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魔王復活

 ゲーリーの持っているダンジョンコア。最初は黒い色だったのがだんだんと白くなっていく。魔源の吸収状態が色でわかるようだ。ダンジョンコアから黒い煙が出て物凄いスピードで木聖に吸い込まれていく。


「吸い込め吸い込め。やはり一個じゃ足らないか。でもおかしいな。これが必然だとしたら魔源はまだどこかにあるはず、 ん?カツヨリ?」


「ゴーーーーーリーーーーーー、ゴーーーーーガン!」


 カツヨリはゴーリーファイブの弓矢攻撃を木聖に撃とうとしていた。そこにいる全員がそれを見ていた。


「ヒュン!」


 矢が放たれた。ものすごいスピードで木聖に向かって飛んでいった矢は木聖の手前で急停止し、床に落ちた。


「あれ?どういう事だ?」


 カツヨリの声がゴーリーの中から聴こえてきた。ゲーリーが笑いながら


「悪い、結界張ってる。しかし戦国で出来なかったゴーガンをここで見れるとは思わなかった、っておい、お前それはなんだ!」


 カツヨリがムキになった。何が結界だ、俺のゴーリーを舐めるなよ!


「ゴーリーバーー〜ドウ チェーンジ!」


「ちょっと待ったー!それはヤバイヤバイ。リコちゃん手伝ってくれ」


「なんで私が?お兄ちゃんにも考えがあるんじゃない?」


 リコはゲーリーの申し出を無視しました。魔族四天王ゲーリー、確かにお兄ちゃんに似てるし歳とったらあんな感じになるような気もしています。ですが、もう1人のカツヨリだとしたらなんで魔族になったのか?リコはゲーリーを信用していません。それに対しカツヨリの事は全面的に信用しています。きっと何か意味があるのですから邪魔してはいけないのです。


 ゲーリーはなんだこの兄妹、と思い慌てて結界を増やそうとしたがやめました。ゲーリーはここでカツヨリと会った事、なぜが伝説龍王伍号機、ゴーリーファイブがこの世界に転移してきた事(しかもエネルギー源が蒸気ボイラーが魔源に変わってる)が必然であると考えている。つまりこのカツヨリの行動にも意味がある、と。


「そうは言ってもゴーリーバードって絶対あれだよな、照準セーーっとみたいな」


「照準セーーっと!」


 やっぱし。カツヨリの妄想が具現化でもしてるのか?戦国で作った伝説龍王伍号機には変型機能はありません。そもそもアニメじゃないのだから変型なんて不可能なのです。戦国で作ったゼータゴーリーは変型と言いつつ部品交換して形を変えるものでしたし。魔源だから出来る機能だとも言えるでしょう。そしてカツヨリはゴーリーファイブを飛行形態に変形させました。そして魔源を推進力に加速して木聖に向かって加速していく。


 ゴーリーファイブから出た魔源が急速に木聖に吸い込まれていく。加速していたゴーリーファイブはなぜか減速していきます。そしてゴーリーファイブは木聖に突っ込む途中で変型を解いてしまいました。


「あれ?勝手に変型とくな、こら!」


 カツヨリが慌てて魔源エネルギーメーターを見ると20%まで減少している。さっきはもっとあったはずだ。そうか、木聖に吸い取られているのか!カツヨリはここでしまったと思いました。復活前に魔王を倒してしまおうと思った事が、逆にエネルギーを与える事になってしまった事に気がつきました。こうなったら!


 伝説龍王伍号機はカツヨリの持っていたダンジョンコアの魔源がエネルギー源だ。木聖もダンジョンコアの魔源を必要としている。カツヨリがゴーリーで攻撃を仕掛けた結果、魔源エネルギーが木聖に奪われる結果になった。


 ゲーリーは木聖を見つめている。やはりカツヨリの行動も必然だったようだ。これでどうやら魔源が十分に溜まった。木聖がドクッ、ドクッと脈動を始まる。リコとムサシは成り行きを見ているだけだ。カツヨリとゲーリー、2人ともカツヨリだとしたらここはどうなろうと放って置くことに。ガーリーは木聖に近づこうとするパージを抑えている。言い争いをしているようだがガーリーの方が力が強いようだ。魔族だしね。そして肝心のカツヨリはまだゴーリーに載っている。


 木聖の脈動がさらに早くなり、そして今度はゆっくりになった。そして脈動が止まった。


 ゲーリーはあれ?という顔をしている。何か誤算でもあったのだろうか。だがすぐにホッとしたような顔になる。木聖から何かが出てきたのだ。


 それは美しい女性だった。カツヨリ以外はやっぱ女なんだと思っただけだったが、カツヨリだけは違った。物凄い衝撃を受けていた。出てきたのは女神エリアルだったのだ。









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