7.美形な人達は私の家族みたいです
今日もよろしくお願いします(≧∇≦)
「ふわぁ〜〜」
眠い。非常に眠いんだけど。なんでこんなに眠いのよぉ〜。
--知らねぇってまたまたご冗談を。
……本当に知らないだって?じゃあ、なんでこんなに眠いのよ‼︎まったくもう。
…っていうか、そろそろ話して欲しいんだけど、そこの美形なお兄さん。マジ思いっきり抱きつかれると困るんだけど。苦しいし抱きつく力が強すぎるよ。…ん?なにが起きてるかって?そんなに知りたいのか。では教えて…あげないこともない。
一時間前。
「フィラル、ようやく起きたのか。待ちくたびれたぞ」
びっくりしたぁ。誰かの気配がすると思って目を覚ましたらギルダーツが目の前にいるとかって何なの、この心臓に悪い目覚ましは。もうちょっと優しく起こしてよ。うざいったらありゃしない。それともうちょっと気配を消せ。起きちゃったじゃん。
朝のせいか、いつもより口調が悪くなったのは気にしないで欲しい。
ーーお前の口調が悪くなったのはいつものことだですって?
誰だ。そんなこと言ったの。今すぐ出てきて謝れ。さもなくば、私のキッビシいぃ地獄の説教がくるわよ。まぁ、説教とかは置いといて。
「あう、あいあ、だう‼︎あい、あうあ、だい‼︎」
「ははは、なに言ってるのかさっぱり分からない。でも多分俺に挨拶だろ。おはよう、フィラル」
あっ...、挨拶してないんだけど、そう捉えたのね。別にいいけど、そろそろ、そろそろお願いだから離してくれないかな?流石にきつい…。
私のSOSを読み取ったのか、緩めてくれたけど離してくれないギルダーツ。
そういうわけで、かれこれ一時間ずっと抱きつかれていたのよ。だから、寝たくても寝れないんだよ。悲しいね。ン?お前の眠い原因ってギルダーツのせいじゃないのか、ですって?
全然気づかなかったよ。…ギルダーツめ、私の睡眠までも奪うのか…じゃなくて、そもそも何でギルダーツは私にそんなに構うのよ。うざいんだけど〜。
そう私が心の中で悪態をついているとどこからかドドドドどどって音が聞こえた。そしてその音がだんだん近づいてきた。ドン‼︎うわぁ、また扉壊れて…なかった。
ーーなに言ってんだお前って言われても、扉が壊れたと思ったら、壊れてなかったもん‼︎
「ぐえ」
ン?ぐえ?っていうか体が軽い。ってことは、ギルダーツが離してくれたのか。でも肝心の本人がいないよ?どこ行ったのかな?
私が気になって探していると、ギルダーツは床にお腹を抱えて転がっていた…。
何やってんのよこの人。思わずジトめで見ていると、
「何すんだよ、フィリエル!いてぇじゃねぇかよ」
「あんたが可愛い可愛いフィーちゃんを思いっきり抱きつくからよ。この子がどれだけ苦しがってたのかそこで反省してな」
「くっ、そうなのか?フィラル」
聞かれたから私は正直にうなづいた。っていうか、フィリエルさん、背中に翼生えてない?私が気になってずっとガン見しているとフィリエルが聞いてきた。
「この翼が気になるの?」
私は正直にうなづいて触ろうとしたけど、やめておいた。怒られるかもしれないしね。
「別に触ってもいいのよ?凄いでしょ?多分フィーにも5歳したら生えると思うよ?だからそれまで待っていてね?」
「あい!」
「うふふ、可愛い妹を持ってよかったわ」
…妹?ってことはフィリエルさんは私の姉?
「そういえばフィーは私のことまだわかってなかったのよねぇ?
自己紹介でもしますか。
私はフィリエル。フィリエル・フィン・レボルヴァ。
年齢は13歳だよ~。よろしくね?
次はそこに転がっている人。そいつ「あぁ、俺の自己紹介は自分でやる。俺の名前はギルダーツ・フィン・レボルヴァだ。歳は15歳で、フィーとフィリの兄だ。よろしくな?」…」
…えぇと、つまりギルダーツは私の兄で、フィリエルが私の姉ってことなので良いのよね?どうしよう。こんな美形な人達が私の家族なんてびっくりするんだけど。
私が心の中でテンパっているともう二人が入ってきた。
「私たちも自己紹介するわ。
私は、キャサリン。キャサリン・フィン・レボルヴァ。年齢は内緒で、あなたのお母さんよ〜。よろしくね?それで、次に夫のフィニック」
「あぁ、俺がフィニック。フィニック・フィン・レボルヴァだ。年齢は35歳で、お前らの父親だ。よろしくな?フィラル」
「……どう?みんなのこと少し分かった?」
うん、もう分かったよ。フィリエルが私の姉、ギルダーツが私の兄、キャサリンが私の母で、フィニックが私の父で良いんだよね…。
そのまえに、この人たち、大丈夫かなぁ?赤ちゃんに挨拶しても分かんないと思うよ?まぁ私は例外だけど…。
まぁいいや。とりあえずよろしくー。残念な美形さんたち。
今日も読んでくださり、
ありがとうございます(^∇^)