50.ルフスの逆鱗に触れちゃいました…。
今回は短めです。
「うん、お久しぶりだね。そう君」
私がそう言うと、ルフスは泣きそうな顔になった。
えぇ…。何故泣きそうになる?
「えぇと…」
「元気そうでよかった…。あん時、お前が刺されるのを見たのに、俺は…俺は!何も、できなかった…」
話してる最中にあの時のことを思い出したのか泣き出してしまったルフス。
どうしよう。ルフスが泣いてるとこ可愛いんだけど…。面白いからシアンに言っちゃおうかなぁ…。
「…」
私がだんまりしてると、ルフスは何か勘付いたのか泣き止んでこう言った。
「…お前、今何か変なこと思っただろ?」
「うげっ」
相変わらず勘が鋭いなぁ…。
正直に言った方がいいと思うけど、言ったら言ったでアウトだしなぁ…。
…よし!ここは隠し通す!
「ナニモ、オモッテナドオリマセン」
「嘘つけ言葉がカタコトだで何を思った怒んないから言っててかさっさと言え」
よく息続いたなぁ…。
ハァー…。ここは、正直に言った方がいいよね…。
「…あのですね。泣き顔がですね、可愛いなぁと、思っただけです…。あと、後でシアンに言っちゃおうかなぁと…」
言っちゃった!遂に言ってしまった!
なんかルフスの顔が見れない…。
「みーちゃん。顔上げて?」
おそるおそる顔を上げると、ルフスが満面の笑みを浮かべて私を見てた。
…目は笑ってないけど。
「ひぃぃぃ…!!!」
やべぇ、ルフスの逆鱗に触れたかも…。言わないほうが良かった…。
「みーちゃん、どうしたの?」
「ひいぃぃ!?」
やべぇ、そう君の目が据わってる…?!
ここは逃げるが勝ちだ!
私はそう思うと、急いで出口に向かっていった。
「逃がさないよ。『#&’&%!”&』」
ルフスが訳の分からない言葉で詠唱したら突然私の体が動かなくなった。
え?何が起きて…って今はそんな場合じゃない!
「っ!?ごめん、なさい…。そう君、痛いから離して…」
「?…あ!わ、わりぃ…。カッとなると自分を制御できなくなるんだ…」
「そ、そうなんだ…。…あ、あのさ、さっき私を捕まえるとき何か言ってたの覚えてる?」
「お前を捕まえるとき?」
「うん。日本語でもなかったから何語なのかなぁと…。あれ?どうしたの?」
ルフスの方をみると、顔色が悪くなってた。
「…さっき起きたことは誰にも言わないでくれ…」
「う、うん?」
私がそう返事すると、ルフスは転移して消えていった。
あれ?私、何かしちゃった感じ…?
ハァー…。
にしても、今日はいろいろあったなぁ…。ハァー…。
あれ?どうしてこうなったんだろう…。
面白いのを書くはずが…(-_-)