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モテモテで修羅場な私の日常(百合)  作者: みりん
そして始まる新たな関係
22/25

私と彼女たちの関係性

短め。


 風邪も治った翌日の放課後。

 私たち4人は近くのファミレスに来ていた。


「じゃあ、優先輩。改めて私たちの関係について話し合いましょうか?」

「そうだよね。とりあえず、恋人ってどんなものなのかな?」

「え、そこからですかっ!?」


 正直、誰かと恋人になるなんて今まで考えたことなかったからな。

 男性苦手だったし。


 一般的にどういったものかという知識は少なからずあるものの、今までも距離が近かったからな。

 これから改めてどうしていけばいいのか。


 もちろん今まで以上に仲良くしていきたい、大切にしていきたいと思ったから付き合うわけだけれど。


「私は3人と仲良く過ごせたら、それだけで満足な部分があるからね。もちろん、今まで以上に仲良くしていきたいって気持ちはあるよ。だから、こういうことがして欲しい、こうしたいって希望があったら教えてほしいな」

「私は、恋のABCのCまで行きたいわ!」

「耳年増は黙っててください」


 相変わらずの雫先輩である。


「私は、優と一緒の時間が増えるならなんでもいいぞ。もっとキ、キスとかしてみたい気持ちはあるけど」


 恥ずかしそうに、そんなことを言う凛。くっかわ。


「じゃあ、私も凛との時間を今まで以上増やそうかな。もちろん、カレンや雫先輩との時間も。キスは考えとくね。まだ恥ずかしいから」


 凛が喜ぶなら今度、私からしてみようかな。


「アタシは放課後や休日、一緒にデートに行きたいです! 2週間に1回くらいでいいんで」

「そうだね、遊びに行く回数は増やそうか。もっとみんなのこと知りたいしね」


 その後も3人からの要望は続く。

 雫先輩の要望は過激なものが多くて、カレンがほとんど却下していたけど。


「そういえば、アタシたちの関係は基本的に内緒にしておくってことでいいですか?」

「私はどちらでも構わないよ。でも、そのほうが問題ないのかもね」


 みんなに付き合ってって言った以上、この関係が悪目立ちして恥ずかしくて嫌だから内緒にしてくれとは思わない。

 でも、わざわざ悪目立ちする必要がないのも事実。


「私も内緒にしておくってことに賛成だ。変に目立って、優と一緒に居づらくなるのも嫌だからな」


 凛も賛成。

 まあ、変に目立って後ろ指さされたくないもんね。


「私は優さんと恋人になったって友達に広めたいわ」

「シロ先輩に広める友達いましたっけ?」

「……いないわ。冗談よ。私も目立つのは嫌だもの」


 雫先輩も賛成。

 雫先輩も注目されるの嫌いそうだしな。


「じゃあ、とりあえずは基本的に内緒にしておきますね。信頼してる人にはいうかもしれませんけど」


 カレンがまとめる。

 カレンも冬花ちゃんとかにはいうのかもしれない。

 私も相談にのってもらった手前、冬花ちゃんには何らかの形で伝えないとな。


 いろいろ話し合ったけど、結局は今までの延長線上でさらに距離感を近づけようみたいな形におさまる。

 あまり難しく考えなくても、恋人になったからいきなり関係の方向性が変わるなんてことはないんだろうね。

 

「そういえば、アタシは優先輩以外とも今までより仲良くしたいと思ってるんですけど2人はどうですか?」

「私もそう思ってるぞ。カレンちゃんも月城先輩もいい人だからな」 

「2人とも私と仲良くしてくれるの? 今まで優さんにむらがる邪魔な女狐みたいに思っててごめんなさい」


 雫先輩……。

 そんなこと思ってたんですか。

 カレンはやれやれと呆れているし、凛の顔は少し引きつっている。


 まあ喜んでくれるならいいかと受け入れる。


 その後、仲良く談笑したあとファミレスを後にする。



   *** 



 その日の夜。

 奈々さんから携帯にメッセージが届く。


『そういえば、凛とはどうなったの?』


 さて、どうするか。


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