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世界も人も狂ってる  作者: 拓斗
2 エルランドでの生活 (1)
11/67

11 新たな日常

最近書き方に迷走しています。変な感じがするかもしれませんがすいません。それからここより第2章です。ここからがこの物語の本番なのでどうか今後もお願いします。

「着いたぞ、ここが今日からお前の家だ。」


「ここが僕の新しい家。」


「元貴族には少々狭いかもしれないが我慢してくれ。まあその分家族との距離が近いと思ってくれ。」


マサトは狭いと言っているが、それは貴族と比べたらの話であり、ただの傭兵が持つ家としてはかなりの質だった。


「いやいやこんなに立派な家を立てるなんてどうやっ」


「えーユキさんって貴族様なんですか!すみません私そうとは知らずに、失礼でしたよね。」


セシルは頭をペコペコしながら謝っている。

しかしユキはもう貴族では無いのだ。それをどうやって説明しようと考えていると

「難しい話は後で一気にしよう。それより早く飯にしよう。ユキお前ずっと食べてないだろ。セシルの飯は美味いぞ話はその時だ。それにこっちにも少し込み入った話があってだな、もう家族になったんだ早めに説明した方がいい事があってだな。」


最後の1文は少し小さな声で言いながらマサトは奥のほうに向かった。セシルもそれに続きユキも急いで2人に続いた。







「なんだこれ。これはまさかキッチンか!」


話的にキッチンに行くと分かっていたが、このキッチンはエンゼル家のキッチンを遥かに凌駕していた。別にエンゼル家のキッチンが適当とゆうことは無くこの家のキッチンが凄いのだ。


「どうだ凄いだろ。こう見えて俺も料理は好きだぜ。このキッチンはこれとルーシーが考えに考えぬいて、作り上げた物だからな。」


「これを作った?知れば知るほどマサトって規格外だな。お前本当になんなんだよ。」


驚き半分呆れ半分でなんともいえない顔をしているユキとは対照的に、マサトは自分の予想どうりの反応をしてくれて嬉しそうだ。


「2人ともお話もいいですが早くご飯を作る手伝いをしてください。そう言えばユキは料理は出来ますか?」


セシルがユキとマサトを注意する。ユキは自分が考えて見れば、料理の本を読んだ事はあるが料理自体は一度もしたことないに気づいた。


「いやすまない、レシピならいくつか知っているが、実際に料理をしたことは無いんだ。……もしセシルが良ければ今度時間がある時に僕に料理を教えてくれないか。」


ユキは素直に出来ないと言い、そのままではいけないと思いセシルに料理を習いたいと言った。その時に更にセシルとの仲を深めることが出来たらいいと考えたからだ。


「そうなんですね。それならドンママさんに教えて貰った方が良いかもしれません。あの人の料理ものすごく美味しいんですよ。それと料理が出来ないなら、パパと一緒にあっちの部屋で座っていてください。ここは私の戦場です。」


ユキは正直セシルに教えてもらいたかったし、何よりあのドンママが料理なんて出来るのか心配だった。しかしそれより困っている人がいた。

それはマサトだった。


「おいおいセシル俺も晩飯手伝うぞ。セシルも俺の料理の腕は知っているだろう。それに俺の料理ユキに食ってもらいたいしな。」

「パパの料理は確かに美味しいですが、時間がかかりすぎるんです。もう遅いですし、パパが作ったら食べられるのは一体何時になるのか。ともかく2人ともあっちの部屋で待っていてください。」

そう言われ2人はセシルに追い出されてしまった。





「·····そう言われたら何も言い返せねーけど実の親父に寂しくないか。もしかして反抗期!」


何やらブツブツ言っているマサトに対してユキは聞く。

「なあマサト出会ってまだ少ししか経っていないから、そこまで知らないんだが、セシルってあんなキャラだったか。どちらかというと大人しい感じなんだが。」

「まあ普段ならな。だけど料理に関してはセシルは人が変わるんだ。最近じゃあ俺も料理に関して何も言えねーんだ。」

「そ、そうなのか。じゃあ僕も料理には何も言わないでいるよ。.........それよりマサトやっぱり、マサトは僕の父親みたいな者だろ。もう少し敬意を持って接した方が良くないか?」


「そう言う堅苦しいの俺苦手なんだよ。それに息子には馴れ馴れしくしてもらいたいんだよ。だからこれはむしろ俺からのお願いだ。」


「マサトがそれで良いなら良いが、今後僕が変な事を言っていると思ったらそれは注意してくれ。やっぱり僕は世間知らずなところもあるだろうし。」


「ああ分かった、だけどユキなら大丈夫だと思うぞ。俺よりよっぽど社交的だし、問題ないだろ。さてそろそろ飯が出来上がる頃かな。」


「は?いやいやさっき作り始めたばっかりだろ。それに誰も手伝いもしていないんだし。」


エンゼル家でも何人もの料理人がいるがこんな短時間で3人分の料理を作れる者はいない。だがユキは今日ありえないと思った、事が全てありえているのだ。まさかと思いキッチンの方を向くとそこにはセシルがちょうどキッチンから、出てくるタイミングだった。


「出来たよご飯。2人ともお腹空いたと思って少し作りすぎちゃった。」


まだ料理を作り始めてから10分も経っていない。だがユキはもう諦めたのか疲れたのかなんとも反応せずにただ一言「ありがとう」と言い自分の分のご飯をもらいに行ったのであった。

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