4 エンゼル家の最後
ユキが自身の父親であるレオン・エンゼルと共に自身の家であるエンゼル家に無事に到着2日後、エンゼル家はいつもより騒がしかった。
「エンゼル家が取り潰しだと。王家転覆の疑いそんなデタラメな。」
そんな声が聞こえてユキも混乱する。ただの伯爵家であるエンゼル家と王家の者と強い関わりが有るのはユキとエリーゼの関係ぐらいしかないからだ。しかし自分は、エリーゼに少し知識を与えていただ。当たり前の事しか教えておらずそんな事でわざわざ取り潰しなんてしないであろう。ユキはそう結論をつけた。
まさかエリーゼがユキに対して好意を抱いていてそれが第一王女のミミセラと国王であるガノンを、怒らせるのには充分である事なとユキは知る由も無かった。しかしもっと分からないレオンは
国王であるガノンに直接話を聞こうと考えた。
「訳の分からない理由で、この家を取り潰されるなんてごめんだ、ユキ悪いが父さんは今から城に行ってくる。王にちゃんと話を聞かないと。」
レオンは城に行っても王には会えないだろうと考えたが、それでも行かなければならないと支度を始めようとした。その時廊下からメイドの叫び声が聞こえた。
「どうした何があったん...だ。」
そこには妻であるユリーカ・エンゼルの死体があった。そこにユキもやってきた。
「父さん何があっ
「こっちに来るな。」
レオンが止めるがユキは母親であるユリーカの死体を見てしまった。
「母さん、えなんでどうして、嘘だよねなんかの冗談だよね。」
ユキはは目の前の光景が信じられないでいた。
そのせいもあって自分に近づいてくる気配に気づかなかった。レオンはユキの後ろに謎の男が立っており剣を切りかかろうと、しているのに気がつくと
「ユキ危ない。」
と言いユキの吹き飛ばした。
吹き飛ばされたユキは何が起きたのか分からなくそこで初めて自分が殺されかけていた、事に気がついた。
「父さんありがとう。」
「いや良いんだそれよりユキ早く逃げろ。こいつは父さんが相手をする。」
「そんな父さんも一緒に。」
「それは無理だ。大丈夫だ父さんはこれでも昔は騎士として剣を習っていたんだ。こんな奴には負けない。それより早く逃げるんだ、ここは危ないからね。」
ユキは泣きながら
「分かったよ父さん早く来てね。」
ユキはそう言い走り去って行った。
ユキが逃げたのを確認するとレオンは謎の男に向かい合った。常に携帯している剣を取り出しながらレオンは分かってしまった。この男が自分より遥かに強い事に。しかしだからと言ってもユキが逃げ切る間での時間は稼がなければならない。
「お前はなんだ。王家からの刺客か?。」
男は答えないその代わり剣を振ってきた。
一撃くらいなら耐えれると考えていたレオンだったが、実際は一撃で剣は折れ、剣を振った風圧でレオンは立てなくなっていた。徐々に近ずいてくる足音を聞きながらレオンは最後までユキの心配をしていた。




