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転生少女の無双物語  作者: 胡蝶
〜記憶喪失編〜
52/62

52. 秘密の詠唱と、幼馴染の影。

短めです。よろしくお願いします

「うん、本当にお久しぶり。そう君」


 私の言葉に、ルフスは今にも泣き出しそうな顔になりました。


「……生きてて、よかった。あの時、お前が刺されるのを目の前で見てたのに、俺は……何もできなかった……っ!」


 大粒の涙をこぼすルフス。前世では頼れる幼馴染だった彼ですが、今の小さな体で泣いている姿は、正直……。


(うわぁ、可愛い。これ、後でシアンにバラしちゃおうかな……)


「……お前、今何か失礼なこと考えただろ」 「うげっ」


 相変わらず勘が鋭いんだから! 私は全力でとぼけることにしました。


「ナ、ナニモ、オモッテオリマセン」

「嘘つけ、カタコトすぎるだろ! 怒らないから正直に言えよ」


 ……ハァ。隠し通すのは無理そうです。


「泣き顔が可愛いなぁって思っただけ。あと、シアンに報告しようかなって……」

「みーちゃん。……ちょっと、顔を上げて?」


 恐る恐る顔を上げると、そこには満面の笑みを浮かべたルフスがいました。……ただし、目は一切笑っていません。


「ひっ……!!」


 やばい、逆鱗に触れた! 私は本能的に出口へ向かって脱兎のごとく駆け出しました。


「逃がさないよ。――『#&’&%!”&』」


 背後で、聞いたこともない禍々しい響きの言葉が放たれた瞬間。

 私の体は、まるで見えない鎖に縛られたようにぴたりと硬直しました。


「っ!? 体が……動かない……?」  


 背後に立ったルフスの、氷のように冷たい魔力が肌を刺します。


「ごめん、なさい……そう君、痛いから、離して……」


 私の掠れた声に、ルフスはハッと我に返ったようでした。


「?……あ! わ、わりぃ! ついカッとなると自分を制御できなくなるんだ……」


 拘束が解け、私は荒い息を吐きながら彼を見上げました。


「ねぇ、今の魔法……何語? 日本語でも、この世界の言葉でもなかったけど……」


 問いかけた瞬間、ルフスの顔から血の気が引き、真っ青になりました。


「……今のことは、誰にも言わないでくれ。頼む」


 それだけ言い残すと、彼は逃げるように転移して消えてしまいました。


 一人残された部屋。  窓から差し込む月光を眺めながら、私は自分の腕をさすりました。


(何語だったの、あれ……。それに、あの時のルフスの気配……)


 幼馴染との再会。それは手放しで喜べるほど、単純なものではないのかもしれません。  嵐のような一日は、消えない謎を私に残して更けていきました。

あれ?どうしてこうなったんだろう…。

面白いのを書くはずが…(-_-)

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