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悪役令嬢の弟  作者: ミイ
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グループ発表

その日の夕食時、事前に家族に新入生歓迎会のことを伝えていた僕はその話を父様に振られた。


しかし、経験者のサンバックの方が詳しいはずなので父様の質問をサンバックに投げかける。


するとサンバックは少し考えた後、こう答えた。


「俺の時と時代が違うからな…今もそうか分からないが、俺の時はクラスと学年対抗のドッヂボール大会だったぞ。何故か魔法学校なのに全く魔法を使わないという歓迎会で当初は驚いたが、結果的に童心に帰れてある意味、新鮮で楽しかった記憶がある。トルーはどうなんだ?今年の歓迎会は楽しめそうか?」


「うーん…どうなるかまだ分からないかなぁ。兄様の時みたいに分かりやすいものならいいんだけど、僕達の代はちょっと違うみたいだし…。」


それから僕は父様、母様、兄様に僕の代の内容を説明する。その間、ブルーマリーは静かに食事を続けていた。


「そうか…それは俺のは参考にならないな。それにしても"宝探し"とは大掛かりな歓迎会だ。生徒会や先生達、総出で準備しているだろうな。」とサンバックは笑う。


実はサンバックは元々、魔法学校の生徒会長だったという設定があるらしい。ただ、それを知ったところで何があるというわけではないのだが…。


「…それに明日、グループになる先輩達が発表なんだけど、それにも緊張するしね。出来れば目立つ人とは一緒になりたくないんだ…。」


「…なんでだ?皆、少なからず生徒会や人気のある者に近付きたいと思うんじゃないのか?」


「…うん…まぁそういう人もいるとは思うけど…目立つ人が1人いると振り回されそうだからさ…。」と僕が不安そうな顔をするとサンバックは自分の時のことを思い出したのか「まぁ、確かに。」と笑った。






そして、いよいよ新入生歓迎会当日を迎えた。


テーマは"宝探し"である。


内容は各グループに3つの問題が出され、それを解いていき最終的に宝を探し出す、というものだ。最初の1問は各グループで問題が数パターンあるので全部のグループが同じ質問というわけではない。そして、その1問目を解くと2問目が書かれている場所の指定と最終的に宝を探すヒントとなる解答が出てくる。2問目も同様に3問目の書かれた場所の指定と解答、3問目を解くとその解答と1問目、2問目の解答を使った宝が隠されている場所のヒントが出てくるという流れだ。


最終的にどのグループがいち早くその宝を発見するのか上級生と知恵を出し合い協力し合うゲームである。


僕は登校早々、ホワイトボードに張り出されている一覧を眺めた。


「(えーと…17…17と…。)」


僕とセイロンのグループはグループ番号でいうと17番。全20組中の17番目だ。


番号で分けられている一覧には僕とセイロンの名前と2年アンジェリカ・シード、イラン・コンプリート。3年スコッチ・マリタイム、ビリーと書かれている。


「(マッ…マリタイム…!)」


僕はその記載に目を見開いた。

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