表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

第3話:今度は薔薇が喋りだしたんやけど…?

ねえ、考えたことある? 宇宙ってさ、どれだけ世界が違っても──「共通ルール」みたいなの、ある気がしない?


たとえばさ、うち、猫の毛玉みたいな浮遊生物に拉致されて、二足歩行のヤギ(しかも王様)に裁かれて──わけわからんポータル通って、現実がバグって、異世界にぶち込まれたんだよ?


でさ、こう思うでしょ?「この世界、地球とは違う文化とか、もっとヤバい刑罰制度とかあるんじゃないの?」って。


でもね──ほぼ一緒だったわ。


裁判の空気は地味に冷たくて、罪状とかよく分かんないのに、なんかガッカリされた感じで見られて──そのまま、“外からしか開かないドア”付きの四角い部屋に、しっかり収容されました。はい。


……まあ、文句ばっか言うのもアレだけど。少なくとも、うちらの“個室”には10分おきに水が出るグラスがあって、30分ごとに小窓から出てくる緑色の……パン?みたいな……何かがあって。ちょっとした宇宙仕様の“塀の中”って感じ?


最終的に──うちは飽きた。天井見て、水グラス見て、出所不明のパン見て、壁に映る自分の虚無フェイス見て……もうムリ。


で、妹の隣に座ることにした。いや、別に特別な理由はないよ? ちょっとだけ……一緒にいてあげようかなって。気むう、寂しそうだったし──……たぶん。


そして──数分後には、うちの脳みそがログアウトしてた。


ゴオオォォォ……


zzzzZZZZ


⟦⟦⟦✦⟧⟧⟧


あ、ちょっとええかな?ここまで、うち、頑張って標準語っぽく喋ろうとしてたんよ。一応、ちゃんとした小説っぽくしたくてさ。


でもな──ぶっちゃけ、疲れたわ。


普段のうちは、バリバリ関西弁やねん。そっちのほうが自然やし、楽やし、テンポもええし!


せやから──なあ、読者ちゃん。うち、これからほんまのうちで、喋ってええか?


──しぃ?♡


ありがとぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜!!!


……ゴホン。


ま、ええわ。


でな、うち、目ぇ覚めたんよ。めっちゃ……特別な感じでな。


なんか、誰かがうちに起きろ起きろ言うててん。しかも、声が……なんか猫っぽかったんよな。


何言うてたか全然覚えてへんけど──とにかくそのクソ猫、うちの極上タイムぶち壊してきやがったわ!!


首、ガチで痛かった。あ〜〜〜……壁に寄っかかって寝るとか、どんな人生やねん。


ま、理由はあるねんで? 妹には、うちっていう護衛ビーストがおらなアカンからな。


(……まぁそのビースト、身長156cmやけど。)


それでもな、背中にある怠け心と小競り合いして──うちは目ぇ開けたんよ。


で、見えたのが……壁。


いやマジで、何期待してんの?天啓? 宇宙の真理? ちゃうちゃう、壁や。


──ほいでや。その壁の前に、なんか……おる。猫? え、猫!?うちが台所で見たフワフワ族っぽいやつ?


……え、頭……ベレー帽かぶってんの!?!


ぎゃあああああああああああああ!!!!


ベレー帽猫やあああああ!!!!


かわっっっ……いや、何この子……かっこ可愛すぎやろ……!?!?!?!


「──お目覚めの時間ですぞ。運命に選ばれし者たちが、ついに目を覚ます──!」


……って、誰やねんそのテンション。


毛玉がめっちゃカッコつけながら、そう言い放ったんよ。


「“運命に選ばれし”って……何それ?」


うちが聞いたら、


「あ、すいません。五十年前と同じセリフ出ちゃって。クセです。」


「いやクセて……で、どーゆー意味なん?」


毛玉は無表情で、サラッと言うた。


「つまり──尻を起こしてついて来い、ってことです。」


「は?」


「王様が、お呼びですわ。」


「……“運命に選ばれし”……? どっかで聞いたことあるような……」


アニメ?ちゃうな……あれやっけ……ゲーム?うーん、なんやろ……


──まぁええわ。なんかデジャヴしただけや。


というわけで、うちは地べたから立ち上がったわけやけど──案の定、ケツが平たくなっとったわ。


つーか、元々うち、毎日平やし!?


「……神い、それ、完全にトラウマやん。」


「黙っとけ気むう!!!!」


うちら、またあの薄暗い牢屋通路を歩いて、左右にズラッと並ぶ牢のドアを眺めながら──あの、マジで不吉な空気満々の通路やで。


そんで、出たわ……例の、地獄エスカレーター。


また登らされんのかい!!!


途中でな、うち、マジで思ったわ。「あ、もう無理。ここで死んだら逆に楽やろ。」


マジでしんどすぎ。クソ長いっっ!!


ほんでや、前をスイスイ浮いてるベレー帽猫な。お前、浮いてるからって楽してんじゃねーぞ!!!


うちの心の叫び、たぶん半径10mに響いとったな。


で、うちの隣──気むう。


こいつ、一見、全然平気な顔してるんやけど──呼吸だけ、ちょっと荒なってた。


シンプル。クール。いつも通り。


ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……


そんな感じで、三時間(本当は三分)ぐらい延々と登り続けて──十年(体感は十時間)ぐらい経った気分になって──


そして、ついに。


もう体バキバキ、足ガクガク、手は意味もなく天に向かって上がってて──しかも頭の中では、謎の超絶バトルアニメ級のBGMが鳴り響いとって──


最後の階段、踏みしめた!!!!!


そして──


うちら、ほぼ這うように、殻を背負ったナメクジのごとく進み……


ついに着いたんよ。王ヤギの部屋に。


いや、王“カブロン”の部屋に、やな。


あ、違う。失礼しました。王“カブラ”。スウェトボーレ陛下。


……で、さ。


出迎えてくれたのは、まっったくウェルカム感ゼロの光景やったわ。


だって、やで? 王、うちらがトビラの前に立った瞬間に──もうスタンバっててん。


で、言い放ったんよ。めっちゃデカい声で、しかも足(なぜか指付き)を高く上げながら──


「█▓▒░ FINAL SPELL No.118 ░▒▓█


タイム・パージ!!」


ドンッ。


空気が、赤に染まった。波動が空間をぶち抜いて、蝋燭の火もピタッと止まって──時が止まった。


うごけるのは、うち、気むう、そしてヤギ王だけ。


こわ。こわすぎ。


で、うちはとりあえず近づきながら……心の中、フルオートで連呼してた。


なにこれ

なにこれ

なにこれ

なにこれ

なにこれぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?


うちらがゆっくり近づいていくと、王ヤギ──いや、スウェトボーレ陛下 の様子が……なんか、変やってん。


指をギュッて握りしめてて、まるで呪文の重さに自分が押し潰されそうな感じやった。


「……え、なに……これ……?」


ほんまに意味不明やったけど──うちらがトビラの中にちゃんと足を踏み入れた瞬間、呪文が……止まった。


王は、ゆっくり手を下ろして、そのまま、トーン……って玉座に座り込んだんよ。


で、ゼーハーゼーハー言いながら、完全にマラソン三連戦完走後のジジイ状態。


いやいや、死んだわけやないからね!?


ただ、もう、全力全開しすぎて疲れただけや!!


その時、うちらの左側から──あの、毛玉執事・マイルズが現れた。


あいつ、思いっきり焦った顔してて、王ヤギ──いや、スウェトボーレ陛下 のもとへ急いで駆け寄った。


「陛下っ!陛下っ!まったくもう、陛下ったら!!だからあれほど、“ご無理なさらずに”と──!!」


「ゴホッ……無理なのだ……」


「陛下っ!!お願いですから、もう落ち着いてください!!


もうおわかりでしょ!?あの子たちは、魔女じゃありませんよ!」


「……この私が、理もなく、“薔薇の間”へ通すわけにはいかぬ……」


「いえっ、でも──もうおわかりのはずですっ!


もし本当に“魔女”であったなら、今の呪文……“FINAL SPELL: No.118:タイム・パージ”は──


完全に、彼女たちの心臓を砕いていたはずです!」


「……ゴホッ……あの術は、“邪に堕ちし心”にのみ作用する。


“純粋なる心”には……何の影響も与えぬのである。」


「その通りでしょ!?なら、なおさら明らかじゃないですか。


彼女たちは、“穢れていない”。


それなのに、あんなに魔力を使って……


もしもう一度やったら──あなた、命が危ないですよ……!」


「……ふむ……だが、我が手で確かめねば、この“薔薇の扉”は……開けぬのである。」


かくして──


毛玉、マイルズは、よれよれになったスウェトボーレ陛下 を玉座へと運び、ドサッと座らせた。


陛下は、ゆっくりと、しかし威厳だけは崩さずに言った。


「……よかろう。彼女らを、“薔薇の間”へ案内せよ。」


「──ただし、マイルズ。」


「はっ、陛下。」


「万が一、何か異変があった場合は……即座に、“あのボタン”を押すのだぞ。」


マイルズは、かすかに顔を引きつらせながら、それでも敬意を崩さずに深く頷いた。「──かしこまりました、陛下。」


うちは、そこに立って、この宇宙級茶番劇をただただ見守っとったわけやけど──心の中では、ずっとこう思ってた。「なあなあ、あのベレー帽猫に“FINAL SPELL”効かへんかったんやろ? うちなんか、もっと効かへんで……?」


──って思った瞬間。「あれ、ベレー帽どこ行った?」


気づいたら、猫、消えてた。気配もなく、音もなく、まるで最初からおらんかったみたいやった。オシャレな上に、忍び足までプロかよ。


マイルズがうちらに近づいてきて、めっちゃ真面目な顔してこっち見てきた。──まぁ、猫としては、最大限に真面目な顔やけどな。そして、きっちりした口調でこう言ったんよ。


「……どうぞこちらへ、お嬢様方。」


……うちさ、「はぁい、よろこんで♡」って返事しそうになったわ。いやマジで。お嬢様ごっこ、寸前やった。でも、ぐっと我慢した。“物語の進行”のために!!


──ということで、「ほな、いきましょか。」


腰に手を当てて、ちょっとカッコつけ気味で気むうの方見たら──気むう、完全に自分の手ばっか見ててん。なんやその表情……“うちの中に、何か眠っとる”って顔しとるやん。


うちらは、玉座の間をサッと抜けて──正面にあった“入口か出口かよくわからんトビラ”から、また外へ出たんよ。で、当然ながら──また歩くんか〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!


あの、前に“PNG蝋燭”見た廊下やったわ。でも今回は……ちゃんと表示されてた。バグなし。ちょっとショックやった。あの透け透けの蝋燭、気に入ってたのに。


そんでな、うちは思ってたわけよ。「あ〜、また厨房戻んのかな?」って。もしかして、“薔薇”って──キッチンの中にあるんちゃうん!? 正直な、めっちゃええ隠し場所やと思うんよ。誰も“鍋の裏に神の薔薇ある”とか予想せんやろ?


ふと思ってんけど──なんでそんなに、“薔薇”を隠すんやろ? なんか特別なもんなん? 大事な理由でもあるん? あのヤギと毛玉、ずっと“薔薇がどうこう、世界がどうこう”って騒いどるやん。


それってさ、たぶん、めっちゃ重要なもんってことやろ? なら──キッチンの横とか、普通の場所には置かへんよな……? いや、でもこの世界、普通ちゃうしな……まさか……炊飯器の裏とか!?!?!?!?!?


⟦⟦⟦✦⟧⟧⟧


そんでな、うち思い出してん。あの呪文のときさ──なんで空気、急に真っ赤っかになったんやろ!? あれって、魔法のせいなん!? それとも世界のバグなん!? エフェクト!? 演出!? なにそれ意味深っ!


で、気づいたんよ。……あっっ、そうか。この世界、魔法あんねや!! その瞬間──テンション爆上がり。


やばいやばい、これ、うち……異世界版のメグミン枠になれる可能性、あるんちゃう!? ……うん、まぁ、時間が証明してくれるやろ。でもな、今決めた。絶対あの毛玉に魔法の教え、ねだるからな。


──あ、その前に、殺されへんかったらやけどな。


⋒⋓⋒⋓⋒


うちさ、さっき言うたよな? 「薔薇は、絶対に目立たんとこにあるはずや!」って。


……うん。うん……? ……誰やねん、それ言うたの。


──あたしか。


無理無理無理、あれは、完全に“目立ちすぎ案件”やったわ。


なんやねんこの門。クッッッッソでっかい!! しかも、金属製の薔薇が九つも描いてあるんよ!? 逆にこわいわ。


もうちょい、なんかこう、“隠しとこ〜”って気持ち、出さんかい!!?!? なに!? ヒント出しすぎやろ!? ネタバレ直前のOPかよ!!


でな、うち思ったんよ。この城、アホちゃう!?!?!?!??


理由は簡単。さっき通った壁にさ、城のマップが貼ってあって──そのど真ん中に、“超豪華な薔薇マーク”ついてんの!!!???


ほんでよく見たら、このお城……部屋の数、何千やん!?!?!?!??!? 塔、ホール、秘密の間……色々あるはずやのに──


“薔薇の間”は、ど真ん**中!!!!!!!!!!!!!!!!!


地図にも、バッチリ装飾付きで描かれてて、周りにお花まで舞ってんねん。


おい。誘ってるやろ。盗んでくださいって書いてあるようなもんやん!? これ、敵が見たら絶対こう思うやつやん:「あっ、ラスボスアイテムここやな。よっしゃ〜いただきま〜す!」


でな──うちがそんなこと考えてる間に、ベレー帽猫が……扉、開け始めたんよ!! しかも──尻尾で。手ちゃうねん。尻尾。お前、それ便利すぎやろ!?


で、10個ある金属の薔薇のうち、一番下のにチョンって当てたら、ゴゴゴゴゴゴゴ……って動き出して──いきなり、20個くらいのサブドア出てきた!!!!!!!!


そこからはもう──“バカバカしい試練ラッシュ”の始まりやったわ。


一つ目:普通に手で押す。まぁOK。


二つ目:目のスキャン。うん、よくある。


三つ目:「王の承認待ちです。」(←誰やねん、許可して!?)


四つ目:「軍司令の承認待ちです。」


五つ目:ケツのスキャン。


ちょ──!!!! ほんまにお前、ケツ置いた!?!?!? しかもピロリン♪って音鳴ってんの! セキュリティ真面目かアホかどっちやねん!!!


六つ目:毛の検査。抜いた毛を容器に入れたら、光った。


もうな、うち、笑いすぎて喉が閉まりそうやった。結局、20個ぐらいあって、全部チェック終わるまでに、10分以上かかったわ。いや、わかるよ。重要な部屋ってのは。


でもな──部屋の半分、ドアで埋まっとんねん。壁の厚み、絶対2メートル超えてるて!!! セキュリティかダンジョンか、はっきりしてくれや!!


正直な、気むうでさえ笑いこらえてた。手で口を抑えて──え、なにその仕草!? 貴様、いつから“感情出す側”なったん!? 表情もな、「ぷっ……無理……これ、笑うしかない……」って顔しててん。


もう無理やわ、あれはずるいわ。


──で、まあ、笑い死ぬ寸前の10分間を乗り越えて、やっと、扉が全開したわけよ。


でもな、その先にある“薔薇の間”──思ったより、めっちゃ小さかった。


で、中を見て──うち、正直、ちょっと……がっかりした。いや、たしかに──すっごい光景やった。


でもな──なんていうか……物足りんかったんよ。


部屋は、丸かった。壁は一つ。カーブ状。めっちゃ静か。


で、中央に──でっっっかい薔薇の木。いや、ちゃう。あれ、木超えてる。建築物レベルや。


多分、うちの頭の上に、二十個くらい積み重ねても届かへん高さ。茎、太っ!! トゲ、でっか!! 「うわ……」って声は出たよ。うん。


でもさ──うちが期待してたのって、もっと“魔法”やったんよ。光とか、空中に浮かぶ輪っかとか、「ニャハハー!死になさーい!」って叫ぶ魔女とかさ!? 呪文20連発とか、そういうバカ展開がさ──なかったんよ。


はぁ……現実って、うちらが思ってるほど、おもろくできてへんのかもなぁ……。


でもな──よう見たら、気づいてもうたんよ。うち、口ぽかーん開いたまま固まってた。


薔薇やった。ちっちゃい薔薇たち。色とりどりで、キラキラしてて、めっちゃ綺麗やった。


でも、もっと不思議やったのは──その子たち、なんか……喋ってるみたいやってん。


言葉ちゃう。音でもない。光。


一つがピカッ。


また別のがピカッ。


二つ、三つ同時にピカピカ……パターンが生まれてくる。


それが、まるで──会話してるように見えてん。


なんて言ったらええんやろ……ホタル? モールス信号? いや、わからん。なんとも言えんけど……なんか、“わかりそうで、わからん言葉”で、空間がささやいてたんよ。


わかるかなぁ、読者さん。


「神い様、気むう様。こちらが──“ロザル・マドレ”。」


「この場所には、“十の薔薇”が眠っております。」


そう言うたのは、いつもの毛玉、マイルズやった。……なんやその口調。めっちゃアニメやん。いや、わかるで? 決めセリフ言いたい気持ちはな。でもな、現実でそれやられると、“気持ち、置いていかれる感”あるよな。……まぁ、それはうちの問題やけど。


「それって、何なん?」って聞いたら──マイルズの顔が……一瞬、“教育者がバカ見たときの顔”になった。


「……え? スウェトボーレ陛下が、昨日ご説明なさったではありませんか?」


「えっ、マジで? え、うち、聞いたっけ? いや、聞いたかも? 覚えてへん。」


正直、記憶ゼロや。


すると、毛玉が口を開いた。


「ちょっと考えてごらんなさい、少女よ。いや、失礼なことを言いたくはないが──少しは、思考というものを。」


「……は?」


「“薔薇”と“力”。“力の薔薇”。それを聞いて、何を思い浮かべる?」


「えーっと……薔薇? しょーねん系の異世界バトルで出てきそうな、スーパーパワー付きの薔薇?」


「……よろしい。……“少年”? 少年が何か関係あるのかは分からんが──理解したことにしておこう。」


「???」


「ともかく、“力の薔薇”であるからには、宇宙の中で、何かしら──重要な役割を担っているはずなのだ。」


「……で、それが?」


「“それが”じゃありませんよ!? 重要な役割があるからこそ、力を持つのです!」


「いや、そうとも限らんやろ?」


「……なに?」


「いや、強いもんは強いだけで、別に大事ってわけやないし。大事なもんが必ず強いわけでもないし。“関係あるようで、ない”こともあるんちゃう?」


「…………」


「…………」


「……はいはい。そういうことにしておきましょう。」


マイルズは、小さくため息をついた。……もう、神いに何を言っても無駄やって悟った顔やった。そのまま静かに後ろを向いて、漂うように少し離れた位置へ移動しながら言った。


「さて。お嬢様方──“薔薇”と接触してみてください。」


「どのような反応を見せるか……観察いたします。私は、ここから見守っておりますので。」


その様子からは、“仕事だから見てるけど、正直もう覚悟しとる”というプロ執事の諦めオーラが、毛の先からにじみ出とった。


「さ、行くで、気むう!」って言って、また腰に手を当てながら──容赦なく、妹の腕を引っ張った。


いや、気むうから手ぇ差し出してくるの待ってたら、永遠に始まらんし。


そのままロザルの周りを、ぐるっと回るように歩いた。そこには──色とりどりの薔薇たちが、ふわ〜っと光ってて。


なんやろ、夏祭りの時の電飾? あの、カラフルでチカチカしてるやつ。ちょっと懐かしい気持ちにもなって……うん。それくらいやった。


うまく説明できへんけど──ただ、薔薇が光ってるだけ。それ以外は、特になんも。


少なくとも、その時は、そう思ったんよ。


しばらく、薔薇を見たり、見返したり、また見たり……してたら、もう、暇すぎて死にそうやったからや。


気づいたら、気むうも見失ってて、その間ずーっと──マイルズが無言でこっち見てたんよ!!!


あの毛玉、マジで……一言も喋らんし、ヒントもくれへんし。そこに立っとるだけ。“自分で考えろ”ってオーラだけ出しとって、腹立つわ〜〜〜。


でな、暇つぶしも兼ねて、薔薇の光の点滅とか、なんか法則あるんちゃうかって──無理やり意味探し始めたんよ。


人間って、暇やとすぐに“意味のないもんに意味を求めたがる”生き物やろ?


でもな……今回に限っては──ちょっと、当たりやったかも。


なんかさ。赤い薔薇──あれ、うちに何か伝えようとしてる気がしたんよ。“喋る”っていうのは違うかもやけど、“呼んでる”感覚。


だって──鼓動、してたんよ。


「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ。」


そんな感じで、うちの注意を引こうとしてるみたいやってん。


でな、面白いのが──近づいたら、その“ピッピッ”がどんどん強くなる。でも、離れたら……弱まるんよ。


なんやこれ。うちの位置、わかってる感じ? なんていうか……“待ってた”みたいやった。


だからさ……うち、しゃべりかけてみたんよ。いや、相手、花やけどな!? でもなんか、そうせなアカン気がしてん。で、思わず──


「どないしたん? なぁ、あんた、ピクピクしてるけど、大丈夫なん? もしかして、うちの魅力にやられたんか〜?」


って、犬に話しかけるテンションで言うてもうた。膝に手をついて、前かがみで、“よーしよーしおいで〜”スタイル。


……いや、アホみたいに見えたのはわかってる。でもさ、ちょっとワクワクしてたんよな。


──その時、うちの頭の中に、声が響いた。女の声やった。ちょっとしゃがれてて、でも妙に艶っぽい。なんか……強気。


『……ちょっと、敬意ってもん、持たへんか? 小娘。うちのエネルギーのほうが、あんたのそれより、何倍もすごいんやけど?』


──はぁ!?!?!? はぁぁぁぁぁあああああああああああ!?!?!?!?!?


言うたで今この薔薇!? うちのオーラを!? うちの美学を!? 否定したってことやんな!?!?!?!?


いやちょっと待って……なんでうち、薔薇にマウント取られてんの!?!?!?!?!?!???


「こっち来いやああああ!!! この百均のフェイクフラワーがああああ!!!!」


『行ったるわ、このポンコツポニーテール!!』


「股開け!!」


『セサミじゃい!!!』


「そのボケ、強引すぎて腰いわすわ!!」


『はあ!? お前こそ、ただのビッチやんけ!!』


「お前がビッチやろ!? フルオプション付きの、デラックス版な!!」


『いやいや、お前はBluetooth付きの昭和家具やで!?』


「お前、インフルエンサーごっこしてるホウキやんけ!!!」


『お前、最終回に雨の中で叫びたくて生きてる女やろ!!』


「お前は……バカバロネラや!!」


『バカバロネラ!? なにその“花の香りする洗剤”みたいな名前!?』


「意味なんかないわ!! でもお前はサクラバカミクロンや!!」


『サクラバカミクロン!? それ、魔法失敗しそうな雑魚技の名前やんけ!!』


「そうやけど強そうやろ!!」


『お前、ニセモノ魔法乙女ちゃんやな!? アニメ打ち切り3話コースのやつ!!』


「ていうか、……うちら今、何してたっけ?」


『……知らん。』


「アハハハハハハハハ!!」


『アッハッハッハッハッハ!!』


いや、笑えへんわ。ふと我に返って──冷静になった瞬間、頭がバグった。


「……ちょ、待って待って待って。」


「どうやってうちの声聞いてんの!? てか、お前……どうやって喋ってんの!? お前、花やろ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」


ツッコミながら、思わず一歩下がった。指差して、「喋んな、花ァ!!」って言いたくなった。


いやマジで──これ、笑い事ちゃうわ。ホンマに喋ってるし。


『やれやれ……あのな、“地球の論理”ってやつ、ちょっと置いていきな? いちいち考えんと、ただ──感じろや、人生。


せや、今お前は“薔薇に話しかけられてる”わけや。それが魔法ってもんやねん。それが──この世界の面白みや。


……まぁ、“論理的な説明”が欲しいんなら、言うたるわ。


うちは、完全なる異次元存在。人間の理解を超えた、訳わからんもんや。


今お前と会話できてるのは──テレパシーや。


──満足か、好奇心モンスター?』


「……ワッタファック。」


『“ワッタファック”って何やそれ。意味わかって言ってんのか、小娘。』


……


……


「……もうええわ。なんか知らんけど──あんた、嫌いじゃないで。」


「名前、なんなん? あ、うちが勝手につけたるわ。ロジフロリや!!」


『……黙れ。もう一回それ言うたら、星が見えるくらいビンタしたるからな。』


『聞け、人間。うちは──お前らみたいな“名前”ってもん、持ってへん。人間はすぐ名前つけたがる。まあ、それが文化っちゅうもんなんやろけど。


でも……あいつらは、うちのことを──“意思と決意の薔薇”。あるいは……“赤の薔薇”。』


「……なるほど。じゃあ、赤さんって呼んだるわ。」


『……赤さん?』


「うん。赤いやろ?」


『……その名前、ダサい。』


「え、なんで!?!?」


『“赤”って、そのままやん。オリジナリティ、ゼロやんけ……』


……


『……ふむ。何年も考えた末に、もし──うちが人間みたいな“名を持つ存在”やったら……その時は、“イスシア”って呼ばれたい。』


「イスシア?」


『聞いてみ? イスシア……。語感、最高やろ。』


「は〜ん。で、略して“シアさん”って呼んでええ?」


『……』


「……じゃあ、“シアちゃん”は?」


『……………………』


「……はいはい。イスシアな。わかったわかった。」


でな──ふと気づいたんよ。「……え、うち、どれくらいここで喋っとったん?」


何分かわからんけど、うちは──一輪の薔薇に向かって、めっちゃ真剣に、めっちゃ長く、しゃべり続けとった。一人で。声出して。花に向かって。


……うん。完全に病み散らかしとる人やん。


で、顔上げたら──そこに、浮かんでる毛玉と無言の気むう。ふたりとも、ガン見。


「あっっっぶな!!!!!!!!!! めっちゃ見られてるやん!!!!!!!!!!」


うっっっわ恥ずかし!!!!!!! あいつらさ……うちの“うわああああああああ”って顔、ガッツリ見たくせに──何も言わんかったんよ。ただ、スーッ……と離れていった。まるで、「うん、うん。続けて。気にせず、喋ってて。」みたいな空気出しながらな。


……嘘つけや。絶対、見とったやん。全部、見とったやん!!!!!


『アッハッハッハッハッハ!!! ま、うちはお前の脳内に残っとくわ〜。』『じゃ、これからやる“なんか知らんこと”に、頑張ってな〜〜。』


「……どーもどーも、イスシア様。ご丁寧にありがとさん。」


ふんっ!!


──そうして、うちは“脳内に住みついた謎の薔薇”と別れた。


なにこれ。ほんまに正気なんかうち。でも……楽しかったんよな、なんか。ロザルを、もう一周だけ歩いてみようと思った。最後にもう一回だけ。


それから毛玉に言おうと思ってたんよ。「……そろそろ寝かせてくれへん?」って。


でも、毛玉は──どこにもおらんかった。


⋒⋓⋒⋓⋒


その代わりに、いたのは──気むうやった。彼女は、白い薔薇の前に立っていた。


うちは、何も言わんかった。近づきもせんかった。うちが薔薇としゃべってるとこ見られたんや。なら、今度は──うちが見る番やろ。


でも、彼女はしゃべってなかった。ただ、そっと、その白い薔薇を──手で撫でてた。まるで宝物みたいに。何か壊れそうなものを、やさしく、やさしく守ってるみたいに。


そして、薔薇は応えていた。静かに。ピカ……ピカ…… と、心臓の鼓動みたいに光りながら。言葉なんていらん空間やった。それが、ちょっと、泣きそうになるくらい綺麗でな。


そして──気むうは、そのまま、ぽつりと言った。


「……ただいま。」


なんか、気むう……めっちゃ綺麗に見えたんよ。めっちゃ幸せそうやった。白い薔薇の前に立って、微笑んでるわけでもないのに、顔が、ふわっとしてて。


「……あれ、誰やろ?」って思った。うちの妹やのに、うちの妹ちゃうみたいで。いつもの、あの無口なゴスロリ氷属性じゃなくて──


なんか、ちゃんと“気むう”として、そこにおったんや。その時間を、ちゃんと楽しんでる感じがした。だから、うちは──邪魔せんとこって、思った。


そっと後ろ向いて、毛玉探しに行ったんよ。


……でもな? ほんまは、ちょっとだけ悔しかったんやで。だってあいつ、うちが薔薇と喋ってるとこ──ガッツリ見てたもん!! 復讐チャンスやったのに!!


ま、しゃあないな。可愛い妹やしな。


ちょっとそのへん回ってたら、毛玉、見つけた。いや、簡単やった。壁にもたれて、ぐでーって寝転んでたから。


……なにしてんのこの毛玉。って思ったら──なんか、クリップボードにメモ取ってた。うそやろ!? お前、観察日誌とか書くタイプなん!? てか──何書いてんねん。


「赤い薔薇に“アカさん”命名。対象、恥ずかしがるも気にせず定着させる。」


「突如、感情的な叫び。→ 薔薇と口論開始」


「結論:問題児。」


うん、たぶんそんな感じやと思う。


「なあ、あんた……毛玉さんやんか? ちょっと聞いてや。うちら、暇やねん。いや、気むうはちゃうけど。あいつはあっちで、“やさしみの儀式”みたいなんしてるし──


でもうちは。うちはもう、寝たいんよ。なあ、いつ帰れんの? 眠すぎて、体の力抜けそうやわ……」


毛玉は、ふぅっとため息をついた。


「……ああ、そうですね。その通りです。妹さん、呼んできてください。帰りましょう。本日の“試験”は、もう十分やと思います。」


その言葉を聞いた瞬間──うちの体から、すべての力が抜けていった。


ああ、やっと……寝れる。


気むうは、もう白い薔薇を撫でてなかった。だから、うちは迷わず、腕をガシッと掴んで連行した。


いや、姉やし? 姉ってそういうもんやろ? 妹を引きずるのが、姉の宿命やねん。


またあの420個のドア通って……でも今回は、勝手に全部、ウィーーーンって開いたんよ!!! マイルズ、何もせんでOK。お尻スキャンもなし。毛も抜かんでええ。


帰りはフリーパスかよ。入る時だけ地獄って何やねん。


で、玉座の間に戻る途中。うちはずっと、思ってたんよ。


──あの薔薇のこと。


いや、違う。思ってたんちゃう。ずっと喋ってんねん、あいつが。


『うっわ〜! あんな暗い部屋から出るの初めて〜!! 世界って広っ〜〜〜!!』


「うっさいわ!! ちょ、黙れって!!! 脳内うるっさいわ!!!!」


でもな、黙らんのよ。ずーっとペラペラペラペラ……なんやねんこの薔薇。役立たずすぎるわ!!!!


で、ようやく玉座の間に戻った時──スウェトボーレ陛下は、もうそこに座っとった。いつもの、でっかい黄金の椅子に。いつもの、“全世界を見下すヤギ顔”で。


あの顔な……マジで、常に“顔が不機嫌”。“怒ってるヤギの顔”って、インターネットで調べたら、絶対あいつの顔出てくるレベルや。


“何かにイラついてる”とか、“お前ら全員間違ってる”とか、そういう雰囲気が顔に染み付いてるんよ。いやもう、ええって。うちら、魔女ちゃうって証明されたやん。


そんなに認めるの、ツラいん? 虫けら扱いの王様さんよ。


「陛下。本日分の記録でございます。」


「……というか、記録したのは、わたくしだけですけどね。」


マイルズは、例のごとく律儀に、クリップボードをスウェトボーレ陛下に差し出した。


陛下はそれを、なんかもう“仏の第5予言”みたいなノリで受け取った。


……それ、あるん? 知らんけど、顔がそう言ってた。


で、陛下は──


マントの中から、“いかにもおじいちゃんが使いそうなメガネ”を取り出した。めっちゃ、儀式っぽい動きで。それをゆっくりかけて、ちょっと紙を遠ざけて、目を細めて……「読みにくいけど、これが知恵や」って顔してた。もしくは──「老眼でも賢く見える演出や、これ。」


そんな感じで──数秒、静寂が続いた。


でも、その静寂の中──スウェトボーレ陛下は、口から変な音出しとった。言葉ちゃうねん。なんか……「んん〜〜……ふむふむ……」みたいな。声じゃなくて、音。反応でもなくて、なんか“読んでる感”を演出するサウンド。うちが、めっちゃ面白いラノベ読んでる時に出すやつに似てる。


「は〜〜……うわ……」みたいな、声に出したくないけど、出ちゃうアレ。でもあいつは、めっちゃ抑え気味。「んふ……ふぅ……ふむ……」みたいな。


なんやろ、本気で読んでるんか、“賢そうな雰囲気”出したいだけなんか……マジで、わからんかった。


で──読み終わったら、なんか変な音、出したんよ。「あ〜〜〜〜……っはぁぁぁ……」みたいな。


いや、呼吸か? 咳か? 魂の開放か? なんか知らんけど、めっちゃ重そうな音。


で、そのまま──クリップボード、手からスッ……て落とした。「え? そんなに大事なん!?」ってくらい、“儀式終了”って雰囲気やった。


そして──スウェトボーレは、無言でマイルズを見た。目が合った瞬間、ゆっくり、静かに言った。


「……よかろう。訓練への適性は、確認できた。マイルズ、部屋番号1200へ、案内せよ。」


「……訓練?」


……


「え!? うちに魔法、教えてくれんの!?!?!?!?!?」


「うっわ! 本物の魔法!? バッコーン!ドカーン! OMGOMGOMGOMGやばすぎん!?!? え、異世界アニメみたいに呪文とか叫べるん!?!? まじで!?!?!?」


……


……──あ、待って。……もしかして、筋トレ系……? 重い石持たされるやつ!? 走らされるやつ!? 汗だくなるやつ!?!?!?


……ヤダヤダヤダヤダヤダ!!!!!


「承知いたしました。全力を尽くします。」


マイルズはうちらの方に向き直って、こう言った。


「では、お嬢様方。こちらへどうぞ。」


──また、歩く。またまた、歩く。もう、文句すら出てけえへん。今日は一日中、歩きっぱなしやもん。


で──やっぱり来た。あの声。


『うっわ〜! 神い、なんか大変なことになってるっぽいな〜!? 訓練とか、面白そ〜〜〜♪』


……黙ってくれへん?


『やーだっ! ニャっ♡』


……


……もうええわ。


もうな、薔薇とおしゃべりしてる暇なんてなかった。うちには、もっと大事な問題があって──それは、“このクソ長い道”で足が死なへんようにすることやった。


周り見たらすぐわかる。気むうの顔とか、並んでるドアの番号とか。


「あ、これ地獄くるやつや。」ってなった。


地図でも見たけど──この城、デカすぎんねん。


で、今通ってる廊下のドアに書いてある数字が、


「667」「671」「674」……


いや、待って。うちら、向かってんの……「1200」やで!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!


あああああああああああああああああああああ神様ァ!!!!!!


もうな──927番のドアを通ったあたりで、うち、死を願い始めてた。


気むうとうちは、お互いの首に腕を回して、半分ゾンビみたいに歩いとってん。まるで戦場帰りの兵士。命の支え合い。


「あと……ちょっとや……」みたいな顔して、ずっと歩いてた。


で──1157番のドアに来た時。


もう無理やった。ここで、精神崩壊。


残りたったの50ドア。最初に比べたら、めっちゃ少ない。


でもな? うちらの血管、限界ギリギリやってん。足も叫んでた。魂も叫んでた。


「これ、魔法の訓練ちゃうやん。歩行耐久の拷問やん。」


明日の筋肉痛な、マジで爆発級やで。これはもう、確定事項。足の感覚、もう無いもん。


……で、やっとや。やーーーーーーっと。ここまで来た。


歩き続けて、たぶん──50分。いや、時計ないし、正確な時間は知らんけど、体感で言うなら50分超えてた。絶対。これはもう、筋肉が証明してくれてる。


そして、うちらはついに、見上げた。「1200」番。


「……やっと着いたし、感動のフィナーレやな?」


そう思ったんか? ううん、違うで。うちら、転んだ。


最後の一歩、まさかの「ドンッ!!!!!」やった。床にダイブ。しかも、頭から。


たぶん、この城がこう言ってたんやと思う。


『ご苦労。顔面からどうぞ。』


そのまま、地面にぺったんこになって──


「やっっっっっっと!!!!!! 着いたああああああああああ!!!!!」


……


そしてその直後──


うちらは、気を失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ