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2問目

中に入ると両サイドに人が座れる長椅子が何個も設けられている。まだ暗くて全貌が見えていない。生憎、僕達のグループは火の魔法を使えるのがイラン様しかおらず、明かりについてはイラン様任せだ。


「これじゃあ光とか言ってられないな…どうにかして火を大きくしないと…。」とビリーが呟く。


思わず「じゃあ、僕が火を大きくしましょうか?」と口を出した。


「トルー、そんなことが出来るのか?」


「風魔法を使える人だったら誰でも出来ますよ、イラン様が灯している炎に少しずつ空気を送ってやればいいんです。そしたら自然と大きくなりますから。」


「…そうなのか?やってみてくれ。」


ビリーにそう言われ、指先に炎を灯しているイランに向かって弱めの風魔法を放つ。すると炎が風に靡きながらゴーッと音を立てて激しく燃え出した。


その瞬間、教会全体が明るくなり全貌が見える。


教会中央には石像が鎮座しており、皆でその石像に向かって歩いていく。近寄って良く見ると不自然に首が斜め横を向いているのに気付いた。その石像の視線を辿ると一つだけ古びた椅子がある。


マリタイムが「私が調べよう。」と手にかけた。


その椅子は見ただけでは何の変哲も無いただの椅子だが、座る部分の下には物が入るように開閉式になっている。


マリタイムが座る部分を持ち上げると中に真新しい封筒が入っており、表地には"第2問"と書かれていた。


「当たりだね!」とマリタイムが告げる。


早速、僕達は教会から出、明るい場所でその封筒を開けた。



"みどり溢れ涼やかに流れる清流を横手に散策せよ 数ある中に5つの宝がある 知恵を出し合い真実に辿り着け"



「…次は何だ…?」

「清流…?」

「5つの宝…。」


「清流ってことは川でしょうか?」とアンジェリカが告げる。


「川…川…この辺りに川なんてあったっけ?」


「でも、この"みどり"ってところが強調してるように見えませんか?」


「確かに…。」


「みどりが何かあるんですよ!考えてみましょう。」と僕の発言で皆に意見を仰ぐことにした。


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