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異世界と僕の混ざり方  作者: 吉田ドラゴン
2/2

僕と装備屋さん

 「あいたたた……」

石畳に尻を強く打ち付けて、痛かった。

もう少しまともな送り方は、無かったのかと気になるが

そんなことを考えていると。

 「やっと来たか、転移失敗したかと思ったぜ」

神楽月(かぐらづき)が呆れた顔でそう言った

 「そんなに僕は来るのが遅かったのか?」

神楽月が言うには一時間程待ったらしい。

普通は遅くても十分前後らしいが。

 「まあそんなことよりも、異世界で生きるための知識を身に付けておいてくれ」

 「いや、そんなこと急に言われても無理だろ」

転移してまだ一時間も経ってないんだぞ。

すると神楽月は悟ったような顔で

 「冷月ならできるさ……」

殴っていいかな、コイツ。

 「神楽月くん、それ真面目にいってるのかなあ?」

僕の言動が荒ぶってきている。

すると神楽月は

 「噓噓冗談だよ、本気にしちゃって」

神楽月は少し笑いながら、そう言った。

そして真面目モードの神楽月が説明を始めた。

 「この国は大陸の西に位置する、ハインド王国。主に人族が住む国だ」

人族と分類されるということだから、他の種族もいるのか。

 「この他にも国はあるのだが、又今度にするわ」

この後も説明が続いた。

この世界の通貨や種族、モンスター等のこと。

 「そして最後に、この世界には魔王がいる……」

魔王か、異世界だからいるとは思ったがやっぱりいたか。

 「まあその魔王は数百年前に一度倒されていて、今は活動していないんだがな」

なんだ魔王様活動休止中なのか、そうなると災害の元凶は誰なんだ。

僕はてっきり魔王かその手下が、引き起こしたものだと思っていたが違うのか。

 「この世界の事はある程度分かってきたが、一番の目的の災害の元凶はいったい誰なんだ?」

僕がこの世界に来た一番の理由だが……

 「俺が今言えるのは、分からないとしか言えないな」

僕は驚いた、神楽月も元凶が分かっていないことに。

神楽月は続けた

 「この世界に来たのは、痕跡が残っていただけだから犯人を特定はできていない」

との事だった。

神楽月はこの世界で生活しながら情報を集めていくとの事だった。

 「だから冷月(れいげつ)も頑張って生活してくれ」

僕はもうそうするしか無いと諦めていた。

 「まぁ落ち込んでなんかいられない、俺も頑張るか」

ポジティブに考えて無理にもでもテンションを上げていかと、やっていけそうにない。

 「そうだ、連絡用にこれを持って行ってくれ」

銀色の指輪だった。

内側には得体の知れない文字が刻まれてあった。

 「それは念じるだけで、その指輪を持っている相手と連絡しあえる魔法アイテムだ。ついでに翻訳機能もついているから会話はできるだろう」

つまり用件がある時はこれで連絡しろとの事だった。

僕は神楽月に

 「何だ一緒に行かないのか?」

そう尋ねると。

 「俺には、別のやる事があるから一緒には行けないな」

神楽月は何故だか、遠くを見つめるような目でそう言った。

 「分かった、なら神楽月も頑張ってな」

僕と神楽月は進み始めた。

新たなる道へ。






 こうして僕の冒険が始まった訳だが

 「さあ、何から始めようか」

正直やる事が多過ぎて、どれから手を付けていいか……

そんな僕はまずお金稼ぎから始めようと考えた。

異世界のお金稼ぎと言えば、やっぱり……

モンスター討伐だ!

そしてモンスター討伐に必要なものは、装備とアイテムだ!

まず僕は装備を買うために、一番近かった装備屋を訪れた。

扉を開けると中にいたのは、RPGでよく出て来る中年のガタイが良い男と思ったが、意外にも赤髮の女性だった。

「いらっしゃい、何が欲しいんだい?」

「武器と防具をください」

[予算はいくらだい?」

さっき神楽月から貰ったお金が五千ハインだから、装備に使えるのは三千ハイン位だな。

「三千です」

「三千かい?それなら……」

彼女は部屋の隅に重ねてあった武器の山を漁り始めた。

暇つぶしに店内を眺めていると、一つだけ禍々しいオーラを出している武器があった」

「すみません、この武器って何ですか?」

彼女は作業をしながらこう言った。

「それは魔造(デーモンスミス)武器類(ウェポンシリーズ)だよ魔族の素材を使って生み出された武器で強力な呪いを持っているが。武器としての性能は魔法武器(マジックウェポン)にも匹敵するんだがな」

呪いの武器か、使ってみたいがどうせこの武器を使ったら呪いで体を蝕まれ死に至るんだろうな。

すると彼女が作業を終えて片付けをしていると

「そうだ今思い出したが魔造武器類はもう一つ名前を持っているんだ」

「それは人間(ヒューマン)殺し(スレイヤー)人殺しの武器だ」

僕は武器を受け取りに彼女の方へ向かった。魔造武器類なんて武器僕には縁がないものだろう。

だけどあのオーラ何処かで感じたことがある気がするんだよなあ。

「売れ残りだから多少劣化はしているが鉄短剣(アイアンダガー)革鎧(レザーメイル)木盾(ウッドシールド)で合計三千ハインだ。」

一ハインが十円だから約三万円か、まあ安い方だろう。

「三千確かに受け取ったぜ。あとあんた旅の人かい?ここらでは見ない服着てるからさ」

服?ああ、忘れていた、制服はこの世界では普通の服じゃあ無かったな。

「ああ、日本という極東の場所さ。それじゃあまた今度」

「日本……聞いたことない地名だな」

所持金はあと二千ハインか、念のためにポーションでも買っていくか

「そしてモンスターを狩りに行くか」

今は取り敢えずモンスターを狩ってお金を稼ぐ。

それしかないかな。

これから始まるのか、僕の異世界での物語が……

どうも吉田ドラゴンです三週間ぶりですね。こうして第二話を書けたのでこれ以降も失踪しないように、頑張ります。よろしくお願いします。

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