廃業
掲載日:2021/07/31
「……では、みんな、元気で過ごしてほしい。これから君らがどう生きていくかは、私にはわからない。でも、今日のような日が、二度と来ないことを期待している」
社長、いや元社長が俺らに最後の朝礼をしてくれる。
会社はこのご時世で持たなかった。
簡単に言えば、会社は破産、そのまま廃業とすることにしたという話だ。
「……では、解散」
いつもの言葉でも、いつもとは感じ方が違う。
最後の日になったわけではあるが、もうあらかたすべき作業は終わったので、暇だ。
でも、このまま終わると思えば、少しだけ気持ちも楽になった。




