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世界も人も狂ってる  作者: 拓斗
1 進む道は終焉か絶望か (1)
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7 屋敷の秘密

無事に何事も無くエンゼル家に到着したユキとマサト屋敷に入るとそこには何事も無かったように綺麗な状態だった。そこにメイド達や警備の騎士達の死体が無ければ。

「……行くか。着いてきてくれマサト。」

ユキは返事を待たず先に進んだ。道中まだ生きているかもしれないと確認しながら進んでいたが、誰一人脈が無かった。

「この人は、母さんの。」

このメイドは廊下で叫び声を上げていた者だがいつの間にか逃げていたのか。そんな事を考えながら先に進む。

そこに居たのは

「父さん、やっぱり。」

覚悟をしていたとはいえ改めて事実を知るとユキは泣いてしまった。

マサトはその様子を黙って見ていた。

5分程泣いたあとユキは父と母に手を合わせ別れを告げた。

「もういいのか、この人達はユキの両親だろ。」

「良いんだマサト、もたもたしているとまた奴がやって来るかもしれないし。」

「奴ってあの謎の男の事か?あいつなら俺が倒したぞ。」

マサトはまたとんでもない事を言い出した。

ユキはマサトは戦いの最中に隙を見て逃げ出したのだとばかり思っていた。

そんな事はお構い無しとマサトは続ける

「でもあいつ不思議だったな、斬った感覚なかったし、倒したと思ったら影のようになって消えたし、もしかしたら逃げられたかもしれん。もしそうだとしたらユキ済まない。」

「いやいやそうだとしてもマサトのせいじゃないよ。それから後で1つ頼みがある。それより早くあれを持ってこないと。」

「頼みは良いがあれってなんだ。」

「それは見てからのお楽しみだな。」

そう言いユキは歩き出した。そして母の部屋に着き母のベッドの裏にある鍵を取り父の部屋に向かった。そして父のベッドの下にある鍵穴に鍵を差し込んだ。すると_____

「隠し部屋か、なあそろそろなんなのか教えてくれよ。」

どうやらマサトは焦らされるのが苦手なようだ。そんなマサトを横目にユキは

「父さん、母さんこの剣は必ず僕が守ります。」

そう言い一本の剣を手に持った。

マサトの方に振り向くとマサトは信じられないと小さく呟いていた。

「これが僕が持ってきたかった物、魔剣リディアだ。」

「いやいやなんでそんなもんこの家にあるんだ、てか魔剣リディアっておとぎ話じゃあないのかよ。」

「だいたいマサトの考えている魔剣リディアで間違えないよ。世界を終焉に導く魔剣、終焉魔剣とも言うね。これだけは潰れたとはいえエンゼル家の者が持っていないと。」

マサトは未だに状況が理解出来ていなかったがこの話を続ける勇気は無かった。

「他には特に持っていく物は無いけどマサトの所にお世話になるならお金ぐらい用意しなくちゃね。」

そう言いユキは絵画や壺いろんな物を取っていった。そんな事をしているユキに対してマサトは「おいおい何泥棒みたいなことやっているんだよ。金から心配無いから早く戻せ。」

止めるよう指示したがユキは

「どうせここに置いていても仕方ないし父さんと母さんもきっと許してくれるよ。お金ぐらいは出さないと僕自身がマサトに向ける顔が無いんだ。どうか受け取ってくれ。」

確かに子供1人増えるのはかなりお金がかかるマサトは仕方なくユキから受け取った。最終的には屋敷にあった大きな袋3つ分の宝を屋敷から持っていくことにした。

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