2 授業
「では魔法の話でしたね。まずはおさらいをしましょう。生物ならどんなものでも魔力をもっています。そして魔法には属性があり、人間は例外無く2つの属性に適性があります。これを魔法適性と言います。」
エリーゼは当たり前の事過ぎて呆れている
「そんな当たり前の事はいいのよ。私は光と闇に適性があって、ユキは風と闇に適性があるしでしょ。」
エリーゼは自信を持って答える
「ええその通りです。このあたりは一般常識ですね。火,水,風,土,光,闇の中から人間は2つランダムで魔法適性があります。.......ところで火,水,風,土はなんとなく分かりますけど光と闇にはどんな魔法があるのか知っていますか?。」
「えっ、えーと.......」
いつまで経ってもエリーゼは答える事が出来なかった。自分の属性なのに答えられなくて悔しかった。
「まあ仕方ないですよ、エリーゼ様はこの前魔法適性を調べたばかりなんですから。」
ユキはフォローをいれるがあまり効果は無いようだ。ユキは困りながらも続ける。
「それで答えですが光魔法は主に傷を癒したり簡単な病気を治す事が出来ます。そして闇魔法は目くらましや幻術等の相手を混乱させる魔法と動物や、魔物等を使役する召喚魔法があります。」
エリーゼは必死でユキの話を聴いている。
そんな様子のエリーゼを見てユキは嬉しく思う
「さて魔法には初級魔法,中級魔法,上級魔法と分かれており初級魔法は誰でも使えますが中級魔法以上になると余程の才能か努力がなければ、使うことすらできません。一流の魔導師は上級魔法をいくつも使いこしますし、魔導師では無い騎士達も魔法を使って来ることもあるので気を付けて下さいって言ってもエリーゼ様には必要無いですね。」
ユキは笑いながらそう言った。
エリーゼも笑いながら
「ええそうね、だってユキに護ってもらうもの。私には心配ないわ。」
「いえいえ護衛の方が居るでしょ」
「いいえ私はユキに一生護ってもらうわ。」
そんな様子をドア越しで聴いていたエルランド王国第一王女ミミセラ・ラナティス・エルランドはどうにかしなきゃと考えた。




