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転生少女の無双物語  作者: 胡蝶
〜学園編〜
59/62

59. 波紋とカーテシー

遅くなりました。

よろしくお願いします。

『波紋とカーテシー』


「……え、今、何が起きたの?」


誰かがぽつりと漏らしたその言葉が、静寂に包まれた会場に波紋のように広がっていく。 さっきまで威勢よく大剣を振り回していたガストンは、舞台の外、派手に突き出た氷柱の先で白目を剥いて固まっていた。


「……し、勝者、フィラル!」


ワンテンポ遅れて響いた試験官の震える声。それを合図に、私はスカートの裾を軽くつまんで、淑女のカーテシーを披露した。


(よし、倒した。あとはお父様……!)


舞台を降りる私の視線の先では、案の定、父様と兄様が


「今の見たか!」


「ああ、フィラルが宇宙で一番可愛い!」


と言わんばかりの勢いで立ち上がり、激しく拍手を送っている。 ……正直、場外に吹っ飛んだガストンよりも、背後から押し寄せる父様たちの「親バカオーラ」を鎮める方が重労働だった。

私はニコニコと「大丈夫だよ」とアピールを送り、なんとか父様の殺気を霧散させることに成功する。


「フィラル、やりすぎだろ」


戻ってきた私に、シアンが呆れたような、それでいて少し誇らしげな顔で声をかけてくる。


「ありがとう。なんとかやり遂げたわ」


私がそう言うと、隣にいたルフスもシアンも、私の戦いに触発されたのか「次は俺たちの番だ」と言わんばかりに意気込んでいた。 特にルフスの瞳には、竜人族らしい鋭い輝きが宿っている。


まだ試験は始まったばかり。 私は、これから始まる二人の「嵐」のような戦いを予感して、この先の試験の行方が気になって仕方がありませんでした。

ありがとうございました。

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