いつか君の王子様に―
君じゃなきゃ駄目なんだ
君は一体誰のもの
考えたくないのに
君の笑顔を見る度
錯覚する自分を止められない
そんなときは本のページをめくった
君との思い出は数十冊に及んで
それでも
見つけられない物語
越えられないページ数に
苛立ちが募るばかりで
こんなものに意味があるのかって
思わず破り捨てたこともあったけど
目に涙を浮かべてページを抱きしめる君に
目頭が熱くなったのを覚えてる
それ以来ゴミ箱には蓋をした
わかっているんだ
自分のしたことの間違いに
君との物語にいらないページなんてないんだ
捨てられる訳もないのに
ただ君に思い出して欲しかった
僕のことを忘れないで欲しかった
ただ君の視線が欲しかった
それだけなんだよ
君は僕の...
思い出だから