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秋桜のペアリング  作者: shiori
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第五章「本当に大切なこと」6

 手を繋いだ瞬間、全てが満たされるような感覚がして、どうしても手放したくない気持ちになった。


 浩二は優しい、ずっと甘えていたい。


 彼の前では気を使わなくてよくて、ありのままの私でいれた。


 誰にも渡したくない、誰にも触れさせたくない、私だけのものであってほしい。


 そんな、感情が溢れてたまらなくなる。


 私は寒空の下、この暖かな気持ちが逃げないように、ギュッと手を握って、彼の横を歩いた。


 私は彼さえいてくれれば、それでいいからと。

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